大学3年で就活何もしてない人が今すぐすべきことと今後の流れ
2023年3月30日
大学3年生になって就活は始めましたか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
実はまだ何もしてないんです。さすがにヤバイですか?
就活生それぞれの事情で始める時期は変わってきますが、全体的に就活が早期化しているので、あまりのんびりしていると手遅れになるかもしれませんよ。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
じゃあ急いで始めないといけないですよね?でも正直、何から始めたらいいのかわからないんです。
焦らなくても大丈夫。このコラムでは、大学3年生で就活何もしてない人のために、これからやるべき行動や今後の流れについて解説します。就活に必要な手順やポイントを押さえて、効率よく取り組んでいきましょう。
キャリアプランナー 岡田
[目次]
大学3年の9割が3月までに就活の準備を始めている
大学3年生で就活何もしてないと、周りの就活生がどのくらい活動しているのかわかりません。そこで把握してほしいのは、24卒学生の9割が大学3年次の3月よりもっと前からインターンシップに参加し、就活の準備を始めているという事実です。
一般的に就活の情報解禁日は、大学3年生の3月1日とされています。しかし、すべての企業が3月1日の情報解禁日と同時に採用活動を始めるわけではないです。
選択肢はそれほど多くないですが、通年で採用活動を行っている企業もあるため、大学3年生の4月からでも就職活動は可能です。また近年は、夏に企業説明会やインターンシップを開催し、早期選考を実施している企業もかなり増えています。
企業が早期選考を実施するのは、早い段階から就活を始めている優秀な人材を獲得したいためです。優秀な学生は早期から企業が発信している情報を集め、余裕を持って就活に取り組めるよう進めています。
一方、大学3年生で就活何もしてない人は、早期から始めている学生に比べて知識や経験が少ないために、採用選考で不利になりがちです。
大学3年生でまだ何もしてなくても、今からしっかり準備をすれば、就活を成功させることは可能です。逆に言うと、準備を怠れば行きたい企業に就職できない恐れがあるので、大学3年生で就活何もしてない人は、今すぐ行動に移す必要があります。
大学3年の今「就活何もしてない」人はどれくらいヤバイのか?
前述のように、大学3年生の9割が3月までに就活を始めているため、何もしてない人は残りの1割です。この現状を理解してすぐ就活を始められないと、志望企業から内定を獲得するのが難しくなります。
大学3年生で就活何もしてない人は、自分がどれくらいマズいのか確認しましょう。
大学3年の今「就活何もしてない」人は意外と多い?
大学3年生で就活何もしてない人は意外と多いものの、大部分の人にはやむを得ない事情があります。
【大学3年で就活何もしてない人の特徴】
- 理系
- 体育会系
- 公務員志望
- とくに理由はない人
理系の学生は、大学3年までに取得しなければならない単位数が多いことや、その後も卒業研究に没頭してしまう人が多いために、就活が後回しになってしまう傾向があります。体育会系の学生は、大学4年生まで公式大会がある部活が多いため、就活が遅れてしまいがちです。公務員志望の学生は、民間企業の就職活動とは異なる選考になり、試験勉強をしています。
しかし、これらの就活生は就活市場での人気が高く、少々出遅れても有利に就活を進められる人たちです。ですから上の3つに該当しない、とくに理由はないけど何もしていない人は、すぐにでも就活を始めないとヤバイという認識を持ちましょう。
大学3年のいつから就活を始めるべきなのか
内閣府の令和3年度 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査によれば、22卒の大学生が初めて内々定をもらった時期のピークは4月でした。しかも累計でみていくと、それ以前の3月までに内々定を獲得した就活生が32.4%もいます。それがさらに4月には過半数の54.6%、5月には実に73.3%が内々定を獲得している状況になります。
出典:令和3年度 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査(内閣府)
また、同調査では22卒生の約4割が、就活に要した期間は「9ヶ月程度以上」だったと回答しています。一般的に企業の内定式は大学4年生の10月に実施されるため、そこから逆算すると、大学3年生の1月には就活を始めなくてはいけません。
もしももっと余裕を持って、4月の内々定ピーク時に間に合わせることを目標とするなら、遅くとも大学3年の7月には就活を始める必要があるわけです。
調査結果からわかるように、大学3年生で就活何もしてない就活生は、自分がどれくらい早く始めなければいけないのか把握しておいてください。
大学3年の今「就活何もしてない」人はすでに出遅れている
前述では、就職活動は約9ヶ月程度以上かかると解説しました。実際に、下記の画像を見ながら周りの就活生と差を確認しましょう。
基本的な就活スケジュールは、夏のインターンシップ・自己分析・業界研究・企業研究が大学3年生の7月から始まります。情報解禁日となる大学3年生の3月からは、企業へのエントリー・企業説明会・ES提出が始まり、大学4年生の6月からは筆記試験・面接があって、早ければ内々定が獲得できるわけです。
下記のスケジュールからしても、最低1年弱の就活期間が必要です。そのため、大学3年生の3月から始まるエントリーまでに、たくさんの準備を行わなければいけません。もし大学3年生の3月から就活を始める場合は、すでに出遅れている状況を把握して、すぐ行動に移す必要があります。
そのうえ、経団連の就活ルール廃止以来、年々採用活動の時期は全体的に早まっています。つまり、大学3年生の10月頃から就活を始めたとしても、動きが速い外資や大手企業の選考に間に合わない可能性があるのです。
なぜなら、そうした企業の中には、インターンシップに参加したかどうかを本選考で重視するケースもあるからです。そのため大学3年生で就活何もしてない場合、動き始めた時期によっては、すでに手遅れになっている企業も出てきます。
そのように、動き始める時期が遅れれば遅れるほど、就職先の選択肢は狭くなっていきます。まだ何もしてない大学3年生は、すぐに就活を始められるように行動しましょう。
「就活何もしてない」人も、大学3年の今すぐ動けば巻き返せる!
大学3年生で就活何もしてない人も、今すぐ動き出せば巻き返せるので安心してください。ただし、このコラムを読んでいるのが、大学3年生の8月の人もいれば、3月の人もいます。
そのため、このコラムをみた時期によって、夏のインターンシップや業界・企業分析をするのか、冬のインターンシップや自己分析を始めるのか変わります。
仮に、このコラムを読んでいるのが大学3年生の9月頃であれば、秋冬のインターンシップや早期選考に間に合うように進められれば、ライバルの就活生に差をつけられるでしょう。
もし、準備が遅く秋冬のインターンシップや早期選考に間に合わないと思っても、就活エージェントを利用すれば、参加できるように効率的に対策ができます。
就活エージェントは、就活生と企業をマッチングさせるプロ、つまり就活に関する専門家です。就活に関する専門的な知識を網羅しているだけでなく、就活生の現状に合わせた対策や解決案を提示してくれます。
しかし、就活エージェントはたくさんあるので、どの企業を選んだらいいのか悩む人は少なくありません。そこで、オススメなのがキャリchのイベント「出遅れ就活サポート」です。
出遅れ就活サポートは、「就活が遅れている」「就活何もしてない」といった就活生に向けて支援サービスを提供しています。
無料でプロの専門家から支援を受けられるので、就活の悩みや不安を気軽に相談できます。就活生の思いにより沿ったサポートを行いますので、就活エージェントを活用したい人は、ぜひ参加してください。
大学3年で「就活何もしてない」人は直近のインターンを目指そう
大学3年生で就活何もしてない人は、まだインターンシップに参加できそうな時期であれば、積極的に申し込むのがオススメです。インターンシップに参加するメリットは、主に以下の8つが挙げられます。
- 自分の適性を見極めるのに役立ち、ミスマッチを予防できる
- 早期選考に呼んでもらえる可能性がある
- インターンで内定が出る場合もある
- 企業・業界・職種の理解度を深められる
- インターンに参加したことを面接でアピールできる
- 実務スキルを身につけられる
- 人脈が広がる
- 社会人としての責任感が芽生える
就職をする上で、面接や企業説明会だけでは、社内の情報や実際の仕事内容がわからないため、いざ入社してもミスマッチになる可能性があります。ミスマッチを防ぐためにも、インターンシップに参加し、実際の業務内容や社内の雰囲気を確かめることは重要です。
また、インターンシップに参加すると、そのまま選考に案内されるケースがあります。その際、インターンシップで企業・業界・職種の理解度を深められていれば、面接でアピールでき、内定を獲得できる可能性が高くなるでしょう。
他にも、インターンシップでは実際の業務に参加するため、社会人としての責任感やスキルが身につきます。参加した就活生や先輩社員とも交流できるため、人脈が広がるのもメリットです。
大学3年生で就活何もしてない人は、インターンシップに参加するのも初めての可能性が高いので、ぜひ下記のコラムを参考にしてください。
大学3年の今「就活何もしてない」人が今すぐすべき5つのこと
大学3年生で就活何もしてない場合は、今すぐ以下の行動が必要です。
- 自己分析
- 業界研究
- 就活軸を定め志望業界を絞る
- 志望企業の大まかな目星をつける
- インターン専用サイトに登録する
インターンや早期選考に参加するには、まず自己分析や業界研究を進め、志望業界を絞らなくてはいけません。大学3年生で就活何もしてない人は、ぜひ参考にしてください。
今すぐやるべきこと1:自己分析
大学3年生で就活何もしてない人は、まず自己分析を行う必要があります。自己分析を行わないと、どんな仕事に就きたいのかも分からないので、志望先を選びようがありません。そのため、インターンや早期選考を受ける前は、自己分析が重要です。
自己分析を実施するときは「過去」「現在」「未来」の3つに分けて以下の項目を行います。
過去 |
|
---|---|
現在 |
|
未来 |
|
上記の方法で自己分析をすると、自分の感情が動いたときが判断できます。
たとえば、過去にモノづくりをしてモチベーションが上がり、現在は大学の授業や学内活動で化粧品に関する専門知識を学んでいるとします。未来では、ワークライフバランスを重視して、徐々に役職も上げたいと考えると「大手企業の化粧品業界」が該当するでしょう。
自己分析をすると、自分がやりたい仕事や求める環境を把握できます。
キャリchでは、より自己分析を深く行うためのワークシートを用意しています。さらに自己分析を深め、自分が何者になりたいのか明確にしたい人は、下記から資料をダウンロードしてください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
今すぐやるべきこと2:業界研究
大学3年生が就活何もしてない状態から自己分析を行った次は、業界研究を行います。
業界研究とは、世の中にどんな業界があるのかを研究する作業です。たとえば、世の中には大きく分けて以下のような業界があります。
- IT業界
- 不動産業界
- 通信業界
- 商社業界
- メーカー業界
- 小売業界
- サービス業界
この中から自分に合う業界を探すために、それぞれの業界について研究をする必要があるわけです。
業界研究を行わないで就職すると、入社前と入社後にギャップを感じてしまう可能性があります。イメージしていた仕事内容と違う場合、ストレスを抱えながら働くことになるため、「仕事がつまらない」と感じるでしょう。
【就活対策資料】
職種マップ
【就活対策資料】
業界説明&動向まとめ
今すぐやるべきこと3:就活軸を定め志望業界を絞る
何もしてない状態から自己分析と業界研究ができたら、その情報をもとに就活軸を定め志望業界を絞ります。
就活軸とは「人と直接コミュニケーションを取りたい」「生活を豊かにするサービスを作りたい」「挑戦できる環境」など、就職をする上で譲れない条件のことです。就活軸が明確に決まっていないと、複数社で悩んだときに、企業選びがうまくできない可能性があります。
就活軸は面接で聞かれることもあるので、自分の中で漠然と思い描くだけでなく、他人に説明できるようにしておかなければなりません。面接で聞かれたときにうまく答えられないと、採用担当者は自社に合う人材ではないと判断する可能性があります。
面接で就活軸について答えるときは、当たり障りのない無難な条件であることが重要です。就職活動における無難さとは、面接官の注目を集めようとする派手な回答ではなく、堅実でまじめな回答を指します。
たとえば、就活軸が「ただお金持ちになりたい」「とにかく有名人になりたい」といった派手な回答だと、採用担当者は現実性がないと判断し、不合格にする可能性が高いです。
一方、「挑戦できる環境である御社で〇〇にチャレンジしたい」「アルバイトでの経験を生かし人と直接関わる仕事がしたい」といったように、現実性が高い回答だと、採用担当者から好印象を得やすくなります。
詳しい就活軸の方法は、下記のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
「就活の軸」の作り方|面接での回答ポイントを就活のプロが解説
今すぐやるべきこと4:志望企業の大まかな目星をつける
ある程度の業界が絞れたら、志望する企業を大まかに決めます。志望企業はなるべく早い段階で決めないと、手遅れになる会社もあるので、気になる企業は早めに目星をつけましょう。
志望企業を決めるときは、文系学生と理系学生によって方法が異なります。
文系学生の場合、以下の2つを意識して選ぶのがオススメです。
- 自分の強みや能力を求めている企業を選ぶ
- やりたいことよりも「できること」を優先できる企業を選ぶ
文系学生は、自分の持つスキルや強みを活かせる企業を意識した方が、企業選びに成功します。
関連コラム
【文系学生の企業選び】企業を選ぶうえで大切にしたいことと内定獲得法
一方で理系学生の場合、以下の2つの行動をして企業選びをするのがオススメです。
- 早期インターンシップ(大学3年次の夏以降)に参加する
- 大手だけにこだわるのではなく、視野を広げる
理系の場合、学校の研究で忙しくて業界・企業分析ができていない状態で、選考を受ける可能性があるため、インターンシップで情報を集めるのが重要です。
また、大手企業ばかり視野に入れてしまうと、難易度が高くなり、内定をとることが難しくなる傾向にあるので、中小企業やベンチャー企業も見るのがいいでしょう。
関連コラム
理系学生の企業選びのコツをプロが紹介!就活事情と進路についても合わせて解説
今すぐやるべきこと5:インターン専用サイトに登録する
大まかな企業選びができたら、インターンシップ専用サイトに登録して情報を集め参加します。インターンシップ専用サイトは、本選考にエントリーするサイトではないため注意が必要です。
インターンシップ専用サイトは、インターンに関する情報だけを発信しているので、本選考エントリーサイトでは得られない知識を集められます。
インターンシップ専用サイトは、マイナビリクナビが主に利用されますが、他にも以下のサイトがオススメです。
JEEKは、日本最大級のインターンシップ情報サイトです。業界や職種だけでなく、活動エリアや日時まで指定して検索できるので、自分に合った企業が見つけられます。
キャリアインターンは、サマーインターンや冬季インターン、短期・長期インターンなど、さまざまなインターンシップ情報を掲載しています。就活に役立つ細かい情報も集められるのが特徴です。
インターンシップガイドは、全国3,000社以上がインターンシップ情報を掲載しているサイトです。インターンシップの参加情報だけでなく、注目企業がトップページに表示される仕組みになっています。
大学3年の今「就活何もしてない」人が次にすべきこと
大学3年生で就活何もしてない人が次にやるべき行動はこちら!
- 逆求人サイトや就活エージェントに登録する
- 就活に必要なものをそろえる
- 企業研究をする
- ES対策をする
- 面接対策をする
- GD・GW対策をする
- インターンに応募する
- 早期選考イベントにも参加する
インターンや選考を受けるには対策が重要になります。上記は、大学3年生で就活を何もしてない人がすぐにでも取り掛かるべき内容です。今からでも対策を行い選考に臨みましょう。
大学3年生で就活何もしてない人は、ぜひ参考にしてください。
逆求人サイトや就活エージェントに登録しておく
大学3年で就活何もしてない人は、逆求人サイトや就活エージェントに登録しましょう。
逆求人サイトとは、自分のプロフィールを登録し、企業側から就活生に直接スカウトや選考のオファーが届く就活サイトです。一般的な就活サイトは、自分から企業に応募していきますが、逆求人サイトではアプローチをかける側が、通常の就活サイトとは逆になります。
逆求人サイトや就活エージェントに登録すると、本格的な募集が始まる前に就活情報を集められます。早期選考への案内が届く場合もあるので、積極的に活用するのがオススメです。
また、逆求人サイトと就活エージェントに登録するメリットは以下の点が挙げられます。
逆求人サイトの利用メリット
- 待ってるだけでスカウトが届く
- 今まで知らなかった企業を知れる
就活エージェントの利用メリット
- 就活に関することはなんでも相談できる
- 就活に関する情報を教えてくれる
- 面接や選考対策を一緒にしてくれる
逆求人サイトも登録しておくと便利ですが、就活エージェントはこれから先の就活対策を全体的にサポートしてくれます。
キャリchの「就活相談サポート」では、就職活動の悩みを聞き、課題や悩みを解決するための方法を提案します。無料でプロのキャリアカウンセラーに相談したい就活生は、ぜひ活用してください。
就活に必要なものをそろえる
大学3年生で就活何もしてないと、必要なアイテムを理解していない人も少なくありません。就活で必要なアイテム情報を把握しておかないと、いざ就活を始めるとなったときにすぐ行動に移せなくなります。
そのため、就活に必要なアイテムは早い段階で用意しておきましょう。就活で必要なアイテムは以下のとおりです。
【就活に必要なアイテム】
- リクルートスーツ…紺、黒、ダークグレーなど無難な色のもの
- シャツ…白がオススメ
- ネクタイ…無地、ストライプまたは細かな柄物
- 革靴…スーツに合う靴も必要
- カバン…A4の書類が余裕で入るサイズがよい
- 腕時計…スーツに合うシックな色とデザインのもの
- 手帳…面接中に取り出すこともあるので無難なもの
- クリアファイル…もらったり提出したりする書類が折れないように
上記のアイテムは就活で必ず必要なモノです。しかし、上記アイテム以外にもあると便利なモノはいろいろあります。もっと詳しく知りたい人は、下記の資料を参考にしてください。
【就活対策資料】
就活グッズ&持ち物リスト
企業研究をする
大学3年生で就活何もしてない人が、就職活動を成功させるには企業研究が重要です。企業にエントリーするには、事前に情報を集め、自分に合った会社なのか見極めなくてはいけません。
また、選考に進むと面接官にその会社について質問をされる場面が多くあります。そのため、企業研究をしないでエントリーしても、不合格になってしまう可能性が高いです。
企業研究には、下記のような方法があります。
- 企業のホームページ
- ナビサイトや口コミサイト
- 企業説明会
- 業界地図・就職四季報
- ニュース・新聞・アプリ
- OB/OG訪問
- インターンシップ
企業研究がしっかりできている人ほど、面接時に「なぜその会社に入社したいか」「その会社で自分が何を成し遂げたいのか」など詳しく想いを伝えられるため、採用担当者からの印象は上がるでしょう。
印象が上がれば、合格する可能性が高くなるので、企業研究は内定をとるために重要だと言えます。企業研究の方法について詳しく知りたい人は、下記のコラムを参考にしてください。
関連コラム
『企業研究』の全てをわかりやすく解説!内定を狙える研究方法を確認しよう
ES対策をする
大学3年生で就活を何もしてない人は、ES対策を怠ってはいけません。
ESとは、エントリーシートの略語で、企業にエントリーするときに提出する書類です。ES対策ができていないと、エントリー後の選考を受けられず不合格となる可能性が高くなります。
面接を受けるためにはES対策をして、採用担当者に魅力的な就活生だなと思わせる必要があります。ただし、ESの書き方は、大学のレポートや小論文とは異なり独特な書き方があるので、独学で進めるのはオススメしません。
ESを書く際は、就活エージェントの添削を受けながら基本の書き方を学び書いていくやり方が効率的です。ESの詳しい書き方は、下記のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
【エントリーシートの書き方】人事の目に留まるESの書き方をプロが教えます
面接対策をする
大学3年生で就活を何もしてない人が内定を獲得するには、面接対策が必要です。面接対策をしていないと、何を聞かれるかもわからない質問に、その場その場で対応していくのは難しくなります。
採用担当は、面接を受けにきた就活生が実際に入社したことを仮定し、お客さまからの突然の質問に対して臨機応変に対応できるのかも見ています。
他にも、就活生の特徴や人柄も自社に合うのかを確認しているため、準備不足で答えられないと、面接を通過することが難しくなるでしょう。まずは就活における定番の質問をいくつか紹介します。
- 自己紹介をしてください
- 自己PRをお願いします
- 強みを教えてください
- 就活の軸を教えてください
- 志望動機を教えてください
- 志望業界・職種を教えてください
- ガクチカ「学生時代に力をいれたこと」を教えてください
- 挫折経験を教えてください
- 挫折を乗り越えた経験を教えてください
- 長所・短所を教えてください
就職活動で定番の質問内容は上記が挙げられます。しかし、定番の質問以外の内容も用意されているので、対策をしていないとスムーズに回答するのは困難です。
一気に対策をすると情報整理が難しいため、定番の質問から徐々に対策するのがいいでしょう。また、基本の面接マナーを身につける必要があります。
基本の面接マナーは以下のとおりです。
- 背筋を伸ばし姿勢を正す
- ハキハキと話す
- 簡潔に伝える、質問に対して結論から答える
- ノックは3回
- 面接官の目を見て話す
いざ面接をすると緊張で面接マナーや対策した内容を忘れてしまいがちです。緊張しないようにするには、面接練習を実施しましょう。
新型コロナウイルスの影響によって、Web面接と対面面接が混在していますが、就活初期はWeb面接が多いので、まずはWeb面接の対策から始めるのがオススメです。
キャリchには、面接対策を支援するイベント「面接サポート」があるので、不安な人はぜひ活用してください。Web面接で使われやすいZoomを利用するので一石二鳥で対策できます。
GD・GW対策をする
GDとは、グループディスカッションの略語で、4人から10人程度でグループを作り、与えられたお題を結論へと導くための議論です。
GWとは、グループワークの略語で、複数人のグループを作り、与えられたお題から結論を導き出すために話し合い、共同作業を行う方法です。
GDとGWの大きな違いは、1つの成果物を作るか否かということです。GDは複数人で話し合い結論を導き出すもの、GWは複数人で共同作業を行い成果物を作りそれについて発表するものと理解しておくとよいでしょう。
インターンシップでは、GDとGWが多く活用されるため、対策を考えていないと、次の選考のステップに進めなくなります。
GDとGWでは、自分に合った役割を決めてアピールするのが重要です。たとえば、場を回すのが得意であれば、積極的に意見を引き出してアピールをします。
一人ひとりによって得意分野が変わるため、自分を理解してアピール内容を決める必要があります。詳しくは下記のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
【就活生必見】グループディスカッション(GD)の役割と成功のためのコツ
関連コラム
グループワークが苦手な就活生のために上手に乗り切るためのコツを伝授します
インターンに応募する
インターンシップや選考を受けるための対策を終えた次は、実際に申し込みます。大学3年生まで何もしていない人が就活を成功させるには、インターンシップへの積極的な参加が重要です。
一般的に、本選考のエントリーが始まる前にインターンシップは開催されます。インターンシップに参加すれば、本選考でアピールする材料が増えるので、不参加の人より有利に進められるでしょう。
また、インターンシップが本選考に繋がっているケースもあるため、志望企業が募集をしていたら積極的に参加するのがオススメです。インターンシップの選考を受ければ、本選考への練習にもなります。
関連コラム
インターンシップ選考を突破する秘訣と「本選考との関係性」について解説
早期選考イベントにも参加しよう
早期選考イベントが開催されていたら、大学3年で就活何もしてない人は、積極的に参加するのがオススメです。早期選考イベントでは、書類選考や面接を受けられるため、エントリーが本格化する3月までに就活力を養えます。
仮に、早期選考の時点で内定が獲得できれば、早々に就活を切り上げてもいいし、滑り止めにして活動が続けられるので、安心して就職活動に向き合えます。
早期選考では、自分を採用するメリットを伝えるのがコツです。たとえば、以下のような就活生がいた場合、どちらを採用したいと思いますか。
A:「学生時代に経験した〇〇を活かし、御社の売上を伸ばすために貢献できます」
B:「御社の〇〇が魅力に感じたため、志望しました」
企業が採用したいと思う就活生は、売上を伸ばすために貢献できる学生です。
企業は、人材を育てるのも役目ですが、採用活動の目的は売上を伸ばすための人材確保です。「学びたい」と思うこと自体は悪くありませんが、そればかり強調すると自分本位の考えに見え、高評価は得られません。
ですから選考を受けるときは、どれだけ企業優先で考えられるかが重要です。詳しい早期選考のコツは下記のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
大学3年の今「就活何もしてない」人が本選考に向けてすべきこと
大学3年生で就活何もしてない人が本選考に向けて取り組むべき行動は以下のとおりです。
- 就活軸や志望業界についてもう一度考える
- 筆記試験/Webテスト対策をする
- OB/OG訪問をする
- 大学3年2月ごろには就活情報サイトに登録する
- 企業説明会へ参加する
- 定番以外の質問にも答えられるように対策する
上記の活動は本選考に向けて重要です。一度、対策をしても本選考になると緊張して忘れてしまったり、内容がぶれてしまう可能性があります。
大学3年生で就活何もしてない人で、志望企業に内定を取りたい方は、ぜひ参考にしてください。
就活軸や志望業界についてもう一度考える
本選考が始まる前に、就活軸や志望業界についてもう一度考えることは重要です。インターンシップや早期選考への参加経験によって、考え方や価値観が変わっている可能性があるため、改めて自分の適性を見極め、就活軸と志望業界を見直す必要があります。
就活軸や志望業界についてもう一度見つめ直したら、具体的な志望企業についてある程度想定しておきましょう。
就活軸や志望業界を見つめ直して変わらない場合は、今まで目指していた志望企業のままでも大丈夫です。一方、就活軸や志望業界が変わった場合は、改めて志望企業を探さなくてはいけないため、あらかじめ想定しておくと本選考がスムーズに進められます。
志望企業が決められない人は、以下のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
企業選びがうまくいかないと悩む人必見!自分に合った企業の見つけ方教えます
筆記試験/Webテスト対策をする
本選考が始まると、ほとんどの企業が面接前に筆記試験やWebテストを設けています。大学3年生で就活何もしてない人が、志望企業から内定を獲得するには、筆記試験とWebテスト対策が必要です。
また、筆記試験とWebテストに合格できないと、次の選考に進めないため、対策は必ず行いましょう。
筆記試験とWebテストは、企業によってさまざまな手法が採用されています。その中でも、一般的に採用されているのはSPIと言われる筆記試験です。
SPIは、「言語」「非言語」と言われる分野から問題が出題され、就活生の能力を試しています。企業で設けている基準に達しない場合は、不合格となるので対策は必須です。
また、SPIの対策はすぐにできるわけではありません。SPIは、最低30時間から60時間必要と言われています。そのため、本選考直前に対策を行うと間に合わない可能性があるので、本番に合わせた準備をしましょう。
キャリchでは、筆記試験とWebテストの合格率を上げるために解説付きの問題集を用意しています。下記から詳しいSPI対策の問題集が無料でダウンロードできるので、、筆記試験とWebテストで合格を獲得したい人は、ぜひ参考にしてください。
【就活対策資料】
SPI解説付き問題集
OB/OG訪問をする
OB・OG訪問では実際の業務内容や企業についての詳しい情報を得られるため、大学3年生で就活何もしてない人は、積極的に申し込むのがオススメです。また、OB・OG訪問で社会人の人と話をすると、面接の練習にも繋がります。
OB・OG訪問のやり方は以下の方法が挙げられます。
- 大学の先生や先輩からの紹介を受ける
- 電話やメールで直接お願いする
- 就活情報サイトで見つける
一般的には、大学のキャリアセンターや就活情報サイトで探します。OB・OG訪問先が見つかれば、直接連絡をして時間を設けてもらう流れです。
OB・OG訪問では、企業説明会やインターンシップでは聞けない、具体的な仕事内容や社内環境まで聞けます。入社するにあたって、職場の環境を重要視している場合は、情報を集めるチャンスなので、積極的に申し込みましょう。
OB・OG訪問について詳しくは、下記のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
OB訪問のやり方とは!OB訪問の内容と約束の取り方について解説
大学3年2月ごろには就職情報サイトに登録する
近年、就職活動が早期化しているので、情報解禁が始まる3月ではなく、2月より前に就活情報サイトに登録して、情報を集める必要があります。
3月から求人の掲載が始まる企業もあれば、2月頃から掲載される会社もあるので、見逃さないように早めに登録するのがオススメです。
また、エントリー自体は複数の企業にまとめて応募可能です。無理のない程度にエントリー数を増やし、同時に選考を始められると就活がスムーズに進められます。企業の中には、プレエントリーをしないと説明会や本選考に進めない場合があるので、プレエントリーは多めに受けることを意識しましょう。
就活情報サイトには、実際にエントリーを行う以外にも、登録すると就活に必要な情報を得られたり、便利なツールが使えるようになるケースもあるので、早めに登録すると有利に進められる可能性があります。
就活の詳しいエントリー数については、下記コラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
就活のエントリー数は20社が適切?多すぎも少なすぎもダメな理由
企業説明会へ参加する
就活情報サイトに登録した後は、企業説明会へ参加します。説明会への参加は、企業について深く理解し、自分との相性を見極めるためにも必要です。
説明会は、企業概要から事業内容や会社の魅力、選考フローなど、重要な話を聞ける場です。志望企業が説明会を開催していれば積極的に参加し、企業の情報を集められると、面接のときに活用できます。
企業説明会には、基本的なマナーがあるため以下の要点を抑えましょう。
- 余裕を持って到着し、会場内では私語をしない
- メモを取るのに集中しすぎたり、過剰に質問をしたりしない
- 身だしなみを整え、挨拶を忘れない
- 本選考に影響が出る可能性があることを忘れない
上記の基本マナーを意識して参加すると、礼儀正しい印象を与えられます。会社説明会の詳しいマナーについては、下記コラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連コラム
【会社説明会に参加しよう】就活生なら参加すべき理由とマナー
定番以外の質問にも答えられるよう対策する
面接では定番以外の質問を聞かれる可能性があるので、しっかり対策をして答えられるようにしておいてください。対策をしないと、想定外の質問に対して答えられず、評価が下がってしまう可能性があるため、事前の準備は重要です。
定番以外の質問例は以下のとおりです。
- 最近気になるニュースはありますか?
- あなたを動物に例えるとなんですか?
- 無人島に1つだけ持っていけるなら何を持っていきますか?
- 大切にしている言葉はなんですか?
- 最近会った面白エピソードを教えてください
- 友人からの評価を教えてください
上記のように、定番以外にもさまざまな質問が聞かれる場合があります。定番以外の質問の対策をする際は、OB・OG訪問やインターネット上で公開されている情報を集めるとよいです。
唐突な質問を受けたときに出る仕草や反応が就活生の実力だと判断されやすいので、うまく切り返せるように、友人同士で質問し合うのも対策として挙げられるでしょう。
大学3年生で就活何もしてない人が注意すべき3つのポイント
大学3年生で就活何もしてない人が注意すべき3つのポイントは以下のとおりです。
- 周りの就活生と比較しない
- 独学で就活を進めない
- 早い段階で過度な企業研究をしない
就活では、ひとつの判断が今後の活動に影響を及ぼす可能性があるため、注意点を理解していないと、スムーズに進められない場合があります。
スムーズな就活にするためにも、上記のポイントを意識して取り組みましょう。
周りの就活生と比較しない
周りの就活生と自分を比較すると、就活に悪影響を及ぼす可能性があります。
大学3年生で就活何もしてない状態で周囲から「面接通過した」「内定もらった」などと聞いてしまうと、焦りが生まれます。焦ってしまうと「早く選考を受けないといけない」と思い、何の対策もしていない状態で、筆記試験や面接を受けてしまいがちです。
もちろん何の対策もしていないため、合格する可能性は低く、かえって就活が長引いてしまいます。そのため、大学3年生で就活何もしてない人がうまく進めるには、周りと比較をするのではなく、自分のペースで行動することが重要です。
周囲と自分を比較するのではなく、就活に役立つ情報を周囲と交換するのはオススメです。ただし、「内定もらった?」と聞いた場合、もし内定を獲得していたら焦りを感じてしまいます。
「面接で何聞かれた?」「どんな対策した?」といったように、情報を集める質問をするようにすると、焦らずに就活を進められるでしょう。
独学で就活を進めない
大学3年生で就活何もしてない人が独学で始めると、正しい順序で進められないために、かえって遠回りしてしまう可能性があります。そのため、大学3年で何もしてない状態から就活を成功させるには、プロの専門家である就活エージェントの活用がオススメです。
プロである就活エージェントは、就活の知識や内定までの道のりを教えてくれるだけでなく、面接サポート、書類添削、非公開求人の紹介も行ってくれます。就活エージェントと一緒に行えば、正しい道筋で効率的に就活できるだけでなく、大学3年で就活何もしてないことに対する不安や悩みが解消できます。
しかし、さまざまな就活エージェントが存在するため、どの企業に頼るのが正解か悩んでいる方も少なくありません。そういう就活生には、キャリchの「出遅れ就活サポート」がオススメです。
出遅れ就活サポートは、「就活が遅れている」「就活何もしてない」といった就活生に向けて支援サービスを運営しています。
無料でプロの専門家から支援を受けられるので、就活の悩みや不安を気軽に相談できます。就活生の思いにより沿ったサポートを行いますので、就活エージェントを活用したい人は、ぜひ参加してください。
早い段階で過度な企業研究をしない
大学3年生で就活何もしてない人がやりがちな間違いは、早い段階でとにかく企業研究を進める行動です。「この企業が魅力的」と思うと視野が狭くなり、1社だけしか研究をしない可能性があります。
1社だけの企業研究を続けると、もし選考に落ちたとき他の会社や業界の知識がないため、次の選択肢がなくなります。
他の会社や業界の知識がないと、次はどうすればいいのか分からず、対策が不十分なまま選考を受けるパターンが多くなります。結果、志望企業に入社できず、就活が失敗に終わるという悪循環におちいる恐れがあるのです。
こうした悪循環におちいらないためには、早い段階で過度な企業研究をするのではなく、幅広く研究を行い選考対策をしなくてはいけません。
深く企業研究をするのは、一次面接や二次面接が始まるタイミングです。面接が始まる前までは、SPIやES・面接の基本的な対策と、幅広い業界の研究を行いましょう。
おわりに
大学3年生で就活何もしてないと、本当に内定が取れるか不安を感じる人は多いです。就活が遅れても、しっかり準備と対策をすれば内定は獲得できるので安心してください。
キャリchでは就活生が安心して内定を獲得できるように、「就活相談」や「出遅れ就活サポート」で無料支援を実施しています。他にも、就活に必要な情報を提供しているので、悩みや不安を抱える就活生は、ぜひキャリchを活用しましょう。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。