就活面接での定番質問9選!好印象を与える回答法と合わせて紹介
2023年2月22日
就活の面接対策で何か悩み事や不安はありませんか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
就活の面接では、普通の質問以外にも企業独自の変わった質問も多いって聞きました。 そういう質問にはどう答えたらいいですか?
落ち着いて質問の意図を考えて発言すれば大丈夫ですよ。ちなみに就活の面接では最後によく「何か質問はありますか?」と逆質問されます。逆質問の対策は何かしていますか?
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
いいえ、正直逆質問については特になんて答えていいのわからず、何も対策していません……。逆質問は就活の面接でとても重要と聞くので、不安です。
わかりました。ここでは「就活の面接でよくある質問・変わった質問に対する回答方法」や「逆質問の対処法」 を紹介していきます。面接対策の参考にしてください。
キャリアプランナー 岡田
目次
就活面接でほぼ必ず聞かれる定番質問9選と意図
面接ではどの企業でもほぼ必ず聞くであろう質問がいくつかあります。今回はその中でも特に高確率でされる質問9選をご紹介します。
定番質問を知っておけば、事前に対策を打つことも可能です。どんな意図が隠されているのかを一緒に確認し、企業が好む回答を用意しましょう。
定番質問1:「志望動機を聞かせてください」
志望動機は面接で必ず聞かれる質問です。学生が「自社で働きたいという意志があるか」といった熱意の部分と、「この学生は自社に合うのか」という適正の部分を、志望動機の内容によって判断しています。
内容が薄くないかだけでなく、ESで書いた志望動機と相違がないかも確かめているので、しっかりと話せるようにしておきましょう。
定番質問2:「自己PRをしてください」
自己PRも面接ではほぼ必ず問われるものです。自己PRとは、「企業に自分を売り込んでいく」もので、面接という短い時間でどのように売り込んでいくのかを面接官は見ています。
論理的な構成を考え、面接官が「この学生を採用したい」と思わせるような内容を話していきましょう
定番質問3:「学生時代に力をいれたこと(頑張ったこと)は何ですか?」
「達成に至るまで、どのような過程(プロセス)を踏んできたのか」を知ることを目的に、このような質問をしています。力をいれてきたことに対しての過程を聞くことで「企業に入社をした際、この学生は戦力になるのか」ということを判断しています。
また、学生としても上手く話していけば、自分の強みを企業に売り込める質問です。自分の強みをアピールできる回答を用意しましょう。
定番質問4:「あなたの失敗・挫折経験を教えてください」
定番質問4つ目は「失敗・挫折経験」の質問です。このような質問にネガティブなイメージを持つかもしれませんが、挫折したからといって評価が下がるわけではないので安心してください。企業側がこのような質問をする主な目的は2つあります。
1つ目は、「この学生に失敗や挫折経験があるかないか」を知ることです。失敗や挫折があるということは、その事柄を達成しようと励んだ証です。何も挑戦しなかったり頑張ることがない場合、悩んだり失敗・挫折はしないのです。
2つ目は、いわばプロセスを知りたいのです。「失敗・挫折からどのように立ち直り、次に活かせるものを得ているか」ということです。この2点のポイントを含みながら、エピソードを交えて話していきましょう。
定番質問5:「なぜその大学を選んだのか教えてください」
大学を選んだ理由を聞く質問では、学生が目的意識を持って行動できるかどうかを見極める目的があります。
「ただなんとなく選んだ」「近くにある大学だから選んだ」そんな学生に対して、目的意識を持って行動しているとは思わないですよね?面接官ももちろんこのように思いますし、面接に来た理由も「なんとなく?」「近くだから選んだ?」と思われてしまいます。
しかし、「〇〇を学ぶためにこの大学を選んだ」など、目的を持って行動した学生に対しては「仕事でも目的意識を持って働いてくれるのではないか」と思われます。
そのため、ただ大学を選んだ理由だけを答えるのではなく、「大学を選んだ理由からどのように仕事と結びつけられるのか」「大学を選んだ理由から今までどのように行動したのか」などを考え、目的意識を持って行動できることをアピールしましょう。
定番質問6:「業界の志望動機を教えてください」
企業だけでなく業界に対しての志望動機を質問するケースが多くあります。金融・商社・外資・メーカーなどのさまざまな業界の種類がある中で、「なぜこの業界に入りたいと思っているのか」を詳しく知ろうとしているのです。
「企業の社風や働き方が魅力だった、特化したことがあるから」といった狭い理由ではなく、業界自体の志望に至ったきっかけを知ることで、仕事への熱意や本気度を図っているといえます。
この質問に答える際、過去のエピソードを交えたり、どうしてこの業界なのかを、より深く話していきましょう。
定番質問7:「あなたの長所・短所を教えてください」
長所や短所は自己分析をしっかりと行わないと、きちんと話すことが難しい質問です。
この質問を聞いてくる面接官の意図は「この学生の長所・短所が自社にマッチしているか」を見極めるためです。そのため、長所・短所この2つの表裏が一体になるように答えていくことがポイントです。
たとえば長所を「几帳面な性格」と答えた際、短所は「神経質」という捉え方ができます。このように裏表が一体となっており、なおかつ企業にとってマイナスにならないものを長所・短所両方から考えて答えます。
つまり、面接官が長所・短所を聞いて納得できる回答をすることがポイントなのです。さらにそれぞれのプロセスを、エピソード付きで答えれば評価へと繋がります。
定番質問8:「他社はどんな企業を受けていますか?」
他社の選考状況を聞く質問では、学生の就活軸が何か、自社に対する志望度はどれくらいかを知る目的があります。
つまり、学生がどのような軸で企業を選んでるのか、どんな基準から自社の面接を受けているのかなどを知ることで、企業に対する熱意を計ろうとしているのです。
もし就活の軸が定まっていなかったり、志望度が低いと思われれば当然、評価に繋がることはなく合格ボタンも押されないでしょう。
そのため、志望度を伝えるためにも「就活軸にブレがないこと」「他社も受けているが、貴社が第一志望であること」をしっかり伝えましょう。
定番質問9:「最後に、何か質問ありますか?」
面接の最後に「最後に、何か質問はありますか?」といったいわゆる逆質問は、ほぼ100%されます。逆質問をする意図は「学生が企業にどのくらい関心があるのか」を図るためです。
面接官に何か質問があるかと聞かれて、「特にありません」と答えてしまうのは「別にこの企業にそこまで関心がないから、質問もない」と言っているのと同じです。また企業側もそのような意味で捉えてしまいますし当然、入社意欲が伝わらなければ内定も遠のくでしょう。
面接では様々な質疑応答を行いますが、その中で自分の入社意欲を伝えるのには限界があります。しかし、逆質問では入社意欲を存分に伝えられる貴重な時間です。つまり、逆質問は入社意欲を伝える絶好のチャンスなのです。しっかりと逆質問を述べ、内定に近づきましょう。
■オススメな逆質問例
- 「活躍している先輩の特徴や共通点はありますか?」
- 「入社までにしておくべきことは何か?」
- 「仕事のやりがいはなんですか?」
- 「詳しい業務内容を教えてください」
上記のような、入社後をイメージした質問をするとよいです。しかし「入社したらどこの部署に配属されますか?」など、入社しないとわからないようなことを聞くのはNGです。
しかし、どんな質問がOKでどんな質問がNGなのかわからず、不安を抱えている就活生もいますよね。
そんな人にはキャリchの「面接サポート」がオススメです。このイベントでは、面接に関する悩みを無料でキャリアプランナーに相談できます。
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大手・ベンチャー別!よくある質問と回答例
業界問わず、聞かれることの多い定番の質問を紹介してきましたが、企業の種類によって、多く聞かれる質問が違う場合があります。ここでは、大手企業とベンチャー企業、それぞれされる確率の高い質問をご紹介します。
大手では「他社比較」をさせる質問が多い
例
- 「同業他社ではなくなぜ当社なのか教えてください」
- 「選考状況を教えてください」
大手企業では、上記2つの質問がよくされます。2つに共通していることは、「他社比較」をさせていることです。例1の質問では、同じくらいの大きな規模の同業企業がある中で、「この企業を選んだ理由」を深く知りたいと思っています。
たとえば飲料メーカーであるキリンビールの面接を受けたとしましょう。その際に高確率で「なぜサントリーを受けなかったの?」と、同業他社を例に挙げ、質問されることが多いのです。
その際、しっかりと「この企業でなくてはならない理由」を話す事ができなければ、低評価になるので注意してください。さらに、仕事の軸や業界に沿った企業を受けているのかを確認するためにこのような質問をしていることもあります。
どちらの質問がきてもしっかりと「この企業でなくてはならない理由」をしっかり述べられるようにしておきましょう。
■「同業他社ではなくなぜ当社なのか教えてください」に対する回答例
「私が御社を志望するのは、積極的でかつ自由に挑戦できる社風に強く惹かれたからです。私は大学2年の時、1年間の短期留学をしました。外国という違う国の土地に飛び込み、現地で日本の文化を積極的に広めたり、異文化のコミュニケーションを図ってきました。
どのような反応がくるのかわかりませんでしたが、現地の人たちからは「日本の文化に興味を持った」と喜んでくれた人が沢山いました。
御社の「新しい挑戦でも積極的に取り組んでいく」環境に感銘を受けました。同業他社には御社と同じような体制はありません。 自分自身の性格や能力を最も活かせると思い、業界の中でも御社を一番に志望しております。」
ベンチャーでは「キャリアプランの確認」をする質問が多い
例
- 「あなたの将来像を教えてください」
- 「覚悟はあるのかを聞く傾向にある(直接ではなく、他の質問を通して)」
ベンチャー企業は安定志向の大手企業と違い、「実力主義思考」「チャレンジ精神」といった風潮があります。例1の「将来像」の質問をしてくる意図は、学生の将来のキャリアプランを知って、学生自身の伸びしろや向上心がある人物かどうかを判断したいといえます。
さらに覚悟があるのかに関しては、ダイレクトにこのような事を聞くのではなく、「〇〇のような業務に取り組んでいけますか?」など、意思確認を含めたニュアンスのもと質問をします。
どちらの質問に対してもひるんだり、返答に詰まってしまうことがあれば評価に繋がりません。事前に将来像や自分のキャリアプランを明確にし、働く意思を伝えられるような回答を用意しておきましょう。
■「あなたの将来像を教えてください」に対する回答例
「私は、御社の経営を担っていく取締役を目指しています。今は、目の前のことに全力で励み、実力をつけて御社の業績に貢献していきたいと思っています。
また、30代までには経営戦略や経営に関する知識を身に付けてそのスキルを活かし、40代になるまでに会社を経営を手助けしていく責任者になっていきたいと考えています。」
なぜそんなこと聞くの?ちょっと変わった質問をする意図
就活面接では定番の質問だけでなく、「なぜそんなこと聞くの?」と思わず言ってしまいそうになるちょっと変わった質問をされることがあります。
企業側が変わった質問をする意図と、回答に困った際の適切な対処法をご紹介します。
変わった質問は人柄を見極めるためにしている
- 「あなたを動物に例えると?」
- 「自分を嵐のメンバーに例えると誰ですか?」
- 「学生時代のあだ名を教えてください」
上記のようにちょっと変わった質問をされることは珍しくありません。「こんなことなんで知りたいの?」「仕事と関係あるの?」と思ってしまうかもしれませんが、このような質問をするのにはちゃんと目的があります。
それは、変わった質問をすることで、より深く学生のことを見極められるからです。
そのため、嵐のメンバーに例えた時に誰なのかを知りたいわけではなく、突拍子もないこと聞かれても動揺せずに答えられるのか、柔軟性はあるのかを見極めることを目的に、このような質問をしています。
無理矢理答えるのはNG!回答に困った時の対処法
変わった質問をされ、もしすぐに回答が思いつかない場合は「少しお時間いただいてもよろしいでしょうか?」と、断りを入れてください。
なぜなら、無理やり答えようとしてグダグダ話したり、言葉に詰まってしまうよりは、時間を置いてから端的にでも答えられる方がまだマシだからです。
無理やり答えたり、何か話さないとという焦りから言葉が詰まってしまうと評価が下がる可能性があります。すぐに答えることだけを意識するのではなく、質問の意図をしっかりと考え、一回自分の中で整理してから発言するようにしましょう。
好印象を与えよう!回答の仕方とポイント解説
面接の質問に答える際、「論理的 (ロジカル) な答え方」が求められます。これは面接に限らず、社会人になってからも求められることです。
また、話し方の他にも意識すべきことはたくさんあります。どのようなことを意識すればいいのか、論理的な答え方と合わせてご紹介します。
明るくハキハキと話そう
質問に回答する際、一番始めに意識すべきことは明るくハキハキと話すことです。声を明るく話すだけで印象は一気に良くなります。また、相手に話が伝わるようにハキハキ話すことで自信があるように見えます。
しかし、ずっと笑顔でいることだけが正解ではありません。真剣な話をしている時に笑顔でいると「ふざけている」と思われる可能性があります。臨機応変に表情や声のトーンなどを考えながら話しましょう。
もごもご話したり、相手の目を見ないで話すのはマナー違反です。社会人になるにあたってできて当たり前のマナーは今のうちから身につけておきましょう。
結論から話そう
答え方の基本、それは結論を最初に述べることです。なぜなら結論を先に述べなければ何について話しているかわかりにくいからです。
たとえば、「今日どこに行きましたか?」と質問された際、
「A:今日は、1日中雨だと思って本当はどこにも行かない予定だったのですが、晴れだったので山に遊びに行きました。」
「B:今日は、山に遊びに行きました。晴れていたので、気持ちが良かったです。」
では、どちらの方が話を理解しやすいですか?Bの方が圧倒的に話を理解しやすいですよね。
このように結論を先に述べれば論理的でわかりやすく、面接官にも話を伝えやすくなります。面接で回答する際は、結論から述べることをしっかりと意識しましょう。
裏付けるエピソードや具体的な内容を盛り込もう
結論を述べた後は、裏付けエピソードや具体的な内容を盛り込みながら話していきましょう。いくら結論が大事だと言っても「私の強みは〇〇です」で終わってしまえば、「だから何?」と、面接官に思われてしまいます。
- 結論
「私の強みは目標に向かって最後までやり遂げることです」 - 強みを発揮した場面やきっかけ
「部活動でリーグ杯を目指すために何をすべきか考えた」 - 実際に取った行動
「みんなとミーティングを重ね、練習メニューなどを改善した」 - そのエピソードから得たもの
「リーグ杯出場、仲間と話し合いが大事だと気付いた」
自分の強みを述べたあと、「目標を達成するためにこんな事をした」「こう行動することでこんな結果がでた」など、結論の説得力を高めるために理由や経緯を後付けすることがポイントです。
最後に「それをどのように活かしていけるのか」「その結果、何を得たのか」などを述べられれば完璧です。
「なぜこの質問をするのか」面接官の意図を考えよう
質問の意図をしっかりと理解した上で回答することが重要です。いくら論理的でわかりやすい回答を話したとしても、質問の意図に沿った回答をできなければ、面接官の心に響くことはありません。
自分の熱意を伝えるためにも、面接官がなぜこの質問をするのか、何を知りたいと思っているのかを考えた上で、自分の言葉で話すようにしましょう。
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面接に強くなろう!ポイントは“他人”を頼ること
面接は練習すればするだけ上達します。回答の質も上がりますし、どんな質問にも答えられる対応力が身につきます。さらに面接練習をすることで、自分のことをうまくアピールできるようにもなります。そのため、面接官にも好印象を与えやすくなるでしょう。
そんな就活において重要な面接練習は“他人”と一緒にやるのがオススメです。なぜなら、本番の雰囲気に近い状態で練習ができるからです。面接は誰もが緊張するものです。しかし、そんな緊張にも事前に慣れておけば、本番で屈せずに挑むことができます。
面接練習は1人、または友達同士でもすることはできますが、本番のような雰囲気を作り上げることはできません。そのため、緊張感を持って練習ができる大学のキャリアセンターや就活エージェントを頼りましょう。
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おわりに|面接の質問対策を万全にしよう
就活において重要な面接。そんな面接では様々な質問を通して学生を見極め、相性を図るという企業側の意図があります。質問を通して企業に合わないとなれば当然、面接を通過することはできませんし、内定にも近づけません。
しかし、反対に質問の意図をくみ取り、企業側が臨む回答をすれば内定に一歩近づけるのです。そのためにも質問の意図を考え、面接官に話が伝わるような回答をすることが重要です。
まずは定番質問から意図をくみ取り、どのように回答すればいいのか考えていきましょう。面接練習はすればするほど上達します。
また、変わった質問や逆質問に対しても、面接練習をしていればパニックにならず、冷静に対応することができます。内定獲得のためにも、面接練習を徹底して行いましょう。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。