就活を頑張れない…。その具体的な原因と対処法について解説します
2023年3月20日
深い溜息をついていますね。自己分析や企業探しは進んでいますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
就活が頑張れなくて進んでいません。ゲームしたり外出したりと就活から逃げてしまいます。
慣れない就活がストレスになっているのかもしれませんね。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
このままではいけないのは分かっています。やる気が出なくて時間が経つばかりです。
就活を頑張れない状態で続けるのはリスクがあります。今回のコラムでは、就活を頑張れない理由と対策を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
就活を頑張れない理由と原因
冒頭にも述べたように、「就活を頑張らなければいけない」「頑張りたい」と思っているのに、どういうわけか頑張れないと悩む就活生は少なくないです。もしかしたらそのせいで「自分は頑張れない人間なのでは?」と考えてしまい、自己嫌悪に陥っている就活生もいるかもしれません。
しかし自分でもなかなか気づきにくいのですが、就活を頑張りたいのに頑張れないのには、就活生ごとにそれぞれの原因がちゃんとあります。その原因を突き止め、きちんと対処すれば頑張れるようになるはずです。コラムの初めにまずは、新卒の就活生によくある頑張れない理由と原因について説明します。
入社したい企業がない・やりたい仕事がない
新卒の就活生が就活を頑張れない原因として多いのは、特に入社したいと思う企業がない、または特にやりたい仕事がないということです。自ら望んで就活しているのではなく、「就活しなければならない」という義務感や、「今就活しないと後で困る」というような強迫観念のみで就活しています。
しかし人間誰しも、義務感や強迫観念だけではそれほど頑張れないものです。もし入社したい企業ややりたい仕事があれば、その自分の希望や目標を叶えたいという気持ちから、自然と就活への活力が生まれます。あえて「頑張ろう」と考えなくても無意識に頑張っていますし、自分の希望や目標を達成した場合の明るい未来を思えば、多少の苦労は気にならないでしょう。
たとえば「おいしいものが食べたいな」と願えば、わざわざ遠くの店まで足を運んだり、長い行列に並んだりするのもいとわないのと同じです。自分が自発的にその目標の達成を望めばこそ、頑張るための活力が生まれてきます。ところが特に入社したいと思う企業ややりたい仕事がなければ、自分が就活の中で達成したいと願う目標がないので、「頑張ろう」と頭で考えても心が突き動かされないわけです。
つまり就活を頑張れないと悩んでいる人の多くは、”頑張れない人間”なのではなくて、頑張るための活力を生み出す原動力が足りないと言えます。また入社したい企業ややりたい仕事がない人は同時に、就活での目標がないわけですから、具体的にどう行動すればいいのか分かりません。言ってみれば、ゴールの分からないマラソンをしているようなものです。そもそもどこへ向かって走ればいいのか分からないので、その道筋や距離感も見えず、頑張ろうにも頑張れない状態となっています。
もしも「就活に出遅れてしまった」「やりたい仕事がない」と悩んでいる人は「出遅れ就活サポート」がオススメです。性格や人柄、考え方をヒアリングして向いている企業探しの手伝いをしてくれます。ES(エントリーシート)や面接練習も的確にアドバイスしてくれるので、やる気が出なくて就活に出遅れた人は、ぜひ参考にしてください。
選考が通過しない・面接に受からない
新卒の就活生が就活を頑張れない原因としては、選考や面接に落ち続けることで、就活へのやる気を失っている場合も多いです。就活に限らず、一生懸命頑張ったのにちっともその努力が報われないと、だんだんやる気が失せてくるのは自然なことだと言えます。たとえば日常生活でも、自分のしたことが誰かから褒められたりご褒美がもらえたりすると、「次も頑張ろう」「もっと頑張ろう」という活力が生まれるものです。
しかしせっかく頑張ったのにそれを誰かに否定され、けなされるようなことがあると、多くの人は「もうやりたくない」「もう頑張りたくない」という気持ちになります。特に就活は人から自分という人間を評価されるものですし、大抵のスポーツのようにゴールやアタックを決めれば得点が加算されるといった分かりやすい基準ではないです。
そのためESを始めとした書類選考や面接に落ちると、まるで自分の頑張りや自分という人間そのものの価値を否定されたようにも感じます。不合格通知を受け取るたびに、「そんなのじゃダメ」「あなたは要らない」「あなたには採用する価値がない」と言われているように感じるわけです。しかも基準が明確に示されているわけでもなく、企業ごとにも違うので、どうすればその評価が向上するのかも見当が付きません。
自分の頑張りや人間性を否定するだけ否定して、それなら何がいけないのか、どうすればいいのかは教えてくれないのです。そのため「頑張っても無駄だ」「自分には価値がないんだ」というような無力感によって、就活へのやる気が失われてしまい、頑張るに頑張れない状態となっています。
周りと比較してしまう・出遅れを感じる
自分と周りを比較し、劣等感や出遅れ感を感じることも、就活を頑張れない状態となる原因の1つです。本来なら就活は自分の周りの人間との競争ではないわけですが、ついつい自分の成果と周りの人間の成果を比較して、自分で自分を追い込んでしまう人がいます。たとえば友人が自分よりたくさん内定をもらっている、自分より有名な企業から内定をもらったなどと聞いてしまうと、その友人より自分の方が劣っていると感じるのです。
すると、周りの人間が上げている就活での成果がうらやましいと思うことで、逆に自分がこれまで上げた就活での成果が魅力的に感じられなくなります。他人と比べて劣っていると考えることによって、自分で自分の努力や価値を否定してしまうわけです。それまでは自分の持っている内定にそこそこ満足感を得ていても、周りの人がもっと魅力的な内定を持っていると知ったとたん、急に自分の内定が価値のないものに思えます。
そして結局はなかなか選考や面接を通過できない人と同様に、まるで自分の頑張りが実っていないように感じたり、自分にその価値がないように感じたりするのです。その結果、「頑張っても自分にはこの程度の内定しかもらえない」などと考えてしまい、就活へのやる気を失って頑張れない状態となっています。また、これまで思うように内定が得られていない人の場合は余計に厄介です。
周りの人がどんどん内定を獲得することで自分の出遅れを意識し、劣等感だけでなく、同じ気持ちを共有できる仲間がいないというような疎外感や孤独を感じてしまいます。就活での悩みや不安を打ち明け、励まし合える相手もいなくなってしまって、なおさら頑張れない状態です。
親からのプレッシャーがきつい
就活を頑張れないと悩む人の中には、親からのプレッシャーや口出しがきついことが原因となっている場合もあります。就活を迎えた学生を持つ親の中には、良かれと思って色々と心配するあまりに、それがかえって就活生の負担となってしまうケースも少なくないです。たとえば就活生本人に入りたい企業ややりたい仕事があっても、「そんな会社じゃ不安定」「そんな職業じゃ将来性がない」などと、本人の思いを否定してしまうことがあります。
親によっては「大手企業じゃなきゃダメ」「地元じゃなきゃダメ」という風に、初めから本人の意思を無視して、勝手に就活の範囲を限定してしまう人もいるでしょう。しかしそのようにアレコレ口出しされたら、まるで自分には自分で考える力がないと言われているみたいに感じ、本人は就活へのやる気を失ってしまいます。
それに実質的にも自分のやりたいように就活できないため、自分が自発的に望む目標を持てないわけです。その結果、入りたい企業ややりたい仕事がない人と同様に義務感だけで就活することになって、頑張るに頑張れない状態となっています。
またせっかく頑張っていても就活が親の思うように進まないことで、まるで頑張っていないみたいに非難されたり、もっと頑張れとプレッシャーをかけられたりすればストレスです。自分を最も分かってくれるべき人が理解を示してくれないため、就活へのストレスや孤立感を深めて、余計に頑張れない状態となっている就活生も結構います。
頑張れない状態で就活を続けるリスク
これまで説明してきたように、就活を頑張れないことで悩む就活生は案外多いものです。それにどんな人間も365日頑張り続けることは不可能ですから、たまには頑張れない時があっても仕方がありません。それによって1つ2つ失敗してしまっても、また次から頑張ればよいことです。
しかし頑張れない状態が定着しているのにそれを放置し、そのままの状態で就活を続ければ、予想以上に悪い結果を招く恐れがあります。ここからは頑張れない状態で就活をすると具体的にどういった恐れがあるのか、頑張れないことによる就活へのリスクについて解説しますので、しっかり押さえておいてください。
ダラダラと就活が長引く
頑張れない状態のまま就活を続けると、就活がいつまでも終わらず、ダラダラと長引いてしまう恐れがあります。現在「就活を頑張れない」と悩んでいる皆さんも気付いていると思いますが、頑張れない状態のまま無理に就活しても、決して良い結果は得られないです。ESの締め切りや面接の日が近づいても準備を頑張れないので、手抜きの対策で受けることになり、ES選考も面接も上手くいきません。
企業研究が不十分でろくにその企業のことを知らなかったり、個々の企業に対する質問対策をしなかったりして、高評価につながるような熱意あるアピールができないためです。企業は「ぜひこの会社で働きたい」という熱意のある人を求めていますから、頑張れない状態のまま手抜きの対策で受けても、内定をもらえることはないでしょう。
なかなか内定がもらえずそのうち持ち駒がなくなり、新たに企業選びをすることになりますが、それも頑張れないので今度はどんどん企業選びがいい加減になります。すると志望度が低いためなおさら頑張って準備する気が起きず、なおさら内定がもらえないわけです。
企業選びを頑張れない→選考・面接の対策を頑張れない→内定がもらえない→持ち駒がなくなる…という悪循環に陥っていきます。そしてその負のループの中でいつまでも目標達成のための行動がとれないまま、ダラダラと就活が長引いてしまうのです。
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自信がなくなり、さらに選考が通らなくなる
頑張れない状態のまま就活を続けると、自分に対する自信も失って、さらに選考が通過できなくなります。先程述べたように頑張れない状態のままだと、企業選びや選考対策が不十分であるためにちっとも選考に通らず、手元に届くのは不合格通知ばかりです。そのことで何度も自分を否定されたように感じてしまって、だんだん「自分を評価してくれる企業なんてない」「自分には価値がない」という風に、自信を失っていきます。
それでなくても頑張れない就活生には、その「頑張れない」ということ自体で、自分の人間性に関して自信を失っている人も多いです。就活を頑張らなくちゃいけないのに行動が伴わず、頑張れないことで「自分は頑張れない人間だから、ダメ人間なんだ」と感じています。そこへ追い打ちをかけて何度も不合格通知が届くので、なおさら「ほらね、やっぱり価値のないダメ人間なんだ」と思ってしまうわけです。
しかも残念ながら自信を失ってしまうと、その自信のなさが無意識に言動に表れてしまって、面接官にも伝わってしまいます。その自信のない姿は面接官の目には頼りない人物に見え、自社の仕事を任せるのに不安だと判断されてしまって、また面接に落ちてしまうのです。
そして面接に落ちれば、なおさら自分への自信も就活へのやる気も失って、なおさら受からないし頑張れないという悪循環を招くことになります。先程とはまた別の、頑張れない→自信がない→受からない→自信とやる気を失う→受からないし頑張れない…というネガティブ思考の無限ループにも陥っていくのです。
どんな結果にも満足できなくなる
頑張れない状態のまま就活を続けると、どんな結果であれ満足できなくなってしまうという恐れもあります。そもそもが頑張れない状態のまま企業選びをすると、大して調べもせずよく知らない企業、志望度の高くない企業を適当に選んでいるわけです。しかも選考に当たってもろくに準備していませんから、受かるために頑張った、実力を出し切ったという充実感がありません。
その状態でたまたま選考に通ったとしても、またどういうわけか内定がもらえたとしても、ただの偶然としか感じないでしょう。自分のことを評価してもらえたという実感もないですし、自分が望んで努力した成果でもないため、ちっとも満足感が得られないです。
さらに周りの人の内定結果を聞いたり、就活に充実感や満足感を感じていそうな顔を見たりすると、隣の芝生がより青く見えます。それに比べて自分の就活はちっとも充実感がなく、自分のもらった内定にも全然価値がないように思えてしまうはずです。その結果「頑張れていない」という意識が余計に強くなって、自分の就活そのものに満足できず、どんな内定をもらっても結局満足できなくなってしまいます。
そのため頑張れない状態で就活すると、せっかく内定を得られても、いつ就活を終わらせて良いかすら判断できないです。最悪はその納得できない状態のままイヤイヤ入社し、頑張れなかった就活に後悔しながら、何かにつけ不満を感じる社会人生活となってしまう恐れもあります。
就活が頑張れない時にまずすべきこと
ここまで述べてきたように、頑張れない状態のまま就活を続けることは大変リスクが高いです。ちっとも内定が得られずダラダラ就活が長引くばかりか、自信を失って精神的にも良くないですし、どんな内定を得ても満足できない恐れすらあります。自分の就活をそんな残念な結果に終わらせないためには、今の”頑張れない状態”をどうにかして打破しなければなりません。
就活が頑張れない原因は色々ありますが、その根本的な問題の解決を図る前に、まずすべきことがあります。ここからは「就活が頑張れない」と感じた時に、まず最初にすべきことについて説明しますので、原因別の対策の前に参照してください。
いったん就活を離れ、リフレッシュする
「就活が頑張れない」と感じた人がまず初めにすべきことは、ともかくいったん就活を離れ、気分をリフレッシュすることです。現在「就活が頑張れない」と感じている人は、同時にまるで自分が何事においても頑張れないダメ人間であるかのような、ネガティブ思考に陥っています。また就活が頑張れない人には、それぞれ頑張れない原因となっている様々なストレスがあるので、そのことでも気が滅入っているはずです。
そうしたネガティブな精神状態のままでは、頑張れない根本的な原因の解決を図ろうにも、それ自体頑張れないと思います。ですから根本的な問題の解決に取り組む前に、まず今のネガティブな気分をリフレッシュする必要があるのです。しかし今のネガティブな気分を生み出している就活を続けたままでは、とてもリフレッシュなどできないので、何はともあれまずはいったん就活を離れましょう。
一定期間完全に就活をお休みし、就活のことを一切考えない時間を作ります。ただしあまり休みが長くなると、今度は就活へ復帰するのに余計に頑張らなくてはならなくなるので、休む期間はだいたい一週間程度が良いです。
その間は趣味でも卒業研究でも何でもいいですから、何か夢中になれることに没頭して、就活のことを忘れます。そうしてネガティブ思考の連鎖を断ち切り、気分をリフレッシュした後に、改めてクリアな頭で「就活を頑張れない」という問題と向き合ってください。
頑張れない原因を明確にする
「就活を頑張れない」と感じた人は、いったん就活を離れて気分をリフレッシュしたら、次は自分が就活を頑張れない根本的な原因を明確にします。前述のように、一口に「頑張れない」と言っても原因は人それぞれです。問題を引き起こしている原因が違えば、当然それによって必要となる対処法も異なります。ですから今抱えている「頑張れない」状態に具体的な対処を行うにはまず、自分がどんな理由から頑張れないのかを明確にする必要があるのです。
これまでの就活を振り返り、前半に記述した「就活を頑張れない理由と原因」を参考にして、自分なりの頑張れない原因を探ってください。ただし就活を頑張れない原因は何も1つだけとは限らず、色々な要素が複合的に絡んでいる場合もありますし、すぐ思いつくような分かりやすいものであるとも限りません。
例えば「入りたい企業がない・やりたい仕事がない」といった理由は自分でも知っていそうなものですが、それが案外そうでもないです。表面的には志望企業や志望する職種が決まっているようでも、突き詰めると「何となく面白そう」「とりあえず大手なら安心」といった、漠然とした理由で志望している人もいます。そのように志望の動機が曖昧で、就活への活力を生み出す熱意とつながらないなら結局、「入りたい企業がない・やりたい仕事がない」のと同じことです。
現在「就活を頑張れない」と感じている人は、しっかりとこれまでの就活を振り返り、埋もれている原因を明らかにしましょう。気分をリフレッシュしてネガティブ思考を断ち切った後でなら、冷静に自分の状況を振り返れるはずです。
状況別!就活を頑張れない時の対策法
自分なりの「就活を頑張れない理由」を明確にしたら、次はその問題の解決を図る具体的な方法を考えていきます。繰り返しになりますが、就活生の皆さんが頑張れないのは”頑張れないダメ人間”だからではなくて、頑張れない原因となっている理由があるためです。
ですから就活を頑張れるようになるには、ただ自分に「頑張れ」と活を入れ続けるだけではダメで、その頑張れない原因の根本的な解決を図らなくてはなりません。ここからは、就活を頑張れない時の対処法を状況別(原因別)に紹介していきますので、体勢を立て直すための足がかりにしてください。
状況1:入社したい企業がない・やりたい仕事がない
入社したい企業ややりたい仕事がないために就活を頑張れないでいる就活生は、自分が就活への熱意を感じられるような企業・仕事を探します。前述のように、入社したい企業ややりたい仕事がないために就活を頑張れない人は現在、就活への活力を生み出すような原動力が足りないわけです。ですから、自分が就活への熱意を感じられるような企業や仕事を探す必要があります。
しかしそうは言っても、これまで普通に考えても思いつかなかったわけですから当然、少し就活を休んだくらいで急に新しい考えが自然に生まれてくることはないでしょう。今の状況でいきなり、自分の入社したい企業ややりたい仕事をひねり出そうとしても、無理な話です。そのため入社したい企業ややりたい仕事がないために就活を頑張れないでいる就活生はまずは反対に、自分の入社したくない企業・やりたくない仕事を考えることから始めます。
世の中に無数にある企業・業界の中で、自分の入社したくない企業・やりたくない仕事を書き出し、それらを選択肢から除外するのです。それから、残った選択肢の中に共通する特徴を探します。その残りの選択肢に共通する特徴が恐らく、自分が興味を感じられる企業や仕事のタイプです。
ただしそれではまだ選択肢が多すぎますし、志望の根拠としても弱いので、就活への活力を生み出すような熱意は生まれてきません。そこでその企業や仕事が、自分に合った自分の活躍できる企業や仕事だという確信を得るために、「自分の得意なこと」「自分にできること」を意識して就活軸を見直します。
自分にできることを活かし、自分の活躍する充実した社会人生活を思い描ければ、自ずとそれを実現したいと思えるようになって、就活を頑張ろうという活力につながるはずです。自分にできることを意識した就活軸に沿って残りの選択肢の中から、就活へのやる気を自然と生み出してくれる、自分が活躍できそうで興味を持てそうな企業・仕事を探してください。
「就活を頑張れない時にまずすべきこと」でもお話ししたように、漠然とした志望理由によって頑張るための原動力が足りない人にも、同じことが言えます。就活を頑張るモチベーションを維持するためには、自分の持っている才能を意識した就活軸を定め、はっきりとした根拠に基づく目的意識が不可欠です。
状況2:選考が通過しない・面接に受からない
選考が通過しない・面接に受からないことで就活を頑張れない状態になってしまっている人は、選考や面接への対策を見直します。この理由で就活を頑張れなくなってしまった人は、自分の頑張りが良い評価や良い結果につながらないことで、一時的に自信とやる気を失っているだけです。ですから、選考や面接に受かることが可能になれば自信とやる気が復活し、再び就活を頑張る気持ちを取り戻せます。
面接以前にES選考すらなかなか通過せず、ほとんど就活が進まないという人は具体的に、まずはES対策を固めることが先決です。ES選考に通過するためには、企業の採用担当者に「この学生に合ってみよう」と思わせるような、相手の心を動かす魅力的な志望動機を書く必要があります。企業は自社の仕事で活躍できる能力を持っていて、なおかつ自社で活躍したいという熱意ある学生を求めていますから、どの企業にも出せるような薄っぺらい志望動機を書いたのでは全然心が動かされません。
企業研究をしっかり行って企業理解を深め、自分にその企業で活躍する能力と熱意があると示せるような、その一社のためだけの厚みのある志望動機を書いてください。また自分が頑張って熱意を込めても相手に伝わらなければ意味がないので、就活エージェントなどのプロに添削をお願いし、客観的な評価と適切なアドバイスを受けて手直しを加えることも必須となります。
ES選考は通過できるのだけど面接に受からないという人は、面接の雰囲気に慣れておらず、上手く自分の能力や熱意をアピールできていない可能性が高いです。面接の基本マナーができていない、緊張のせいで上手く言葉が出てこない、質疑応答の中で自然に自分の良さをアピールできていないといったことが考えられます。受からない原因の特定と適切な対策を行うために、模擬面接などでプロを相手に緊張感のある練習をして雰囲気に慣れるとともに、客観的なアドバイスを受けましょう。
ただしES選考にせよ面接にせよ、企業は自社で活躍するための能力を持った特定の人物像を求めているので、どんなに対策しても自分がそれに当てはまっていなければ受かりません。そもそも自分のようなタイプの人間が求められている「自分に合った企業」を選んでいないことが、選考や面接に受からない根本的な原因となっている可能性が大いにあります。
そのため選考や面接に受からないことで頑張れない状態になっている人は、それぞれの対策を行うと同時に、企業選びの方針である就活軸もきちんと見直すことが大切です。
状況3:周りと比較してしまう・出遅れを感じる
周りと比較してしまう・出遅れを感じることが、就活を頑張れない原因となっている人は、自分にとって周りの人間の就活状況など関係ないと理解することが重要になります。周りと比較するせいで頑張れない状態にある人は、周りに引け目を感じたり周りの状況をうらやんだりすることで、自分の頑張りによる就活の成果を自分で否定しているわけです。その考え方を続けていると、いつまで経っても就活を頑張れず、どんな内定をもらっても決して満足がいくことはないですから、まずは考え方を改める必要があります。
就活は本来自分の将来ために行うもので、周りの人間との競争ではないはずです。自分と同じ企業を受けているわけでもない周りの人間がいくつ内定をもらっていようと、どんな有名企業の内定を得ていようと、自分の選考には全く何の影響も及ぼしません。仮に自分の落ちた企業に友人が受かったとしても、それはその企業が「自分に合った企業」ではなかったというだけの話です。そもそも自分が何のために就活をするのか、何をもって就活が成功したと言えるのか考えてみましょう。
今就活を頑張るのは就職後の幸せな社会人生活を実現するためであり、それは自分がその就職先に満足できて、ずっと働き続けたいと思えるような企業に入社することだと言えます。自分の個性に合った企業でなければ結局は働くことが苦痛になりますから、それは自分が入社したいと思えるだけでなく、自分のような人間が求められる企業でなければ不可能です。
そうした会社と自分の双方にとって満足な「自分に合った企業」から内定をもらうことだけが、就活において唯一大事なことであり、就活の成功になります。自分に合った企業に内定をもらえればそれで良いわけですから、周りの人間の状況がどうであろうと全く関係ありませんし、ハッキリ言ってどうでもいいことです。
周りの人間と自分の就活状況を比較するなんて全く無意味であるばかりか、就活を頑張る気持ちまでそいでしまって、「百害あって一利なし」の行為だと気付いてください。その上で、ここまでの就活が上手くいっておらず就活への出遅れを感じる場合には、一人で焦るより就活エージェントなどを頼るのがオススメです。就活のプロの力を借りれば効率的に就活力を上げられて、実際に選考のライバルとなる人たちの実力に、短期間で確実に追いつくことができます。
状況4:親からのプレッシャーがきつい
親からの口出しやプレッシャーに耐えかねて就活を頑張れない状態になっている場合は、就活に関して親と適切な距離を置くことが大切です。自分の将来のことなのにアレコレ口出しされて自分の思い通りにできなかったり、自分の努力を否定されたりしていたのでは、せっかくのやる気も失せてしまいます。就活は自分の幸せな社会人生活を実現するために行うもので、就活において唯一大事なことは、自分が働き続けたいと思える「自分に合った企業」に入社することだけです。
周りの友人はもちろん、究極を言えば親も含め、自分以外の誰がどう感じようと関係ありません。ただしもちろん親も悪気があるわけではなく、自分の子供がつらい思いをしないようにと心配し、子供の幸せな将来を願えばこそ良かれと思って口出ししています。そこで頑なに反発すれば喧嘩になって余計にストレスですし、就活生の皆さんはもうすぐ立派な社会人として独り立ちするのですから、もっと大人の対応ができるはずです。ですからまずは自分自身が精神的に自立し、親に依存しない姿勢を見せてください。
「就活は自分のために行うもの」「自分の将来は自分で決める」という意識を強く持ち、自分の意思と一致しない親の希望はある程度聞き流して、振り回されないようにします。また、現在の選考状況や実際に受けている企業など、具体的な就活の内容をなるべく話さないようにし、親が口出ししてきそうなシチュエーションを自分から避けると良いです。
親も心のどこかではもう小さな子供ではないと気付いていても、具体的な話を聞いてしまうと心配になり、ついつい我慢できずに口出ししたくなります。就活生自身が親の前で就活の具体的な話を避けるようになれば、余計な心配をさせずに済みますし、自分の考えで就活したいという意思や既に自立していると態度で示せるのです。それでも親がしつこく口出ししてくる場合には、自分には自分の考えがあること、一人で就活したいということを正直に伝えます。
親心を拒絶するのは少し心苦しいかもしれませんが、就活はこれからの長い人生がかかった大事な局面ですので、ここは頑張って心を鬼にしましょう。いずれにしても感情的になるのではなく、一人の大人として認めてもらえるように、落ち着いた対応を取る必要があります。
おわりに
「就活を頑張れない」と悩む学生は多いですが、365日頑張り続けるなんて誰でもできませんから、「ダメ人間かも」などと深刻に考える必要はないです。しかし頑張れない状態のまま無理やり就活を続けても上手くいかないので、正しいやり方でその原因となっている問題を解決し、改めて就活と向き合う必要があります。ただし、それでなくても頑張れない状態なわけですから、一人で問題の解決を図るのはなかなか難しいでしょう。
そんな時は就活エージェントなどのプロに頼って、手助けしてもらうのが一番です。キャリchでも、悩める就活生の相談に乗る無料イベント「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。相談内容は「就活が頑張れないんだけどどうしたらいい?」でも「やりたい仕事を見つけられない」でも、ES添削や面接対策の相談でも、就活に関することなら何でもOKです。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。