もう出遅れ?23卒の理想的な就活の進め方と挽回するためのコツをプロが解説
2023年3月1日
「年が明けたら、何だか急に周りが就活、就活と騒がしくなっている…。あれ?就活はまだ先だと思っていたのに、もしかしていつの間にか出遅れちゃってる?」
そんな風に、不安を感じていませんか?
しかし大学の就活ガイダンスによれば、23卒の就活スケジュールは2021年3月に採用情報公開、6月から面接開始、内定式が10月だと言われていたはずです。
それなのに大学3年の1月の段階で、なぜこんなにも”出遅れ感”を感じるのでしょう。実は就活には、実際に企業の採用情報が公開され、エントリーを始める前にやっておかなければならないことがたくさんあります。
採用情報の解禁日がスタートラインだとしたら、それまでに長い助走が必要なわけです。
あなたは今、就活の助走段階をどの程度まで進んでいますか?
就活は3月からやればいいと思って何もしていなかった人、ちょっとだけ手を付けたけどまだ本格的に始めていない人、進めているけど自分が出遅れていないか自信がない人もいるかもしれません。
いずれにしても、23卒の就活において自分が置かれている状況をきちんと把握し、出遅れてしまっているなら巻き返しを図るべきです。
そこでこのコラムでは、23卒の就活がどの程度進んでいないと出遅れなのかや、出遅れによる就活のリスクと挽回する方法について解説します。
23卒の本格的な競争が始まる前に追いつけるよう、しっかり参考にしてください。
もう出遅れ?今置かれている状況とは
3/1が23卒の採用情報解禁日だと聞いて、3月から就活を始めればいいと思っていた人もいるかもしれません。しかし採用情報の解禁日は23卒の就活が始まる日ではなく、エントリーの受付が本格化する日です。実際には3/1より前に採用活動を行う企業もありますし、それでなくても就活にはエントリーの前に済ませておかなければならないことがたくさんあります。
とはいえ、まだ1月です。
この段階で23卒の学生がまだ就活を始めていないというのは、果たして出遅れと言えるのでしょうか。コラムの初めに、まずは1月の段階でどの程度まで就活を進めていないと出遅れなのか、今置かれている具体的な状況について解説します。
就活はすでに始まっている!出遅れの境界線とは?
初めに述べておかなければならないのは、23卒の就活がすでに始まっているということです。もともと経団連の就活ルールがあった時からそれより早く採用活動を行う企業はありましたが、23卒では経団連からの締め付けがなくなったことで、企業は以前より自由に採用活動を行えるようになりました。
大学側と政府の取り決めによって3/1情報解禁という就活スケジュールは引き継がれているものの、それはあくまで協力のお願いであり、単なる目安でしかないです。そのため他の企業に取られる前に優秀な人材を確保しようと考える企業や、コロナで身動きが取れなくなってしまう前に採用活動を済ませようとする企業もあって、23卒の就活は全体的に早期化する傾向にあります。
実際のところ1月の段階ですでに採用活動を始めている企業も多数あり、現実として23卒の就活はもうとっくに始まっているのです。とはいえ、大半の企業は3月より少し前倒しで採用活動を始めると予想されるので、2月あたりが募集のピークとなるでしょう。
もちろん3/1の情報解禁日からエントリーの受付を開始する企業も少なくないですから、今の段階でまだ選考を受けていないとしても出遅れではないです。ただし就活には、具体的なエントリーや選考を始める前にやるべきことがたくさんあります。
3月のエントリー開始企業に狙いを定めるにしても、今の段階ですでに自己分析や業界・企業研究、インターン参加、OB訪問くらいまでは終えていないと非常にまずいです。自分がどういった仕事に向いているのか、世の中にどんな仕事や会社があるのか知らなければ、志望先を選びようがありません。
今年はコロナの影響から学生との直接的な接触を避ける企業もあるのでOB訪問は必須とまでは言えませんが、その辺りのステップまで進んでいるかどうかが23卒の就活に出遅れている人の境界線になります。
志望業界・企業によっては出遅れになっていることも
これから就活を始める23卒生にもう1つ知っておいてもらいたいのは、志望する業界・企業によっては今の時点ですでに出遅れどころか、手遅れになっている場合もあるということです。
そもそも3月に新卒一括採用を始めるという経団連の就活ルールは、学業への影響を懸念する大学側の要請に応える形で、経団連が所属企業に呼びかけていたものでした。つまり経団連に所属しない企業にとっては、無関係のルールだったわけです。
経団連に所属しない企業は就活ルールが廃止される前から、経団連企業のスケジュールよりずっと早い時期に採用活動を行ってきました。そのスケジュールを呼びかけるのが経団連から政府に代わっても、もともとそれに則って採用活動を行っていなかった企業の方針は変わりません。
なぜなら3月を起点とするスケジュールは学業への影響に配慮した紳士協定のようなもので、本来はいつ、どこで、どんな人材を採用しようと企業の自由であり、法的に制約を受けるものではないからです。そのため1月の時点ですでに、23卒に対する採用活動を終えている企業もあります。
特にその傾向が強いのは、外資系やマスコミ系の業界です。外資系やマスコミ系など一部の業界・企業には、一般的な採用選考を行わず、大学3年夏~秋のインターンを通して新卒採用を行う企業があります。そうした業界・企業を志望する場合は残念ながら、1月の時点ですでに23卒の採用は終了しているので、出遅れというより手遅れです。
これから就活を始める23卒の学生は、まだ自分の興味のある業界・企業が採用選考を終えていないか、現時点でどの業界・企業なら志望可能なのかチェックしておいてください。
就活出遅れによるリスクと注意点
ここまで説明してきたように、23卒の就活はもうとっくに始まっています。3月のエントリーを目指すにしても就活にはその前にやるべきことがたくさんあるので、自己分析や業界・企業研究、インターン参加、OB訪問くらいまでは終えていないと、出遅れていると言えるでしょう。
23卒の人は自分の就活状況と照らし合わせ、まだその段階まで進めていない場合は、少しペースを早める必要があります。しかし「出遅れ」と言っても、まだ具体的なエントリーや選考を経験していないため、あまり実感がわかないかもしれません。
そこで、ここからは就活に出遅れることによるリスクと注意点についてお話ししておきます。
すでに採用を終えている企業もある
就活に出遅れてしまった23卒の学生は、自分が企業探しをする際、すでに採用活動を終えている企業もあることを覚悟しておかなければなりません。23卒の中には憧れている業界や企業がある人もいるとは思いますが、漠然としたイメージだけで自分の将来を決めてしまうのは危険です。
自分がどういった仕事に向いているのか、世の中にどんな仕事や会社があるのか知らないと、自分には合わない企業を選んでしまう恐れがあります。そのため自分の志望先を選ぶ前に、自己分析や業界・企業研究によって自分と企業のことをよく知り、インターンやOB訪問、説明会などを通して自分に合った企業を見極める必要があるのです。
前述のように23卒に関しては、1月の時点ですでに一部の業界・企業が採用活動を終えていますし、3月を待たずに前倒しで募集を始める企業も多いと予想されます。3月エントリーの企業を狙うにしても、現時点で自己分析、業界・企業研究、インターン参加、OB訪問くらいまで終えているのが、出遅れではない境界線です。
今そこまで達しておらず出遅れている人は、このままのペースで行くとエントリー前のステップを踏んで企業探しを始めた頃、相当数の業界・企業がすでに採用活動を終了している状況になるでしょう。そのように出遅れて自分が志望したい業界・企業が採用活動を終えていた場合には、諦めて他の選択肢を考えるしかないです。
就活に出遅れれば出遅れるほど、志望先として選べる業界・企業の選択肢が少なくなってしまうということを覚えておいてください。
周りとの差によって内定が遠のく場合がある
就活に出遅れると志望先の選択肢が狭まるだけでなく、周りの就活生との実力差によって、内定が遠退いてしまう場合があります。23卒の就活はもうとっくに始まっていますから、出遅れまいと早くから取りかかっていた人は1月時点ですでにエントリー前の助走段階を終え、選考本番も経験済みです。
早期内定を獲得した人はもちろん内定がなくても選考経験のある人は、出遅れ組がようやく初めての書類選考や初めての面接に挑む頃、すっかり就活に慣れて就活力が高くなっています。そのため就活を始めるのが遅くなって出遅れれば出遅れるほど、実際選考を受けた際に周りの強力なライバルたちに引けを取り、合格しにくくなってしまうのです。
それでなくてもコロナ禍で行われる23卒の就活は、新卒採用を行う企業数が減って競争率が高まり、リーマンショック以来の就活氷河期になるだろうと言われています。そんな中でも早くから就活していた人は、経験を重ねて魅力的なESを書くコツを心得ているので、足切りを難なく通過するはずです。
しかし就活に出遅れてしまった人は経験不足からESを書くのも不慣れであるため、採用担当者の目に留まることができず、書類選考すらなかなか突破できないでしょう。
どうにか面接にたどり着けても、就活に出遅れてしまった人が緊張からオドオドしているのに対して、堂々と受け答えする経験者の方が面接官にはしっかり者で魅力的に見えます。そのように選考では経験値の差が合否に大きく影響しますから、現在就活に出遅れている人は、その差を埋めるべく努力しなければなりません。
状況変化によって就活が長期化する恐れがある
23卒で現在すでに出遅れている人は、今後コロナによる就活事情の変化によって、就活が長期化する恐れがあるということも知っておいてください。ニュースや新聞を見ている人はご存知だと思いますが、昨年から続いているコロナの流行は、全世界の経済に深刻なダメージを与えています。
日本でもコロナの影響から経営状態が悪化し、倒産まではいかないまでも従業員を減らしたり、新規採用を取りやめたりする企業が増えている状況です。そんな中先日、日本経済の中心地である東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県に再び緊急事態宣言が発令されました。
この1ヶ月の間、企業は出勤する社員数を制限しなければならないため動きが取れず、採用スケジュールが変更されるといった影響があると思われます。また、世の中の人の移動や外出が制限されることで消費が冷え込み、コロナ不況に更なる追い打ちをかけるのは間違いないです。
活動が制限される一都三県に本社を置いていなくても、急激な経営状態の悪化によって、突然23卒への新卒採用を打ち切る企業が出てくるかもしれません。WHOによれば今年中にコロナのワクチンが広まるのは難しいそうですから、この1ヶ月だけでなく、今後もコロナ次第で企業の動きが左右される状況は続きます。
そうしたコロナによる激しい状況の変化の中で、23卒の学生はなかなか思い通りに就活できる状態ではなく、就活の経験値を積みにくくなるでしょう。ところが23卒でも早くから就活を始めていた人はすでに就活に慣れていますし、現時点でもう内定を持っている人もいて、出遅れてしまった人よりずっと先を行っています。
早くから始めていた人ほど次々と選考に通ってさらなる経験値を積みやすく、出遅れた人ほど初期の選考にも通らないので、なかなか経験値が増えない状況になるわけです。そのため今出遅れている23卒の学生は、今後コロナで就活環境が悪くなるほど早くから始めていた人に差を広げられて内定を得にくくなり、就活が長期化する恐れがあります。
23卒が今からすべきことと追いつく方法
3月のエントリーを目指すのなら今からでも間に合わせることは可能ですが、すでに出遅れているのは間違いないです。それでなくても23卒は就活氷河期になると言われているうえ、コロナ次第で企業の動きもコロコロ変わり、昨年以上に就活しにくい年になります。
出遅れれば出遅れるほど差が広がって、どんどん厳しい状況に追い込まれることになりますから、できるだけ早くこの出遅れを取り戻さなくてはなりません。ここからは就活に出遅れてしまった23卒生が、出遅れを取り戻すために今からすべきことについて解説しますので、しっかり参考にしてください。
まずは23卒の理想的な就活の進め方を把握しよう
- ~3年7月 自己分析
- ~3年7月 業界研究
- ~3年7月 サマーインターン参加
- ~3年7月 企業研究
- ~3年8月 OB訪問
- ~3年1月 筆記試験対策
- ~3年2月 企業説明会参加(エントリーできる場合には積極的に行う)
- ~3年2月 就活軸を定める
- ~3年2月 ES・履歴書対策
- ~3年3月 面接対策
上記が本来23卒の学生が行うべき、理想的な就活の流れです。まずはサマーインターンの前までに自己分析と業界研究を済ませ、その中で興味の沸いた企業のインターンに参加して、自分がどんな仕事・業界を目指すべきか探っていきます。
そうして自分の適性について考えを深めてから、企業研究を行ってどんな企業があるのか洗い出し、OB訪問や説明会で情報収集して志望先を見極めていくわけです。1月の今は自己分析、業界研究、インターン参加、企業研究、OB訪問までをすでに済ませ、足切りに合わないための筆記試験対策が佳境に差し掛かる時期になっています。
しかし出遅れを取り戻したいからと言って、1月までに取り組むべき課題を飛ばし、いきなり筆記試験対策から始めても就活は上手くいきません。なぜなら自分にどんな仕事が向いているのか、どんな業界・企業なら自分を活かせるのか知らなければ適切な志望先を選べず、反って遠回りしてしまうからです。
就活はどこから手を付けてもいいのではなくて、取り組むべき順序があります。ここまでに自己分析や業界研究なども終えていない23卒の人は、早急にそこから手を付けていきましょう。
自分に合った企業を見つけるための「就活軸」を明確にする
就活に出遅れた23卒生が具体的な企業探しを行う前に絶対やらなければならないのは、自分に合った企業を見つけるための「就活軸」を明確にすることです。就活軸とは、自分がどのような就職を目指すのかという自分の就活の方針であり、企業選びの基準になります。
たとえば「グローバルに活躍できる企業で働きたい」「○○という強みを活かせる仕事がしたい」といったものです。就活軸がきちんと定まっていないと、世の中に無数にある企業の中から志望先を選びようがないですし、自分には合わない企業を選んでしまう恐れもあります。
企業は自社で活躍できる人材を求めていますから、自分に合った企業を受けなければ、就活は決して上手くいきません。自分に合った企業を探し出すには、そのための適切な就活軸が必要です。そして適切な就活軸を定めるには、徹底した自己分析と業界・企業研究が必要となります。
自分や業界・企業についてよく知り、自分にどんな仕事が向いているのか、どんな業界・企業なら自分を活かせるのかという視点で考えなければならないのです。自己分析と業界・企業研究をしっかり行い、自分に合った企業とは何かを考えていきましょう。
その考えを踏まえてインターンやOB訪問、説明会などに参加し、さらなる情報収集を行いながら自分に合った企業を見極めていきます。それでなくても出遅れている23卒の学生には、企業選びに迷ったり、自分に合わない企業を受けたりして遠回りしている余裕はないです。出遅れているからこそ自己分析と業界・企業研究をしっかり行い、自分の就活軸を明確にしてください。
説明会などに積極的に参加し、行動から情報を収集する
23卒の就活に出遅れてしまった人が遅れを取り戻すには、説明会などに積極的に参加し、具体的な行動から情報収集するように心がけることが大切です。自分に合った適切な就活軸を定めるには、志望する業界・企業についての情報を集めることが重要になります。
それもただの情報ではなく、自分に合うかどうかという検討に役立つ情報です。書籍やHP、就活情報サイトなどを通じて下調べを行うことも必要ではありますが、そうした文字から得られる情報には限りがあります。
自分に合うかどうかを見極めるには、もっと企業との直接的な接触を通して、自分がどう感じるかという観点から生の情報を集めなければなりません。ですから就活に出遅れてしまった23卒生は、説明会はもちろんインターンやOB訪問など、企業と直接接触できる機会を積極的に持ってください。
昨年からコロナの拡散防止のため、説明会はオンライン上で行っている企業が多くなっています。今は緊急事態宣言で出勤が制限されているので企業の出足が鈍っているかもしれませんが、2月も中旬になればそれも終わり、一斉に説明会が始まるはずです。
合同説明会に参加して様々な業界を見たり、気になる企業は個別の説明会にも参加したりして、会社の雰囲気や働き方を知っておきます。また就活に出遅れたことによってサマーインターンに参加しそびれた23卒生は、冬のインターンに参加し、気になる業界の仕事を体験しておくと良いです。
夏ほど多くないですが、もっと短い期間に限定し、オンライン上で冬にもインターンを開催している企業があります。OB訪問もオンラインで対応してくれる企業がありますので、問い合わせてみましょう。
そのように現場で働く人の生の声をできるだけ多く集めて比較検討し、どういった業界・企業が自分に合っているのか見極めて、就活軸の参考にします。説明会ではその場でエントリーできる場合もありますから、軸に合いそうな企業があれば積極的にエントリーしてください。
同時進行で選考を受け、実践を通して力をつけていく
就活に出遅れてしまった23卒生が巻き返すには、複数企業の選考を同時進行で受け、実践経験を通して就活力を上げるようにします。23卒に対する就活はもうとっくに始まっていますし、募集が本格化する時期も目前です。
現時点で出遅れている23卒生が早くから就活している人の力に追いつくには、何カ月分もの遅れを一気に取り戻す必要があります。それには型通りに、じっくり時間をかけて取り組んでいるだけではダメです。
就活軸が定まったら積極的にどんどんエントリーしていって選考を受ける経験を積み、実践経験を通して就活に慣れていきましょう。ESや面接など実際の選考で上手に自分をアピールするには、慣れが不可欠です。
もちろん事前の対策もある程度は必要ですが、実際の選考では予想外のことも起こりますし、緊張から思い通りにいかないことも多々あります。ですから現時点で出遅れている23卒生の場合は、事前の対策に多くの時間を費やすよりも、実際飛び込んで経験してみた方が早く遅れを取り戻せるのです。
そのためにも複数企業の選考を同時進行で受け、できるだけ多くの実践経験を積むことで就活力を養ってください。例年だと現役学生の平均エントリー数は20社前後で、そのうち実際には10社強の選考に進めます。
しかしコロナ禍で行われる23卒の場合は就活氷河期になると言われていて、競争率が高いために初期の足切りが多くなり、選考本番でも内定率が低くなる見通しです。例年通りのエントリー数では就活力を上げるのに必要な選考数を経験できない可能性がありますので、内定率を上げるためにも23卒の就活ではもっと幅広く、多めにエントリーしておくことをオススメします。
エントリー数を増やすと必然的にあまり志望度の高くない企業も含まれてくると思いますが、受験と同様就活にも滑り止めは必要です。滑り止めでも内定を得られれば”内定をもらう感覚”を掴むことができ、自信もついて、それが次の選考に良い影響をもたらすという風につながっていきます。
焦らず、自分のペースで確実に力をつけていく
先程と矛盾するようですが、就活に出遅れた23卒生が遅れを取り戻すには、焦らず自分のペースで就活するということも大事です。前述のように就活氷河期と言われる23卒で出遅れを巻き返すには、複数の選考を同時進行で受け、できるだけ多くの実践経験を積む必要があります。
しかし何とか出遅れを挽回したいあまりに、焦って無理やりスケジュールを詰め込みすぎるのは逆効果です。無理なスケジュールを組むと1つ1つの選考にきちんと向き合って準備する時間が取れず、就活の質が落ちてしまいます。
選考の質が落ちれば当然受かりませんし、選考を受けるために準備し、本番の中から反省点を見つけて改善を繰り返すからこそ就活力も上がるのです。準備と反省・改善のプロセスがないままに、ただただ数多く受けるだけでは意味がありません。
それに23卒生にとっては卒業研究も忙しくなってくる時期ですから、あまり就活ばかりに気を取られていると卒業が危うくなってしまいます。就活は長丁場ですし、コロナやインフルエンザが流行している中で活動するわけですから、免疫力を高く保つためには適度な休息も必要です。
就活に出遅れてしまった23卒生は、複数の選考を同時に進めながらも、1つ1つの質が落ちないようスケジュール管理に気を付けてください。自分にできる範囲でスケジュールを組み、1つ1つしっかり取り組んで、確実に力を付けていくことが大切です。
就活エージェントを頼り、強力な味方をつける
就活に出遅れてしまった23卒生が周りに追いつき、巻き返すためには、就活エージェントなどの強力な助っ人を味方に付けることをオススメします。特に3月から就活がスタートすると考え、これまで何もしていなかった23卒生は、すでに何カ月分も就活に出遅れている状態です。
今から選考が本格化する3月までにその出遅れを取り戻し、他の学生と肩を並べられるようになるには、学生自身の努力だけではどうにもならない圧倒的な差があります。しかし就活エージェントを頼れば、プロから適切な指導とサポートを受けられるので、あっという間にその出遅れを埋めることができるのです。
就活エージェントは出遅れてしまった23卒生の自己分析や業界・企業研究を手助けし、適切な就活軸を定めるためのアドバイスをしてくれます。また具体的な企業探しとスケジュール管理を学生に代わって行ってくれるうえ、ESの添削や面接対策までしてくれるので、一石二鳥どころではありません。
出遅れてしまったことで不安を感じている気持ちも、就活エージェントが親身になって励まし、内定への近道を教えてくれます。あなたはただ自分の希望を就活エージェントに伝えて、コロナにかからないよう体調を整え、教えてもらった通りに実践するだけでいいというわけです。
キャリchでも就活に出遅れてしまった23卒生をサポートするイベントを開催しているので、ぜひ参加してください。「就活相談サポート」という、就活のことなら何でも相談できる完全無料のイベントです。
プロのキャリアプランナーがマンツーマンで話を聞いて、就活に出遅れてしまったあなたが内定を獲得するためのお手伝いをします。コロナ禍の就活氷河期に一人でもがくより、私たち就活のプロと一緒に出遅れを巻き返し、確実な内定獲得を目指しましょう!
おわりに
23卒の就活は、もうとっくに始まっています。23卒の就活は全体的に早期化の傾向がありますから、これまで何もしていなかったとしたら、すでに相当出遅れている状態です。
3月のエントリーを目指すにしても、1月の時点では自己分析や業界・企業研究、インターン、OB訪問などを済ませ、筆記試験対策が佳境を迎えていなければいけません。
しかし今からでも、その出遅れを巻き返すことは可能です。自己分析や業界・企業研究といった就活の基礎部分に十分な時間を割き、できるだけ多くの説明に参加して、自分に合った企業を見つけるための適切な就活軸を定めてください。
そして出遅れてしまった分、積極的にどんどんエントリーし、実践を通して就活力を養っていきます。ただし23卒はコロナの影響を受け、厳しい就活氷河期となる見込みです。
一人で無理をするより就活エージェントなどのプロの力を借りて速攻で出遅れを挽回し、効率的に内定獲得を目指すことをオススメします。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。