【3月からの就活】スケジュールの忙しさとまだ間に合う成功法 | 就活情報サイト - キャリch(キャリチャン)
【3月からの就活】スケジュールの忙しさとまだ間に合う成功法
2023年3月22日
3月に入ってまわりの人は活発に就活していると思いますが、あなたの就活は進んでいますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
実は卒業研究が忙しくて、まだ何も就活してないんです。普通はもっと早くから始めるんですよね?3月からじゃ、もう遅いでしょうか?
ちょっと出遅れ気味ではありますが、まだ手遅れではありませんよ。焦らなくても大丈夫。効率的なスケジュールで取り組めば、就活は3月からでも間に合います。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
そうなんだ!でも僕には趣味も特技もなくて、なりたい職業すらないんです。やりたい仕事が決められなければ、就活も進めようがないかなぁと……。
なるほど。では今回は、3月から始める就活スケジュールやその忙しさ、やりたい仕事の見つけ方、3月からでも間に合う就活成功法などについて解説しますね。
キャリアプランナー 平崎
まずは3月以降の就活スケジュールを確認しよう
3月から就活を始めるにあたって、どのようにスケジュールを組み立てればいいのかわからず悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
就活は3月から始めても間に合いますが、基本のスケジュールを確認していないと、自身が思い描く就職活動はできません。3月から就活を始めるのであれば、まずは企業の採用スケジュールの確認から行いましょう。
3月から就活を始めるにあたって不安を抱える人は、ぜひ参考にしてください。
政府推奨の採用スケジュール
政府が推奨する採用スケジュールは以下のとおりです。
- 3月:広報活動解禁
- 6月:採用選考開始
- 10月:内定出し
これに則ると、基本的に企業が採用活動の開始を発表をするのは3月1日です。その後3月中は企業説明会が行われ、4月~5月にかけて書類選考があって、6月から面接が始まるという就活スケジュールになります。
そのため、広報活動が解禁される前に自己分析を終わらせていると、就活をスムーズに進められるはずです。
一方、これまで何も手を付けておらず完全に3月から就活を始める人は、エントリー先を探す前に、まずは自己分析を済ませなければなりません。自己分析を行わずにいきなり就活を始めようとしても、どんな業界に就職したいのか決められず、3月からの就活をスムーズに進められないからです。
また、3月から就活を始める場合、周囲にはすでに面接を受け始めている人が多いですし、中には内定を獲得する人も出てきます。そうした周囲の状況に焦りを感じ、「出遅れた分、急がないといけない」などと慌てすぎると、かえって現状が悪化する場合があります。
就活を始める時期が遅れて3月からスタートしても、周囲に合わせるのではなく、事前に組んでおいたスケジュール通りに進めることが重要です。就活は周りと比較するのではなく、自分が決めたペースで進めるようにしましょう。
3月に募集を開始する企業の採用スケジュール
3月に採用情報が解禁されると、一定期間は1dayインターンシップや企業説明会に終始する企業がある一方、活動解禁になったと同時に書類選考や適性検査、面接などの選考を実施する会社もあります。
就活を3月から始めようとしている人は、志望企業が採用活動をスタートしていたらすぐエントリーし、選考を受けられるように準備しましょう。3月に入ったらすぐエントリーできるようにするには、3月より前から自己分析や企業・業界分析などの準備をする必要があります。
とはいえ、就活を3月から始める学生の中には、自己分析の方法がわからない人も多いのではないでしょうか。普段の授業や生活の中で、自己分析のやり方を教えてもらえるわけではありません。
先輩や就活のイベントで情報を集め、自ら行動を起こさない限り、正しい自己分析の方法を見つけるのは難しいです。
もしも自己分析のやり方がわからない場合には、キャリchの「出遅れ就活サポート」がオススメです。「出遅れ就活サポート」では、個別に自己分析を手伝いながら就活をサポートします。
就活をひとりぼっちで進めると、自己分析や企業分析、面接対策など適切な就活のやり方がわからないため、なかなか思うような成果が得られにくいものです。しかし、3月から始める就活でも、プロが持つ力を借りれば就活に必要な知識を得られるため、納得のいく企業から内定がもらえる可能性が高くなります。自己分析に悩みを抱える就活生は、ぜひ参加してみてください。
実は3月になる前から就活は始まっている
就活は3月から採用情報解禁となりますが、政府推奨のスケジュール通りに採用活動を行う企業ばかりではありません。3月から選考を始めるために、情報解禁日よりも前からインターンシップや企業説明会を開催している企業があります。
また、実はインターンシップや企業説明会だけでなく、3月より前から早期選考を始めている企業も少なくないです。そのため新卒の学生の中には実際、3月の時点ですでに内定を獲得している人も2割ほどいます。
大学卒の就活生は毎年、約40万人前後いるといわれているため、約8万人の学生が内定を獲得していることになります。ただし、内定を獲得しても就活を続ける学生はいるので、約40万人のライバルがいる状況を把握することが重要です。
3月から就活を始める人は、早期に就活を開始した人だけでなく、約40万人の学生に引けをとらないように、いち早く就活力を上げる必要があります。
就活を3月から始める人は「何とかなる」と思うのではなく、約40万人のライバルに勝つためにはどうしたらいいのか考えるべきです。就活を3月から始めた人が他の就活生に勝つためには、自己分析から内定獲得までのスケジュールを明確にする必要があります。
情報解禁が始まる3月から内定式がある10月までに、どんな準備が必要で、どのように行動をするのか、政府推奨の採用スケジュールを確認しながら就活を進めましょう。
3月までに済ませておきたい3つの就活準備
3月から志望企業にエントリーしたり選考を受けたりするには、以下の準備が事前に必要です。
- 就活情報サイト登録
- 就活に必要なアイテムをそろえる
- 就活用の写真を用意
就活を成功させるには、事前の準備が大切です。情報解禁される3月まで、どれだけ就活の準備ができているかで結果は変わります。
「何とかなるでしょ」と思っていると、約40万人のライバルに差を広げられてしまいます。就活はこれから働いていく職場を決める大事な活動です。就活で後悔しないためにも、事前の準備を行い納得がいく活動にしましょう。
1. 就活情報サイトや就活エージェントに登録する
3月から志望企業にエントリーするにあたって、必要なのは情報収集です。志望する業界や企業はいつから選考が始まるのか、正しい情報を把握していないとエントリーできない可能性があります。
■ 就活情報サイト
3月以降の就活でエントリー不足にならないためにも、まずは就活情報サイトへの登録が必要です。就活情報サイトとは、「マイナビ」や「リクナビ」といった求人情報が集められたサイトを指します。
就活情報サイトに登録すれば、志望する業界や企業の正しい情報を把握できるため、エントリーに遅れる心配がなくなるでしょう。
■ 就活エージェント
就活情報サイトと同時に、3月前には就活エージェントに登録することをオススメします。就活エージェントとは、就活に悩む学生に対し、履歴書やESの書き方、面接対策を一緒に手伝ってくれる専門のプロです。
就活エージェントに登録をしていると、企業選びや選考対策が楽に行えます。また、就活エージェントは、企業探しや選考対策を直接手伝ってくれるだけでなく、いつでも就活生が好きなタイミングで就活の相談ができるのも魅力です。
就活をひとりで進めてしまうと、正しい選択をしているか判断ができないため、迷ってばかりでなかなか就活が進まなくなることがあります。その点、プロの知識を活用すれば、正しい就活方法をすぐに確認できて、3月以降の就活をスムーズに進められるようになるのです。
しかし、どの就活アドバイザーを利用すればいいのかわからない人は多くいます。そこでオススメなのがキャリchの「就活相談サポート」です。
就活相談サポートでは、就活に関する正しい情報や進め方をサポートするだけでなく、志望する業界や企業から内定を獲得するための支援を無料で行います。就活を3月から始め、就活に関する疑問や不安を相談する人がいない場合は、ぜひ参加してみてください。
2. 就活に必要なアイテムをそろえる
3月から企業説明会や選考に参加するには、就活に必要なアイテムを揃えなくてはいけません。アイテムの中でも特に必要な持ち物は以下のとおりです。
それぞれの選び方については以下を参考にしてください。
■ リクルートスーツ
男性:スーツは黒・濃紺・濃いグレーがオススメ。シャツは夏でも白の長袖が基本となります。ネクタイは定番のストライプ・ドット・チェックなどとし、個性的な柄は避けましょう。座って裾が上がった時にも素肌が見えないよう、長めのソックスを着用します。
女性:スーツは黒または紺が一般的です。シャツは白・薄いブルー・薄いピンクの襟付きカラーのほか、オープンカラーも問題ありません。ボトムスがスカートの場合はひざ下程度の丈、パンツの場合は足の甲に触れる程度の丈が必要になります。素足はNGとしている企業が多いため、ストッキングは必須です。
■ カバン
A4サイズの書類が余裕をもって収まる大きさがベストです。面接中は床におくことになるので、必ず自立するタイプを選んでください。色はスーツに合わせた黒・紺などのシンプルなものがよいです。派手な色柄、ブランドのバッグ、自立しないものなどは避けましょう。
■ 腕時計
文字盤はアナログ表示で、色は黒・白・青などの定番色のほか、パステルピンクもOKです。ベルトは黒・茶の革製、もしくはシルバーの金属製が無難。ブランド品、文字盤が大きいもの、スマートウォッチなど、目立つ腕時計は避けた方がよいでしょう。
■ 手帳
大きさはA6またはB6サイズ、色は黒・紺などの定番色がオススメです。派手な色や柄物は避けてください。就活では、「週間」と「月間」両方の予定が書き込めるもの、メモスペースが多いものが便利です。
上記4つのアイテムは就活において必須といえる持ち物です。しかし、上記以外にも必要な就活アイテムがあります。
必須アイテムではありませんが、就活で持っていると便利なグッズは下記の資料で確認しましょう。
【就活対策資料】
就活グッズ&持ち物リスト
3. 就活用の写真も用意する
企業選考にエントリーする上で履歴書の提出は必須です。提出する履歴書には就活用の写真を添付する必要があるため、こちらも3月までに準備する必要があります。
就活用の写真を撮影する際、スピード写真や自撮りで済ませようとする人は少なくありません。企業の人事は年間で何百人と履歴書を見ているため、そんな小さな写真からも、就活生の雰囲気をすぐに見分けられます。そのため、就活用の写真は、質の高い就活写真が撮れる専用のスタジオで撮影するのがオススメです。
採用担当者は、説明会や面接で会う前に履歴書の写真で容姿を確認します。その際、適当な写真を提出する学生と身だしなみが整った質の高い写真を提出する就活生、どちらを採用したいと思うでしょうか。
もちろん、就活に適した身だしなみを整えている就活生を採用したいと思うはずです。ですから、就活用の写真は妥協するのではなく、適切な手段を用いてきちんと準備しましょう。就活用の写真の撮り方がわからない人は、下記のコラムを参照してください。
関連コラム
就活用写真の撮り方|スタジオ選びとスピード写真のコツ教えます
3月までにはやりたい仕事の目星をつけておく
就活が始まっていざ企業選考にエントリーしようと思っても、やりたい仕事がわからなければ志望企業を選びようがありません。そのため、3月からの就活をスムーズに進めるためには、まずは3月までにやりたい仕事の目星をつける必要があります。やりたい仕事の目星をつけるには以下の手順が必要です。
- 自己分析で自己理解を深める
- 業界分析で全体像を把握する
- 就活軸と志望業界を大まかに決める
- OB訪問やインターンに参加する
上記の手順で進めると、やりたい仕事の目星がつけられます。それぞれについて詳しく解説するので、まだ就活の準備ができていない人は、ぜひ参考にしてください。
1. 自己分析で自己理解を深める
やりたい仕事を見つけるには、まず自己分析で自己理解を深めなくてはいけません。「なんとなくやってみたい」といった漠然とした理由で企業選びをすると、いざ就職をしても将来的なビジョンや目標がないので、仕事に対するモチベーションを失ってしまう可能性があります。
志望先を選ぶ際は漠然と決めるのではなく、自己分析で自分の強みや価値観への理解を深めて、それに基づく「やりたい仕事」を明確に決める必要があります。自己分析をするときは「過去」「現在」「未来」の3つに分けて、自分の姿を思い描いてみるとよいです。
過去・現在・未来の自己分析では、以下のような点を深堀していきます。
過去 |
- いままでの経験
- モチベーションが上がった経験
- 挫折経験
- 挫折を乗り越えた経験
|
現在 |
- 授業で学んだ内容
- 学外活動
- 学生時代に力を入れた活動
|
未来 |
- 将来の目標や目的
- 3年後、5年後、10年後で叶えたい理想像
|
漠然と考えるのではなく、上記のように明確な自己分析を行うと、自身の価値観を明確にできます。価値観が明確になれば、就職したい仕事が見つかり、過去の経験を活かせる職場を決められるでしょう。
また、過去・現在・未来の自己分析が必要であると理解をしても、具体的な方法がわからない方は少なくありません。就活の自己分析をスムーズに進めるための方法を下記の資料で解説していますので、3月までに自己分析を済ませられるか自信がない就活生はぜひ活用してください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
2. 業界研究で全体像を把握する
自己分析で自己理解を深めた次は、業界研究を行いましょう。世の中の企業には、IT業界や不動産業界、保険業界などさまざまな業界が存在します。
業界を理解すれば、自己分析で明らかになった「こんな仕事がしたい」という希望に合う業界を見つけられます。初めから1つに絞るのではなく、まずは全体像を把握してから、就職したい業界を徐々に絞り込んでいくとよいです。
幅広く業界研究を行い、自身が就職したい業界を決めるには以下の手順が必要です。
- 企業説明会や合同説明会に参加
- 気になる業界を3~5に絞り説明会に参加
- さらに1~3つの業界に絞り説明会に参加
- 自身の価値観とマッチする業界を決定
上記の手順で徐々に業界を絞り、自身の価値観に合う業界を決めると、ミスマッチにならずに進められます。
また、企業説明会は1社だけで実施している場合と複数の会社が同時に合同説明会を開催してるケースがあります。1社だけの説明会だと時間も企業数も限られてしまうため、始めは合同説明会で効率よく情報収集をするのがオススメです。
業界が絞れてからは、1社だけの説明会に積極的に参加すると、ムダな時間を過ごさず就活を進められるでしょう。キャリchでは、以下の資料から業界説明や動向をまとめているので、世の中にどんな業界があるのか全体像を把握したい就活生は、ぜひ活用してください。
【就活対策資料】
業界説明&動向まとめ
3. 就活の軸と志望業界を大まかに決める
就活の軸とは、企業選びをする際、最も重要視する判断基準です。たとえば、「自己成長が促されるような職場で働きたい」「大学で学んだ専門知識を活かせる仕事がしたい」というような、自分の中で譲りたくない条件を決めます。
就活の軸が明確でないと、志望企業や志望業界を絞りきれない可能性が高いです。就活の軸が1つでも明確に決められていれば、自分が志望すべき企業を見極められます。
3月以降の就活が進むスピードは、就活の軸によって左右される可能性が高いため、やりたい仕事や就きたい業界が決まっていない人は、自分が働くうえで譲れない条件を決めましょう。
就活の軸の決め方がわからない人は以下を意識してください。
- 何を大事にしたいのかを意識しながら優先順位を決める
- 就活に関するツールを活用して情報を集める
- 自分と企業の理解を含め、条件をまとめる
- 条件がわからない場合はプロを頼る
就活の軸が決められない人には、上記の方法がオススメです。また、就活の軸のさらに詳しい決め方については、下記コラムで解説しているので参考にしてください。
関連コラム
【就活の軸の決め方】満足いく企業を見つけるための就活軸の定め方教えます
4. OB訪問やインターンに参加する
自己分析・業界分析・就活軸の準備をした次は、実際にインターンシップやOB訪問に申し込みましょう。
OB訪問とは、志望する企業や業界で働く先輩社員に直接話を聞き、理解を深める場です。大学の先輩にOB訪問をするケースもあるため、身近な人からも情報を集められます。
インターンとはインターンシップの略語で、日本語に訳すと職場体験です。インターンシップでは、実際の業務を体験したり、現場に足を運んでその企業が何をしているのか理解度を深めたりします。
自身が働く職場を決める上で、実際の業務体験や見学は重要な判断材料です。志望企業に入社しても、実際の仕事内容がイメージと異なっていると、不満を抱えながら働かなくてはいけません。
就活においては、OB訪問やインターンシップで実際の職場についての情報を集める工程が重要です。OB訪問やインターンシップで実際に得た情報をもとに自身の適性を考え、徐々に就活の軸や志望業界を固められると、芯が通った志望動機が作れます。
また、自己分析や業界研究、OB訪問、インターンシップが進められれば、やりたい仕事の目星ではなく、明確に就職したい仕事が決まるケースが多いです。事前の準備を怠らず分析・研究を深めらえると、3月以降の就活で他の就活生に差をつけられるでしょう。
3月までに進めておきたい4つの就活対策
3月になれば就活情報が解禁され、選考が始まる企業がほとんどです。そのため、選考が始まる前に以下のような就活対策を行わなければいけません。
上記の3つは、多くの企業が選考で実施する内容です。自己分析が完璧にできたとしても、それぞれの対策が不十分であれば不採用になる可能性があります。
3月から始まる企業の選考に出遅れないためにも、事前の対策は必ず行いましょう。ここからは、それぞれの選考対策のコツと、効率のよい選考対策をするための秘訣について解説しますので、対策ができていない就活生はぜひ参考にしてください。
Webテスト・筆記試験対策
選考の内容は企業によって異なるものの、現在の就活市場では、選考の初期段階でWebテストや筆記試験を設けるという選考方法が主流となっています。導入しているWebテストや筆記試験も企業ごとに異なるのですが、その中で最も多く採用されているのが「SPI」です。
SPIとは、仕事への適性をさまざまな要素で数値化し、客観的に判断するための試験です。SPIのような適性検査にはほかにも、玉手箱やTG-WEB、企業独自のテストなどがあります。
企業は就活生の知識や能力がわからないため、客観的に判断できるように適性検査を設けています。採用担当者からの評価を上げ、選考を通過するためにも、SPIの対策は重要だと言えるでしょう。
SPIや玉手箱、TG-WEBの対策は、平均30〜60時間前後は必要だと言われているため、3月からの選考が始まる前に対策を済ませておくと、スムーズに選考が受けられます。
キャリchでは、SPI対策の問題を無料で提供していますので、下記のページからダウンロードしてください。
【就活対策資料】
SPI解説付き問題集
また、適性検査には就活生の知識や能力を測る検査だけでなく、就職後のミスマッチ防止のために実施される性格検査も含まれています。いくら能力が高くても、企業が求める人物像に当てはまらないと、結局は仕事や職場になじめず、早々に離職する可能性が高いからです。
そのため、適性検査で不合格になったとしても、必ずしも就活生の能力が低いと判断されたとは限りません。性格などの面で、企業との相性が悪かっただけという可能性もあります。
ただし、だからといって検査の際、企業が求める人物像に近づけようと嘘の回答をすると、入社後にギャップが生まれてしまいます。そんな風に無理して相性の悪い企業に入社してもストレスを抱えながら働く羽目になるだけですから、性格検査では素直に答えるのが一番です。
ES対策
ESとは、Entry sheetの頭文字を取った略語で、企業のエントリー前後に提出する申込書です。ESは企業の選考を受ける際、多くの会社が取り入れています。
ESは、企業によってエントリー前に提出を求める場合もあれば、エントリー後に提出する場合もあります。ESの提出期限を短く設定している企業もあるので、3月からの就活で受ける企業ごとに、正しい選考スケジュールを把握して取り組まなくてはいけません。
採用担当者は、就活生から提出されたESを読んで面接に呼ぶ価値があるかどうかを判断するため、「この就活生と面接してみよう」と思わせられるよう書き方を工夫する必要があります。ESで頻出する「志望動機」「自己PR」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」といった質問は、重点的に対策しましょう。
ESを書くときの対策としては、PREP法を活用するのがオススメです。
PREP法とは、以下の頭文字を取った略語で、わかりやすい説明ができる構成を表した方法です。
- Point:結論
- Reason:結論にいたった理由・結論を主張する理由
- Example:理由に説得力を持たせるデータや事例の解説
- Point:結論
PREP法を活用すると、読み手が知りたい内容を先に伝えられるので、企業の採用担当者にストレスを与えません。また、採用担当者は、多くの就活生を見ているため、ESの前半部分だけをみて判断するケースが多いです。
そのため、ESの前半部分で採用担当者を惹きつけるような魅力を伝えられていると、書類選考を突破できる可能性が高くなります。ESの作成方法は下記の資料で詳しく説明しているので、ぜひ活用してください。
【就活対策資料】
履歴書・ES作成マニュアル!
面接対策
Webテストや筆記試験、ES対策も必要ですが、特に重要なのが面接対策です。WebテストやESは企業によって取り入れていない場合がありますが、面接はどの企業でも実施している選考なので、必ず対策を行わなければいけません。
近年では、対面の面接だけでなくWeb面接を取り入れている企業が多いです。対面面接とWeb面接では、面接官との距離感に差があります。面接方法によって得意不得意は分かれますが、どちらにも対応できる対策をしておくことが重要です。
まずは、どちらの場合でも想定される定番の質問を中心に対策と練習をしましょう。就活で聞かれやすい質問は以下のとおりです。
- 自己PR
- 志望動機
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- 挫折と乗り越えた経験
- 将来のビジョン
- 就活の軸
- 長所・短所
上記の質問は、対面やWebの面接で聞かれるケースが多いです。定番の質問には事前に回答を用意して対策しておくとよいです。
Web面接だと上半身しか映らないため、上下セットでスーツを着用しない人や、パソコンの前に回答を置いて面接を受ける人が時々います。しかし面接官は、就活生の目線や行動で不正があるか見抜けるので、「Webだから大丈夫」と思わず、適切な方法で取り組まなくてはいけません。
また、面接官を前にすると緊張する可能性が高いため、対面面接の対策も忘れずに行いましょう。
面接時の言葉遣いに自信がない就活生向けに、面接での印象が上がる敬語マニュアルを作成しましたので、ぜひ活用してください。
【就活対策資料】
敬語マニュアル
就活対策はプロに頼るのがオススメ
就活生はWebテストやES、面接など対策をしなくてはいけない課題が山積みです。就活を成功させるには、必要な対策を解決しなくてはいけませんが、1つずつ取り組んでいると効率が悪く、スムーズに進められません。
そのため、就活はひとりで行うのではなく、プロのキャリアアドバイザーに頼るのがオススメです。キャリアアドバイザーは、就活に関する幅広い知識や経験、さまざまな企業情報を持っています。
また、一人ひとりに応じた対策を提案するため、学生ファーストで考えてくれるのもメリットです。3月からの就活でスタートダッシュを決めたい人は、プロを頼りましょう。
もし、3月になるまでに就活の対策が何もできていないとしたら、周りの学生から遅れているため、就活エージェントに頼って進めるのがベストです。
キャリchでも、自己分析から実際の業界・企業選び、内定を得るための対策までマンツーマンでサポートするイベント「出遅れ就活サポート」を開催しています。無料で参加できるので、就活の遅れを取り戻したい人は気軽に相談してください。
3月から始める就活5つの流れ
3月の就活情報解禁と同時に、以下のような流れで就活を進めると、スムーズに内定獲得まで活動できます。
- プレエントリー
- 企業説明会
- 本エントリー
- Webテストの受験とESの提出
- 面接
3月から就活を始めて内定を獲得するには、進める流れが重要です。やみくもに就活を行うと、選考を受けるための準備ができていない状態で、面接に進んでしまう可能性があります。
面接の準備ができていない状態で受けても、質問に対して答えられないケースが多くなります。
就活は正しい方法で行えば、自己分析から内定獲得までスムーズに進められます。就活を3月から始める就活生の中で、進める順番が分からない人は、、ぜひ参考にしてください。
1. プレエントリー
プレエントリーとは、その企業に関心があるという意思表示をし、採用選考に関する資料請求を行うことです。プレエントリーをすると、気になる企業の説明会や選考の情報が入手できます。
基本的にプレエントリーは、マイナビやリクナビのような採用情報を提供している媒体から行えます。プレエントリーする企業数は決められていないので、気になる会社や業界へ積極的にプレエントリーするのがオススメです。
企業の本選考を受けるにあたって、プレエントリーが必要な企業もあります。そのため、募集要項に記載がある、採用フローは必ず確認しなくてはいけません。
また、プレエントリーでESや適性検査がある可能性もあるので、登録するときは内容まで確認する必要があります。
2. 企業説明会
プレエントリー後は企業説明会へ参加して、志望企業の理解度を深めます。
説明会は、本選考を受ける企業のESや面接でアピールするための材料になるので、受けておくと有利に進められる可能性があります。
たとえば、自身が面接官だった場合、説明会に参加した就活生と説明会に不参加だった就活生、どちらを評価するでしょうか。
説明会に参加してくれた就活生の方が、自社に対する興味関心が強く、志望度が高いと判断する場合が多いため、興味がある企業の説明会には積極的に参加するのがオススメです。
企業説明会への参加は、会社の理解度を深めるだけでなく、選考を有利に進められる可能性があります。気になる企業の説明会があればたくさん参加して、自分との相性を見極め、次の選考に進みましょう。
3. 本エントリー
企業説明会に参加し、自分との相性がよさそうな企業が決まれば、本エントリーに進みます。企業説明会後の選考は企業によって異なるため、就活情報サイトで正しい情報を確認しなければいけません。
選考のステップは企業ごとに異なりますが、一般的には説明会後に書類選考を実施する企業が多いです。また、書類選考のやり方も企業によって異なり、履歴書やES、SPIなどさまざまな書類で選考が行われます。
たとえ優秀な学生であっても、100%書類選考に合格するとは限りません。そのため、もし選考を受けていた企業がいくつか不合格になっても、持ち駒がなくならないようにしておく必要があります。
新卒のエントリー数はその就活生の状況によっても大きく異なりますが、平均するとだいたい20社前後です。減った分の企業数をすぐに追加して選考を進められると、ムダなタイムロスがなくなり、就活をスムーズに進められます。
4. Webテストの受験とESの提出
書類選考が通過した次は、Webテストの受験やESの提出を行います。書類選考のときに、WebテストやESを提出する場合もあるため、採用フローの確認は必要です。
WebテストやESの提出期限は企業によって異なり、かなり長く設定しているケースもあれば、短く設定しているケースもあります。短いところでは、エントリーから1週間程度で提出を求められる場合もあるので、スムーズに対応できるよう事前の対策をしていなくてはいけません。
約40万人の就活生がいる中、事前の準備をしていない状態で書類選考を受けても、対策を行っている学生に勝つのは困難です。就活を3月から始めるのであれば、普通の就活生と同じスケジュールで対策を進めても追いつけないので、効率的なやり方で対策していく必要があります。
3月までの出遅れを挽回するためにも、プロの手を借りて効果的な対策を行うことをオススメします。
5. 面接
WebテストやESの選考に通過すれば、面接が始まります。企業の採用フローによって面接までのステップは異なりますが、早ければ3月後半から面接が始まる会社もあるでしょう。
面接を初めて受ける多くの就活生は緊張します。そのため、3月から就活を始める人はまず、面接に慣れ、面接に対する免疫をつけなくてはいけません。面接に慣れるためには、実際に企業の面接を受け、雰囲気や質問に対する答え方を経験する必要があります。
仮に、本命企業の面接が5月にある場合、当日までには他の企業で面接を受け、実践経験を積んでおくことが大切です。また、本命企業の面接に合格するには、自己分析や企業分析による面接対策が重要です。3月からのスタートでも自分と企業に関する情報をできるだけたくさん集めて、最も効果的なアピールができるようにしましょう。
3月から始める就活の忙しさ
ここまで読んでくれた就活生は、3月にやるべきことの多さに驚いて、どれだけ忙しくなるのかと不安を感じているかもしれません。
そこでここからは、3月から始める就活の忙しさについて解説します。下準備が済んだ状態で3月から就活する人も、3月まで何もしていなかった人も参考にしてください。
就活3月の忙しさはエントリー数にもよる
3月における就活の忙しさは、プレエントリーと本エントリーをする企業数によって大きく左右されます。「3月から始める就活5つの流れ」を見てもわかるように、3月には企業説明会への参加とESの提出があるからです。
内閣府の調査によると、近年の就活生の企業説明会参加やES提出のピークは3月、面接のピークは4月となっています(下図を参照)。つまり簡単に言えば、どれだけ多くの企業説明会に参加し、どれだけ多くの企業へESを提出するのかで、3月における就活の忙しさが変わるというわけです。
平均的な就活3月の忙しさ
3月の就活がどれくらい忙しいのか数値化することは難しいですが、一般的に就活生が企業説明会に参加する時期は3月なので、企業説明会への参加回数を見ればおよその見当がつきます。
内閣府の調査によると、22卒の大学4年生が参加した企業説明会の数は、以下のような割合でした。この調査では参加回数の平均値が算出されていないものの、30社以上の企業説明会に参加したと答えた就活生の割合が40%を超えていることを考えると、それだけでも相当忙しいだろうなと想像がつくはずです。
それに加えて、選考へのエントリーを行えばたいていの企業ではESの提出を求められます。10社にエントリーすれば10社分、20社にエントリーすれば20社分、30社にエントリーすれば30社分のESを、3月の授業や部活や説明会の合間を縫って書くわけです。
3月中にどのくらいの企業数をこなせるかはその就活生の状況にもよりますが、就活に必要な準備や対策を済ませてから3月を迎えたとしても、「間違いなく忙しい」ということは言えるでしょう。
3月まで何もしてない就活生の忙しさは比べ物にならない
ここまでに説明した3月の忙しさは、あくまで説明会とES提出に限った話です。それだけでも相当忙しいことが予想されますが、3月まで何もしておらずゼロから就活を始める人の忙しさは、その比ではありません。
3月から具体的に動き出したくても、企業選びをする前にやらなければならない準備が山のようにありますし、選考を通過するための対策も必須です。3月まで何もしていなかった就活生は、それらを早急に進めながら、同時に説明会に参加し、ESも提出していくことになります。
冒頭に述べたように、これまで何もしていなかった状態で3月から就活を始めても、決して手遅れではないです。しかし3月までの出遅れを巻き返すには、他の就活生よりずっと多くの行動量が必要になります。そのため、3月からの就活は極めて忙しくなるということと、効率的なスケジュールで取り組んでいかなければならないということは理解しておきましょう。
おわりに
就活を3月から始める就活生は、少々出遅れているものの、焦ってしまう必要はありません。就活のスタートが出遅れたとしても、自己分析から内定獲得までのスケジュールをしっかり作り、キャリアアドバイザーを頼れば、挽回することは可能です。
ひとりぼっちで就活すると相談する人がいないため、不安を抱えやすくなります。3月からのスタートでも焦ることなく、自分の納得がいく就活にするには、プロの力を活用して進めるのが一番です。
キャリchでは「就活相談サポート」や「出遅れ就活サポート」など、就活生をサポートするイベントを多数開催しています。就活に出遅れてしまい、自己分析から内定獲得までの進め方がわからない就活生は、ぜひキャリchのサポートを活用してください。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。
~就活生へのメッセージ~
まず何から始めれば良いかわからない。そんな就職活動の一歩目をサポートします。