「大学4年で就活を何もしてない」から脱却!内定への道筋を解説
2023年6月15日
何かありましたか?すごく落ち込んでいるように見えるんですが…。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
実は私、今大学4年なんですが、これまで就活を何もしてないんです。この状態ってやっぱりマズいですよね…。
だから落ち込んでいたんですね。そうですね…マズくないと言ったら嘘になります。しかし、危機感を持っているのであれば、今から挽回できますよ!
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
本当ですか!でも、就活を始めたい気持ちはあっても、やりたいこととか興味があることが全くなくて。もうどうしたらいいのか分かりません。
だから就活を始められなかったんですね。でも大丈夫!これから、就活を何もしてない大学4年生が今すぐすべきことをお伝えします!就活に役立つサービスも紹介するので、最後までチェックしてください。
キャリアアドバイザー 廣瀬
大学4年で就活を何もしてないのは大丈夫?
この記事を読んでいる人の多くは、大学4年の時点で就活を何もしてない状態だと思います。そして、気になることの1つが今の状況が大丈夫なのかどうかではないでしょうか。
そこでコラムの初めに、大学4年で就活を何もしてない状態がどうなのかを3つのデータを用いて解説します。
結論:あまり良い状況とは言えない
結論から言うと、大学4年の時点で就活を何もしてないのはあまり良い状況とは言えません。
就職活動が始まったと 認識している時期(%) |
採用を目的とした企業説明会やセミナー等の最初の参加時期(%) | |
---|---|---|
3年6月以前 | 31.2 | 5.8 |
7月 | 8.7 | 2.7 |
8月 | 5.7 | 5.4 |
9月 | 2.7 | 3.6 |
10月 | 3.6 | 6.9 |
11月 | 1.7 | 5.3 |
12月 | 4.8 | 9.8 |
1月 | 6.6 | 9.9 |
2月 | 8.0 | 14.8 |
3月 | 20.0 | 26.2 |
4年4月 | 3.8 | 4.0 |
5月 | 1.2 | 2.0 |
6月 | 1.4 | 1.5 |
7月 | 0.3 | 1.7 |
8月 | 0.2 | 0.4 |
上記のデータは、22卒就活生を対象に「就職活動が始まった」と認識している時期について聞いたアンケートの結果です。3年次の数値を合算すると93%になるため、22卒の就活生は大学3年の3月までの時点で90%以上の人が「就活が始まっている」と認識していることが分かります。
また、採用を目的とした企業説明会やセミナー等の参加時期に関するデータについても、3年次の数値を合算すると90.5%となり、大学3年生のうちに企業説明会やセミナーに参加したことがある人は90%を超えています。つまり、約95%の大学生が大学4年になる前に就活のために動き出しているということなのです。
そのため、大学4年の時点で就活を何もしてない状況は、周りの多くの就活生と比べるとかなり出遅れてしまっている状態だと言えます。
ただし大学4年からでも内定獲得のチャンスはある
しかし、その一方で大学4年生からでも内定獲得できるチャンスもあることを示しているデータもあります。
調査 | 内定率 |
---|---|
2月1日 | 13.5 |
3月1日 | 22.6 |
4月1日 | 38.1 |
5月1日 | 58.4 |
6月1日 | 73.1 |
7月1日 | 83.3 |
8月1日 | 87.8 |
9月1日 | 90.8 |
10月1日 | 93.8 |
12月1日 | 94.0 |
3月卒業 | 96.8 |
こちらのデータは、23卒就活生の就職内定率の推移を月毎に表したものです。データからもわかるように、大学4年になったばかりの4月1日時点の内定率は38.1%となっています。
つまり、大学4年生になる前に内定獲得している人の割合は、そこまで多くはないのです。また、内定率は大学4年の3月まで上がり続けているため、これから就活を始めたとしても内定獲得できるチャンスはあります。
大学4年で就活を何もしてない状態から抜け出す4ステップ
さきほど解説した通り、大学4年で就活を何もしてないのは危険な状態です。しかし、だからといって今の時点で就職を諦めなければならないわけではありません。
そこでここからは、大学4年で就活を何もしてない状態から抜け出す4ステップを解説します。「就職を諦めたくない」「これからどうすればいいか知りたい」という人は、参考にしてみてください。
ステップ1:何もしてない原因・理由を明確にする
まずは、「なぜ就活を何もしてない状態で大学4年生を迎えてしまったのか」その原因について考える必要があります。
単純に就活に取り組める時間がなかったのであれば時間を作れば始められるでしょう。しかし、就活に前向きになれない理由がほかにある場合は、原因を明確にして向き合わなければ、就活を始めても思うように進まなかったり、途中で挫折したりするからです。
そのため、まずは自分の気持ちに向き合い、原因を明らかにすることから始めましょう。その気持ちをどのように切り替えたらいいのかを知ることで、前向きに就活に取り組めるようになります。
しかし、自分でどれだけ考えても原因や理由が分からない場合もあります。そんな人は、キャリチャンの「就活相談サポート」を活用して、就活のプロであるキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
ステップ2:今すぐ就活を始める
大学4年まで就活を何もしてない原因が明確になったら、すぐにでも就活を始めましょう。
冒頭で解説したように大学4年の時点で就活をしていないのは、あまり良い状況とは言えません。何かと言い訳をして先延ばしにすると、手遅れになるかもしれないのです。そのため、できる限り早く、可能であれば今日から就活を始めましょう。
しかし、大学4年の時点で就活をしていない人の多くは、何から始めたらいいか分からない人も多いと思います。この記事では、後ほど大学4年で就活を何もしてない人が今すぐすべき8つのことについて詳しく解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。
ステップ3:便利な就活サービスを活用する
どんなに一生懸命就活に取り組んだとしても、大学4年生から就活を始める場合、大学3年生から就活を始めている人と比べると、どうしても時間が足りません。
しかし、効率良く就活を進めることで、足りない時間を補える場合があります。そして、効率良く就活を進めるためには、便利な就活サービスを使うのがオススメです。
しかし、就活サービスと一括りに言っても多種多様なサービスがあるため、どのサービスをどのように使うべきかわからない人も多いでしょう。そのため、後ほど大学4年で就活を何もしてない人が内定獲得のために使うべきサービスを後ほど詳しく紹介します。
ステップ4:つまずきやすいポイントに注意する
大学4年生から就活を始めるとなると、通常の就活生ではつまずかないポイントやぶつからない障壁に道を阻まれてしまうことがあります。
特に就活の障害となるのは、時間がないことです。そのポイントを知らないまま就活を進めていると、就活の途中で挫折してしまったり、せっかく入社した企業を早期離職することになったりする可能性があります。
そのため、自分自身がどういったところにつまずく可能性があり、どういったところを注意しながら就活を進める必要があるのかを知ることが大切です。記事の最後に、大学4年で就活を何もしてない人が就活を始める際の注意点を解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。
大学4年で就活を何もしてない原因と気持ちの切り替え方
ここからは、さきほど解説した4つの手順に沿って解説していきます。まずはステップ1の「何もしてない原因・理由を明確にする」ことから始めましょう。
大学4年で就活を何もしてない原因を5つ紹介し、原因ごとの気持ちの切り替え方を解説するので、ぜひ実践してみてください。
1.そもそも就職したくない
大学4年で就活を何もしてない人の中には、「そもそも就職したくない」という気持ちから就活を始めていない人もいます。実際、電車に乗っている社会人や働いている先輩などの疲れている姿を見ると「あんな大人になりたくない」と思ってしまうかもしれません。
しかし、就職には悪い側面ばかりではありません。たとえば、安定した収入や社会的信用が手に入り、安定した生活を送りやすくなります。ほかにも仕事を通して成長できることもあるでしょう。また、現在の日本では新卒での就職が最も就職しやすいと言われており、「就職したくない」という漠然として理由で就活をしないのは、とてももったいないです。
そのため、まずは「就職=つらいもの」という考えを一旦捨てて、フラットな目線で就職をとらえてみてください。
下記のコラムでは、就活をしないメリットとデメリットを解説しています。就職について一度きちんと考えておきたい人は目を通してみてください。
関連コラム
就活しないとどうなる?メリット・デメリットや就職以外の進路
2.就活を楽観的に捉えている
大学4年まで就活を何もしてない人の中には、「すぐに始めなくても大丈夫」「遅く始めても何とかなるだろう」と就活を楽観的に捉えている人もいます。
しかし、就活はそんなに簡単なものではありません。そもそも、就活は長期戦であって、短期間で就職先を決めるのは非常に難しいです。また、早い段階で就活をはじめる就活生と選考の中で対等に渡り合う必要があるため、準備不足や経験不足は致命的な弱点になることもあります。
そのため、まずは「就活を遅く始めてもどこかの企業には就職できるはず」といった就活に対する楽観的な気持ちを捨てましょう。そして、就活に対する危機感を持ってください。どうしても楽観的な気持ちを捨てられない人は、就職先が決まらない場合のことを一度考えてみましょう。
3.就活が怖い
大学4年で就活を何もしてない人には、就活に対する恐怖心から大学4年まで動き出せなかった人もいるかもしれません。就活が上手くいかなかった先輩の苦労を見たことがあれば、「就活=怖いもの」と感じるのは仕方のないことです。
しかし、頭の中で考えているだけでは、就活に対するネガティブな想像や思い込みが膨らんでいき、不安な気持ちが余計に大きくなってしまいます。
そのため、就活が怖いと思っている人は、実際に就活をしてみて実際の就活がどんなものかを体験してみてください。動いてみた方が怖い気持ちがなくなることも多いのです。
はじめはとても勇気がいると思いますが、まずは就活の第一歩としてインターンや企業説明会に参加して、就活の雰囲気や空気感を体験してみましょう。
4.自分のやりたいことが見つからない
大学4年で就活を何もしてない人には、自分のやりたいことが見つからないために、動き出せない人もいます。
自分のやりたいことが見つからないと「どの業界を見ればいいのだろう」「どの企業の説明会に参加すればいいの?」と、行動の軸が決まらず身動きが取れなくなるものです。
しかし、やりたいことが決まっている人ばかりが就活をしている訳ではありません。多くの就活生は、就活を通して自分のやりたいことを探し見つけていくのです。
そもそも、学生生活の中で目にする仕事は本当にごく限られた一部のものです。就活を通して調べることで、これまで全く知らなかった業界や職種、企業に出会うこともあるでしょう。そのため、まずは自分自身の視野を広げ、様々な知識を得ることを目的に、就活に取り組んでみてください。
5.就活を何からすればいいか分からない
就活を何からすればいいのかがわからないために、大学4年まで就活を始められなかった人は最も多いかもしれません。
実際、就活の進め方やスケジュールには正解がないため、何をどのように始めればいいのかがわからなくて悩むのは仕方がないことです。しかし、何をすればいいのかわからないから何もしないのでは、結局いつになっても動き出せません。
そのため、「何をすればいいか分からないけど、とりあえずできることをやろう」という気持ちに切り替えてみてください。分からない中でも動き出して、トライ&エラーを重ねれば、自分の就活のスタイルが見えてきます。
また、就活生の大半がそのような状態で就活を進めており、就活に取り組む中で何となく形になっていく人がほとんどです。はじめから正解を求めず、試行錯誤してみてください。
大学4年で就活を何もしてない人が今すぐすべき8つのこと
続いては、ステップ2の「今すぐ就活を始める」です。とはいっても、今まで就活をしたことがない人からすると、「何から始めればいいか分からない」「動きたくても動けない」という人も多いでしょう。そこでここからは、大学4年で就活を何もしてない人が今すぐすべき8つのことを解説します。
就活に対するモチベーションを上げる
大学4年で就活を何もしてない人は、まず就活に対するモチベーションを上げましょう。
大学4年生から就活を始めるとなると、どうしても「もう無理かも」「諦めようかな」とモチベーションが上がりづらいものです。そのため、就活に対して主体的になれるように自分で自分のモチベーションを挙げる必要があります。
最も手軽な方法は、就活仲間を作ることです。一緒に頑張る仲間ができると、「自分も頑張らなければ」「負けてられない」という気持ちになるでしょう。また、就活の不安や悩みを共有できるので、モチベーションも維持できます。
また、就活について相談できる社会人の先輩や知り合いを作るのもオススメです。社会人として働いている人の話を聞くと、就職することの魅力や社会人生活への期待が膨らむので、就活へのモチベーションに繋がります。
さらに、就活の相談に乗ってもらえれば、有効な情報を得られたり人脈を広げられるきっかけになったりもするので、ぜひ周りに相談できる人がいないか探してみてください。
自分自身を知る
就活と言えば、就職先を探すことばかりに目が行きがちですが、企業や業界ばかりを見ていてはいけません。就職先を探す時の基準は「自分の得意を活かせる仕事」「自分と相性がよい会社」というように、自分の価値観や強みが重要になるのです。
しかし、企業や仕事との相性がよいかどうかは、自分自身を知らなければ判断できません。逆に、自分のことを知らないまま企業を選ぶと、就職後に苦労する可能性もあります。
そのため、就活では自分自身を知ること、いわゆる自己分析が重要です。しかし、どのように自分と向き合えばよいのか分からない人も多いでしょう。
そういった人は、ライフチャートや自分史、モチベーショングラフなどの自己分析ツールがオススメです。こういったツールを使うと、意外と簡単に自分の価値観が明らかになることがあります。また、いくつかの問題に答えるだけで自分に向いている仕事が分かる適職診断を使うと、簡単に自分の強みや弱み、考え方などを把握できるでしょう。
今すぐ自己分析を何か始めたい人は、以下の資料をダウンロードしてみてください。自己分析のポイントを解説した資料とワークシートになっているので、今すぐに自己分析を始められます。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
自分の視野を広げる
就活では、自分自身の視野を広げることも大切です。学生生活では、たくさんの経験ができますが、インターンなどをしていなければ社会について知れる機会はあまりないからです。
視野を広げるために取り組むべきは、業界研究と職種理解です。業界研究では、その名前の通り様々な業界について研究します。まずは、業界研究関連の書籍で一通りの業界を知って、気になる業界をいくつかピックアップして深く調べてみてください。また、気になる業界が見つからない人は、大学で学んだことを活かせる業界を選ぶのがオススメです。
職種理解とは、仕事の種類である職種について知ることを指します。どんなに興味のある業界を見つけたとしても、職種が違えば取り組む業務はまったく異なるからです。そのため、職種の種類や各職種の業務内容、必要なスキル、やりがいなどを調べてみましょう。
業界研究と職種理解が進むと、自分が働く姿をイメージしやすくなったり、どんなふうに働きたいかが明確になったりするので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。
就活の雰囲気を知る
ここまで解説した内容は、自宅や大学など日常生活の中でもできることでした。しかし、就活を本格的に始めるのであれば、就活の雰囲気を肌で感じることが大切です。
どんな学生がいるのか、どんな企業があるのか、どんな雰囲気なのかなどがわかれば、就活のリアルなイメージを掴めるので、就活を進めるうえでのヒントになります。さらに、「就活って意外と怖くないかも」「自分も就活ができそう」と自信につながることもあります。
就活の雰囲気を知るには、企業説明会やインターンへの参加がオススメです。 就活の雰囲気を知れるのはもちろん、業界や企業に関する情報を収集できます。また、企業説明会後の座談会に参加すれば、その企業で働く社員の方のリアルな声を聞けるので、社会人として働くイメージを明確にできるでしょう。
はじめて参加する時は不安や緊張が大きいかもしれませんが、一度参加すれば怖くなくなる場合が多いので、ぜひ一歩踏み出してみてください。
選考に備える
自分が働きたい業界や企業、職種が見つかっても、選考に通過できなければ内定獲得はできません。そのため、最低でも以下の選考対策に取り組んでおくようにしましょう。
- 就活マナー
- 筆記試験対策
- エントリーシート作成・対策
- グループディスカッション対策
- 面接対策
就活マナーは、選考対策というよりも就活生として最低限身につけておかなければならないことです。また、企業説明会や選考などで企業のオフィスに訪れた時も見られている部分なので、必ず身につけておきましょう。
筆記試験対策は、長期間かけて身につけていく必要があるため、できる限り早く対策に取り組むべきです。そのため、就活を始めると同時に取り組み始めるようにしましょう。
ESを本格的に作成するのは、エントリーする企業を決めてからになります。しかし、どのように書けばいいか、どんなところに気をつければよいかなどは、事前に調べておくと後が楽になるでしょう。
グループディスカッション対策と面接対策は、実践練習をした方が質の高い対策ができ、慣れておけます。キャリアセンターや就活セミナーを活用するしてください。
自分に合う企業を見極める
自己分析と業界研究、職種研究が進んでくると、自分に合う企業と合わない企業が何となく分かってきます。しかし、何となくの状態で企業を選ぶと、企業選びに失敗する可能性があるので要注意です。
しっかりと企業を見極めるためには、企業研究が不可欠です。企業のホームページを見て基本的な情報を集めることはもちろん、ほかの方法も使って幅広く情報を収集しましょう。
たとえば、企業説明会や座談会、OBOG訪問に訪れて自分が気になるポイントを質問したり、SNSや口コミサイトから企業の情報を集めたりするとよいです。様々な手段を使えば、企業の良い面も悪い面も見られます。
また、給与面や残業時間、福利厚生、働く環境など自分が重視したいポイントについては、細かく確認しておくようにしましょう。
とはいえ、自分の条件に合う企業を自分1人で見つけるのはとても難しいことです。「再就活サポート」では、就活のプロであるキャリアアドバイザーから自分が理想とする条件の企業を紹介してもらえます。
気になる企業にエントリーする
自分に合う企業を見極められたら、エントリーしていきましょう。エントリーの際はESもしくは履歴書の作成が必要となるので、エントリーする企業1社1社に合わせて作成します。
就活をまだ何も始めていない人の中には、「エントリーシートは一度作成すればOK」と思っている人もいるかもしれませんが、それは絶対にいけません。企業によって求める人物像や活かせる強みが違うため、内容を変える必要があるのです。逆に同じ内容のものを提出すると、どの企業にも響かずたくさんの不合格通知を受け取ることになるかもしれません。
そのため、企業がどのような人を求めているのかをきちんと調べたうえで、どんな内容であれば企業に響くかを考えながら丁寧に作成するようにしましょう。
また、一度にたくさんの企業にエントリーすると、スケジュールが詰まりすぎるので、一度にエントリーする企業は5~10社程度がオススメです。そして、その企業の選考結果に合わせて、少しずつエントリーする企業の数を増やしていきましょう。
1社1社丁寧に選考を受ける
志望している企業へのエントリーが一通り終わったら、1社1社丁寧に選考を受けていきましょう。大学4年生から就活を始めるとなると、時間がないことに焦り、選考をこなすだけで必死になってしまうかもしれません。しかし、そういった選考の受け方をしていると内定獲得は遠のいてしまいます。
そのため、エントリーシート作成と同様に、面接でも1社1社に合わせて回答を変えて、事前にしっかりと練習をしておきましょう。特に、ガクチカ・自己PR・志望動機の3つは、企業が重視しているポイントなので、時間をかけて入念に準備することが大切です。
また、筆記試験については苦手分野の問題を解き直しておいたり、模擬試験を受けておいたりするとよいです。グループディスカッションは、キャリアセンターや就活セミナーで練習できる場合があるので、上手く機会を活用してください。
選考後はしっかりと振り返りをしましょう。失敗やミスを改善することはもちろん、さらによくできる部分はないか毎回振り返ると、徐々に選考の通過率が上がっていきます。
大学4年で就活を何もしてない人が内定獲得のために使うべきサービス
ステップ3は「便利な就活サービスを活用する」ですが、どのようなサービスがあるのか、どのサービスを使えばよいのかが分からない人も多いと思います。
そこでここからは、大学4年で就活を何もしてない人が内定獲得のために使うべきサービスを紹介します。自分に合うサービスがどれか考えながら探してみてください。
就活サイト
就活サイトとは、就活関連の情報が掲載されているサイトのことです。
大学4年生から就活を始める場合、どうしても就活関連の知識がほかの就活生と比べて不足していることが多いです。その知識不足を補うために就活サイトを活用しましょう。
近頃の就活サイトは情報が充実しているので、就活関連の情報収集をする時にとても役立ちます。たとえば、自己分析の方法、ESの書き方、面接合格のテクニック、内定承諾する企業の見極め方など様々なことを調べられるのです。
そのため、就活をする中で分からないことやもっと勉強した方がよいと感じることが出てきたときは、就活サイトで積極的に調べてみましょう。
就活関連イベント
企業が就活生との接点を持つために行っているのが、就活イベントです。イベントの内容は企業によって異なりますが、業界研究セミナーやES作成セミナー、面接対策イベントなど、様々な種類があります。
大学4年生まで就活を何もしてこなかった人は、特に面接対策系のイベントに参加してみてください。1人で対策するよりも実践形式の練習ができるのはもちろん、採用担当者や社会人から客観的なフィードバックをもらえるため質の高い練習ができるからです。
また、グループディスカッション対策のセミナーもオススメです。選考本番と似た緊張感で練習でき、どのように議論を進めていくかについても学べます。
さらに、就活関連イベントにはほかの就活生もたくさん参加しており、就活仲間を見つけるきっかけになることもあるので、ぜひ参加してみてください。
選考対策サービス
選考対策を効率良く進めたい人は、選考対策サービスを使うのもオススメです。特に、ES添削サービスと面接練習サービスは、効率良く選考対策ができます。
ES添削サービスは、その名前の通りESを添削してもらえるサービスです。初歩的な誤字脱字はもちろん、自分が書いた内容が相手に伝わりやすいか、志望している企業の求める人物像にあっているかなどを見てもらえます。無料のものから有料のものまで幅広くあるので、自分が見てもらいたい部分を添削してもらえるサービスを見つけてみてください。
面接対策サービスは、本番の面接に近い状態で面接の練習ができるサービス。面接に慣れるためにも活用できますし、自分の話している内容や話し方や振る舞い方について客観的なフィードバックをもらい、自分では気づけない改善点を見つけられます。
ただし、面接対策サービスは、後ほど紹介する就活エージェントのサービスであることが多いので、先にどの就活エージェントを利用するか検討してみてください。
スカウトサービス
大学4年で就活を何もしてない人は、スカウトサービスを使うという手もあります。自分の情報を登録しておくだけで、自分に興味を持った企業からのスカウトを受け取れるサービスです。自分が考えてもみなかった企業に出会えて、視野が広がるきっかけになることもあります。
また、自分を必要としてくれている企業があるとわかるだけでも、就活に取り組む自信になる場合もあります。プロフィールの登録をしておけば、後はスカウトを待つだけなので、一度試してみるとよいでしょう。
就活エージェント
就活エージェントは、就活を始めるところから内定獲得までを、プロのキャリアアドバイザーがサポートしてくれるサービスです。具体的なサービスの内容は企業によって異なりますが、就活関連の相談やESの作成、面接対策、求人紹介などのサポートを受けられます。
そのため、「何から始めればいいか分からない」「就活が怖くて始められない」という人は気軽に相談してみるとよいです。また、就活がある程度進んでいる状態でも適切なアドバイスを受けられ、「選考に通過できない」「内定獲得まであと一歩のところでダメになってしまう」などの悩みをプロが素早く解決してくれます。
大学4年で就活を何もしてない人の最も大きな不安は、内定がないことではないでしょうか。キャリチャンの「スピード内定サポート」では、選考フローが速く短期間で内定獲得を目指せる企業を紹介しているので、ぜひ活用してください。
大学4年で就活を何もしてない人が就活を始める際の注意点
最後はステップ4「つまずきやすいポイントに注意する」です。そこでここからは、大学4年で就活を何もしてない人が就活を始める際の注意点を解説します。
これらの注意点を知らないまま就活に取り組んでいると、思わぬミスをしてしまったり就職後に後悔してしまったりするかもしれないので、ぜひ最後までチェックしてください。
焦りや不安に惑わされない
大学4年まで就活を何もしてない人は、時間がないことへの焦りや、就職できないかもといった不安に惑わされないように注意しましょう。なぜなら就活では、「どの企業にエントリーするか」「どの企業に就職するか」など人生を左右する決断をしなければならないことが多くあるからです。
それなのに、焦りや不安から「とにかく内定が欲しい」「就活を早く終わらせたい」などの目先のことだけを考えて判断してしまっては、就職後に後悔する可能性があります。たとえば、自分とは合わない企業に就職してしまったり、就職したらブラック企業だったりすることがあるのです。
そのため、大事な決断をする時は、自分が冷静かどうかを客観的に観察するようにしましょう。また、焦りや不安が消えない中で判断しなければならない時は、友人や家族に相談してみるのがオススメです。
自分と周りの学生を比べない
大学4年まで就活を何もしてない人は、自分と周りを比べないようにしてください。
就活を始めると、自分よりも早くから就活を始めていた就活生に対して劣等感を感じるかもしれません。また、内定獲得した友人と自分を比べてしまうこともあるでしょう。
しかし、周りの学生と自分を比べていても仕方がありません。就活をはじめるタイミングが遅かったのだから、進むのが遅いのは当たり前です。
周りと自分を比べる時間があるのなら、内定獲得のためにたくさん行動しましょう。そうすれば、必然的に自分も周りの学生のように、内定を獲得できるようになってきます。
また、就活のゴールや目的を、早く内定をもらうことやたくさん内定を取ることだと考えるのは危険です。自分が働きたいと思える企業に入社することが就活の目的であることを忘れないようにしましょう。
下記のコラムでは、就活で周りと比べないための方法を解説しています。「どうしても周りが気になってしまう…」という人はぜひチェックしてみてください。
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選考に通過できなくても諦めない
大学4年まで就活を何もしてこなかった人は、選考に通過できなくてもすぐに諦めることなく、粘り強く就活しましょう。
どんな就活生でも、はじめから全ての選考に通過できることはほとんどなく、通らないのが当たり前です。ましてや、就活を始める時期が遅いと、選考対策の時間がほかの学生と比べて少ないので、合格するのは簡単なことではありません。
そのため、就活を始めたばかりの頃は選考に通過できなくても必要以上にショックを受けないようにしましょう。諦めずに地道に選考対策をするとともに、面接ごとに毎回振り返りをして弱点を克服できるように取り組むことが大切です。そうすれば、少しずつ選考を通過できるようになっていきます。
就活をする時と休む時のメリハリをつける
大学4年まで就活を何もしてない人は、就活をする時と休む時のメリハリをつけましょう。今から就活を始めるとなると、少しでも早く内定獲得できるようスケジュールを詰め込みたくなりますが、睡眠時間や休息の時間を削ってまで就活に取り組むのはよくありません。
休息する時間を削ると体調が悪くなるのはもちろん、何とか就活に取り組めていたとしても生産性が下がってしまいます。また、ストレスや疲れがとれない状態で就活を続けることになるので、精神的にも負担が大きくなるのです。
そのため、休息する時間を意識的に作ることはもちろんですが、定期的にリフレッシュをする時間も取るようにしましょう。
大学4年で就活を何もしてない状態でも諦めずに内定獲得を目指そう!
大学4年の時点で就活を何もしてない状態から内定を獲得するのは、簡単なことではありません。しかし、就活のやり方を工夫したり就活に役立つ便利なサービスを使用したりすれば、就職先を見つけられる可能性があります。
そのため、何もしない状態で諦めるのではなく、まずは今日から就活を始めてみましょう。また、自分1人で就活をすることに不安を感じる人やどのように就活を進めればいいか分からない人は、就活を全面的にサポートしてくれる就活エージェントを活用してみてください。
「出遅れ就活サポート」に参加しよう!
大学4年で就活何もしてない人に関するQ&A
大学4年で就活何もしてない人の割合は?
22卒では、大学3年の時点で就活の第一歩である企業説明会・セミナーへの参加をした人が96.4%でした。つまり、残りの3.4%の人は大学4年で就活を何もしてない可能性があります。
大学4年の就活スケジュールは?
大学4年から就活を始める場合のスケジュールは、大学3年から始めるスケジュールとは異なり時間がないため、自己分析や業界研究、選考対策などを並行して行う必要があります。
大学4年で就活何もしてない状態がいつまで続くとやばい?
就職内定率は大学4年の3月まで上昇していますが、内定は数日でもらえるようなものではありません。大学4年の4月でも就活を始める時期としては遅いので、今すぐ始めましょう。
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している