10月以降に残ってる企業はある?内定式後の就活事情をチェックしよう
2023年3月22日
多くの企業が内定式を行い、入社に向けて準備をしている時期ですが、あなたはまだ就活を続けているんですよね?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
はい、実はまだ就活を続けています。内定はあったのですが納得ができず、就活をやり直したいと思っているのですが、内定式を行う時期ということでやっぱり残ってる企業は少ないですよね…。
いいえ、確かに数は減っていますが全くないわけではないですよ!では今回はそんな10月以降(内定式以降)に残っている企業をご紹介していきましょう。
キャリアプランナー 岡田
10月以降に残ってる企業の割合と特徴
内定式も終わり、採用活動を行っている企業は少ないとわかってはいるものの、これまでの就活で内定がもらえていない人やこれから就活を始める人にとって「企業がどれほど残っているのか」「どんな企業があるのか」といったことは重要な部分だと思います。
では実際、10月以降に残っている企業の割合はどれほどなのでしょうか、どのような企業が残っているのでしょうか。ここではそんな10月以降の採用事情について解説していきます。
10月以降に残ってる企業の割合
10月以降に残っている企業の割合は2割ほどです。やはり10月ということで内定式を終えている企業がほとんどのため、10月以降に採用活動を行う企業は残念ながら少ないのが現状です。
特に今年は就活ルールの廃止やコロナの影響から就活が全体的に早期化されていることもあり、早い段階で採用活動を終えている企業が多くあります。通常であれば秋採用を行う企業もありますが、全体的な早期化もあって秋採用を行う企業も例年よりも少なくなっています。
2割ということで数が少ないだけでなく、残っている業界や企業に偏りは春よりもあるため、春ほど選択が自由ではありません。また、企業数の少なさから自分に合った企業を見つけ出すのにも苦労するため、厳しい就活になることは間違いありません。
10月以降に残ってる企業の特徴と理由
10月以降に残っている企業は2割ほどしかなく、業界や企業の偏りもあるため、どのような企業が残っているかは気になるところだと思います。そんな10月以降に残ってる企業の特徴と、10月以降も採用活動を行う理由を下記よりチェックしていきましょう。
【BtoB企業】
10月以降に残ってる企業1つ目は「BtoB企業」です。BtoB企業は私たち消費者ではなく、企業を相手にビジネスを行っているため、学生にとって馴染みのある企業が少ないです。そのため人が集まりにくく、これまでに予定採用人数を確保できていないことから10月以降にも採用活動を行います。
BtoB企業は学生に馴染みがないかもしれませんが、大手企業と取引している企業や業績が安定している企業も多くあることから、実は優良企業が多いとされています。
【ベンチャー企業】
10月以降も残っている企業2つ目は「ベンチャー企業」です。最近はベンチャー企業の人気も高くなっているため、人材不足という理由から採用活動は少ないです。では一体どのような理由から10月以降も採用活動を行っているのでしょうか。それはベンチャー企業の採用方針に答えがあります。
多くのベンチャー企業は創立して間もないことや新しいビジネスを展開しているということで、即戦力となる人材を求めています。そのため、採用時期問わずに常に優秀な人材がいればほしいという思いから、10月以降も残ってる企業が多いのです。
【大手企業のグループ会社】
10月以降に残っている企業3つ目は大手企業のグループ会社」です。大手企業の陰に隠れてしまっている企業も多く、そのような企業は予定採用人数に達していないことから採用活動を続けています。
また、ある程度の知名度があっても大手企業のグループ会社では内定辞退も多くあるため、抜けた穴の補填のために10月以降も採用活動を行うケースもあります。大手企業のグループ会社ということで、企業規模で考えると中小企業がこのような理由から10月以降も採用活動を行っていることになります。
上記の企業が10月以降も採用活動を行っています。また企業以外でいうとIT業界が10月以降も採用活動を続けている傾向にあります。IT業界の需要は高いですし、ベンチャー企業や中小企業にはIT業界としてビジネスを展開している企業が多くあるため、覚えておきましょう。
10月以降に残ってる企業の探し方
10月ということで内定式を終えていることもあり、企業は2割ほどしかありません。そして業界や企業に偏りがあることから、その中で自分に合う企業を見つけ出すのは大変です。もちろん自分に合った企業を探し出す以前に10月以降に残ってる企業を見つけるのも大変です。
ではどのようにして10月からの企業を乗り越えていけばいいのでしょうか。ここではそんな、10月以降に残ってる企業の探し方について解説していきます。
“就活エージェント”を利用する
10月以降に残ってる企業を探す方法は“就活エージェント”を利用することです。就活エージェントは常に企業の採用状況を把握していますので、就活エージェントを頼れば簡単に残ってる企業を知れるというわけです。
就活エージェントは今採用活動を行っている企業、どれぐらい採用枠が残っているのかなど、どこよりも採用状況を把握しています。ですから、数が減る10月以降に企業探しをする際には就活エージェントは欠かせないのです。
また、就活エージェントは学生と企業とを結びつけるのが仕事ですので、学生に合った企業をピンポイントに紹介してくれます。もちろんその企業に受かるためのサポートもしてくれるため、確実に就活を成功させることができます。
企業数が少ないうえ、業界や企業に偏りがあるということで選択肢が限られています。その中で自分に合った企業を自分一人で探し出していくというのは正直厳しいです。ですから、10月以降に内定を狙う人は必ず就活エージェントを頼りましょう。
求人サイトや企業HPも使えるがオススメしない
10月以降でも求人サイトや企業HPから企業を探し出すことは可能ですが、あまりオススメしません。なぜならこの時期に採用活動を行っていても、広告費削減のために掲載を取りやめている企業が多くあるからです。
10月以降ということでほとんどの企業は内定式を終えていますし、就活をしている学生も少ないだろうと判断した多くの企業が広告費を削減するために、求人サイトへの掲載を取りやめるのです。
実際、就活を行う学生も春に比べると減っていますから、少ない学生のために高い広告費をかけたくないと考える企業の気持ちもわからなくはないでしょう。ただ学生にとっては企業を知りえるチャンスが減ってしまうことになるため、求人サイトだけを頼りにするのはよくないです。
また企業HPに求人情報を掲載し続ける企業はありますが、1つ1つの企業HPをチェックしていくのはあまりにも非効率的ですので避けた方が良いでしょう。もちろん自分が企業を探していく手段の中で使えるツールではありますが、就活エージェントを頼れば簡単に企業を見つけ出せますので、就活エージェントの利用を積極的にしていきましょう。
10月以降に残ってる企業から内定をもらう方法
内定式を終えた10月以降でも企業は残っていますが、数自体はとても少ないです。そのため選択肢の少なさを考えると、一つのミスが命取りとなりますので、確実に内定獲得を狙う必要があります。
ではそんな厳しい就活、どのように乗り越えていけばいいのでしょうか。ここではそんな10月以降に残ってる企業から内定をもらう方法についてご紹介していきます。貴重な企業から確実に内定がもらえるよう、しっかりと対策していきましょう。
まずは志望業界と就活軸を見直す
10月以降に残ってる企業から内定をもらううえでまずすべきことは、志望業界と就活軸の見直しです。これまでの就活から内定がもらえなかったことで10月以降も就活を続けるわけですから、まずは企業選びの軸を見直していかなくてはならないのです。
就活では学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいます。そのためお互いにとって相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。そしてこれまで内定がもらえなかったということは、相性の悪い企業を選んでいた可能性が高いため、それらを見直していかないとこれからの内定をもらうことはできません。
ですので、今一度志望業界と就活軸を見直していきましょう。これらを見直すうえで大切なのは“自分にできること”を意識することです。これまでは「こんな業界で働きたい」「この条件がないといやだ」と、“自分のしたいこと”ばかりを意識して業界を決めたり、就活軸を定めていたと思います。
しかし仕事というものは自分がしたいことよりも、自分にできることを意識して選んだ方が良いとされています。なぜならその方が自分の力を発揮しやすく、自分の成長にもつながるからです。また、内定に結びつけるためにはお互いにとって相性が良いと判断できないといけないため、業界や企業が求める人物像をしっかりと把握することも大切です。
ですから業界や就活軸を見直す際は、「この業界はどんな人材を求めているのか」「この企業はどんなスキルが求められているのか」などを意識しましょう。また、自分との相性を図るうえでは「自分」についての理解を深めることも大切ですので、今一度自己分析を行い、企業や働き方に求める条件と合わせて就活軸を定め直してください。
基本的な就活対策を見直す
志望業界や就活軸を見直したら次は基本的な就活対策も見直してください。いくら企業選びの条件が完璧でも、ESや面接、志望動機などの内容が良くないと内定には結び付きません。これまでの就活においてももしかしたら企業選びはいいのに、面接がダメダメだったことで内定に結びつかなかった可能性もありますから、今一度見直していきましょう。
ただ、時期も時期ですので就活を始めたころのような対策を全て行う時間はありません。ですから、重要な項目を重点的に行っていきましょう。そしてそんな重要な項目とは「業界・企業研究」です。
ESで書く内容、面接で話す内容のすべては業界・企業研究がどれだけできているかで厚みが変わってきますので、今一度研究し直す必要があります。業界が求めてる人物像、企業が求めるスキルなどを把握できれば、企業が求めてる回答ができるようになります。
ですから、ESを提出する前、面接を受ける前に、これまで以上にしっかりと研究を行うようにしてください。また、他の基本的な就活対策の見直しもきちんと行ってください。時間の関係上、研究ほどの時間はかけられないと思いますが、これまでの就活対策を見直すことは内定を狙ううえで欠かせません。
実践から力をつけていく
準備を万全に行ったら次は力をつけていきましょう。通常であればここは面接練習から行っていきますが、この時期は“実践”から力をつけていきます。10月以降ですので、卒業式までは時間が限られているのでここで練習に時間を充てるのはもったいないですし、練習している間に受付を終了する企業もたくさんあるため、就活は止まらずに行うべきです。
ですので、力をつけていく作業は実践を通して行っていきましょう。実践を通せば面接特有の雰囲気や緊張感に慣れることができるため、確実に力をつけていくことができます。
そして常に就活をし続けることで視野が広がるため、採用を受け付けている企業を知れたり、業界や企業研究に役立つ情報を得ることができます。確実に力をつけながらたくさんの情報を得られることを考えると、実践がいかに効率的かがわかるでしょう。
面接は何度しても緊張するものですから、実践を行っていくことに恐怖心を覚える気持ちもわかりますが、行動量を増やすことが内定への近道となりますので、腹をくくって頑張りましょう。
行動量を意識し、積極的にエントリーする
10月以降に残ってる企業から内定を獲得するために意識すべきは“行動量”です。10月以降ということで卒業まで時間は限られていますし、企業数も少ないですからすぐにエントリーしていかないと他の人たちに取られてしまいます。
それに10月以降に残ってる企業を探し出すためには積極的に就活に関わっていくことが大切です。今の時期でも合同説明会が開催しているということはエントリーを受け付けているわけですから、それらを知るためにも積極的に就活に関わる必要があるのです。
ですから、これからの就活では行動量を意識し、これまでよりも積極的に就活に関わっていってください。また、説明会などに参加することで気になる企業を見つけたらどんどんエントリーしてください。
いくら予定採用人数に達していないといっても時期も時期ですので、就活初期に比べるとすぐに枠は埋まりますから、気になる場合には迷わずエントリーしていきましょう。
就活エージェントを頼る
10月以降に内定を狙ううえで欠かせない存在が「就活エージェント」です。就活エージェントは自己分析や業界・企業研究、ES・面接対策などすべての就活対策をサポートしてくれるため、確実に力をつけることができます。
先ほど実践から力をつけた方がよいとお話ししましたが、そこにプロの力が加わればより力をつけることができるため、内定にもグッと近づきます。正直なところ、10月以降の就活は厳しいものとなります。
そのためプロの力を借りることは、時間の限られたの中で就活を成功させるために欠かせないことなのです。ですから、10月以降に内定獲得を目指す際にはぜひとも就活エージェントを頼ってみてください。
キャリchでも10月からの就活を成功させるためのイベント「出遅れ就活サポート」を開催しています。このイベントでは10月以降の就活で納得のいく企業からの内定獲得を目指すためのサポートを行っています。企業紹介もしていますので、ぜひ気楽にご参加ください。
おわりに
10月以降でも企業は残っていますが、春に比べると数がグッと減るため、企業を見つけ出すのに苦労します。そのため、これからも就活を続ける人、これから就活を始める人はまず残っている企業を知り、就活エージェントを利用して企業を探していきましょう。
また、10月以降に残っている企業から内定を獲得するためには万全な対策が必要です。まずは志望業界と就活軸を見直し、行動量を増やすことで実践から力をつけていきましょう。また、就活エージェントに頼ると心強いので、ぜひ頼ってください。
出遅れ就活サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。