TG-WEBの合格ラインは？合格率を上げる方法とあわせて解説

TG-WEBとは

TG-WEBとは、ヒューマネージ社が出している新卒採用向けの適性検査のことです。TG-WEBの導入社数は2,700社以上、年間60万人以上が受験していると言われています。

講談社やSCSK、全日空商事株式会社などがTG-WEBを採用試験で導入していることを公表しています。

TG-WEBは、問題の難易度が高く、解法を事前に対策しなければ解くのに時間がかかるため、初見で解くのは難しいと言われてます。そのため、志望企業がTG-WEBを導入していることがわかった場合は必ず対策しましょう。

TG-WEBでの主な出題内容は言語、計数、英語、性格適性検査の4つの項目です。必ず全ての項目が出題されるわけではなく、組み合わせ方は企業ごとに異なります。

TG-WEBのテスト形式について以下より見ていきましょう。

TG-WEBのテスト形式は、自宅で受けられるWEB方式や、テストセンターに出向いて受験するテストセンター方式などがあります。どの方法を選択するかは企業の方針次第です。

また、TG-WEBの出題形式には従来型と新型があり、どちらを採用するかは企業によって異なります。

新型の方が問題数が多くなりますが、難易度は多少低くなる傾向です。従来型と新型の試験時間や出題内容について見ていきましょう。

【新型】

【従来型】

2つを見分けるには試験時間を確認するしかありません。受験画面にログインすると試験時間が表示されるので、それを見て従来型か新型か判断するようにしましょう。

テストについて不安がある人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してください。企業探しやその他の選考対策をサポートしてもらえるので、TG-WEBなどのテスト対策に集中できます。

TG-WEBの合格ラインはどれぐらい？

TG-WEBの合格のボーダーラインは公表されていません。企業ごとに合格ラインの設定は異なるため、何割以上取得できれば合格できるかは正確にはわからないのです。

ただし、目安となるラインはわかっています。ここでは、TG-WEBの合格ラインについて詳しく説明します。

以下より解説していきます。

6〜7割できればパスできる可能性が高い

TG-WEBは難易度の高いテストのため、6〜7割程度正解していれば合格できる可能性が高いです。8割以上で合格など、高い設定にしている企業はほとんど存在しません。

そのため、完璧に解くことを目標とせず、半分以上を確実に正解できるように意識し、落ち着いて取り組むようにしましょう。

従来型は出題難易度が高いため5割が目安

TG-WEBは新型と従来型で難易度が異なります。難易度が高いのは従来型です。

従来型は1問あたりにかけられる時間が長い分、問題の難易度が高いため、5割以上正解できていればパスできる可能性があります。

大手企業でも5割以上正解できていればパスできると考えられているため、最低でも半分以上は正解できるように対策しておきましょう。

外資系コンサルなどはボーダーラインが高い

TG-WEBの従来型を受験する場合の合格ラインは5割以上ですが、外資系コンサルの場合はもっと合格ラインが高いと思っておきましょう。5割の正解率では合格ラインに達しないため、7割以上を目標として対策するべきです。

外資系コンサルはWebテストの時点で多くの就活生を落とすと言われており、Webテストの合格ラインが高く設定されています。

どんなにエントリーシートの完成度が高くても、Webテストで落とされてしまうことも十分あり得るのです。そのため、外資系コンサル企業を目指す人は、TG-WEB対策に時間をかけましょう。

TG-WEBが難しすぎると言われる理由

次に、TG-WEBが難しすぎると言われる理由を紹介します。具体的には以下の通りです。

TG-WEBは「他のWebテストに比べて難しすぎる」「対策が大変」と言われやすいWebテストです。難しすぎると言われる理由について詳しく見ていきましょう。

SPIや玉手箱と比較して難易度が高い

TG-WEBは、就活のWebテストでよく使われるSPIや玉手箱と比較しても難易度の高い試験です。SPIや玉手箱などのテストは中学校や高校で習った内容が出題されるため、解き方さえ思い出せば対策できます。

一方、TG-WEBは見たことのない形式の問題や、独自性の高い問題が出題されます。そのため、初見で解くのはかなり難しいと言われており、対策しない状態で受験すると合格ラインを狙うのは危険だといえます。

志望企業がTG-WEBを導入している場合は、対策にある程度の時間をかけたほうがよいでしょう。

1問あたりにかける時間が長い

TG-WEBは1問あたりに使える時間が長いですが、その分難易度も高いです。特に従来型はその傾向が顕著です。少ない時間で簡単な問題をたくさんこなす形式ではなく、頭を使ってしっかり考える必要がある問題が多く出題されます。

また、対策法を知らないとどのように考えればよいかわからないような問題が出題されることも多いのもTG-WEBの特徴です。問題を読んで考え、答えを出すための時間と考えると制限時間は長くありません。

SPIのように公式さえ覚えていれば解ける問題が出題されるわけではないので、難しいと感じる人が多いようです。

「テスト対策が面倒臭い」「難しい勉強はできるだけ避けたい」という人は、キャリチャンの個別サービス「スピード内定サポート」に参加してください。TG-WEBが採用選考にない企業を紹介します。

TG-WEBで合格ラインを超えるための対策法

TG-WEBは事前の対策が必須のWebテストです。合格ラインを超えるために必要な対策について紹介します。主な対策は、以下の7つです。

合格ラインを超えるための対策法について詳しく見ていきましょう。

まずは出題科目について知る

TG-WEBの対策をするうえでまずは、TG-WEBで出題される科目について知りましょう。以下より出題科目別に特徴を解説していきます。

■ 言語

言語問題は空欄補充、文章の並べ替え、長文読解が出題されます。

新型は、7分間で34問の問題に答える必要があります。同義語や対義語、ことわざなどの一問一答形式の問題が出題されますが、難易度は従来型よりも低いといえるでしょう。短時間で正しい答えを導き出す対策をしておくとよいです。

従来型は1問にかけられる時間が1分程度です。抽象的な内容の文章を読んで趣旨を選択肢から答える問題や、空欄に適した接続詞や熟語を並べ替える問題、文章の並び替えが主な出題内容です。

■ 計数

計数は、従来型と新型ともに問題数10問、時間15分で解答します。

出題内容は図形や図表、集合、推論形式の問題です。数学テストのような問題ではなく、積み木問題や立体の切り口を考える問題、暗号問題など、考える必要がある問題が出題されます。そのため、数式を覚えるだけでは対策ができません。

従来型は図形やパズルの問題は半分以上出題される傾向があります。そのほかには推論形式の問題が出題されるケースが多いです。

新型は図表の読み取りは少なく、四則計算の問題が多く出題されます。新型のほうが問題数は多いですが、難易度は低いでしょう。

ただし、あらかじめ従来型と新型のどちらが出題されるかがわからないため、両方対策しておく必要があります。

■ 英語

英語も従来型と新型に違いはなく、問題数10問、時間15分で解答します。内容は空欄補充、言い換え、長文読解などです。

センター試験の英語の長文読解を思い出すと、イメージしやすいでしょう。

英語に関してはTG-WEB用の特別な対策ではなく、過去のセンター試験の問題集やTOEICの対策本などが役立ちます。

また、英語問題の選択肢も英語で記載されているので、英語を読む力や速さを身につけなければ、よい点数を獲得するのは難しいでしょう。

■ 性格

TG-WEBの性格テストは7種類あり、企業によってどの種類が出題されるかは異なります。7つの種類の内容は以下の通りです。

性格テストは、正直に解答することが大切です。

企業はこの結果を見て配属先や企業とのマッチング度を測っているため、嘘をついて答えると自分のためになりません。

また、嘘をついて解答することで、答えに一貫性がないと判断されてしまう可能性もあるでしょう。

参考書や問題集を解く

TG-WEB対策には、参考書や問題集を解くのもオススメです。対策本には主に以下の3つがあります。

これらの対策本を使ってTG-WEBの傾向と対策を知っておくことが大切です。

TG-WEBは複雑な問題が出題される傾向にありますが、事前に問題集の内容を理解し、解答方法を身に付けておけば十分対応できる内容です。

TG-WEBの出題傾向や内容は時代によって変化するため、最新の内容を知ることが大切です。本屋さんなどで最新の書籍を手に取り中身をチェックし、自分に合ったものを選びましょう。

参考書を1冊購入して解き方のパターンを身につけておくことをオススメします。

模擬テストを受ける

本番の試験のために、練習で模擬テストを受けるのもオススメです。模擬テストを出題しているWebサイトなどで実際に問題を解いてみると出題傾向がわかるでしょう。

ただし、Web上で公開されている模擬テストは数が少ないです。そのため雰囲気を掴む程度として活用するとよいです。

模擬テストだけでは不安な人は、TG-WEBを導入している志望度の低い企業を受験してみるのもよいでしょう。

TG-WEBの導入を公表している企業もあるので、本命の企業のWebテストを受ける前に力試しで受けてみることもオススメします。

センター試験の現代文で練習　

TG-WEBの言語問題はセンター試験の現代文と似ています。

難易度や問題数がセンター試験の現代文と似ているので、センター試験の過去問や参考書を使うのも勉強になるでしょう。

言語問題に苦手意識がある人は、参考書とともにセンター試験対策の問題集などを解いておくのもオススメです。

TG-WEBは模擬試験があまりないため、センター試験の過去問題を使うと対策がしやすくなります。

練習の段階で制限時間を設ける

TG-WEBの対策を行う際は、練習の段階で制限時間を設けましょう。

TG-WEBは回答時間が短いテストのため、1問につき数十秒〜2分程度で答えなくてはいけません。考える時間が非常に短いので、練習のときから制限時間を意識して練習するのがポイントです。

練習の時に制限時間を設けずに練習していると、たとえ解けたとしても本番で時間内に解けない可能性があります。ですから、効率のよい解き方を練習の時点で模索しておきましょう。

筆算スピードを上げる

筆算スピードを上げる練習も行いましょう。TG-WEBは回答時間が短いため、計算を早くしなければなりません。

自宅受験の場合は計算機が使えますが、テストセンターの場合は電卓が使えません。そのため自分で筆算する必要があるのです。

志望企業がテストセンター受験の場合は、特に筆算スピードを上げておくことが重要です。

自宅で練習する段階で電卓を使わず、筆算で計算するようにしましょう。

解答欄の空白はなくす

TG-WEBを受験する際は、できるだけ解答欄の空白は無くして提出しましょう。

TG-WEBは誤謬率（ごびゅうりつ）が計測されないテストです。そのため、わからない問題や時間が足りない場合でもとにかく回答し、空白を作らないほうがよいのです。

誤謬率とは、回答数に対する不正解の数の割合のことです。Webテストの種類によっては誤謬率を測っており、適当な回答をしていると評価が低くなってしまいます。

しかしTG-WEBは誤謬率を測っていないため、わからない問題でもとりあえず回答を埋めておくことで正解率を上げられる可能性があります。

試験時間内に全ての問題に解答できるように心がけましょう。

【科目別】TG-WEB勉強法

次に、TG-WEBの科目別の勉強法を紹介します。

以下より一つずつ解説していきます。

言語

言語問題では、長文以外の部分で点数を稼げれば、5割以上の得点を取れます。

そのため、従来型であれば空欄補充や並び替え、新型であれば同意語や対義語、ことわざなどの勉強をしっかりしておきましょう。

先述した通り、長文読解はセンター試験の形式に似ています。TG-WEB用の模擬テストなどは種類が少ないため、センター試験の過去問題を活用するのもオススメです。

計数

計数分野は、従来型と新型で出題傾向が異なります。

従来型は図形問題、推論問題、暗号問題が出題されます。自宅で回答する場合は、正方形の紙とはさみを用意しておけば図形問題は攻略しやすいでしょう。

また、暗号問題は50音表やアルファベット表を用意しておくと、ヒントになることがあります。

新型の場合は四則逆算と図表の読み取りが出題範囲です。

新型は従来型よりも難易度が低いので、1問当たり13秒程度で回答することが求められます。すぐに解き方を考えて計算しなくてはいけないため、計算速度を上げる練習をしておきましょう。

英語

TG-WEBの英語問題はTOEICと似ているため、TOEIC対策が役に立ちます。

空欄補充がよく出題されるので、品詞や時制に注目して選択肢を絞る方法や、接続詞・助詞を覚えておくことが大切です。

言い換え問題には単語力を付けることが重要です。TOEIC対策用の単語帳などで勉強しておくとよいでしょう。

長文読解は細かい間違いを探す問題ではないため、話の大筋をつかめれば問題ありません。そのため長文を読む力をつけ、できるだけ早く読めるように練習しておきましょう。

ただし、英語力がほぼない人がすぐにTG-WEBで高得点を狙うのは難しいです。試験本番まで時間がない場合は、計数や言語の対策に力を入れるようにしてみてください。

テスト対策に力を入れることも大切ですが、面接対策も忘れてはいけません。

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TG-WEBを受験する際の注意点

最後に、TG-WEBを受験する際の注意点を2つ紹介します。

AI監視「TG-WEB eye」を意識する

TG-WEBを受験する際は、「TG-WEB eye」による監視に注意してください。

「TG-WEB eye」とは、AIの監視によって不正行為を防ぐテスト方式のことです。これによって試験中に不正行為があった場合に、企業がわかるようになっているのです。

すべての企業がTG-WEB eyeを導入しているわけではありません。しかし、受験中の行動を監視されている可能性があるため、2人以上での受験やカンニングが疑われる行動は控えることが大切です。

不正が疑われる場合は、もちろん試験での評価は下がります。面接まで進めない可能性も高いです。TG-WEB以外のWebテストに関しても、カンニングや替え玉受験をするのは絶対にやめておきましょう。

替え玉受験のリスクについて知りたい人は、以下のコラムを読んでみてください。

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悩んだら迷わず切り捨てる

TG-WEBは難易度の高いテストです。わからないと感じた問題は潔く諦め、わかる問題に専念しましょう。

わからない問題に時間をかけすぎると、後半にわかる問題があっても時間不足になることもあります。

先述した通りTG-WEBは誤謬率を計測していないテストです。そのため、わからない問題を切り捨てても評価がマイナスに働くことはありません。

TG-WEBの合格ラインは5割〜7割以上が目安

TG-WEBの合格ラインは、5割〜7割以上が目安です。ただし、外資系コンサル企業の場合はWebテストで多くの学生を落とす傾向があるため、7割以上を目標として対策する必要があります。

TG-WEBが難しすぎると言われるのは、SPIや玉手箱などの他のテストと比較して問題の難易度が高く、頭を使って考える問題が多いからだと考えられます。

問題の独自性が高いので、事前にしっかり対策してから本番に臨むことが大切です。

このコラムを参考に、合格ラインを超えられるように事前対策をしてみてください。

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