就活で受かる志望動機の書き方3ステップと業種別ポイントを解説!
2018年7月2日
就活をするうえで、絶対に避けて通れないのが志望動機です。エントリーシートや履歴書で「どんな風に書いたら熱意が伝わるのか分からない」と悩んでいませんか?
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Bさん
そうなんです。文章力に自信もないので、企業から注目されるような志望動機を書けなくて困っています。
実は「受かるための志望動機の書き方」があるんです。この方法を身につければ、文章力に自信がなくても志望動機を書けるようになりますよ。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Bさん
ぜひ、教えてください!でも、本当に私でもスラスラ志望動機が書けるようになりますか?
もちろんです。実際に採用担当が志望動機をチェックするポイントから書き方、例文、NGポイントまで解説するので、参考にしてください。
キャリアアドバイザー 岡田
目次
就活の志望動機で採用担当が見る3つのポイント
企業によっては、採用担当は膨大な数のESや履歴書を見る事になります。まずはそこで目に留まるために、採用担当が志望動機のどこに注目しているのかを確認してみましょう。
ポイント1:学生の「本気度」を見ている
学生の企業に対する本気度を、その企業を志望した理由や、学生がその企業でやりたいと考えている将来の目標がいかに具体的であるかどうかで判断しています。採用する側に立ってみれば、熱意のない学生を採用したいとは思いません。
ポイント2:その企業でなければいけないという「裏付け」を見ている
「残業がなさそうだったから」「給料が良さそうだったから」「地元だったから」などの、ある程度の条件が合えばどこでも良いという曖昧な動機でいけません。その学生にとってその企業でなければならない、熱心な企業研究により特色を理解した上で志望しているのかどうか、という裏付けを見ています。
ポイント3:将来の目標との「一貫性」を見ている
将来自分がやりたい事とその企業を志望する理由に一貫性があるかどうかを見ています。「これなら他の会社でも良いのでは?」「この学生のやりたい事とうちの会社の業務内容が合っていない」と思われてしまうと、当然良い結果には繋がりません。
就活に受かる志望動機の書き方「結論先行型」とは
「結論先行型」とは、冒頭に結論を持ってくる文章の構成を言います。 就活で志望動機を書く場合は、志望した理由を最初に述べる事を意味します。
結論先行型の書き方3ステップと就活における志望動機の例文
結論先行型を活用して述べる場合の順序を、旅行会社に提出する志望動機を例に挙げて3ステップで解説します。
ステップ1:質問に対する結論を先に伝える
書き出しで結論を述べます。ステップ1の内容はシンプルでも構いません。志望動機の詳細は書き出しの後のステップ2で記載しましょう。
例文:
「私自身、旅行が好きで、御社で航空券のチケット手配をして頂いた経験が何度もあり、個人的に非常に親しみを感じていたからです。」
「私が御社を志望したのは〇〇だからです」というように、「なぜ?」という問いに対しての「なぜなら」をストレートに伝える方法になります。
ステップ2:理由を伝える
ステップ1の理由の説明をします。ステップ1で結論を述べたあとなぜその企業(業種)を志望したのかの具体的な理由を伝えます。
例文:
「旅行業界は多くの方に素晴らしい経験や思い出を旅行を通してご提供できる職業であり、提供する側も日常にやりがいを感じる事ができると考えております。私自身も今まで数多く旅行の経験があり、自分が経験した事や感じた事を活かし、旅行者の目線に立ったサービのご提供ができればと考えています。」
自分の経験した事のエピソードを加えると伝わりやすくなります。回答の内容と、入社後その企業で自分がやりたい事の関連性を述べ、ステップ3へのブリッジになるようにしましょう。
ステップ3:結論と企業の関連性を伝える
結論に対しての根拠の説明をします。最後に、なぜ他社ではなくその企業を選択したかを、最初に述べた結論と関係づけて伝えます。
例文:
「御社は他社と比較して、特色のあるツアーコースや、旅行者のニーズのリサーチを絶えず行っている事で旅行者からの支持も高いという認識を持っております。もし入社が叶いましたら、私もお客様に喜んで頂ける旅行企画や、よりリーズナブルで満足度の高いツアー等をご提供できるように私もアイディアを出せるように頑張りたいと思います。」
志望企業の特色を挙げ、自分が入社後にやりたいと考えている事が合致している事をアピールし、ステップ1、ステップ2で答えた「結論」に対する「なぜなら」の理由の部分のまとめにできるようにします。
結論先行型の志望動機をステップごとに紹介してきました。しかし、実際に書いてみると「思ったようにいかない!」となるかもしれません。
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就活で志望動機の書き出しに使える3つのパターンと例文
書き出しに「結論」には「目標」「スキル」「興味」の3パターンがあります。それぞれを書き出しにもってきた場合の例文を挙げてみました。
パターン1:【目標】
「入社後に〇〇したいから入社したい」 というように、入社後の自分の目標を志望動機にした回答例です。
例文:
「御社の開発した〇〇という製品に非常に衝撃を受け、私も〇〇のような、人に感動や喜びをもたらす製品開発にぜひ携わりたいと考え志望致しました。」
具体的な製品名を挙げる事で企業研究ができているという印象を与える事ができ、製品開発に対する意欲のアピールをする事ができます。製造業ではない場合は、その企業ならではのポリシーを志望動機と して挙げましょう。
パターン2:【スキル】
「大学で○○を学び、△△にそのスキルを活かし貢献できると思い志望した」というように、自分が持っているスキルや経験が活かせる事を志望動機にした回答例です。
例文:
「子供のころからデジタル機器に非常に興味があり、大学では電子工学を学び、サークルでは自作の〇〇を製作した経験があります。そのスキルを御社の新しい製品開発のお役に立てる事ができればと思い志望致しました。」
自分の持つスキルが志望企業にとっていかに有用であるかをアピールする事は、企業側にとっては採用した後のイメージがわきやすくなります。自分が過去に製作したものや、製造業ではない場合は企画したものや実績を述べるようにしましょう。
パターン3:【興味】
「〇〇が好きで、興味を持った事で志望した」その企業を知ったきっかけが、興味を持ったものを通してであったという事を志望動機にした回答例です。
例文:
私は動物が好きで、自分のペットの健康への気遣いから、より健康的なペットフードを選ぶようになりました。御社製品の〇〇を主食にさせたところ、体質改善をする事ができました。いつまでも元気で長生きできるように、ペットの健康面を重視した〇〇のようなペットフードの開発、生産に携わる仕事に就きたいと考え、御社を志望致しました。」
自分の興味がある事を通してその企業を知った事、具体的な製品名を挙げ、その製品が単なる興味からその企業で働く事を志望するに至った理由を明確にしましょう。
就活における書き方としてダメな志望動機のNGポイント
決して手を抜いている訳ではないのに、採用担当の目に留まらない志望動機の文章のパターンは、3つのNGポイントの改善が必要になります。何が問題なのかを確認してみましょう。
ポイント1:結論が後回し
「志望動機は○○です。その理由は…」という、結論を冒頭に持ってくる正しい例の真反対の例です。最後まで読まないと、その学生の志望理由にたどりつけないという文章構成は、結論以前に書いた内容の印象が残らなくなるという弱点があります。結論は必ず書き出しに持ってくるというセオリーは念頭においてください。
ポイント 2:理由がはっきりしない
理由がはっきりしなくなる原因は、先に結論が見えていない事で、何に対しての説明であるのかが読み手に伝わり辛いという事です。書き出しに結論を置く事で、次にその詳細を説明するという構成が自然にできあがり、より内容が伝わりやすくなります。
ポイント 3:必然性の説得力がない
志望動機の文章の中での「必然性」とは、「その企業でなければならない」「学生がその企業を志望する理由はこれである」という事です。それが明確に伝わらないと、文章全体の説得力がなくなってしまいますので、企業研究を十分にした上でその企業ならではの特色を志望理由の中に盛り込んでください。
3つのNGポイントを読んで、「自分の志望動機に当てはまっていて、自信がなくなった。」と感じる就活生もいるかもしれません。そんな時は、プロのキャリアプランナーに相談しませんか?
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就活で業種別の志望動機を書くときのポイント
業種により、この部分を強調するとより有利になるというポイントがあります。志望動機に書き加えるべきポイントを紹介していきます。
製造業
製造業とはつまり「モノ作り」の業界です。志望動機では自分が何かを作りだす事に喜びを感じる事ができる、製造に関わる作業工程に興味がある事をアピールしましょう。
また、ひとつのアイディアでその企業を大きく飛躍させる事もできるので、技術に加え創造性を備えた人材が求められます。その企業が製造した製品で自分が最も興味を持っているもの、また自分が何かを製造した経験があればエピソードとして必ず加えておいてください。
商社
商社の志望動機では、自分の向上心の高さやメンタルの強さをアピールすることをオススメします。ビジネスのグローバル化に伴い、英語のスキルも必要となってきますので、英語検定などスキルアピールのための準備もしておきましょう。
商社には「総合商社」と「専門商社」の二種があり、特色としては場合によっては数百億という多額のお金を動かし、日本国内に治まらず、日本と海外をビジネスを通じて結ぶスケールの大きいビジネスであるということです。また、小さなミスが多大な損害に繋がるリスクもある業種でもあります。そのため、仕事に対する正確性とメンタルの強さが必要です。
メディア
メディア業界に必要なのは、体力と忍耐威力なので、まずはこの二つの要素のアピールを忘れないでください。
それから、メディア業界は常に競合とのし烈な戦いを続けなければならない業界です。志望動機には、なぜその企業であるのかという必然性のアピールが非常に重要となります。
熱意を具体的に表す方法としては、テレビ局であった場合はその局が製作した番組名を必ず挙げ、どこに感銘を受けたかも積極的にアピールしてください。また、製作に携わった場合、自分がその会社で何をしたいかを、現実性を踏まえ具体的に述べてください。
メディア業界は、あらゆる業界の中でも企業研究をどのくらい行っていたかが、結果を大きく左右します。
IT
IT業界の志望動機では、IT技術を通してどのように人の生活を支えて行きたいかを具体的にアピールする事が効果的です。また、自分が日常的にどのようなITの恩恵を受けているかを述べ、それが今後どのように発展していくべきなのか、自分なりの考えや努力していきたい事を述べましょう。
IT業界は幅広い業界ではありますが、共通する部分は人の生活と密接に関わっているということです。要するにITとは人の生活の利便性のために存在しているのだという発想で考えると、わかりやすいでしょう。
金融
重要なのは、金融を通して自分がどのように社会に貢献していきたいと考えているかを伝える事です。金融は生活に密接している業界ですので、エピソードとして自分の経験を語るのは他の業種に比べて簡単かも知れません。
例えば、保険の場合では、自分、身内、または知人が傷病を経験し、その重要性を認識したなど、例に挙げやすいエピソードは多々あります。
この業界で避けたい志望理由の一つは、「経済を活性化させたい」という文言です。経済を活性化させるのは金融業界に限った事ではないので、志望理由としてはNGになります。幅広い金融業の中でも細分化されたその業種に沿った志望理由を明確に答えるようにしましょう。
もう一つ避けて頂きたいのは「人々の生活に不可欠なお金を預かる事は…」などの、金銭に特化した文言です。「金融=お金」というのは、一般の人が抱く代表的な金融業界のイメージで、就職活動を行っている学生が、面接で一般的イメージを志望理由に挙げても、金融業界を多角的に見ていない、企業研究をしていないという印象を与えてしまいます。
金融業界は、銀行、保険、証券、クレジットカード、ファイナンシャルプランナーなど、非常に幅広い業界ですので、その企業や、業種の特徴的な商品や、特典に対し消費者目線の感想を盛り込みましょう。
就活の志望動機は書き方のポイントを押さえることが大切
志望動機は内定獲得のための第一関門です。企業側が学生を採用する際に重視するように、学生も重視して対策していかなくてはなりません。ですから、内定を獲得するための志望動機対策をしっかりと行いましょう。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。