内定時期が早まっている?就活スケジュールから紐解く内定獲得法

 2024年7月12日

就活生 Aさん

あの、、就活で内定を得るためのコツはありますか?

もちろんです!内定を得るために様々な準備が必要になります!1つずつ紹介しますね!

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

よろしくお願いします。
それと、内定の時期が早まっていると聞いたのですが、実際はどうでしょうか?

近年、内定を早めている企業が増えています!

このコラムで解説しますね!

キャリアアドバイザー 平崎

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就活の内定時期は早まっている?

就活の内定時期は早まっている?

結論、内定の時期は近年早まっています。理由は、優秀な人材を確保したい企業が増えていることや、早く内定がほしい学生に合わせていることが挙げられます。

具体的には。政府が定めている就活ルールは変わっていないものの、3月にはすでに内々定を出している企業が増えています。

内定時期に関する詳しい内容は以下をみていきましょう。

通常の内定・内々定が出る時期

内定 内々定
提示時期
    10月1日から
    6月1日から
定義
  • 雇用契約が合意された状態
  • 基本的に内定取り消し不可

(学生側は入社2週間以上前なら可能)

  • 将来的に内定が約束された状態
  • どちらも内々定取り消し可能

内定と内々定は”労働契約が結ばれているかどうか”の違いがあります。内定には雇用契約が結ばれていますが、内々定には結ばれていません。

そんな「将来的に内定を出すよ」と、口約束のような形の内々定を、多くの企業が早くに出す傾向にあるのです。

そして内々定が早く出れば、その分内定も早くに出されることになり、結果として内定出しが年々早まっています。

そのため、政府が定めている通りに採用活動が進んでいると思っていると、就活に遅れてしまうので注意してください。

内定出しの時期が早まっている背景

内定出しの時期が早まっている背景には、人手不足に悩む企業が人材を確保したいという狙いがあります。

「将来的に内定を出すよ」という口約束=内々定を出すのは、まさに学生の早期確保が目的です。

まだ正式には内定を出せないけど、優秀な学生を早いうちから確保しておきたいという思いから、仮契約を早いうちから結ぶのです。

また、同じような考えから「内定」も早々に出す企業が増えています。近年は売り手市場ですので、どの企業も優秀な学生を他には渡さないと、必死なのです。

6月までに内定がないとまずい

就活の内定時期が早まっていることから、6月までに内定がないとまずいかもしれません。

リクルートが発表した6月1日時点の就活内定率は82.4%で、8割の就活生が内定を獲得しているという結果でした(参照元:就職みらい研究所『就職プロセス調査(2025年卒)「2024年6月1日時点 内定状況」』)。

政府が定めるスケジュールで行けば、6月はまだまだ就活序盤に当たります。しかし、実際にはそんなことはなく、内定がないと”出遅れ”となってしまうので、注意しましょう。

内定時期が早い企業・遅い企業

内定時期が早い企業・遅い企業

内定時期は企業や業界により大きく異なります。また、大手企業と中小企業のように企業規模の違いでも変わります。

ここでは内定時期が早い企業・遅い企業について解説していきます。自分の志望する企業や業界がある人は参考にしましょう。

内定を出すのが早い企業・業界

内定を出すのが早い企業・業界を紹介します。

具体的な内定出しの時期は、大学3年生の3月以前から大学4年生の5月程度までです。ただし、すべての企業が該当するわけではないので注意してください。

■ ベンチャー企業

ベンチャー企業は、内定を出すのが早い企業の1つです。

ベンチャー企業は社員数が少なく、優秀な人材を求めている企業が多いため、早期から選考している傾向にあります。

また、ベンチャー企業は大手企業から内定が出たという理由で内定を辞退するケースもあるため、通年採用を実施している企業もあります。

最近は成長の早いベンチャー企業もあり、優良企業が多い傾向にあります。内定も早期に得られ、精神的に安心できるメリットもあるので、選考を検討してみましょう。

■ IT企業

IT企業も、内定を出すのが早い企業の1つです。

インターンシップ参加者を対象に早期選考している企業が多いため、早い時期から選考をはじめている傾向にあります。

また、IT業界は需要が高く、人手不足が深刻な状況であるため、早期に内定出しを行い人材を確保している企業も少なくありません。

さらに、IT企業の中には長期間選考をおこなっている場合もあります。

■ 外資系企業

内定を出すのが早い企業の1つが、外資系企業です。

外資系企業はインターンシップへの参加を必須にしている企業も多く、インターンシップを通して早期内定を出す傾向にあります。

また、外資系企業は本社が海外にあることから、海外の採用スケジュールに合わせて日本でも動いています。そのため、外資系企業も内定出しの早い企業の1つとされています。

■ 中小企業

中小企業も、内定出しが早い企業の1つです。

中小企業は、大手企業と選考の時期をずらすことで、優秀な人材を確保したいと考える企業が多い傾向にあります。

そのため、早期の段階で中小企業に応募して内定を獲得できれば、安心して就活ができるメリットがあります。

内定を出すのが遅い企業・業界

内定を出すのが遅い企業・業界は以下の通りです。

具体的な内定出しの時期が、大学4年生の6月以降になりやすい企業や業界です。ただし、すべての企業が該当するわけではないので注意してください。

■ 公務員

公務員は、内定を出すのが遅い業界の1つです。公務員の採用スケジュール上、早くても内定を得られるのは、大学4年生の6月以降になります。

とくに遅い市町村などでは、8月以降に結果が発表される場合もあります。

そのため、民間企業も受けたい場合は、並行して就活を進める必要があるでしょう。

■ 大手企業

大手企業は、内定出しが遅い企業の1つです。大手企業は、就活スケジュールに忠実な企業が多いため、内定が遅くなります。

また、応募人数の多さから選定に時間がかかることで、内定出しが遅れる場合もあります。

大手企業のなかには内定式の行われる10月1日直前まで採用活動を続けている企業もあります。

■ アパレル業界

アパレル業界も、内定出しが遅い業界の1つです。

なぜならアパレル企業は、募集人数に満たなく、2次募集や秋採用をおこなっている企業も多いからです。

また、業種も多く自分の興味のある仕事をしやすいのが特徴です。そのため、アパレル業界は内定を獲得するチャンスが多い業界といえるでしょう。

内定出しが始まった時期にも関わらず、内定がないことで就活に出遅れてしまった学生は、キャリチャンが実施している「出遅れ就活サポート」に参加してください。

就活に出遅れてしまったと悩む学生をキャリアアドバイザーが全力でサポートし、納得のいく内定獲得を約束します。気になる方はぜひご参加ください。

内定を早くもらうための準備と対策法

内定を早くもらうための準備と対策法

内定を早くもらうための準備と対策法は以下の通りです。

内定をもらうための準備が万全であれば、自分に自信がつき、どのような状況でも対応できます。

これから就活する人は、タメになる情報を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

早いうちから就活準備を進める

就活の準備期間は6ヵ月以上設けるようにしてください。なぜなら、自己分析や業界・企業研究はすぐに完成するものではなく、ブラッシュアップが必要になるからです。

たとえば、就活の準備をはじめたときが同じ大学3年生でも、9月からと3月からでは大きく異なります。

9月から就活の準備をはじめていれば、その分だけ多くの企業を見れるため、入社後のミスマッチを防げます。

準備期間が長ければ、その分多くの情報を得られ、良い結果を招くこともできるので、早いうちからしっかりと時間をかけて準備していきましょう。

自己分析する

自己分析をするのも、内定を早くもらうために重要な対策です。

自己分析をすれば、これまで気づかなかった自分の強みや、曖昧になっていた特徴が正確にわかり、アピールしやすくなります。

また、自分を深く知ることができるので、面接で無理に嘘をつく必要もなくなり好印象を与えられるメリットもあります。

他にも、自分に合う業界や企業を見極めることもできるなど、自己分析は就活における多くの行動において重要なものとなります。

業界・企業研究を徹底する

業界・企業研究を徹底するのも、内定を早くもらうための対策法の1つです。

業界・企業研究を徹底すれば、企業が求めている人材が明確になり、理想の人材に寄せたエントリーシートを作れます。

また、企業が行っているサービスで、どのように役立つかをアピールできるため、採用を獲得しやすいです。

キャリチャンでは、業界研究に役立つ資料を配布しているので、業界研究が足りないという人はぜひダウンロードしてみましょう。

OB訪問で会社の内部を知る

OB訪問で会社の内部を知るのも、内定を早くもらうための対策法の1つになります。

OB訪問で会社の内部を知ると、職場の雰囲気や会社の内情がわかり、ミスマッチを防げます。さらに就活などのアドバイスをもらえる場合もあります。

また、OB訪問は志望度が高いと判断されやすく、好印象を得る可能性が高いので積極的に参加しましょう。

インターンシップに参加する

インターンシップに参加するのも、内定に近づくための対策法です。インターンシップに参加すると実際に業務に携われるため、よりリアルな情報を得ることができます。

また、企業の雰囲気から自分に合う企業かどうかを判断できますし、自分の新たな才能も見つかります。

しかもインターンシップに参加すれば、早期選考に参加できる機会も得られるかもしれません。インターンシップ参加には様々なメリットがあるので、ぜひ積極的に参加してみてください。

エントリーシートの応募数を増やす

エントリーシートの応募数を増やすのも、内定を早くもらうための対策の1つです。エントリーシートの応募数を増やせば、その分通過率も上がるため内定を獲得する確率が上がります。

たとえば、一般的な就活の平均応募数は約25社で、そのうち内定数は一般的に2〜3社程度です。そのため、エントリーシートの応募数を50社にすれば、単純計算で4〜6社の内定を得られることになります。

また、応募数が少ないと落ちてしまったときの精神的ダメージが大きく、就活をゼロから始めないといけないため、内定を獲得することが遅れる原因になります。

選考は途中で辞退をすることもできるので、まずはエントリーシートの応募数を増やす方法を試してみてください。

キャリアアドバイザーに相談する

キャリアアドバイザーに相談するのも、内定の早期獲得の対策として有効です。キャリアアドバイザーに相談すれば、内定を得るためのコツだけでなく、就活全般の悩みを解決できます。

たとえば、書類の添削や面接サポート・求人紹介といった内定を得やすくするサポートが充実しています。

そのため、キャリアアドバイザーに相談すること自体が、内定獲得に大きく近づくといえるでしょう。

キャリチャンでは、就活全般のサポートを行う「就活相談サポート」を実施しています。プロのキャリアアドバイザーが一人一人に合ったやり方で就活をサポートし、内定獲得のお手伝いを行います。

内定に関するよくある質問

内定に関するよくある質問

これまで内定出しの早期化や、内定を早く獲得するための対策法について解説しました。しかし、就活における内定にはまだまだ疑問に思うことがたくさんあるでしょう。

ここでは、そんな内定に関する「よくある質問」をご紹介していきます。内定に関するよくある質問は以下の通りです。

就活の内定について悩みがある人は、少なくありません。以下で詳しく解説します。

内定の承諾期間は?

内定の承諾期限は、基本的に1週間になります。多くの企業が1週間程度の期限付きで内々定を出す企業が多いからです。

例外として、大学3年生での内定といった早期の場合は、承諾を待ってもらえるケースもあります。そのため、内定を獲得した企業で就活を終わりにする場合は、すぐに承諾しましょう。

内定を複数得たときの辞退と保留方法は?

複数の内定を得ると、承諾しない企業は内定辞退、内定を待ってほしい場合には保留の連絡をしなくてはいけません。

まずは内定辞退の方法について解説します。内定辞退の連絡は、基本的に電話とメールの両方で連絡しましょう。

電話は直接話せるので、迅速な意思確認ができますし、メールを送れば何かあったときに証拠として残せます。そのため、電話とメールの両方で伝えるようにしましょう。

今回は、メールの場合の内定辞退方法を、以下の例文で紹介します。内定を辞退するときは、はじめにお礼をしてから内定辞退の報告をしましょう。また、丁寧にお詫びすることや内定辞退の理由を伝えることがポイントです。

件名:内定辞退についてのご連絡

本文
株式会社〇〇 人事部 〇〇様

お世話になっております。内定をいただきました、〇〇です。
メールにて失礼いたします。

この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。
大変うれしく思いますが、あらためて貴社での業務内容を検討させていただいた結果、内定を辞退させていただきたくご連絡を差し上げました。

本来であれば貴社へお伺いし、直接お詫びをするべきところではございますが、メールでのご連絡となり、申し訳ございません。

最後になりますが、貴社の益々の発展を心よりお祈り申し上げます。

〇〇〇〇(氏名・学校名・メールアドレスなど)

次に内定を保留したい旨をメールで伝えるときの例文は以下で紹介します。

内定を保留したいときも、基本的に電話とメールの両方で伝えるのがポイントです。

また、内容については、いつまでに返事をするかを必ず記載するようにしてください。

件名:内定保留の件についてのご連絡

本文
株式会社〇〇 人事部
〇〇様

お世話になっております。内定をいただきました、〇〇です。

この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。
貴社から内定をいただきましたことを心よりうれしく思っています。
しかし、選考中の企業があるため、〇月〇日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。

貴社への入社を考えていますが、選考中の企業様も最後までしっかり向き合い、後悔が残らないようにした上で、貴社への内定承諾を行いたいと思っております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

〇〇(氏名・学校名・メールアドレスなど)

6月までに内定が獲得できなかったらどうなる?

6月までに内定が獲得できなかった場合、選択肢が減ることを覚悟しなくてはなりません。

これまでお話しているように、近年の就活は早期化が進んでいるため、内定出しを終えれば多くの企業も早々に採用活動を終えます。

また、さらに時間が経つと秋採用もしくは二次募集や三次募集に向けての動きに変わってきます。

秋採用以降にはさらに応募企業は大幅に減ります。そのため、就活の難易度が上がることを覚悟しましょう。

秋採用以降の就活に望む人はキャリチャンが実施している「出遅れ就活サポート」に参加してください。プロのキャリアアドバイザーが6月まで内定が獲得できず、出遅れてしまった学生をサポートします。

秋採用を絶対に成功させたい、内定を獲得したい人はぜひご参加ください。必ず内定獲得へと導きます。

内定に関するお礼メールは必要?

ルール上は送らなくても問題ないが、お礼メールはした方がよいでしょう。なぜなら丁寧な印象を与えることができるからです。

丁寧な印象を与えると入社後の円滑な関係を築けます。また、多くの学生がお礼メールを送っているので、周りに合わせて送るのが無難です。

就活で内定を得るためにはキャリアアドバイザーを活用しよう

このコラムでは、就活で内定を得るための対策について解説しました。

就活はめんどくさいから後回しになりがちですが、今後の人生を左右する重要なタイミングです。

「周りがまだ就活を始めていないから後回しにしよう」と考えるのではなく、自分から就活の準備をはじめられれば、万全の状態で試験を受けられます。

また、就活の経験者でない限り、就活で内定を得るコツなどは曖昧な人が多いので、キャリアアドバイザーに相談してみてください。

キャリアアドバイザーは、あなたの将来を真剣に考えてオススメの求人や業界・職種を紹介してくれます。

そのため、就活に関する悩みは、まずは、キャリアアドバイザーに相談することがおすすめです。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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