インターンシップの探し方と本選考までの流れを就活のプロが解説

 2019年8月16日

就活の第一歩ともいえるインターンシップですが、参加する準備はできていますか?

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

まだなんです。そもそも探し方もよく分からないし、いざインターンシップ先を選ぶとなると迷ってしまって、どこにするか決められません。

なるほど。確かに近年は色んなインターンシップがありますから、探し方・選び方も複雑ですよね。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

最近、インターンシップの条件も変化したと耳にしたので、具体的な内容も知りたいです。

任せてください!今回は、インターンシップの探し方や選ぶ基準、必要な事前準備などについて解説します。さまざま場面を想定した探し方を紹介するので、自分の目的に合った方法を見つけましょう。

キャリアアドバイザー 平崎

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目次

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  1. タイプ1:オープンカンパニー
  2. タイプ2:キャリア教育
  3. タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ
  4. タイプ4:高度専門型インターンシップ

探し方の前にインターンシップの条件について押さえよう

探し方の前にインターンシップの条件について押さえよう

インターンシップを探す前に、変更になったインターンシップの定義について確認しましょう。最新のインターンシップについて理解していないと、うまく探せないかもしれません。

近年、三省合意による『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』が改正されました。これにより、以下の条件を満たすイベントのみがインターンシップと呼ばれます。

就業体験要件 実施期間の半分を超える日数を就業体験に充当
指導要件 職場の社員が学生を指導し、学生にフィードバックを行う
実施期間要件 汎用能力活用型は5日間以上。専門活用型は2週間以上
実施時期要件 卒業・修了前年度以降の長期休暇期間中
情報開示要件 学生情報を活用する旨等を募集要項等に明示
参照:厚生労働省『令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります』

また、従来インターンシップと呼ばれていたものは「キャリア形成支援活動」と名称を改め、以下の4つのタイプに分類されています。

上記を見てもわかるように、インターンシップに該当するのはタイプ3とタイプ4のみです。それぞれのタイプについて解説するので、まずはどのように変化しているのか確認していきましょう。

タイプ1:オープンカンパニー

オープンカンパニーは、企業・就職情報を提供する会社・大学キャリアセンターが主催するイベントです。

開催期間が短く、前述の条件を満たさないため、インターンシップの括りには入りません。応募するときは注意してください。

オープンカンパニーの特徴は、以下のとおりです。

目的 個社や業界に関する情報提供・PR
就業体験 なし
参加期間 超短期(単日)
実施時期 年次不問
直接選考 なし

オープンカンパニーはオープンカレッジのように、企業を就活生に公開し、見てもらうものです。インターンシップではなく、企業説明会に近い就活イベントと認識しておきましょう。

タイプ2:キャリア教育

キャリア教育は、大学等の授業(講義)や企業による教育プログラムです。インターンシップではなく、仕事に対する理解を深めるイベントに区分されます。

キャリア教育の特徴は、以下のとおりです。

目的 働くことへの理解を深めるための教育
就業体験 任意
参加期間 授業(講義)・プログラムによって異なる
実施時期 年次不問
直接選考 なし

キャリア教育は知識を得る場所となるので、必ずしも実務経験ができるとは限りません。応募の際はプログラムの内容を確認しましょう。

タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ

汎用型能力・専門活用型インターンシップは、職場における実務体験を実施するプログラムです。

汎用型能力・専門活用型インターンシップは名前のとおり、正式なインターンシップとして参加できます。汎用型能力・専門活用型インターンシップの特徴は、以下のとおりです。

目的 就業体験を通して、学生は自らの能力を見極め、企業は学生の評価材料とすること
就業体験 必須
参加期間 汎用的能力活用型:5日間以上
専門活用型:2週間以上
実施時期 学業の両立の観点から「学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間(夏休み・冬休み・春休み・入試休み)」
※大学正課および修士課程は、長期休暇に限定されない
直接選考 あり

汎用型能力・専門活用型インターンシップは就業体験が必須となっており、確実に実務を経験できます。

また、学生の情報を採用活動に利用することが認められているため、本選考にもダイレクトに関わる可能性が高いです。インターンシップから直に内定へとつなげたい就活生は、汎用型能力・専門活用型インターンシップを探して参加するとよいでしょう。

ただし、インターンシップで得た情報をどのくらい本選考に考慮するかは、企業ごとに異なります。

タイプ4:高度専門型インターンシップ

高度専門型インターンシップは、とくに高度な専門性を要求される実務を職場で体験するプログラムです。

高度専門型インターンシップも、名前のとおりインターンシップとして取り扱われます。高度専門型インターンシップの特徴は、以下のとおりです。

目的 就業体験を通して、学生は実践力の向上、企業は学生の評価材料とすること
就業体験 必須
参加期間 ジョブ型研究インターンシップ:2ヵ月以上
高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ(仮称):検討中
実施時期
直接選考 あり

高度専門型インターンシップは中長期的に行われる実施されるため、実際の実務経験と通じてビジネス力を高めたい学生に向いています。また、採用選考にもダイレクトに関わることから、インターンシップを通じて自分の良さをアピールできれば、内定へとつなげることも可能です。

インターンシップの変更点にどう対応すべきか頭抱える学生には、キャリチャンの「就活相談サポート」がオススメです。あなたの希望を聞いて、ピッタリのインターンシップ先を紹介します。

インターンシップの探し方に使える7つの手段

インターンシップの探し方に使える7つの手段

インターンシップにはさまざまな種類がありますが、どのインターンシップも基本的には以下の7つの探し方を用いるのが一般的でしょう。

ここからは、上にあげたインターンシップを探すための手段についてそれぞれ解説します。まずはインターンシップの探し方として、どのような手段を取れるのか選択肢を把握しましょう。

手段1:求人情報サイト

インターンシップを探す上でもっとも一般的な探し方は、「求人情報サイト」の利用です。リクナビやマイナビといった就活総合ナビサイトからの検索も可能ですし、インターンシップ情報をまとめた専用サイトなども数多く存在します。

スマホから簡単に探せるため、移動の間やちょっとした空き時間にも利用でき、とても効率的です。手軽に探せるという大きなメリットを兼ね備えた手段なので、自分が探しやすいサイトを1つはブックマークしておくとよいでしょう。

手段2:企業の運営するサイト

企業のホームページや採用特設サイトなどから、直接インターンシップ情報について調べることも可能です。

企業が運営するホームページや特設サイトなら、インターンシップに関する正確な情報を手に入れられますし、そのままエントリーもできます。第一志望など、特定の企業のインターンシップに参加したい場合は、この探し方が効率的でしょう。

ただし、インターンシップを開催していても、ホームページなどに記載がないケースがあるので注意が必要です。どうしてもインターンシップに参加してみたい企業がある場合は、インターンシップを開催しているかどうか、直接問い合わせてみましょう。

手段3:合同企業説明会

合同企業説明会も、インターンシップの探し方の1つになります。

合同企業説明会は、複数の会社が一度に集まり、自社の説明会などを行う就活イベントです。イベントによっては、一度に10社以上集まる大規模の合同企業説明会になることもあります。

合同企業説明会では、そのイベントに参加した学生限定で、インターンシップの募集をしている会社もあります。インターネット上では公表していないインターンシップを探せる貴重な機会になるため、合同企業説明会へは積極的に参加しましょう。

合同企業説明会の探し方としては、就活エージェントや大学のキャリアセンター、求人サイトなどから情報を得る方法があります。

キャリチャンでも、さまざまなタイプの合同企業説明会を開催しているので、ぜひ参加してみてください。

手段4:大学関連の紹介

インターンシップの探し方として、大学関連のツテから紹介してもらうという手段もあります。具体的には大学のキャリアセンター(就職課)、ゼミや研究室の教授、先輩やOB/OGなどからの紹介です。

大学のキャリアセンターには、その大学の学生を求めている企業のインターンシップ情報が集まってきます。近年はインターンシップに参加するにも選考が設けられているケースが多いですが、その大学の学生を求めている企業のインターンシップ選考であれば応募者が限られるため、受かりやすいかもしれません。

また、ゼミや研究室の教授が、自身の研究内容と親和性の高い企業のインターンシップ情報を持っている場合もあります。キャリアセンターからの紹介より、さらに応募者が限られるはずです。自分の持っている専門知識を役立てられるインターンシップなら選考に受かる可能性が高く、効率的な探し方となるでしょう。

もし、参加したいインターンシップ先の目星がある場合は、その企業で働くOB/OGに紹介を受けるのも1つの手です。OB/OGが適性を認め、強く推薦してくれれば、選考に受かる確率を上げられる可能性があります。

手段5:知人からの紹介

インターンシップは、インターンシップに参加した知人から紹介してもらう方法もあります。実際に参加した人に話を聞けるため、参加後に後悔する可能性を減らせるでしょう。

自分で就活サイトや企業の公式サイトで検索しなくてもよいので、探す手間が省けることもメリットの1つです。インターネット上の情報だけを見る場合、偏った情報しか得られない場合もあります。実際に参加した人の紹介であれば、自分が参加したいか、学びが得られるかなどを判断しやすくなるはずです。

知人から紹介してもらっても、いきなりインターンシップに参加させてもらえるケースは少ないです。大抵は、何かしらの選考を受けることになります。

しかし、応募前にリアルな情報を得られることは大きなメリットです。準備しておいた方がよいこともわかるので、選考も当日も自信を持って挑めるでしょう。

手段6:ダイレクトリクルーティング

インターンシップの探し方の1つとして、ダイレクトリクルーティングを活用する方法もあります。ダイレクトリクルーティングとは、企業が直接学生にインターンシップや選考の案内をすることです。

インターンシップに関する情報は、就活サイトや企業のホームページから探すのが一般的です。一方でダイレクトリクルーティングは企業からのオファーを待つだけのため、インターンシップを探す手間が省けます。「自分に合ったインターンシップがわからない」「自分で探すのが大変」という人には便利です。

しかし、ダイレクトリクルーティングのみを利用するのはオススメしません。自分が希望する条件の企業からのオファーが来ないと、時間を無駄にする可能性があります。自分でもインターンシップを探し、補助的にダイレクトリクルーティングを活用するのがよいでしょう。

手段7:就活エージェントからの紹介

就活エージェントから紹介してもらう方法も、インターンシップの探し方として効率的です。

就活エージェントは、就職活動に関するノウハウを総合的に収集しています。当然、インターンシップへの理解もあるため、学生から質問をすれば、回答してくれる可能性は高いでしょう。

ただし、就活エージェントはキャリア形成支援活動の紹介会社ではないので、絶対に知っているとは限りません。就活エージェントの中でもキャリア形成支援活動について詳しい企業を活用すれば、インターンシップの情報も受け取りつつ、就活のサポートも受けられます。

三省合意の改定で内定直結型のインターンシップが公認になったので、インターンシップも含めた総合的な就活のサポートをしてくれる就活エージェントは、いっそう心強い味方となるでしょう。

【学年別】インターンシップの探し方

【学年別】インターンシップの探し方

インターンシップも含め、キャリア形成支援活動にはさまざまな種類がありますが、それぞれに適する学生は異なります。とくに、学年が異なると置かれている状況も応募できるイベントも異なるので、自分の学年ではどう探せばよいのか探し方に悩む人もいるでしょう。

そこで、ここからは以下の学年別に分けて、インターンシップの探し方について解説します。

自身が該当する学年に適したインターンシップの探し方を確認しておいてください。

大学1・2年生

大学1・2年生がインターンシップを探すときは、先輩やWeb、求人サイトを活用するのがオススメです。

大学の先輩は就活中または就活が終わっている状態にあるため、インターンシップの情報を知っている可能性があります。また、直近のインターンシップ情報についても理解しているので、有益な情報が得られるはずです。

ただし、インターンシップ制度の改正によって、大学1・2年生が参加できるキャリア形成支援活動はオープンカンパニーとキャリア教育だけとなり、インターンシップという名目ではなくなりました。

企業によっては、アルバイトという形式で開催する可能性があります。「インターンシップ」や「キャリア形成支援」というワードで探そうとしても、探しにくいかもしれません。

最近では、大学1・2年生からの相談を受け付けてくれる就活エージェントも増えています。目的のイベントを手っ取り早く探したい人は、就活エージェントに相談するのも選択肢の1つでしょう。

大学3年生

大学3年生に適したインターンシップの探し方には、以下の方法が挙げられます。

  • 求人サイト
  • 大学関連の紹介
  • 就活エージェント
  • 合同企業説明会
  • 企業のホームページ

大学3年生は就活が本格的に始まるため、活用できる探し方がたくさんあるでしょう。同じ時期にインターンシップを探している学生が多いので、出遅れないよう早めに探し始めることをオススメします。

大学3年生の春・夏からインターンシップに参加すれば、中長期的に実践できる期間があるので、本選考でもアピールでき、就活を有利に進められるはずです。場合によっては、インターンシップ先からダイレクトに内定をもらえる可能性もあります。

あるいは幅広く業界研究をするために、短期のインターンシップへ複数参加するという選択肢もあるでしょう。そのように大学3年生の場合、就活状況に合わせてさまざまな活動期間のインターンシップを選べるのがメリットです。

ただし、大学4年生になる直前に探し始めてしまうと、限られた期間になってしまうかもしれません。大学3年生は「余裕がある」と思うのではなく、以上で解説したインターンシップの探し方をもとに、早い段階で探し始めるようにしましょう。

大学4年生

大学4年生も、3年生と同様の手段でインターンシップを探せます。ただし、大学3年生とは異なり本選考もスタートしているため、インターンシップ先の探し方は、より慎重になる必要があるでしょう。

本選考と両立するとなると、決められたプログラムに沿って朝から夕まで毎日拘束されてしまうような、中期間のインターンシップへの参加は難しいかもしれません。そうしたインターンシップに参加したい場合は、その期間、就活のスケジュールを空にする必要が出てきます。

アルバイトのシフトのように都合のつく時間だけ参加できる長期の汎用型能力・専門活用型インターンシップか、短日で完結するオープンカンパニーであれば、本選考との日程調整がしやすいはずです。

しかし、いずれにせよ大学4年生はインターンシップと本選考を同時進行する必要があり、多忙な生活になるのは間違いありません。

希望する企業へ就職するには努力が必要です。大学4年生からインターンシップを探すときは、自分の状況に応じて判断し、無理のない範囲で参加するようにしましょう。

大学院生

大学院生がインターンシップを探すときは、大学のキャリアセンターや就活エージェントを活用する方法をオススメします。大学院生の場合、お世話になっている教授からの推薦の方が一般的な探し方ですが、インターンシップ先の選択肢が限られてしまうのが難点です。

企業側は、日頃から付き合いのある大学だけでなく、幅広い大学院生に向けて高度専門型インターンシップを開催しています。自分が選考している専門的な職場体験を通じて、企業・業界・職種の理解を深められるチャンスなので、自らも積極的にインターンシップ先を探すべきです。

ただし、大学院生は研究が忙しくてインターンシップに参加する余裕がないかもしれません。インターンシップを優先して研究がおろそかになると、卒業できない状況になる恐れがあります。

大学院生がインターンシップを探すときは、在籍している大学院側の理解が不可欠です。学業に支障がなく、余裕を持って活動できるプログラムをみつけて、うまく両立するようにしましょう。

【条件別】インターンシップの探し方

【条件別】インターンシップの探し方

インターンシップは、希望する条件によっても探し方が異なるものです。インターンシップを探す際に想定される条件には、以下のようなものがあります。

ここからは、上記の条件別のインターンシップの探し方について解説します。それぞれの探し方を把握し、自分に合ったインターンシップ先を見つけましょう。

期間(短期・長期)での探し方

短期のインターンシップは、一般的な就活情報サイトなどからも探せます。就業体験が主な内容になるので、目的に沿ったプログラムを選択しましょう。超短期・短日を希望する場合は、インターンシップではなくオープンカンパニーになります。

長期のインターンシップを探すには、InfraインターンRenewといったインターンシップ専門の検索サイトの利用や、就活エージェントへの相談が便利です。

とくに、大学1・2年生で長期インターンシップを希望する場合、三省合意の概念に該当しないため、一般的な就活情報サイトでは上手く探せないかもしれません。そういう場合も、専門のサイトなら、希望条件にマッチした長期インターンシップを簡単に探せます。

長期のインターンシップは実際の仕事を数か月にわたって行うため、参加したい内容に適したプログラムを探しましょう。

企業規模(中小・大手企業)での探し方

中小企業のインターンシップを探すときは、就活情報サイトや大学のOB・OGを活用した探し方が見つけやすいです。また、中小企業の中でも細かな条件を指定したいのであれば、就活エージェントからの紹介を受ければ手早く探せます。

大手企業の場合、合同企業説明会やSNSからの探し方がオススメです。大手企業は採用活動に対する資金があるため、さまざまな就活イベントに参加している傾向があります。

また、大手企業にはSNSに力を入れ始めている企業も増えているので、TwitterやTikTok、Instagramなどから探せる可能性もあるでしょう。

時期(サマー・ウィンター)での探し方

サマーインターンシップを探すときは、大学のキャリアセンターや求人サイトなどを利用する方法があげられます。

サマーインターンシップを実施する企業は、大手企業よりも早く採用を行いたい外資やベンチャーが多い傾向にあります。そういった業界専門の求人サイトや、インターンシップ専門のサイトで探してみるのもオススメです。

ウィンターインターンシップの場合、求人サイトのほか合同企業説明会や就活エージェントなど、さまざまな手段を活用して探すのが一般的です。サマーインターンシップとは異なり、採用活動を早めにスタートしている企業もあるため、幅広く探せます。

サマーインターンシップとウィンターインターンシップでは、募集している企業の幅が違うことを覚えておきましょう。

また、インターンシップに参加する学生を選考で決めるために、実施期間の2~3ヵ月前に募集する企業が多いです。参加したい時期より早めに探し始める必要があります。

業界・職種・企業での探し方

特定の業界のインターンシップを探す場合は、その業界に特化した求人サイトや就活イベントを活用する探し方が考えられます。業界特化型の就活イベントには、その業界に属するさまざまな企業が集まるため、効率よく志望先を探せるはずです。

特定の職種のインターンシップを探す際は、インターンシップ専用サイトやアプリから探すのが一般的です。職種限定の就活イベントに参加したり、就活エージェントに相談して希望する職種のインターンシップを紹介してもらったりするのもよいでしょう。

特定の企業のインターンシップを探すときは、その企業のホームページや採用専用サイトをチェックするのが一番早いです。また、Matcherイエンタ(yenta)などのOB検索サイトから企業の社員と直接つながり、インターンシップに参加できる場合もあります。

海外インターンシップの探し方

海外インターンシップの探し方も、基本的には日本のインターンシップと同じです。

外資系企業を目指す学生の中には「海外のインターンシップに参加したい」と思っている人も多くいるでしょう。当然、インターンシップは日本だけでなく、海外でも開催されており、毎年多くの日本人が参加しています。

インターネット上には海外インターンシップ専用のナビサイトもありますし、外資系企業の合同説明会に参加すれば海外インターンシップ情報が手に入るでしょう。

また、大学のキャリアセンターやOB/OG、就活エージェントなどから紹介も受ける方法もあるので、積極的に話を聞きに行きましょう。

インターンシップを探す前に実施した方がよい5つの準備

インターンシップを探す前に実施した方がよい5つの準備

インターンシップを探す前には、事前準備が必要です。準備をせずにインターンシップへ応募・参加してしまうと、他の学生ほど上手に自分をアピールできないかもしれません。

近年はインターンシップへの参加を希望する学生が増えたため、インターンシップの前にも選考が行われるケースが多いです。しっかり自己アピールができないと選考を通過できず、希望のインターンシップに参加できない可能性があります。

また、たとえインターンシップに参加できても、インターンシップ中に十分なアピールができなければ内定につながらないでしょう。

インターンシップ選考やインターンシップ中に最良の自己アピールをするためにも、インターンシップ先を探す前に以下の準備を行うことをオススメします。

ここからは、それぞれの準備について解説していきます。

1.自己分析で自己理解を深める

インターンシップを探す前に実施した方がよい準備の1つは、自己分析で自己理解を深めることです。

自己分析は自己理解を深めるプロセスであり、スキル・興味・価値観・目標を明確にするための手法です。自己分析で自己理解を深めることにより、自分に適したインターンシップを見つけるための条件を精査できます。

また、自己分析を通じて自身の強み・弱みを客観的に見極めれば、ESに記載する自己PR・志望動機や面接の中でも、自信を持ってアピールできます。将来のキャリア目標も明確にできるため、インターンシップが長期的なキャリアパスにどう影響するのか理解できるでしょう。

自己分析を実施する時は「過去」「現在」「未来」の中で、モチベーションが変化した出来事について深掘りするとよいです。

たとえば人との関わりでモチベーションが上がるようなら、就活の方向性として「人と直接関わる仕事」という条件が見えてきます。しかし、それだけで話が終わってしまうと説得力に欠けますし、人と関わる仕事にもいろいろあるため、志望先を絞れません。

「なぜ」人との関わりでモチベーションが上がるのか、そう思うのは「なぜ」かと深掘りしていくことで初めて本質的な自己理解が深まり、インターンシップ探しの条件にできるわけです。

2.キャリアビジョンを明確にする

自分のキャリアビジョンを明確にするのも、インターンシップを探す前に実施した方がよい準備の1つです。

キャリアビジョンは、中長期的な目標や職業上の理想像を具体化するプロセスであり、自身のキャリアにおける方向性を明確にするためのものです。キャリアビジョンを明確にするには、自身の興味や関心、価値観、能力、および将来的に達成したい目標について深く考える必要があります。

自己分析を通じて自身の強み・弱みや、興味・関心を把握し、それをもとに自分にとって理想的な職業とキャリアの方向性を定めることが重要です。さらに、将来のキャリアビジョンを明確にするには、業界や職種に関する情報収集も欠かせません。

業界や職種のトレンドと将来の展望、求められるスキルや知識、キャリアパスなどを調査し、自身のキャリアビジョンに合致するかどうかを検討しましょう。業界・職種・企業研究については、次の項で詳しく解説します。

キャリアビジョンを明確にできると、自分が参加すべきインターンシップがわかるため、効率的かつ効果的な探し方ができるようになるでしょう。

3.業界・職種・企業を研究する

業界・職種・企業の研究も、インターンシップを探す前に実施した方がよい準備の1つです。

業界についての研究を行うことは、将来のキャリアパスを考えるうえで重要です。各業界の特徴やトレンド、成長性、競争状況、および志望業界でのキャリアパスなどを調査することで、自身の興味・志向性に合った業界を見つけられます。

職種の研究は、自身のスキルや関心に適した職種を見つけるために必要になります。各職種の仕事内容・求められるスキル・キャリアパス・働き方などを調査することで、自身のキャリア目標に適した職種が明確になるはずです。

企業研究は業界・職種からさらに条件を絞って調査できるため、より適性に合った会社を探せるようになるでしょう。

自分の興味関心や適性、将来像などに合わないインターンシップに参加してしまうと、数日間を無駄にしてしまうかもしれません。求める条件に合うインターンシップを探すためにも、業界・職種・企業研究を行いましょう。

それを元に、ある程度の範囲に的を絞ってインターンシップ先を探した方が効率的です。

4.いままでの経験・スキルを棚卸する

いままでの経験・スキルを棚卸するのも、インターンシップを探す前に実施した方がよい準備の1つです。まずは、過去のアルバイト経験・ボランティア活動・部活動・学業などに関連する経験をリストアップしましょう。

これまでの経験を振り返ることで、自身の興味や得意分野、強み、または改善が必要な点などを把握できるはずです。また、いままでの経験やスキルがどのように自身のキャリア目標につながるかを考えることで、インターンシップ選びの方向性を明確にできます。

インターンシップを探す前に自身の強みを明確にし、弱みを改善できれば、アピールできる内容の幅も増やせるでしょう。インターンシップに参加するための選考があったとしても、的確にアピールできれば乗り越えられるはずです。

これまでの経験・スキルを棚卸することは、インターンシップを探した後の結果につながるため、妥協せずに行いましょう。

5.インターンシップに参加する目的を決める

インターンシップに参加する目的を決めるのも、インターンシップを探す前に実施した方がよい準備の1つです。自身がインターンシップから何を得たいのか、どのような経験やスキルを身につけたいのかを具体的に考えることで、より効果的にインターンシップを探せます。

インターンシップ参加の目的を決めるときは、自身のキャリア目標や志向を踏まえて考えることが重要です。どのようなキャリアを築きたいのか、将来どのような職種・業界で活躍したいのかを考えることで、自分が参加すべきインターンシップが見えてきます。

また、インターンシップに参加する目的を明確にすることで、学びたいことや成長したい点を把握できます。興味を持つ分野やテーマ、または身につけたいスキルや知識などを具体的にリストアップすることで、インターンシップ選びの方向性を正しく決められるでしょう。

自身の目的とインターンシップ先のカリキュラムがマッチするかどうかを確認できれば、より満足度の高いプログラムに参加できます。納得するインターンシップ先を探すためにも、参加する目的を決め、自分に必要な要素は何か明確にしましょう。

もしインターンシップの時期が近づいてもイマイチ参加目的や選び方が明確にできない場合は、就活エージェントなどのプロに頼るとよいです。

キャリチャンでも、インターンシップ先の紹介を含め就活のことなら何でも相談できるサービス「就活相談サポート」を行っています。完全無料の就活支援サービスなので、気軽に活用してください。

インターンシップ探しにおいて基準にすべきこと

インターンシップ探しにおいて基準にすべきこと

近年、インターンシップを開催する企業が増えたことから、選択の幅が増え、どのインターンシップに参加するか迷ってしまう学生が多いでしょう。

手当たり次第に参加しても時間の無駄になりかねないので、自分にとって有意義なものになるインターンシップ先を探していく必要があります。そのために大切なのが、明確な基準を定めて応募先を選ぶことです。

具体的には、以下のポイントを基準にして自分に合ったインターンシップを探しましょう。

それぞれの基準について解説します。

目的を果たせるインターンシップを探す

インターンシップを探す際は、自分が定めた参加目的をかなえられるものを選ぶことが大前提になります。インターンシップには時間も労力もかかるので、実りの少ない結果に終わってしまってはもったいないです。

目的があいまいな状態でインターンシップに参加しても得られるものが少ないですし、見当違いなインターンシップに参加してしまって、時間を無駄にしかねません。

企業側も、目的意識が高い学生を好みますし、自社のインターンシップを最大限活かしてくれる学生を求めています。

自分にとって有意義なインターンシップを選ぶためにも、選考を通過するためにも、あらかじめ明確な参加目的を定めて、それに合ったインターンシップを探しましょう。

業界・職種・内容・期間を基準にするとよい

インターンシップを探す際は、「業界」「職種」「内容」「期間」の条件を定めておくとよいです。これらの基準を意識すれば、自分の目的に合ったインターンシップ先を探しやすくなります。

【業界】

インターンシップは、ある程度まで志望業界を絞った状態で探した方が効率的です。あまりにも選択肢が広いと選びようがないので、まずは業界を絞って、探す範囲を狭めます。

ただし、インターンシップ前に選んだ業界が自分に適しているとも限らないので、初めから絞り過ぎるのはよくありません。興味のある業界を3~4つほど洗い出しておくとよいでしょう。

もし、興味のある業界がない・わからないという人は、インターンシップの前に合同説明会やオープンカンパニー、キャリア教育などを通じて、たくさんの業界を見てみるのもオススメです。実際に業界に触れれば、興味があるもの・ないものをある程度は把握できるので、選択肢を狭められます。

【職種】

インターンシップを探す際は、希望する職種もある程度まで絞っておくことをオススメします。自分の希望する業界のインターンシップに参加できても、興味のない職種の業務しか体験できなければ、自分の適性を見極めにくいです。

自分がどのような仕事にやりがいを感じるのか、その仕事をこなしていくためのポテンシャルがあるのかといったことを見極めるのも、インターンシップにおいて重要な目的です。

新制度におけるインターンシップでは、日程の半分以上を就業体験にあてることが定められています。せっかくですから現段階で志望している職種の業務を体験して、就活の方向性が適切かどうか確認できるインターンシップを選びましょう。

【内容】

インターンシップを探すときは、体験内容を確認することが大切です。インターンシップで体験できる内容は企業ごとに異なるので、自身のキャリア目標や将来のキャリアパスにつながるインターンシップを選ぶ必要があります。

インターンシップが提供する体験が、自身の職業目標や志向に沿ったものであるかを確認することで、将来の職業選択についてより具体的な答えを出せるはずです。

また、自身の興味や関心に合ったものかどうかを判断するためにも重要です。インターンシップが提供するプロジェクトや業務内容が、自身の興味・スキルセットに合致しているかどうかを見極めることで、自身のやりたいこと・学びたいことに焦点を当てられます。

さらに、インターンシップが提供する学習・成長機会について理解を深めることも重要です。プロジェクトや業務に関連するスキルや知識、業界での実践的な経験の獲得、専門家からの指導・フィードバックを受ける機会などがあれば、自身の成長につなげられます。

インターンシップの体験内容は、これからの成長や選択について多くの影響を与えます。自分にとって適切なインターンシップを探すためにも、体験内容を確認するようにしましょう。

【期間】

インターンシップに参加できる期間はどれぐらいなのか、どれぐらいの期間を費やしていきたいのかもインターンシップ先を探していくうえで大切な項目です。

新制度におけるインターンシップなら学校の長期休みを中心に実施されるとはいえ、参加できるインターンシップの数は限られてくるはずです。自分の目的を叶えるのにもっとも効果的な参加方法はどのような組み合わせか、考えておく必要があるでしょう。

  • オープンカンパニー:単日
  • キャリア教育:授業・プログラムによって変動
  • 汎用的能力型インターンシップ:5日間以上
  • 専門活用型インターンシップ:2週間以上
  • ジョブ型インターンシップ:2ヵ月以上
  • 高度専門型インターンシップ:検討中

できれば本選考までの間に複数のインターンシップを経験し、比較検討した上で、自分に適した就活の方向性を見定められるのがベストです。

志望企業の目星がついている場合は優先的に応募する

以前からあこがれていた企業など、インターンシップの参加前からすでに就職先の有力な候補として考えているところがある場合は、ぜひその企業のインターンシップへ応募しましょう。

インターンシップを通じてその企業の業務を体験できれば、そこが本当に自分が働くのに適した職場なのか確認しておけます。長年あこがれていた企業に就職できたのに、「思っていたのと違った」「適性がなかった」といった理由で早期退職に至るケースは少なくありません。

すでに志望企業を決めている人もぜひ本選考が始まる前に、自分の想像と現実に食い違いがないか、自分にその企業への適性があるかなどを確認しておくべきです。その感触によって、自分の中での志望度が変わる可能性があります。

また、本選考においてインターンシップへの参加実績を重視する企業もあります。納得のいく内定を得られる可能性を高める意味でも、すでに志望度が高まっている企業がインターンシップを開催しているなら、優先的に応募するのがオススメです。

インターンシップ探しから参加するまでの手順

インターンシップ探しから参加するまでの手順

ここまでの説明で、どのような手段で探すかやどのようなポイントに注目して探せばよいのかは把握できたかと思います。それでも、インターンシップの探し方についてまだ全容をつかめず、不安を感じる人も多いですよね。

そこでここからは、インターンシップの探し方から参加するまでの流れについて解説します。以下の手順を把握しておくことで、やるべき行動が明確になり、スムーズな活動ができるでしょう。

ステップごとに詳しく説明していきます。

1.目的の明確化

インターンシップを探す前に、まずは参加の目的を明確化しましょう。繰り返しになりますが、目的が不明瞭だと自分に合ったインターンシップ先を探しにくいですし、参加による恩恵も薄いです。

なぜインターンシップに参加するのか目的を明確にすれば、どのようなプログラムを探すべきなのか方針を定められ、自分に必要なインターンシップ先の条件を迷わず決められるでしょう。

インターンシップに参加する目的は人それぞれですが、たとえば以下のようなものが考えられます。

【参加目的の例】

  • 業界・職種・企業への理解を深める
  • 業界・職種・企業を比較する
  • 就業体験から自分の適性を見極める
  • 将来像やキャリアパスの参考になる情報を集める
  • 仕事で必要なスキルを習得する など

参加目的を決めるまでの詳しいやり方は、『インターンシップを探す前に実施した方がよい5つの準備』を参考にしてください。

2.条件の選定

目的を明確にできたら、次は探すべきインターンシップの条件を考えます。条件が明確になっていないとインターンシップ選びで迷ってしまうので、自分の目的を叶えるのに必要な条件を洗い出し、優先すべき順番も付けておきましょう。

目的を叶えるのに必要な条件の洗い出しは、業界・職種・内容・期間を基準に決めるとよいです。

【条件の例】

自己分析の結果から対人スキルを活かせる仕事が向いていそうだが、とくに強い関心がある業界はない。

→複数の業界・職種を比較し、自分の適性を見極めることを目的にする

  • 業界:メーカー、小売、宿泊
  • 職種:営業、販売、接客
  • 内容:実務を経験できるプログラム
  • 期間:1~2週間くらいの範囲で複数参加

上記のようにまずは自分の状況を把握し、インターンシップの目的を定めてから、必要な条件を洗い出しましょう。具体的な決め方は、『インターンシップ探しにおいて基準にすべきこと』を参考にしてください。

それを元に『インターンシップの探し方に使える5つの手段』で紹介した手段を用いて、自分に合ったインターンシップ先を探していきます。

3.応募・選考

自分に合いそうなインターンシップを見つけたら、選考に応募しましょう。インターンシップに受け入れられる人数には限りがあるため、応募してきた学生の中から選抜になるケースが多いです。

先着順や抽選で参加学生を決める企業もありますが、採用活動の一環として、以下のような選考を行う企業が増えています。

【インターンシップ選考の例】

  • 履歴書やエントリーシート(ES)による書類選考
  • 面接
  • 筆記試験またはWebテスト

どこまでの選考を行うかは企業によりますが、履歴書やESはほとんどの企業で提出を求められます。早めに対策をしておいた方がよいでしょう。とくに、そのインターンシップを志望する動機について記載を求められることが多いので、しっかり対策しておきましょう。

就活のプロから書類の書き方や面接のコツを直に教わりたい人は、キャリチャンの「履歴書・ES書き方WEBセミナー」や「模擬面接WEBセミナー」 に参加するのもオススメです。完全無料のセミナーなので、気軽に活用してください。

4.参加

インターンシップに参加するときは、主体性を持つように意識しましょう。なぜなら、企業は自律的に行動し、自社の売上に貢献してくれる人材を求めているからです。

インターンシップで質の良い学びを得るためには、企業側から教えてもらったことを吸収するための素直さや謙虚さ、若さを活かした行動力などが必要になります。

ただし、素直さや謙虚さと言っても、何も考えずに流されているだけでは「採用したい」と思う企業は少ないでしょう。若気の至りとばかり、何も考えずにただ突っ走ってしまう人も同様です。

素直さ・謙虚さ・若さを活かして、自律的に行動するための考え方ややり方を自ら学び、将来的に自社に貢献できる人材へと成長するであろう人物を企業は評価します。

ですからインターンシップに参加する際は、言われたことだけやればよいという受け身の姿勢ではなく、目的を達成するためにどうすべきか自ら考え、積極的に行動するように意識してください。

5.本選考

インターンシップの参加後は、本選考に参加します。インターンシップ制度の改正で認められたのは、インターンシップ中に取得した学生情報を3月以降の本選考に活かすことであって、インターンシップを通じて内定を出すことではないです。

もちろん強制力のないルールを守らず、インターンシップだけで内々定を出す企業もあるにはあります。しかし原則的にはインターンシップで高評価を得られても、3月以降にあらためて本選考へのエントリーが必要になると考えておいた方がよいでしょう。

とはいえインターンシップで高評価を得られた就活生は、本選考と言っても一般応募より優遇措置を受けられる可能性が高いです。他の就活生より早期に選考を済ませられたり、選考ステップが一部免除されて少なく済んだりなどのケースが考えられます。

企業によっては本選考は形ばかりで、エントリーすれば内定確実といったケースもあるでしょう。

ただし、もしインターンシップを早期内定につなげられなくても焦ることはありません。就活エージェントなどの紹介から、選考ステップの少ない特別選考を受けられる企業もあります。

キャリチャンでも、選考ステップの少ない求人を紹介できる就活支援サービス「スピード内定サポート」を開催しています。適性検査なし・ESなし・面接は1回だけなど、あなたが苦手とする特定の選考ステップを省略した求人を紹介することも可能です。

紹介後の選考対策も二人三脚でサポートするので、ぜひ活用してください。

インターンシップを探すときの注意点

インターンシップを探すときの注意点

インターンシップを探すときは、以下の点に注意しましょう。

以上の注意点を無視してインターンシップを探してしまうと「参加しなければよかった」と後悔するかもしれません。納得したインターンシップを探すためにも、ぜひ参考にしてください。

体験内容をよく確認する

インターンシップを探すときは、そこで体験できる内容を応募前によく確認することが大切です。同じ業界で同じ職種のインターンシップでも、体験できる内容は企業ごとに異なります。

たとえば同じアパレル業界の販売職のインターンシップでも、実際にお客様と話しながら商品の提案をさせてもらえる場合もあれば、ひたすらレジ打ちや商品の補充ばかり担当する場合もあるかもしれません。

1つの業界・職種でも幅広い業務があるので、自分の目的を叶えられる体験内容になっているかは重要です。事前に質問したり口コミを調べたりして、詳しい内容を把握しましょう。

実施期間・場所もチェックする

インターンシップを探すときは、実施期間や場所も必ずチェックするようにしましょう。

とくに、キャリア教育・汎用型能力型インターンシップ・専門活用型インターンシップ・高度専門型インターンシップは、実施期間が全く異なるので注意が必要です。理解せずに参加してしまうと、学業や本選考がおろそかになる恐れがあります。

また、もしもインターンシップの場所を間違えてしまったら、せっかく選考に通過しても参加できないかもしれません。貴重な機会を逃してしまうと、本選考に悪影響を及ぼす場合もあります。

充実したインターンシップにするためには、実施期間・場所の確認を怠らないようにしましょう。

選考の種類を把握する

インターンシップを探すときは、選考の種類を把握することも大切です。『インターンシップ探しから参加するまでの手順』で述べたように、インターンシップ選考の種類は企業ごとに大きく異なります。

企業によっては本選考とさほど変わらないさまざまな選考が行われ、選考対策にかなりの日数を必要とするかもしれません。とくに、制度の改正でインターンシップと本選考が直結可能になった現在では、就活におけるインターンシップの重要性が高まり、参加を希望する学生が増えています。

企業側もインターンシップが人材確保につながる可能性が高くなったので、以前よりもいっそう、採用にたる優秀な人材を厳選したいという思いが強くなっているはずです。

選考への対策が間に合わないことで、インターンシップに参加できないことになったらもったいないです。早い段階で選考の内容を把握し、計画的に対策しましょう。

知名度だけで決めない

インターンシップを探すときは、知名度だけで決めないようにしてください。なぜなら知名度だけでインターンシップを決めてしまうと本来の目的を見失い、時間を無駄にしかねないからです。

たとえば、実際の仕事を体験する中で適性を確認することをインターンシップの目的にしている場合、有名大手企業のインターンシップが向かない場合もあります。

有名大手企業は自社のブランドイメージを損なうリスクを避けるため、体験できる実業務の範囲が限られているケースもあるでしょう。そうなると、必然的に確認できる適性の幅も狭くなり、目的を果たせない可能性があるわけです。

また、中小・ベンチャー企業では仕事においてスピードが重視される傾向があるのに対し、有名大手企業ではクオリティが重視される傾向があるなど、企業の特性によって実際に求められる働き方も異なってきます。

自分が求める働き方や仕事内容を提供していない企業では、たとえインターンシップが内定につながっても入社後にミスマッチを感じて、早期離職となる可能性が高いです。

「有名大手企業に就職したい」と思う就活生はたくさんいますが、インターンシップの段階ではどちらか一方に偏ることなく、さまざまな経験をした上で自分の向き不向きを判断するべきです。

そのためインターンシップを探すときは、知名度ではなく、自身の目的が達成できる企業かどうかに注目することをオススメします。

インターンシップの探し方は本選考に直結する

インターンシップの探し方には、以下のような手段があります。

  • 求人情報サイト
  • 企業の運営するサイト
  • 合同企業説明会
  • 大学関連の紹介
  • 知人からの紹介
  • ダイレクトリクルーティング
  • 就活エージェントからの紹介

ただし探し方によっては、自分に合ったインターンシップを見つけにくい場合があります。

インターンシップを探す際は、自分の目的や状況に合ったプログラムを選ぶことが重要です。自分の目的や状況に適した探し方をうまく組み合わせ、効率よくインターンシップを探せるようにしましょう。

もしも自分に合ったインターンシップを手っ取り早く探したい場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加するのがオススメです。あなたの希望や状況を伝えるだけで、ピッタリ合ったインターンシップをすぐに探し出します。

また、インターンシップ選考への対策はもちろん、その後の就活も完全無料でサポートするので、ぜひ活用してください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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