不合格フラグ?採用担当者が実際に行っている「不採用サイン」10選をご紹介

 2023年3月23日

さっきからそわそわして、落ち着きませんね。面接の合格通知までは1週間くらいかかりますから、そんなに焦らず待ちましょう。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

そうは言っても、気になって気になって仕方ないんです!あの反応はどういう意味だったんだろう?とか、考え出すときりがなくて。

不合格サインが気になるわけですね。連絡が来るまで落ち着かない気持ちはよくわかりますよ。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

ふ、不合格サインなんてあるんですか……。具体的にどんなものなんですか?怖いですが、知りたいです。

わかりました。今回のコラムでは、「不合格を暗示させる面接官の行動10選」をご紹介しようと思います。

キャリアプランナー 平崎

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面接における「不採用サイン」は参考になるのか?

面接における「不採用サイン」は参考になるのか?

今後の人生に大きな影響を与える面接。合否をすぐにでも知りたいと思うのは当然ですし、面接を通りして合格か不合格かを見破れるのであれば見極めたいですよね。

では実際に不採用を暗示させる「不採用サイン」は参考になるのでしょうか?不採用サインが出ると絶対に不採用になってしまうのか…。

その答えは、絶対とは限らないが、不採用へとつながる可能性は高いです。つまり、面接において「不採用サイン」が出れば内定は難しいかもしれないということです。

合格を暗示させる「合格サイン」は、企業によって行動が異なりますし、合格を出す判断基準も異なります。

しかし不採用サインは、“合格には満たない”と判断されるだけでなく、興味がないからこそ出てしまうサインという事ですので、合格サインよりも参考になるとされているのです。

ですから、事前に不採用サインを把握しておき、そのようなサインが出されてしまわぬよう、面接に挑めるようにしておきましょう。

不採用サイン1:面接官が目を見て話してくれない

面接官が目を見て話してくれない

面接官が目を見て話してくれないと不採用の可能性があります。興味があれば必ず目を見て話しをしてくれるはずですので、目を見て話してくれないというのは「興味がない」と言っているのと同じなのです。

はじめから目を合わせないという人はいないと思いますが、途中から目が合わなくなった場合には注意が必要かもしれません。目線は興味がなくなることで自然と外れてしまうものです。

ですからまずは自分からしっかりと面接官の目を見て話し、面接官の視線が逸れてしまわぬよう、万全な姿勢で面接に臨むようにしましょう。

不採用サイン2:面接官の反応がそっけない

面接官の反応がそっけない

面接官の反応がそっけない場合にも不採用へとつながる可能性が高いです。面接官は興味のある学生に対し、様々な角度から学生の要素を見極めていきますが、反応がそっけないということは、学生を深く見極めていこうとしていないことになります。

そして、深く見極めようとしないということはつまり、学生に対して興味がないということととなり、反応のそっけなさは不採用サインへと結びつくというわけです。

実際に自分自身でも、「話がつまらない」「この人のことを知りたいと思わない」という人に対して、反応がそっけなくなっているという経験をしたことがあると思います。

このような経験同様、面接官も人間ですので話す気のない人に対しては反応がそっけなくなってしまうのです。ですから、面接官が自分に興味がなくなってしまわぬよう、注意しましょう。

不採用サインを出されてしまうと、つらい気持ちになりますよね。不採用が確定したわけではないので、落ち込みすぎないでください。キャリchでは面接について就活のプロが徹底サポートするイベント「面接サポー ト」を開催しているので、ぜひ活用してください。

不採用サイン3:質問数が少ない

質問数が少ない

質問数があきらかに少ない場合も不採用サインかもしれません。面接官は興味のある学生を深く見極めたいと考えていますから、そのような学生に対して多く質問したり、突っ込んだ質問をする傾向があります。

ですから、質問数が少ないという事は「見極める気がない」「学生に興味がない」ということとなり、不採用へとつながる可能性が高いのです。

しかし、質問数の少なさが「合格サイン」となる場合があります。その場合とは、すでに合格が決まっており、「最終面接は形だけ」としている企業が最低限の質問しかしない時です。

質問数が多い場合と少ない場合との合格サインの見極めは難しいですが、一次面接や二次面接では質問が多く、最終確認が目的の最終面接では質問数が少ない方が合格サインになる場合が多いので覚えておきましょう。

ただし、初めから質問数が圧倒的に少ない場合には「不採用サイン」の可能性が高いので、注意してください。

不採用サイン4:仕事に関係のない話が多い

仕事に関係のない話が多い

仕事や会社に関係のない話が多い場合も不採用サインかもしれません。これから一緒に仕事をし、会社の売り上げのために働いてくれる人材を探す場において、仕事や会社の話がないということは“採用する気がない”という事になることから、時間つぶしのための会話をしている可能性が高いのです。

本来であれば詳しい業務内容や会社について話すことで、学生に事前に仕事に対して理解を深めてもらったり、企業との適性を図っていくものですが、それらの話をしないということは、早い段階で「企業に合ってない」と判断されたというわけです。

面接官は様々な角度から学生を見極め、企業との相性を図っていきますから、趣味や特技などといった“仕事以外の話”をする場合もありますが、明らかに仕事や会社に関係のない話ばかりの場合には注意しておきましょう。

不採用と決まったわけではないのに、曖昧な状況に置かれてしまうのは、精神的にしんどいですよね。キャリchの「就活相談サポート」で話を聞いてもらうと、よい気分転換になるかもしれませんよ。無料で相談できるので、気軽に活用してくださいね。

不採用サイン5:面接時間が短い

面接時間が短い</

面接時間が明らかに短い場合にも、不採用サインの可能性が高いです。なぜなら、面接時間が短いということは、学生を深く見極めるために時間を使う必要がないと判断されたからです。

一日にできる面接には限りがありますし、限られた時間の中で「興味がある学生」に時間を使いたいと考えるのは当然です。実際、採用活動には膨大な時間とお金をかけていますから、その価値のある学生に時間をかけるのは当然ですし、悪く言えば、採用する気のない学生に時間をかけるのは“時間の無駄”なのです。

また、これまでの不採用サインからもわかるように、反応がそっけなかったり質問数が少ないなど、学生に興味がないという表れから起きる行動は必然的に接触時間も減り、結果として面接時間も短くなってしまうのです。

また、「他にも面接があるから」「これから会議があるんだ」などといった理由から、面接を切り上げようとしている場合にも注意が必要です。

しかし、先ほどもお話ししたように、内定を出すことが決定しており、“最終確認”として形だけの面接が行われる場合には面接時間が短くなる場合があります。しかしこれらも「合格サイン」なのか「不採用サイン」なのかは見極めにくいので、時間だけに左右されることなく、堂々と面接していきましょう。

不採用サイン6:メモを取らない

メモを取らない

面接中に面接官がメモを取らないのも不採用サインかもしれません。なぜなら、メモを取らないということは内定を出すつもりがなく、情報を収集する必要がないと判断されたからです。

面接は、これから一緒に仕事をしていく仲間を探す場で、誰に内定を出すかを見極めていくためには学生の情報をたくさん必要としています。

これまでの不採用サインからもわかるように、興味がある学生に対してはたくさん質問して様々な情報を得るようとしていますが、メモを取らないということは学生の情報を必要としていないことになるのです。

次へのステップに進める予定のない学生の情報をわざわざメモしておく面接官はいませんので、全然メモを取っていないようであれば不採用の可能性が高いでしょう。

不採用サイン7:逆質問をさせてもらえなかった

逆質問をさせてもらえなかった

逆質問をさせてもらえない場合も不採用かもしれません。たいてい面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれますが、これらを聞かれない場合には興味を持たれていない可能性があるのです。

逆質問は学生にとって、自分をアピールする最後のチャンスと言われています。ここでは自分の強みや熱意をアピールできることから、企業側にとっても学生を知るいい機会です。

しかし、そんな機会を省くということは「学生に興味がないからこれ以上知る必要がない」というわけなのです。面接官は他にも面接や仕事があるわけですから、必要のないことにダラダラと時間を使いたくないでしょうから、わざわざ無駄な時間を作ろうとはしません。

ですから、面接の最後に逆質問をさせてもらえない場合には注意してください。逆質問をさせてもらえるよう、序盤から面接を上手にこなしていきましょう。

不採用サイン8:会社のPRがない

会社のPRがない

面接から会社のPRがない場合も不採用かもしれません。就活は学生にとって入社先を決めるだけでなく、企業にとっても学生に入社してもらうためのPR活動の場です。

特に近年は「売り手市場」ということで、企業が優秀な学生を集めるのに必死ですので、入社してほしいと思った学生に対して「入社したい」と思わせるために企業の魅力を必死にアピールします。

そのため、企業側から必死に企業の魅力などをアピールされるようであれば「採用」の可能性が高まりますが、反対に企業の魅力をアピールされない場合には「入社してほしい」と思っていないことから、不採用である可能性が高いのです。

採用活動には膨大な時間とお金がかかっていますから、いくら売り手市場だとしても企業に合わない人をひっきりなしに採用することはありませんので、会社のアピールがない場合には注意しましょう。

不採用サイン9:次回面接日や選考フローの説明がされない

次回面接日や選考フローの説明がされない

二次面接の案内や、最終面接の日程などといった選考フローを説明されない場合も不採用のサインかもしれません。なぜなら詳しい選考フローの説明をしないということは、学生を次のステップへと進める気がないからです。

本来、興味のある学生に対しては、次も必ず面接に来てほしいという思いから、他の企業の面接日と被ってしまわぬよう、前もって詳しい選考フローを伝える傾向にあります。これは学生の囲い込みなどの傾向もあるため、詳しい面接日時などをその場で伝えられれば、採用の可能性が高まります。

しかし、それらの詳しい選考フローの説明がないという事は、学生に対して興味がないことから、次のステップへと進める気がなく、不採用を暗示させる行動になるというわけです。

面接が何段階あるといったことは求人ページに明記されているはずですので、「次の面接の日時を教えてくれなかった」「最終面接の詳しい案内をされなかった」という場合には注意が必要でしょう。

不採用サイン10:合格通知に関する内容が曖昧

合格通知に関する内容が曖昧

次回面接日や選考フローの同様、合格通知に関しても内容が曖昧な場合も不採用の可能性があります。合格通知をいつ出すのか、どんな手段で合否を連絡するのかなどといった詳しい話がないと、合格を出すつもりがない可能性が高いのです。

内定を出したいと思っている学生が合格通知を出すまでの間に他の企業の内定を承諾してしまうといったことを避けるべく、合格通知を出すつもりでいる場合には、「○日までに連絡します」「○日までにはメールにて連絡します」とハッキリとした内容を告げる傾向があります。

しかし、合格を出すつもりがない場合には他の企業との選考日程を考える必要がありませんから、合格通知に関する内容が曖昧になってしまうのです。

また、「ほかの面接者の中にいい人がいなければこの人でもいいかも」と判断された場合には、面接がひと段落するまで合格通知が来ないといったパターンもありますので、その際にも内容は曖昧になってしまいます。

不合格なのか、補欠によるものなのかを見極めることはできませんが、ハッキリ合格通知について述べられない場合には注意しましょう。

不採用サインが出されないように注意しよう

不採用サインが出されないように注意しよう

企業によって合格基準が違うということで、合格サインは参考程度にしかならないといわれていますが、不採用の基準は多くの企業である程度同じぐらいとされていることから、不採用サインは参考になり、注意が必要だといえます。

では面接を受ける上で不採用サインがでてしまわぬよう、どのようなことに注意すればいいのか。解説していきます。

自己分析・企業研究不足は不合格サインを招きやすい

自己分析、企業研究不足は不合格サインを招きやすいので注意してください。自己分析不足は自分の強みやアピールすべきことがわからない状態となるため、満足に自分をアピールすることができません。

また、企業研究不足においても、企業が求める人材を把握できていないということで、的外れなアピールをしてしまうといったトラブルを招きやすく、「熱意を感じられない」と判断されてしまい、結果不合格へとつながりやすいのです。

どんな企業、面接、質問においても、「自分」と「企業」について理解を深めておかないと満足のいく結果を招くことはできません。

自分の中で自己分析や企業研究ができているつもりでも、不採用サインが出されてしまうという事は満足にできていないという事になりますので、改めて自己分析、企業研究を行ってください。

自己分析や企業研究は面接の都度行います。一次面接を受ける前は企業HPや本などを用いり情報を集め、二次面接以降は以前受けた面接で得た情報と合わせて研究をしていきましょう。

そして、企業が求めている人材やスキルが自分にあるかどうかを見つめ直し、どうアピールすればいいのかを考えながら自分についての理解を深めていきましょう。

『面接力』を上げることが内定獲得の秘訣

不採用サインが出されないためには徹底した自己分析や企業研究も大切ですが、実践に強くなることも非常に重要です。ですから、普段からの面接練習の質を上げていきましょう。

面接力を上げていくために意識すべきことが以下の2点です。

  • 本番を意識した“緊張感のある雰囲気”で練習する
  • 毎回必ずフィードバックを行う

面接力を上げるためには、緊張感と上手に付き合う事が大切です。緊張感と上手に付き合う事で本番でも本領が発揮しやすくなります。ですからそのためにも、普段から本番を意識した“緊張感のある雰囲気”で練習してください。

緊張感のある練習は、緊張感を持てる相手と行うのが効果的です。友人や家族との練習では気が抜けやすいですが、大学のキャリアセンターや就活エージェントと練習をすれば緊張感を持ったまま練習できるだけでなく、プロ目線の的確なアドバイスを受けることもできます。

2つ目のポイントにもあるように、面接練習は毎回必ずフィードバックすることが大切ですので、就活のプロと練習を行えば一石二鳥です。特に就活のプロと練習が行え、面接力をアップさせることを目的とされていますので、効果的です。

キャリchでも、就活のプロと面接練習が行え、適切なアドバイスから面接力アップを図ることを目的としたイベント「模擬面接イベント」を開催しています。完全無料ですので、ぜひ気楽にご参加ください。

おわりに

不採用サインは合格サインよりも参考になるといわれていることから、これまでに紹介した行動を取られてしまうと内定は難しいかもしれません。

不採用を示す行動が出てから巻き返すのは難しいので、はじめから不採用サインが出されないように対策していきましょう。そのためには徹底した自己分析や企業研究を行い、本番を想定して“緊張感のある雰囲気”のもと面接練習を行っていきましょう。

キャリchでも就活のプロと面接練習ができる「模擬面接イベント」を開催していますし、このようなイベントに参加し、就活と触れていくことで面接力と合わせて「就活力」も上がります。

就活に関する情報や知識をたくさん収集すれば、視野と可能性を広げることができますので、ぜひ参加してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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