面接で「アルバイト経験」を聞かれた時の理想的な回答を紹介!

 2019年6月4日

面接時に聞かれて困っている質問はありますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

アルバイト経験を聞かれたときですね。長くても半年くらいしか働いてないので、面接時にどう答えればいいのか迷います。

確かに、アルバイト期間が短いと、何を答えればいいかわからないですよね。

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

そうなんです。答え方もよくわからないし、アルバイト経験が浅いことをマイナスにとらえられたらどうしようって不安で…。そういう場合、どんな回答をするのが正解なんでしょうか?

任せてください!今回は、面接時にアルバイト経験を聞く意図や上手な答え方を解説します。経験がない人や浅い人、複数掛け持ちしてる人などの答え方も紹介するので、一緒にマスターしましょう。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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目次

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  1. 人柄を知りたい
  2. 成長意欲があるか知りたい
  3. 継続力があるか知りたい
  1. 面接で話す「アルバイト」を決める
  2. 経験を掘り下げ、学んだことを言語化する
  3. 経験から学んだことを仕事でどう活かせるか考える
  4. 基本的なマナーなどを身に付けていることも示す
  5. 話をまとめ、“結論”から述べる
  6. 曖昧な理由や「お金」が目的な回答は避けよう

面接でアルバイト経験を聞く意図とは

面接でアルバイト経験を聞く意図とは

新卒の面接では、志望動機やガクチカといった定番質問のほかに、アルバイト経験について聞かれることも多いです。新卒の就活生は中途採用と違って社会人経験がないため、アルバイトの経験談が、実際に仕事をした際の能力を見極める材料の1つとなります。

しかし、たいていの場合アルバイトは志望先の仕事と直結してはいないので、経験したアルバイトの種類そのものが評価の対象となっているわけではありません。就活生のアルバイト経験から面接官が判断しようとしているのは、主に以下の3点です。

面接官の意図を知ることで、どのように回答すれば高評価を得られるのかがわかります。コラムの初めにまずは、「アルバイト経験を教えてください」と聞く面接官の意図について解説するので、しっかり押さえておいてください。

人柄を知りたい

面接官が就活生のアルバイト経験について聞くのには、その経験談から就活生の人柄を知ろうとする意図があります。なぜならアルバイトは、新卒の就活生にとって最も社会人として働くことに近い経験であり、実際に就職した際に職場で発揮される人柄を推測しやすいからです。

たとえば、就活生がどんなアルバイトを選び、なぜそのアルバイトをしようと思ったのかといったきっかけにも、就活生の考え方や価値観が表れています。

自分の趣味や興味に関わるアルバイトを選ぶ人もいれば、時給やシフトの自由度といった条件面で選ぶ人、友達と一緒に働こうとする人、スキルの習得を目的にする人などさまざまです。その選び方に、就活生がどんなことに興味を示し、どんな仕事にやりがいを感じるかといった価値観が表れます。

あるいは職場の人間関係においても、すぐに馴染めたか、周りの人と協力して仕事を進められたか、黙々と一人で仕事をこなすタイプかといったことがアルバイトの経験談を聞けば分かるわけです。そのようにアルバイトの選び方・働き方に、社会人として働く上での人柄が表れます。

就活生の人柄が会社の価値観や風土(社風)と合わなければ、せっかく入社してもミスマッチを感じ、早期退職へとつながりかねません。ですから面接官は就活生がどんなアルバイトを選んできたのか、どんな風に働いてきたのかを知ることで、働く上での人柄が自社とマッチするかを確認したいのです。

成長意欲があるか知りたい

面接でアルバイト経験を聴くのには、就活生に成長意欲があるか知りたいという意図もあります。なぜなら、成長意欲が強い人ほど将来的に大きく成長を遂げ、企業への貢献度が高いと判断できるからです。

同じアルバイトを選んだとしても、どんな働き方をするかによって、得られる経験は異なります。

アルバイトとはいえ仕事に充実感を感じて積極的に指導を仰ぎ、さまざまなことを学んだ人もいれば、一生懸命に働いた結果として何らかの実績や評価を上げた人もいるでしょう。しかし一方で、単純労働に終始し、ただお金を稼いだだけの人もいるはずです。

新卒の場合は社会人経験がなく、スキルを測れる実績がないため、基本的にポテンシャル採用となります。ポテンシャル採用とは、今はそのスキルがなくても、将来的にそれを身に着け、活躍してくれることを期待して採用する手法です。

そのため、就活生に成長意欲があるかどうかは、将来的なポテンシャルを測り、採用・不採用を判断する上で非常に重要なポイントになります。面接では、アルバイトにおける経験から何を学び取れたのか聞いて、入社後どう成長し、どう貢献してくれるか見極めるわけです。

継続力があるか知りたい

面接官はアルバイト経験に関する話から、学生に継続力があるかどうかも知りたいと思っています。採用活動にはコストがかかるため、どの企業も入社後すぐに辞めず、長く勤めてくれる人が欲しいのです。

また、継続力がある人は困難な仕事に対してもあきらめずに向き合い続け、乗り越えられる点も高く評価されます。

同じアルバイトを長く続けていれば、良いことばかりでなく、辛いことや嫌なことも起きるはずです。その中でも逃げ出さず同じアルバイトを続けられた人は、入社後も困難な仕事の解決に尽力し、会社に貢献してくれる可能性が高いと判断されるわけです。

そのため面接でアルバイト経験を聞かれたときは、どれくらいの期間継続できたかも、重要な評価ポイントになります。長く継続したアルバイトがある人は、ぜひ面接でアピールするとよいでしょう。

成長意欲や継続力をアピールできそうなアルバイト経験がなくて悩んでいる人には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を利用するのがオススメです。就活生一人ひとりの経験を一緒に棚卸しして、その経験を効果的にアピールできる企業を紹介します。

面接時のアピール方法についても、プロのキャリアアドバイザーがきめ細かくアドバイスするので安心です。利用は無料なので、気軽に相談してみてください。

面接で上手にアルバイト経験を答える6つのコツ

面接で上手にアルバイト経験を答える6つのコツ

面接官の意図からもわかるように、面接でアルバイト経験を話す際は、自分の人柄がその企業の社風とマッチすることや、継続力と成長意欲があることをアピールするのが大事です。人柄としても自社と相性が良く、仕事が長続きしそうで、どんどん成長していってくれそうだと思ってもらえれば、面接での好印象は間違いありません。

しかしそうは言っても、どのように話せば上手くそれらをアピールできるのか、わからない就活生も多いですよね。

そこでここからは、面接でアルバイト経験を答える際に、自分の良さを上手にアピールするためのコツを紹介します。具体的な回答のコツは、以下の6つです。

色々なアルバイトを経験している就活生もいると思うので、まずは「どんなアルバイトを語ればいいのか」から考えていきましょう。

面接で話す「アルバイト」を決める

面接で好印象を得られるようなアルバイト経験を語るには、まず自分のアルバイト経験の中から、どのアルバイトについて話すのが効果的かを考えましょう。

面接で語る「アルバイト経験」は、経験したことがあるならどんなアルバイトでもよいというわけではありません。面接は自分の良さをアピールする場ですから、そもそも何の評価にもつながらないアルバイトを答えてしまっては、アピールの機会がもったいないです。

それにアルバイトの中には、その職種自体が面接官に与えるイメージがあり、「○○のアルバイトをしていた」と言うだけで印象の良いものと悪いものがあります。アルバイトの経験談から自分の評価を上げるには、面接官受けの良いアルバイトを選んで回答する必要があるのです。

【面接で語るアルバイト選びの基準】

  • そこでの経験から「学んだこと」を語れるアルバイト
  • 勤続年数が長いアルバイト
  • 昇格した経験やバイトリーダーなど責任ある役職に就いた経験のあるアルバイト

面接でどのアルバイト経験を回答するか決める際は、そこから「学んだこと」が明確で、勤続年数が長く、昇格経験のあるアルバイトを選ぶとよいです。

後で詳しく説明しますが、お金以外に得るものがなかったアルバイトではアピールにつながりません。面接で答える際には、経験から「学んだこと」を語ることが重要です。

また、勤務年数が長いアルバイトやバイトリーダーなどへ昇格した経験は、直接的に「継続力」と「成長意欲」をアピールできます。

ですから複数のアルバイト経験がある場合は、より効果的なアピールとなるように「学んだこと」が語りやすくて、勤続年数が長く、昇進の経験があるアルバイトを選びましょう。

【オススメのアルバイト】

  • 志望する業界・職種に関わりのあるアルバイト
  • 接客や販売などの「人と関わるアルバイト」

面接で答えるアルバイト経験としては、志望する業界・職種に関わりのあるアルバイトや、接客などの人と関わることを仕事とするアルバイトがオススメです。

志望する職種に関連のあるアルバイトなら当然、その職種に対する適性や実績を示せて、入社すれば経験者と同様に即戦力となれる人材だとアピールできます。事務職志望ならPCを使ったアルバイト経験、営業志望なら接客業のアルバイト経験という風に、志望業界・志望職種で必要な能力を培った経験を積極的にアピールするとよいです。

しかし、みんながみんな就活を見越してアルバイトを選んでいるわけではないので、志望する職種に直結するアルバイト経験を持つ就活生はそれほど多くないでしょう。そういう場合は、学生によくある接客・販売・講師といった「人と関わる仕事」のアルバイト経験を語るのがオススメです。

面接ではその会社の仕事をこなすのに必要なスキルの有無だけでなく、社会の一員として人とコミュニケーションを取り、円滑な人間関係を築く能力があるかどうかも重視されます。会社で働く上では必ず顧客や会社の人間などと関わることになるため、仕事そのものを上手くこなすスキル以前に、人と上手くコミュニケーションを取れないと困るのです。

ですから、人と関わるアルバイトをした経験がある人は、それによってコミュニケーション能力が養われたことをアピールするとよいでしょう。

【避けた方がよいアルバイト】

  • パチンコ店、競馬、競輪場といったギャンブルに関わるアルバイト
  • ホスト、ホステスなどの水商売

「人と関わる仕事」は印象がよいと言っても、ギャンブルや水商売など関連する職種は面接での受けがよくありません。「楽して高収入を得ようと考える人では?」「お金にだらしないのでは?」「会社の風紀を乱すのでは?」といった、面接官の無用な不信感を招く恐れがあります。

そうしたアルバイトから大事なことを学んだ人ももちろんいるとは思いますが、できれば面接では悪印象のリスクを避け、別のアルバイト経験を述べた方が無難です。

経験を掘り下げ、学んだことを言語化する

面接で回答するアルバイトを何にするか決めたら次に、そのアルバイト経験を掘り下げ、そこから何を学んだのか言語化してみましょう。

前述のように面接官は就活生のアルバイト経験から、働く上での人柄や継続力、成長意欲などを確認し、入社後の働き方を推し量ろうとしています。つまり、就活生のアルバイトに対する姿勢が、入社後の仕事に対する姿勢だと面接官は受け取るわけです。

そのためアルバイト経験の中で「学んだこと」を語らないと、働きながら自ら学んで成長していける人物だと示せず、高評価にはつながりません。面接官に入社後の成長が期待できると判断してもらうには、アルバイト経験から何かを学び、それを次のステップ(入社後)に活かそうとしていることを述べる必要があります。

ただし口では何とでも言えるので、学んだことを裏付けるようなエピソードを織り交ぜ、話に具体性を持たせることが大切です。そのためにまずは、自分の経験したアルバイトを振り返り、そこから何を学んだのか掘り下げていきましょう。

【アルバイト経験から学んだことを掘り下げるコツ】

  • アルバイト経験から何を学んだのか
  • なぜそれを学んだと思うのか
  • どんな経験から学んだのか
  • それを学ぶきっかけとなった壁は何か
  • その壁をどう乗り越えたのか
  • どんな人物が関わったのか
  • アルバイトを通してどう成長したのか

上記のような点を意識して振り返ると、アルバイト経験から学んだことを掘り下げやすくなるはずです。

アルバイトの中でどんな問題にぶつかり、そこにどんな人物が関わって、どう乗り越えたのかなどの情報があれば、学んだことを裏付ける経験談が具体的になって信ぴょう性が増します。

それらを総合して結果的にアルバイトの経験を通し、自分が何を学ぶことになったのか、どう成長したのかを考えてみてください。

経験から学んだことを仕事でどう活かせるか考える

アルバイトから得た学び・成長が明確になったら、それが志望先の企業でどう活かせるのかを考えます。

就活生がアルバイト経験で何かを学んだとしても、それが入社後の仕事に関係ないとしたら単に「成長できる」ということを示せるだけで、面接でのアピールとしては弱いです。アルバイト経験の回答からもっと面接官の高い評価を得るには、「学んだこと」が実際その企業で活かせることを示す必要があります。

自分という人間が志望先の望むような方向性で成長していける人柄であり、正に志望先の求める人物像と合致する”相性の良い人物”だと、面接官に強くアピールするわけです。

そのためには事前にしっかりと企業・業界研究を行って企業理解を深め、どんな強みが求められているのか、その強みは実際に仕事でどう役立つのか調べておかなければなりません。

自分がアルバイト経験から学んだことを志望先で活かす方法を語れれば、その企業で働くことを具体的に考えている証となり、相性の良さと同時に入社への熱意も伝えられます。

ですからアルバイト経験の回答では、アルバイトの中のどんな経験から何を学んだかを話の中心とし、それを志望先の仕事でどう活かすのか具体的に述べるのがコツです。

基本的なマナーなどを身に付けていることも示す

面接でアルバイト経験について回答する際は、基本的なマナーやホスピタリティを身に付けていることが伝わるような内容にします。

基本的なマナーやホスピタリティというのは簡単に言えば、社会で人と接触する上で最低限必要な”他者への配慮・気遣い“であり、社会人から見ると”常識”と考えられることです。

たとえば以下のようなことは、自分の見た目や言動によって相手に不快感を与えたり、周りの調和を乱したりしないための配慮・気遣いです。

  • 自分の好みに関わらず清潔感のある身だしなみを整える
  • 好き嫌いに関わらず敬語を使う
  • 自分の気分に関わらず笑顔で挨拶を交わす

また、以下のようなことは対人関係を良好に保ち、仕事を円滑に進めるための常識的な配慮・気遣いであり、社会人なら出来て当たり前の基本的マナー・ホスピタリティです。

  • 不愉快なことがあっても悪態をつかない
  • 言いたいことがあっても相手の言葉が終わるまでは黙って耳を傾ける
  • 周りの空気を読んで発言の機会を判断する

上記のような必要最低限のマナー・ホスピタリティも身に付いていないと、入社してから会社に馴染めるかどうか不安でしょう。社員教育も大変だろうと容易に想像できます。会社の評判を落としかねないので、外部と接触させることも難しいかもしれません。

ところが実際問題、学生の間は学校や家庭で関わる限られた人としか接点がないため、そうした社会の常識的マナー・ホスピタリティを身に付ける機会がほとんどないです。それを面接官は、アルバイト経験を通して身に付けていることに期待しています。

ですから面接でアルバイト経験を回答する際は、社会人として必要な基本的マナーやホスピタリティを身に付けていることが伝わるようにすると、より評価が高まります。具体的には以下のような行動でマナーやホスピタリティを示すとよいです。

  • 失礼のないよう姿勢を正して、言葉遣いに気を付ける
  • 専門用語を避けて、誰にでも理解できる言葉を選ぶ
  • 話を簡潔かつ論理的にまとめる
  • 一方的にベラベラまくし立てず、面接官の理解が得られているかどうか表情を確かめながら話す
  • 面接官が聞き取りやすいよう、声の大きさや滑舌、話のテンポなどにも気を遣う

その上で、アルバイトでのエピソードや学んだことを活かす将来像として語るのは、自分一人の活躍図ではなくて、周りの人との連携や気遣いが感じられるものにするとよいでしょう。

話をまとめ、“結論”から述べる

回答で話すための材料が出そろったら、話をまとめましょう。回答を述べる際のポイントは、PREP法を使って結論から先に話すことです。

PREP法はビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作れます。面接官に話が伝わりやすくするのに効果的です。PREP法では、以下のような順で話を展開します。

PREP法

これをアルバイト経験の回答に当てはめると、以下のような構成となります。

順番 PREP法 アルバイト経験の回答
1 Point
(結論)
アルバイト経験の有無と、どんなアルバイトを経験したか
2 Reason
(理由)
そのアルバイトを選んだ理由・きっかけ
3 Example
(具体例)
アルバイトの中で経験したこと
4 Point
(結論)
そこから何を学んで、今後どう活かすか

上記の順番を意識しながら話をまとめ、結論から述べていってください。

質問が「アルバイト経験について教えてください」だった場合は、どんなアルバイトをしていたかというところから話を始めます。しかし、質問が「アルバイト経験はありますか?」だった場合は、まず「ある」か「ない」かを答え、その後でどんなアルバイトをしていたのかつけ加えましょう。

具体的な経験の中身については、そこでどんな風に働き、どんな壁を乗り越えたか説明するとよいです。その壁を乗り越えることで、何を学んだのか自然に話がつながります。

曖昧な理由や「お金」が目的な回答は避けよう

アルバイトをした理由として、以下のようなことを述べるのは避けた方がよいです。

  • 「なんとなく」「友達に誘われたから」
  • 「お金が欲しかった」「時給が高かった」

アルバイトをした理由として「なんとなく」「友達に誘われたから」といったことを述べると、仕事に対するやる気のなさや成長意欲の低さが目立つ回答となるため、悪印象になる可能性があります。

また、「お金が欲しかった」「時給が高かった」など、お金に関することをストレートに回答すると、金銭的な利益でしかモチベーションが上がらない人物だと誤解されかねません。「給与や福利厚生などの条件面から当社を選んだ」と思われ、仕事に対する熱意がない、志望度が低いと判断される恐れがあります。

つまり簡単にいうと、仕事や会社に対する熱意が感じられないような回答はNGということです。「アルバイトから何を学び、学んだことを入社後の仕事でどう活かしていくのか」をしっかり語って、仕事と企業への熱意を伝えましょう。

そうはいっても、面接でうまく答えられるか心配な就活生もいるでしょう。そういう場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を受けると安心です。

プロのキャリアアドバイザーが、面接が苦手な人でも受かりやすい求人を紹介し、面接対策をサポートします。無料で利用できるサービスなので、気になる就活生はぜひ参加してください。

面接におけるアルバイト経験の答え方

面接におけるアルバイト経験の答え方

前述のように、面接でアルバイト経験について聞かれたときは、PREP法にのっとり以下のような順番で回答を行います。

とはいえ、理論だけだと実際にどう回答すればよいのか、いまいち呑み込めない就活生もいるでしょう。

そこで、ここでは以下の例文をもとに、もう少し詳しく面接での回答方法について説明します。

質問:「アルバイト経験はありますか?」

【回答例】

はい。私は大学入学から3年間、ファストフード店でアルバイトをしていました。

就職前の学生のうちに、お金を頂いて働く経験をし、社会勉強をしておこうと思ったのがきっかけです。

しかしだんだん昇格してマネージャーになったことで、単に働く経験ができただけでなく、臨機応変な対応を学べたと思います。社員がいない時には責任者として店を任されるため、廃棄が出ないよう生産を調整したり、状況に応じてスタッフを配置したりフォローしたり、時にはクレームなどにも失礼のない対処をしなければなりません。そのためどんな状況にも慌てず、相手の立場に立って必要なことを見極め、冷静に対応する訓練を積むことができました。

そうした対応力を身に付けたことは、入社後の仕事にも必ず役立つと思います。顧客のニーズをいち早く察知して関係部署への調整を図り、より顧客満足度の高いサービスの提供することで、会社の信頼度を高めることに貢献したいです。

前述のPREP法をアルバイト経験の回答に当てはめると、以下のような流れで話を展開していくことになります。

1.P(結論)=アルバイト経験の有無+経験したアルバイトは何か

質問は「アルバイト経験はありますか?」なので、最初に述べるべき結論は、質問へのダイレクトな答えである「アルバイト経験の有無」です。それに加えて、どんなアルバイトをしていたのかも補足します。

上の例では、ファストフード店でのアルバイト経験を上げました。対人販売の職種なら基本的なマナーやホスピタリティが身に付いていることをアピールできますし、「継続力」をアピールするために、あえて勤続年数も付け加えています。

もし質問が「アルバイト経験について教えてください」だった場合は、「どんなアルバイトをしていたのか」から話を始めてください。

2.R(理由)=そのアルバイトを始めた理由・きっかけ

次に、自分の価値観を伝えるため、そのアルバイトを始めた理由やきっかけについて簡単に説明しましょう。上の例では、「お金をもらって働く」という経験をすることが目的であり、社会勉強の一環だったと述べています。

3.E(具体例)=アルバイトの中で経験したこと

アルバイトを始めた理由のあとは、実際にそのアルバイトの中で経験した具体的な話をしましょう。どんな風に働き、どんな困難が生じて、どう乗り越えたのかなどを伝えられるとよいです。

上の例では「成長意欲」をアピールするためにマネージャーに昇格したことに触れ、スタッフ管理や接客対応などを具体例として挙げることで、コミュニケーション能力もアピールしています。

例文のように、実際の経験と学んだことの話が入り組んで、きちんと区切られていなくても問題ありません。

ただし、回答の中心となるのは、アルバイト経験の中から学んだことです。話に信ぴょう性を持たせるには具体的な仕事内容を盛り込む必要がありますが、話が長くなり過ぎないよう、なるべく端的にまとめてください。

4.P(結論)=アルバイト経験から何を学び、入社後どう活かすか

最後は、アルバイト経験から学んだことを具体的に志望先の仕事でどう活かせるのか述べて、回答を締めくくります。

相性の良さや熱意を伝えるために、志望先の仕事内容やビジョン、求められている人物像などに沿った活躍図となるようにしましょう。自分のための自分一人の活躍ではなく、外部との関わりや社内の連携に触れ、会社への貢献を語れるとよいです。

もし話をうまく組み立てられない場合は、基本的な面接の回答方法に慣れていないのかもしれません。以下のコラムで面接練習ができるサービスについて特集しているので、こちらも参考にしてみてください。

【例文】面接で評価される7つのアルバイト経験

【例文】面接で評価される7つのアルバイト経験

面接で評価されやすいアルバイト経験は、以下のようなものです。

以上の経験を通じた例文を解説していくので、ぜひ参考にしてください。

困難や挫折を乗り越えた経験

私は、飲食店でアルバイトをした経験があります。

最も印象的だったのは、忙しい土日のランチタイムにおいて、予期せぬ混雑に見舞われた時の出来事です。近所でイベントが開催されたことでお客様が増え、注文が通常の数倍に増加しました。

混雑がピークに達した瞬間、オーダーが次々に入り、全体的に大混乱となりました。私は初めての大規模な混雑に直面し、戸惑いと共に焦りを感じましたが、その状況が私の成長につながる経験となりました。

最初はコミュニケーションの取り方や的確な指示が難しく、ミスが相次ぎました。しかし、私は率先して改善策を提案し、チーム全体でスムーズなオペレーションを実現しました。

その結果、お客様からの感謝の言葉を受け、チームワークの重要性を実感しました。また、この経験を通じて、挑戦的な状況にも前向きな態度で立ち向かえるようになりました。

上記の例文では、ミスをそのままにするのではなく、自ら率先して改善を行い、よい結果へと導く力があることを示しています。

仕事には障害や失敗がつきものです。企業としては、それでも諦めずに努力を続けられる人を求めています。そのため、困難や挫折を乗り越えた経験を上手にアピールできれば、高く評価してくれるはずです。

集客や売上につながった経験

私はカフェでのアルバイト経験があります。

印象に残っているのは、キャンペーン企画において集客と売上向上に貢献したことです。新メニューの導入に合わせて特別なプロモーションを実施することになり、そのキャンペーンの企画を、私が担当することになりました。

私がまず企画したのは、お得なセットメニューや特典付きのクーポンなどの提供です。また、ただ単にメニューを宣伝するだけでなく、私はSNSを活用して積極的に情報発信を行い、地域のコミュニティにも訴求しました。

最初のうちは反応が芳しくなかったのですが、私は諦めずに改善策を模索しました。お客様からのフィードバックをもとにメニューやキャンペーンの内容を微調整し、より多くの人にアピールできるように工夫したのです。その結果、口コミやシェアが急増し、徐々に集客が拡大していきました。

この経験を通じて学んだことは、単なるアルバイトとしての業務だけでなく、主体的に課題に取り組み、工夫することが集客や売上向上に直結するということです。

仕事はいままでの経験を活かして貢献する場です。上記の例文のように、アルバイトなどから集客・売上につながった経験は大きな武器となります。

また、抽象的な表現ではなく、具体的にどのような施策を行ったのか伝えることで、より高評価を得られます。

中長期的に継続した経験

私は大学近くのレストランで、3年以上アルバイトを続けています。

その中で最も印象深い出来事は、中長期的に継続したプロジェクトの一環として、新しいサービスの立ち上げに関わったことです。私が働いていたレストランでは、地域の需要に応えるために新メニューやサービスの導入を検討していました。

このプロジェクトには、メニュー開発や実施計画の策定から、効果検証までの一連のプロセスが含まれていました。私は最初は単なるアルバイトスタッフとしての立場でしたが、提案者としてのアイディアを積極的に提供し、その後の段階でもチームの一員として貢献することが求められました。

新メニューの開発では、お客様の要望を取り入れながらも、競合店との差別化を図るために独自のアプローチを模索しました。そして、実際に導入された新メニューは、お客様から好評を得ることができ、売上向上にも繋がりました。

これまでのアルバイト経験が、私にとって中長期的なプロジェクトに取り組む意欲を醸成させました。

企業としては、従業員一人ひとりに中長期的な活躍を期待しています。上記の例文では、中長期的に努力し続けた経験をアピールしているため、高評価になる可能性が高くなるでしょう。

特に、中長期的にPDCAを回して行動した経験は、企業が求める人物像に該当しやすい傾向があります。

企業との整合性が高い経験

私は以前、スポーツ用品店でアルバイトをしていました。そこで、新しい商品の導入にともなうプロモーションに参加させていただいたことが、一番印象に残っています。

当初、私は商品の陳列や接客対応に従事していましたが、新商品の導入と同時に展開されるキャンペーンの中で自分のアイディアを活かし、販促活動に参画することが求められたのです。私はメーカーの理念や商品の特徴を理解し、それにもとづいた戦略を考案しました。

そのメーカーは「健康的なライフスタイルを提案する」という理念を掲げていました。そこで私は地元のランニングクラブと連携し、新商品のデモランや健康促進に関するトークイベントを実施しました。これにより、健康志向の顧客層にもアピールできるようなプロモーションが展開され、結果として売上向上に貢献しました。

この経験を通じて学んだのは、企業の理念や方針に対して敏感であり、かつ自ら考え、行動する柔軟性が大事だということです。

企業としては、自社の売上を伸ばすために即戦力となる人材を求めているはずです。上記の例文では、企業の理念や方針に沿った経験をアピールし、マッチしていることを伝えています。

就活生と企業の双方としても、入社後のミスマッチは避けられる可能性が高いでしょう。

主体的に取り組んだ経験

私は昨年、大学近くのカフェでのアルバイトを通じて、新しいメニューの考案と販促活動を経験しました。

当初は単なる接客やオーダー取りの業務に従事していましたが、カフェが新しいメニューを導入する際に、従業員全員にアイデアを出す機会が与えられました。私は日々接するお客様の嗜好やニーズを考慮し、新メニューの提案を行いました。

その中で、私が提案したアイスコーヒーに特製フレーバーシロップを加えるアイデアが採用され、新メニューに追加されることとなりました。

この経験を通じて学んだのは、単なる業務の範疇を超えて積極的に参加し、自分の意見やアイデアを発信することで、チーム全体に貢献できるということでした。

社会人では、指示を待つのではなく主体的に活動し続ける姿勢が必要です。上記の例文では、自ら新しいアイデアを提案し、新メニューとして採用されました。

このような姿勢は、社会人生活において重要です。自ら行動した経験がある就活生は、積極的にアピールしましょう。

独自性がある経験

私は、地元の書店でのアルバイト経験があります。最も印象に残っているのは、地域住民とのコミュニケーションを深めるために、独自の読書イベントを企画したことです。

このプロジェクトは、地元作家の作品を取り上げ、それにもとづいて読書サークルやトークセッションを開催するというものでした。私は書店のスタッフとしてだけでなく、地元のアーティストや作家とも協力し、参加者にとって有益な情報や体験を提供できるように心掛けました。

イベントは地域の注目を集め、地元メディアにも取り上げられるなど、成功を収めました。この経験を通じて学んだのは、自分のアイディアや趣味を活かして、仕事に独自性を取り入れることができるということです。また、地域社会との連携を通じて、地元の人々との関係性を築くことの重要性も痛感しました。

就活生は「コミュニケーション能力がある」といった、ありきたりなアピールをするケースが多くなります。

そんな中、独自性があるアピール内容は他の就活生との差別化になるため、評価される可能性が高まります。あなたにしかない経験は、自信をもって伝えましょう。

チームで成果を残した経験

私は以前、イベント会社のアルバイトをしていた経験があります。その中でも、販売店の方々と協力して新商品の特設コーナーを作り上げ、それに伴う販促イベントを計画・実行するプロジェクトに参加したことが印象に残っています。

最初に取り組んだのは、販売店の方々と意見交換しながら、効果的なプロモーション戦略を練ることでした。それに基づいて前日までに商品の陳列やディスプレイを行い、イベント当日はイベント会社の仲間たちと連携しながら来場者の誘導を行って、成り行きを見届けました。

販売店の方たちは、私たちと一緒に考えたプロモーション戦略に沿って、お客様に一層の価値を提示することを心がけてくれました。結果として、新商品の売上が予想を上回り、お客様からのフィードバックも好評でした。

このプロジェクトを通じて学んだのは、仕事仲間との協力がプロジェクトの成功に不可欠であり、それぞれの強みを最大限に活かすことで、チーム全体が輝く結果を生み出せるということです。

企業内ではチームで活動するケースが多くなるため、協調性が求められます。上記の例文では、チームで何を取り組んだのか具体的にアピールしているので、高評価を得られる可能性が高まるでしょう。

ここまで、評価されるアルバイト経験の例文を紹介しましたが、自分の経験に落とし込むことができず悩んでいる就活生もいるかもしれません。

そこでオススメなのが、キャリチャンの「面接サポート」です。この就活支援サービスでは、厳しい面接を行わない企業を紹介し、企業ごとの質問と評価傾向を踏まえたマンツーマンサポートを行います。

プロの目線から客観的に指摘してもらうことで、自分にしかないアピールができるでしょう。面接に苦手意識を持っている就活生は、積極的に参加ください。

面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強み10選

面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強み10選

面接でアルバイト経験について答える際は、そこから学んだことと合わせて、自分の強みをアピールするとよいでしょう。面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みは、以下のとおりです。

それぞれの強みとアピール方法について解説します。

忍耐力

面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つは、忍耐力です。忍耐力は仕事において困難な状況や挑戦に耐え、コツコツと課題に取り組む姿勢を示すものであり、面接でアピールする価値があります。

例えば、忙しい時間帯やイベント時において、多くのお客様への対応が求められる状況では、冷静かつ効果的な対応が必要です。このとき、忍耐力を発揮し、ストレスや圧迫感に負けずに業務に取り組むことができれば、大きな強みとして貢献できます。

また、忍耐力は長時間にわたって同じ作業を行う際にも発揮されます。仕事では単調な作業や反復業務が続く中で、ミスを最小限に抑え、精度を保つことが重要です。このような状況下で忍耐力を持って取り組めば、作業の品質を維持し、最終的には効率的な業務遂行に貢献できます。

面接で忍耐力を伝える際は、挑戦に対する前向きな姿勢や学びを強調し、仕事においても同じような姿勢で臨むことができることをアピールするとよいでしょう。

責任感

責任感も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。責任感は、仕事において信頼性や安定感を示す要素となります。

例えば、仕事において期限を守り、周囲の期待に応える姿勢や与えられた仕事に真摯に向き合い、最善の結果を出そうとした態度が責任感の表れと考えられます。

責任感が強いということは、与えられた仕事に対して自ら率先して取り組む姿勢も含まれます。アルバイト経験において、仕事の範囲を超えて積極的にサポートしたり、他のメンバーに協力の手を差し伸べたりした経験がある場合、責任感の表れとしてアピールできるでしょう。

責任感をアピールする際には、具体的なエピソードを通して自身の姿勢や価値観を伝えることが大切です。

提案力

提案力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。提案力があることは、企業に対して柔軟性や積極性、問題解決力があることを示す要素となります。

アルバイト経験において提案力を発揮したエピソードを通じて、自分が新しいアイディアを出し、業務プロセスやサービスの向上に貢献したという成果を伝えることがポイントです。

例えば、商品陳列やサービス提供の際に、お客様のフィードバックをもとに改善案を提案し、実際に導入されて業績向上に寄与した経験がある場合は、それを具体的に語る必要があります。

提案力は、単なるアイディアの提案だけでなく、チーム全体の意見をまとめ、それを実行可能な形で提示するスキルも含みます。アルバイト経験での困難な状況を乗り越えるために提案を行った経験や、チームメンバーとの協力を得て、提案を具現化させた事例があれば、それを通じて提案力をアピールできるでしょう。

計画力

計画力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。計画力は企業に対して組織的かつ効率的な仕事の進行が期待できるという印象を与え、信頼性を高めます。

例えば、忙しい時間帯においても事前にタスクを優先順位付けし、効率的に処理する計画を立て、それにもとづいて業務を円滑に進めた経験をあげることが考えられます。

計画力のアピールはアルバイト経験を通じて、将来的な目標や課題に対しても適切な計画を策定し、実行に移す姿勢を伝えることが重要です。その際、予定外のトラブルや変更が発生した際にも臨機応変に対応し、計画を柔軟に調整できた経験があれば、安定感と対応力を同時にアピールできます。

計画力は様々な業務やプロジェクトにおいて不可欠なスキルであり、企業にとって非常に重要なポイントです。アルバイト経験を通じて培った計画力を的確に伝え、仕事においても組織的かつ効果的に業務を遂行できることをアピールしましょう。

統率力

統率力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。統率力は企業に対してリーダーシップや協調性、調整力をアピールする要素となります。

例えば、忙しい時期において円滑に業務を進めるために周囲のメンバーをまとめ、的確な指示やサポートを提供し、業務を成功に導いた経験が該当するでしょう。

統率力は単に指示を出すだけでなく、メンバーとのコミュニケーションや協力を通じて目標達成に導くスキルも含まれます。アルバイト経験で協力体制を築き、メンバーと連携して困難を乗り越えたエピソードや、目標を達成したエピソードを通じて、統率力をアピールできるはずです。

また、統率力をアピールするときは、柔軟性や協調性も同時に強調すると効果的です。困難な状況や予期せぬ課題に対して臨機応変かつ協力的に対応し、メンバーと共に最良の解決策を模索していった経験を通じて、面接官に対して統率力を総合的にアピールできます。

課題解決力

課題解決力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。課題解決力があることは、変化する状況に適応し、円滑に業務を進めるための重要なスキルとなります。

例えば、急な人手不足に直面した際に、状況を分析し適切な対応策を打ち出し、同僚と協力して業務を円滑に進めた経験が該当します。

課題解決力を強調する際は、具体的な成果や改善点にも触れるとよいでしょう。雇用主に対して、自らの課題解決力が組織や業務に与えたポジティブな影響を具体的に伝えることで、その価値をより明確に示せます。

また、課題解決力をアピールする際には、柔軟性や創造性も同時にアピールすると効果的です。特定のルールやプロセスにとらわれず、状況に応じて柔軟に対応し、新しいアイデアや視点を活かして課題に対処した経験を通じて、柔軟性・創造性をアピールできます。

課題解決力は、どの企業でも求められる重要なスキルなので、積極的にアピールしましょう。

課題発見力

課題発見力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。課題発見力は組織や業務において潜在的なリスク・問題点を早期に察知し、適切な改善策を導入するための重要な資質となります。

例えば、業務プロセスの中で効率性の向上やコスト削減の余地を見つけ、提案を通じてその課題に対処した経験が該当します。

課題発見力をアピールする際は、提案が実際に組織や業務にもたらした具体的な効果に焦点を当てるとよいでしょう。自らが見つけた課題に対して積極的に取り組み、提案した結果が組織や業務にポジティブな影響を与えたと伝えることで、価値をより明確にアピールできます。

また、課題発見力をアピールするときは、柔軟性や洞察力も同時に伝えると効果的です。企業は変化する状況や新しい情報に対して敏感であろうとします。それを的確に課題として捉え、提案に落とし込むことができた経験を通じて、自らの柔軟性や洞察力をアピールしましょう。

マーケティング力

マーケティング力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。マーケティング力は企業のブランドや製品の認知度向上、販売促進など、ビジネスの成果を向上させるために不可欠なスキルとなります。

販売促進のイベントやキャンペーンの企画・運営、SNSやブログを活用した情報発信、お客様のフィードバックを受けて商品・サービスの改善提案を行った経験が該当します。

マーケティング力を強調する際は、具体的な成果や影響にも焦点を当てましょう。例えば、行ったマーケティング戦略が販売数の向上や新規顧客の獲得につながった経験、ブランドの認知度向上に寄与した経験などがあげられます。

自らが行ったマーケティング活動が組織や商品、サービスにどのような価値をもたらしたかを具体的に伝えることで、スキルの優位性を示せます。また、マーケティング力をアピールする際は、コミュニケーションスキルや分析力も同時にアピールすると効果的です。

マーケティング力はどの企業においても求められるスキルになるため、自信を持ってアピールしましょう。

論理的思考力

論理的思考力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。企業では組織内で発生するさまざまな課題や業務に対して論理的かつ効果的な対応ができる人材が求められます。

論理的思考力をアピールするときは、問題発生時の具体的な状況や挑戦に焦点を当てるとよいでしょう。例えば、あるアルバイト先で発生した問題に対して、どのようにして原因を特定し、それに対する解決策をどのように検討・実行したかを具体的に説明することが効果的です。

論理的思考力をアピールする際は、過去の経験だけでなく、今後の展望も伝えることが重要です。例えば「今後も新しい業務や課題に対して論理的思考を活かし、効果的な解決策を提供していく意欲があります」といった展望を述べることで、企業に対して将来的な貢献意欲をアピールできます。

管理能力

管理能力も、面接でアルバイト経験を伝えるときにアピールできる強みの1つです。管理能力は組織内での役職やプロジェクトの進行において求められるスキルであり、企業にとっては重要な要素となります。

アルバイト経験を通じて管理能力をアピールする際は、具体的なエピソードや事例をあげて説明することが効果的です。例えば、アルバイト先でチームをまとめて特定の目標を達成した経験、プロジェクトを効率的に進めるために計画・組織化した経験などがあげられます。

管理能力では、具体的な業務やプロジェクトにおいて組織化や進捗管理を担当し、ポジティブな結果を生んだ経験をあげることでアピールできます。

また、アルバイト経験を通じて得た管理能力をアピールするときは、リーダーシップやチームワークに焦点を当てるのもよいでしょう。企業にとっては、組織内で協力しながら目標を達成できる人材が重要になるため、経験を具体的に伝えることが効果的です。

自分の強みがわからない・どのようにアピールすればよいのか悩んでいる就活生には、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」をオススメします。いままでの経験を深掘りし、あなたにしかない強みをアピールするための面接対策を練るサービスです。

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面接に適したアルバイト経験がない人の答え方

面接に適したアルバイト経験がない人の答え方

先程は、アルバイト経験のある人の回答方法について説明しました。

しかし就活生の中には、「アルバイトなんてしてこなかった」「バイトはしてたけど全部すぐやめちゃった」「アルバイトを複数掛け持ちしている」という人もいるはずです。そういう人の場合は、前述の回答方法にピッタリと当てはまりませんよね。

そこでここからは、面接における以下の場合の回答法について紹介します。

アルバイト経験がない人や長続きしなかった人、複数のアルバイトを掛け持ちしている人はぜひ参考にしてください。

アルバイト経験がない場合の回答方法

アルバイト経験がない人は、正直に「ない」と答えてください。実はアルバイト経験の有無そのものは、それほど面接の合否に影響しません。

繰り返しになりますが、「アルバイト経験」に関する質問で面接官が知りたいのは、そこから何を学び、学んだことをどう活かせるかです。つまり、経験から学んだことと活かし方をしっかり語れるのであれば、必ずしもアルバイトの経験にこだわる必要はないといえます。

アルバイト経験がない場合の回答で大事なのは、「なぜアルバイトをしてこなかったのか」の理由の方です。理由次第では、「アルバイト経験がない」と答えても十分に自分をアピールできます。

たとえば「学業に専念していた」「留学をしていた」などの理由であれば、アルバイトをしていない分、身に着けたスキルや学びがあるはずです。それらを仕事でどう活かしていけるか語れば、好印象を得られます。

逆に、「遊びたかった」「親からの仕送りがあったからバイトする必要がなかった」といった理由には、学んだものがないため悪印象になる可能性が高いです。

アルバイト経験がない人は、なぜアルバイトしなかったのかを考え、アルバイトをしないことで得たこと・学んだものを仕事でどう活かせるのかを述べるようにしましょう。

経験はあるが、すぐにやめてしまった場合の回答方法

「アルバイトをしたことはあるけど、どれも長続きしなかった」という人は、さまざまな業種・職種を経験したかったという旨を伝えるのがオススメです。このような回答はポジティブな印象を与えますし、成長意欲もアピールできます。

とはいえ、大半の人は「自分に合わないものばかりでなかなか続かない」「すぐに嫌になってしまい、どれも続かない」という理由だと思います。それなのに「さまざまな業種職種を経験したかった」と語るのはウソにならないか心配かもしれません。

しかし、「とりあえずやってみた」→「ダメだった」「合わなかった」というのは、世の中にある業種・職種について知り、自分の資質や適性を見極めるための試みだったともいえます。

この質問で大切なのは「何を学び、学んだことをどう活かせるか」を語ることです。その点から考えると、結果としてさまざまなアルバイトを経験することによって、多くの業種・職種に対して知見を広げ、自分についての理解も深められたといえるでしょう。

それが、数々のアルバイトを渡り歩くことによって得られた学びといえます。そのため結果論ではありますが、“さまざまな業種・職種を経験したかった”という思いはウソにならないのです。

アルバイトが長続きしなかった人は、いろいろな角度から仕事への理解を深めたこと、そこから自分に合う業種・職種は何か、どう活躍していけるかを語れれば、好印象となります。

複数のアルバイトをしている場合の回答方法

複数アルバイトを掛け持ちしている場合は、これまでのアルバイトを全部言うのではなく、話のネタになりそうなアルバイトだけを厳選して話せばOKです。

面接では、経験の数よりも内容の方を重視されます。なぜそのアルバイトをしたのか、そのアルバイトから学んだもの、学んだものをどう活かしていくのかを知ることが目的なのです。

そのため、アルバイト経験から学んだものをしっかりと語れないようでは、いくら数を自慢しても面接官には響きません。

とはいえ、多くのアルバイトを経験していることは、人としての成長が見込め、仕事に対する適応力も高いと評価される可能性があります。ですので、たくさんのアルバイトを経験したことで学んだことがあれば、話のネタになりそうなものを中心にプラスαとして語るとよいです。

しかし、多くのアルバイトを経験することで得られたものがない場合は、厳選したものだけを語る方が話がまとまりやすく、わかりやすいでしょう。

面接でアルバイト経験を伝えるときは具体的に!

面接官はアルバイト経験から、学生の人柄や継続力・成長意欲があるかどうかを確認しています。これらをアピールするためには、「アルバイト経験から何を学び、その学んだことは仕事でどう活かしていくのか」を具体的に話すことがポイントです。

アルバイト経験から何を学んだのかをじっくり考えることはもちろん、企業研究からどのような人材を求めているのかを調べ、ピンポイントにアピールしていきましょう。

もし、面接でうまく話せない、または面接でアピールするのに適したアルバイト経験がないといった場合は、就活エージェントを頼るとよいでしょう。就活エージェントは一人ひとりの状況に合わせ、あなたを最大限に活かせる求人を紹介してくれる心強い味方です。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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