【26卒が早期内定を狙うための裏技】具体的な動き出しから対策法を解説

 2020年10月18日

本格的な就活時期を前に、「とりあえず早期に内定を取って安心しておきたい」と思っていませんか?「できれば本格的な就活はやりたくない。早期内定でさっさと終わらせたい」という学生もいるかもしれませんが…。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

はい!できれば早期内定が欲しいです!そこで就活を終わらせるか続けるかはまだ決めてないけど、一般的な就活時期より前に内定が出ていれば、その後の学生生活に気持ちの余裕ができると思うんです。

そうですよね!就活は精神的にも体力的にもとても疲れるものですから、早めに内定をもらっといて損はありません。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

でも経団連の就活ルール廃止で就活の時期がズレていると聞くし、早期内定を狙おうにも、いつ、どんなふうに動き出せばいいのか戸惑っています。実際のところ、早期内定を狙うことなんて可能なんでしょうか。

そこでこのコラムでは、26卒が早期内定を狙うことは可能なのかなど、26卒の就活事情について解説します。26卒が早期内定を狙うために必要な対策や、早期内定をもらう手段も合わせて紹介しますので、今後の就活の参考にしてください。

キャリアアドバイザー 岡田

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就活ルール廃止による26卒の就活事情

就活ルール廃止による26卒の就活事情

21卒から就活ルールが廃止されたことで、就活生を取り巻く就活事情も変わりつつあります。具体的に26卒の場合、どのような状況となるのでしょうか?

ここでは、就活ルール廃止による26卒の就活事情について詳しく説明します。

就活ルールが廃止されたことで全体的に早期化される

経団連の就活ルールが廃止されたことで年々就活の早期化が進んでいますが、その状況は26卒においても同じです。

そもそも経団連が主導していたころからあまり守られていなかった就活ルールではありますが、それが廃止されて政府主導の呼びかけとなったことで、ますます守らない企業が増えてきています。なぜなら、これまで通りの就活スケジュールが引き継がれていると言っても、政府の呼びかけには強制力がないからです。

就活ルールを経団連が主導していた頃は、同じ経団連に所属する企業同士の横並び意識から、本当は他社より早く人材を確保したい企業も経団連を恐れてこっそり早期採用活動を行っていました。しかし経団連が関与しなくなったことで、気兼ねなく堂々と早期採用活動を行えるようになったのです。

そしてこのように早期に学生を確保しようと動き出す企業があることで、他の企業も優秀な学生を他社に取られまいと早め早めに動き出し、ますます就活の早期化が加速すると予想されます。そのため26卒の就活生は、例年以上に早期内定が狙いやすい傾向にあるといえるでしょう。

自分の狙っている業界・業種で早期内定を獲得できるか不安な人には、キャリチャンの就活支援サービス「再就活サポート」をオススメします。

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早期内定を狙うためにすべき準備と対策

早期内定を狙うためにすべき準備と対策

状況から考えて、26卒は早期内定を狙いやすくなると思われますが、もちろん何もせずに内定をもらえるほど甘いものではありません。26卒の就活の動きが早まることは以前から予想されていたので、当然学生たちも早くから準備を始めています。

企業が早期内定を出しやすい一方で、ライバルの質は高くなりますから、早期内定を狙うなら十分な対策が必要です。そこで、ここからは26卒が早期内定を狙うための準備や、具体的な動き出しの時期、対策すべきポイントについて解説します。

志望動機を明確にするための準備を万全に行う

早期内定を狙うコツは「志望動機を明確にしておくこと」です。志望動機を明確にしておけば、仕事や企業に対する熱意が伝わりますし、他の学生とも差をつけられます。そのためにすべき具体的な準備は、「自己分析」「業界研究」「企業研究」です。

  • 自己分析→自分の強みを見つけ出す
    自分史などを用い、過去の自分の行動を振り返りましょう。どういう基準で人生の選択をしてきたのか、自分自身に「なぜ?」とくり返し問うことで、自分が何に喜びを感じ、どんな考え方をする人間なのか解き明かします。その中から、仕事で役立つ強みを見つけてください。

  • 業界研究→業界全体の動向を掴む
    業界地図などの書籍や就活情報サイトを使い、その業界全体のマーケットや傾向、主要企業のシェア、企業同士の関係といった業界の概要を把握しましょう。働いてみたい業界をある程度まで絞ったら、業界団体のHPなどを見ると、業界のトレンドや最新ニュースを確認できます。合同説明会で同じ業界の企業ブースを回り、比較するのも良いです。

  • 企業研究→“その企業でなくてはならない理由”を見つけ出す
    就職四季報などで給与体系・福利厚生・離職率・有給消化率といったデータを見るのはもちろん、企業のHPで企業理念や基本情報を確認してください。その企業が社会に果たす役割や、どんな方針で何に力を入れているのかなど、条件の近い同業他社と比較し、その企業にしかない特色を探しましょう。

「自己分析」「業界研究」「企業研究」の結果を組み合わせて、自分の熱意や強みが伝わり、なおかつ他のどこでもない”その企業だけのための”志望動機を考えます。

多くの情報を仕入れるのがポイント

早期内定を狙うためには、できるだけ多くの情報を仕入れておくのがポイントです。就職情報サイトなどを使って、採用・選考・イベント・説明会・インターンなどの情報は常にチェックしておきます。

また興味を持った業界や企業については、業界団体や企業のHP、新聞などで、最新情報を入手しておくことも重要です。

志望する企業の人と話をしたとき、業界や企業についての主要なニュースを知らないと、あなたの本気度を疑われてしまいます。最近はSNSなどを使って情報発信している企業も多いので、漏らさないようにフォローしておきましょう。

動き出しは3年の夏から

26卒が早期内定を目指す具体的な動き出しは、「3年の夏インターン」からとなります。それまでは自分の中だけで就活している状態ですが、3年の夏インターンからはついに直接企業と接触することになるわけです。

やみくもに参加しても意味がありませんから、当然、ある程度志望する可能性の高い業界・企業のインターンを選ぶ必要があります。そのため、3年の夏あたりまでに一通り「自己分析」を完了させ、自分の就活の軸や企業選びの軸を明確にしておかなければなりません。

そして夏インターンへの参加を通して、業界・企業の雰囲気を確かめたり、より詳しい情報を聞き出したりし、実際に志望する業界・企業の目星をつけると良いです。

とはいえ26卒はもう11月ですから、「実はまだ動き出せていない」という人は早急に自己分析を完了させ、冬インターンへの参加を目指しましょう。

1月あたりまでには面接対策を万全にしておく

早期内定を目指すなら、1月あたりまでにはある程度の対策を終わらせておきたいところです。

下記に、26卒の学生が早期内定を狙うための、具体的なタイムスケジュールと対策を記載しますので参考にしてください。

  • サマーインターン参加「6~8月」
  • 自己分析「12月までに完了」
  • 企業・業界研究「12月までに完了」
  • ウィンターインターン参加「10~2月」
  • OB/OG訪問「12月まで」
  • ES/履歴書対策「1月まで」
  • 筆記試験対策「1月まで」
  • 面接対策「1月まで」

◇サマーインターン参加「6~8月」

早期内定を狙うためには、とにかく”早くから動き始める”ことがポイントです。まずは6~8月にかけて夏季インターンに参加しましょう。インターンに参加する目的を明確にしたうえで、目星となる業界・企業を探していく必要があります。

気になる業界・企業のインターンはもちろん、同業他社のインターンにも参加するとたくさんの情報を入手できるのでオススメです。また、インターンに参加することで社会人にふさわしい立ち居振る舞いが学べますし、企業や業界の雰囲気を肌で感じ、そこで働く人と直に話せるので、企業・業界への理解が深まります。

◇自己分析「12月までに完了」

自分の経験などを振り返り、12月までに大事にしたい自分の中での軸を明確にします。自己分析は選考・面接など、その都度行いますが、企業選びなどのベースとして12月までには完了させましょう。

◇企業・業界研究「12月までに完了」

インターン・OB/OG訪問など、直接企業と接触し、業界・企業研究を行います。業界・企業研究もその都度行いますが、ベースは12月までに完了させておきましょう。

キャリチャンでも、「合同企業説明会」を開催しています。さまざまな企業情報を1度に入手できて、企業の社員から直接話を聞けるチャンスですので、ぜひ参加してください!

◇ウィンターインターン参加「10~2月」

10月から2月にかけて、冬のインターンに積極的に参加しましょう。冬のインターンには、短期のものもあれば長期のものもあります。社会人とともに働く環境に慣れておくことで、面接時に能力を最大限発揮できるのです。

自分がその企業・業界とマッチするか確認できるだけでなく、上手くいけばインターンから内定へつながるかもしれません。とくに冬インターンは内定に直結する可能性が高いので、夏に参加した人もぜひ参加してください。

◇OB/OG訪問「12月まで」

12月までにOB/OG訪問を行いましょう。OB/OG訪問では、学部の先輩や部活・サークルの先輩などを訪問し、その人が勤めている企業について話を聞きます。

お互いに知っている人だったり、バックグラウンドが似ている人が多いので、就活の話は必ず役に立つのです。OB/OG訪問の参加目的を明確にしたうえで、聞きたいことなどをまとめておき、実際にOB/OG訪問をした際は積極的に質問しましょう。

◇ES/履歴書対策「1月まで」

ESや履歴書対策は1月までに完了させましょう。選考を通過するには魅力的な志望動機が欠かせません。企業・業界研究をもとに作成したES(特に志望動機)をキャリアセンターやエージェントに添削してもらい修正を繰り返します。

ESの添削をしてほしい人には、キャリチャンの「履歴書・ES書き方WEBセミナー」がオススメです。プロのキャリアアドバイザーから履歴書やESの書き方を教えてもらえます!

◇筆記試験対策「1月まで」

1月までに筆記試験対策を終わらせる必要があります。なぜなら、2月以降は本格的に選考がスタートするからです。そのため、1月までに参考書などを利用して問題傾向を掴みます。模擬受験や実際に企業の筆記試験などを受けてみるのも有効です。

◇面接対策「1月まで」

一人での練習はもちろん、1月までに対人練習を行い、面接の雰囲気を掴んでおきます。面接練習は緊張感に慣れるため、自分の知人ではない社会人を相手に、くり返し行うのがポイントです。社会人(エージェントなど)と模擬面接を繰り返し行うことで本番の雰囲気に慣れることができます。

一人で練習する際はその様子を録画し、無意識にやってしまいがちな癖・表情・姿勢・活舌などを、客観的に確認することが大切です。

キャリチャンでは、「模擬面接WEBセミナー」を開催しています。オンラインでプロのキャリアアドバイザーと模擬面接を行いフィードバックを受けることができる手厚いセミナーです!

早期内定をもらうための手段とコツ

早期内定をもらうための手段とコツ

準備と対策ができたら、実際に早期内定を狙いに行きましょう。早期内定を狙うために活用できる本選考前のルートは、「インターンシップ」「OB/OG訪問」「早期選考イベント」「就活エージェント」の4つです。

ここからは、早期内定を狙うための具体的な手段と、それぞれのコツをまとめてご紹介します。

インターンシップ

■手段

早期内定を狙う手段として良く知られているのは、インターンの活用です。インターンに参加すると、学生は企業のことがよく分かりますし、企業も学生の能力がよく分かります。

学生と企業が相互に理解しあったうえで内定を得られるのでマッチングしやすく、入社後のミスマッチが起こりにくい手段です。

とくに長期インターンでは学生のスキルや適性を直に確認できるため、優秀だと判断されれば「卒業したらうちの会社に来ない?」と、声がかかることも珍しくありません。

短期インターンは長期ほど詳しく学生を知れませんが、優秀だと判断されるとリクルーターを介して特別選考枠に招かれ、早期内定へとつながっていきます。

■コツ

インターンは自分の強みやスキルを直にアピールできる絶好の機会ですから、積極的にアピールしていくことが早期内定への近道です。

その企業で実際に必要とされるスキルや資質などを事前に調べておき、それらを中心にアピールしてください。

また企業にとって、質問の多さは学生のやる気をはかる指数です。質問が多いとそれだけ熱意があるように見られるので、チャンスがあればどんどん質問しましょう。

さらに企業の中では、指示された通り動くことが当然ですが、ただ指示を待つだけで、言われないと何もできない人間は役に立ちません。

周りの状況から必要なことを適切に判断でき、自発的に行動する姿を見せられると、人事担当者に好印象です。

OB/OG訪問

■手段

企業や職種によっては、OB/OG訪問からも早期内定を狙えます。OB/OG訪問は、学生にとって実際にその企業で働く人から話を聞ける機会ですが、企業にとっても面接と同じくらい学生のことを知れるチャンスなのです。

話を聞かせてくれたOB/OGに優秀な学生だと認められれば、上司や人事へ報告が行き、インターンと同じように早期内定へとつながることがあります。

■コツ

OB/OG訪問は、インターンのように直接スキルを見せることができませんから、スキルではなく自分の「人柄」や「熱意」をアピールしてください。

志願者全員がほぼ未経験者となる新卒採用では、本選考においても学生同士の能力差を判断しにくく、実質的なスキルよりも人柄や熱意を重視する企業が少なくありません。

OB/OG訪問をする前に、その企業の雰囲気や求められる人物像を調査しておき、自分の中でそれらに当てはまる部分をアピールしましょう。

早期選考イベント

■手段

あまりこだわりなく単純に早期内定を目指すなら、就活支援企業などが開催している「早期選考イベント」に参加するというのも1つの手です。

イベント自体が「早期内定」を目的としていますので、直接的に早期内定を狙うことができます。

■コツ

早期選考イベントを利用する際は、どのような企業から内定をもらえる可能性があるのか、下調べしたうえで参加してください。

早期選考イベントには通常複数の企業が出展しますが、必ずしもその中に自分の志望通りの企業があるとは限りません。

自分の志望とは全く違う企業ばかりであれば、時間を無駄にしてしまう可能性もあるということを理解しておきましょう。

就活エージェントの利用

■手段

知らない人もいるかもしれませんが、早期内定を狙うなら、就活エージェントを利用するのが実はかなり有力な手段です。

苦労して早期内定を狙える企業を探さなくても、自分の希望を言うだけで、それに合った企業をエージェントが探し出してくれます。

就活エージェント利用の場合は単に企業を紹介するだけでなく、その企業に特化した対策をサポートしてくれるので、確実に早期内定を狙えるのです。

■コツ

就活エージェントを利用して早期内定を狙うのに、コツは必要ありません。学生の希望を聞くところから内定獲得まで完全サポートしてくれるので、就活エージェントに頼ってしまえば、それだけOKです。

キャリチャンでも、早期内定を狙える就活支援サービス「再就活サポート」を行っています。経験豊富なプロのキャリアアドバイザーがあなたの希望を1対1でじっくり聞き、それぞれの学生に合った企業を紹介するサービスです。

一度相談に来てくれた後は、ESの添削でも面接練習でも、あなたが早期内定を獲得できるよう徹底的にサポートしますので安心です。「まだ何も始めてないけど早期内定が欲しい」なんて相談でも構いませんので、ぜひ気軽にご利用ください。

26卒が早期内定をもらうにはコツがある!

近年は多くの企業が他の企業より先に優秀な学生を確保しようと考えているので、早期内定が狙いやすいといえます。

26卒では学生も早くから準備している人が多く、ライバルの質が高くなっていますから、早期内定を狙うには相応の対策が必要です。

早期内定を狙うためには、「早くから動き出すこと」「情報を多く集めること」「志望動機に力を入れること」などが重要になります。

すでに11月に入りましたので、本文中の早期内定を目指すためのタイムスケジュールを参考に、出遅れていると感じた人は対策を急ぎましょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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