インターンシップはいつから参加すべき?日程と準備について解説

 2019年8月26日

インターンシップに参加する予定はありますか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

行ってみたいとは思うんですが、いつから始まるのかも知らないし、ちょっと迷ってました。

制度が変更になって、就活でのインターンシップの重要性が高まってます。もし興味があるなら、ぜひ参加した方がいいですよ。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですね。いつから、どんな準備をすればいいでしょうか?

では今回は、インターンシップにいつから応募できるかや、必要な準備と時期、変更されたインターンシップの定義などについて詳しく紹介しますね。

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. インターンシップの定義
  2. キャリア形成支援活動は大きく分けて4種類
  3. インターンシップへの参加可能期間
  4. キャリア形成支援活動の選び方

いつからどう変わった?インターンシップ制度の変更点

いつからどう変わる?インターンシップ制度の変更

2023年のサマーインターンシップから、インターンシップの定義が変わり、新しいルールが適用されました。これは、文部科学省・厚生労働省・経済産業省が「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」の一部を改正したためです。

これまで行われていたインターンシップは、内容によっては「インターンシップ」と呼ばれなくなるので注意しましょう。具体的な変更点は、以下の4つです。

どんな点がどう変わったのか、下記で詳しく説明します。

インターンシップの定義

従来のインターンシップには、日数や内容などに明確な定義がありませんでした。そして、インターンシップ中に取得した学生の情報を、採用活動に活用してはいけないという決まりがあったのです。

しかし今回の制度変更によって、インターンシップに明確な定義ができ、参加した就活生の情報を採用活動に利用可能できるようになりました。背景には、「インターンシップ」とは名ばかりの、企業説明会のようなイベントが増え、就活生のためになっていないことが挙げられます。

従来はインターンシップの内容に縛りがなかったため、企業は就活生を集めるために1dayインターンシップなどと称し、半日や1日などの短い日程で企業説明会と変わらない内容のイベントをおこなっていました。

それでは学生のキャリア育成のためになっていないことや、国際的なインターンシップのイメージと大きくかけ離れているために、インターンシップの定義が変更されることになったわけです。

それまでインターンシップと呼ばれていたものは現在、キャリア形成活動と呼ばれています。その中で、下記の5つの要件を満たすものだけが、インターンシップと呼んでよいことになりました。

  • 就業体験:参加期間の半分以上の日数を職場体験にあてる
  • 指導:学生にフィードバックをおこなう
  • 実施期間:5日間以上
  • 実施時期:大学3年・4年、または修士1年・2年の長期休暇中
  • 情報開示:募集要項にプログラムや能力などの情報を記載する

なお、新たにインターンシップとして定義されたイベントでは、そこで得た学生の情報を採用活動に利用してもよいことになりました。また、インターンシップの定義を満たさないイベントは、キャリア支援活動の1つとして実施されます。

キャリア形成支援活動は大きく分けて4種類

制度変更前にインターンシップと呼ばれていたキャリア形成支援活動は現在、下記の4つに分類されています。

インターンシップの定義に当てはまらないものは、オープンカンパニーやキャリア教育という別名称に代わっています(参考:採用と大学教育の未来に関する産学協議会『何が変わるの?これからのインターンシップ』)。

とはいえ、制度変更が世の中に浸透するまでには時間がかかるでしょう。変更後もしばらくは以前と同様、インターンシップと表記されている可能性がある点に注意してください。名称よりも実施内容を見て判断するようにしましょう。

◆オープンカンパニー

目的 個社や業界に関する情報提供・PR
実施期間 超短期(短日)
就業体験の有無 なし
取得した学生情報の採用活動への活用 不可
対象学年 全学年

◆キャリア教育

目的 働くことへの理解を深めるための教育
実施期間 授業・プログラムによって異なる
就業体験の有無 任意
取得した学生情報の採用活動への活用 不可
対象学年 全学年

◆汎用的能力・専門活用型インターンシップ

目的 就業体験を通じて、学生にとっては自らの能力の見極め、企業にとっては学生の評価材料の取得
実施期間 5日間以上、または2週間以上
就業体験の有無 必須
取得した学生情報の採用活動への活用 採用活動開始以降に限り可能
対象学年 大学3年生以上

◆高度専門型インターンシップ

目的 就業体験を通じて、学生にとっては実践力の向上、企業にとっては学生の評価材料の取得
実施期間 2ヶ月以上
就業体験の有無 必須
取得した学生情報の採用活動への活用 採用活動開始以降に限り可能
対象学年 大学院生

上記の表のとおり、「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」と「高度専門型インターンシップ」については、学生の情報を採用活動に企業が利用できます。しかし、インターンシップはあくまでキャリア教育のための取り組みのため、インターンシップに参加する=採用に直結するわけではありません。

業界研究や企業研究を進めながら、自分の将来に役立つと感じたイベントに参加するようにしましょう。

インターンシップへの参加可能期間

インターンシップと呼ばれる「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」「高度専門型インターンシップ」の2つに参加できるのは、卒業年度の前年からです。そのため大学3年生以上にならないと、新定義のインターンシップには参加できません。

また、新定義のインターンシップに参加するには、5日以上の期間が必要になります。そのため、学校の長期休みを利用して参加することが多くなるでしょう。

大学3年生以降の夏休みや冬休みには、ぜひ汎用的能力・専門活用型インターンシップや高度専門型インターンシップに参加するのがオススメです。就業体験ができるため、自分がその職種に適しているかを判断しやすくなります。

ただし、インターンシップの開催は企業の負担も大きくなるため、参加できる人数が限られているケースが多いです。参加には選考がおこなわれるため、情報収集や選考対策は早めに始める必要があります。

インターンシップに参加したい人は、参加したい期間の3ヶ月前ほどから情報を確認するとよいでしょう。いつからインターンシップに参加できるか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

キャリア形成支援活動の選び方

キャリア形成支援活動の選択肢がたくさんあるため、どれを選べばよいかわからない人もいるかもしれません。

まずはいろいろな業界や企業を知りたい人は、オープンカンパニーや短期のキャリア教育を選ぶとよいでしょう。短時間で業界や企業の情報を知れるため、幅広く企業研究するのに役立ちます。

実際の業務を通して仕事の適性を判断したい場合は、汎用的能力・専門活用型インターンシップがよいでしょう。具体的な仕事ややりがいを学べるため、入社後のキャリアを考えるのに役立つはずです。

ただし前述のように、汎用的能力・専門活用型インターンシップには大学3年生以上にならないと参加できません。それ以前に実務への理解を深めたい場合は、模擬的な就労体験をともなうキャリア教育を探してみてください。

自らの専門性を活かして実践の場で試したい、企業からのフィードバックをもらって成長したい大学院生には、高度専門型インターンシップへの参加もオススメです。

自分の目的と予定を考えて、自身に合ったインターンシップを選びましょう。

インターンシップの制度変更から起こる就活の変化

インターンシップの制度変更から起こる就活の変化

インターンシップ制度が変更は、就活にも少なからず変化をもたらしています。気を付けなければいけない点は、以下の2つです。

いつからインターンシップの参加に向けて動かなければいけないのか、参加する意味はあるのかなど、しっかり押さえておきましょう。

就活スケジュールが前倒しになる

インターンシップの定義が変わったことにより、就活スケジュールが前倒しになる傾向があります。

現在、経団連の指針では、大学3年生の3月1日から広報開始、大学4年生の6月1日から選考活動開始という日程です。ただし、実際はこのスケジュールよりも前に広報や選考を始めている企業が多いのが実情となっています。

ところが、新しいインターンシップの定義では、インターンシップ中に得た学生の評価を採用活動開始後に活用できることが公に認められました。そのことで、企業はいっそう早くから学生の情報を収集するために動くことになったため、従来よりもさらに前倒しの就活スケジュールになりつつあります。

「いつからインターンシップに参加しようかな?」とのんびり考えていると、早期就活の波に取り残される心配があります。できれば大学3年生のうちからインターンシップへの参加を考えた方がよいでしょう。

就活の進め方に困ったら、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」で相談するのがオススメです。就活のプロが、あなたに合ったインターンシップ先や就活の進め方を教えます。ぜひ活用してください。

インターンシップ参加の重要性が高まる

インターンシップの新ルールが導入されたことから、以前よりインターンシップへ参加する重要性が高まりました。インターンシップで得た学生の情報を採用活動に利用できるということは、つまり採用直結型のインターンシップが公認されたということです。

そのため、インターンシップに力を入れる企業がますます増え、参加者からよい人材を採用しようとする動きが加速しています。インターンシップへの参加は必須ではありませんが、インターンシップに参加した方が本選考に有利に働く可能性があるのです。

また、採用直結型インターンシップが公認された以上、それを採用活動の主軸に据える企業が出てこないとも限りません。就活が解禁されたときには、採用枠がほとんど埋まっていたなどという事態もありえます。

就活生は早いうちから志望企業がインターンシップをおこなっているかどうか把握し、参加を検討した方がよいでしょう。

インターンシップはいつから参加すべき?

インターンシップはいつから参加すべき?

様々な種類のインターンシップがありますが、どのインターンシップにいつから参加すればいいのでしょうか?

「本格的に就活が始まってから?それとも1、2年生から参加しておくべき?」そんな疑問を、ここからわかりやすく解説します。重要なものだからこそ万全の準備が必要なので、しっかりチェックしましょう。

大学3年生の夏と秋冬の開催が多い

インターンシップに参加する期間は、大学3年生の夏と秋・冬ごろからが考えられます。新しいインターンシップの定義によると、5日以上の長期間が必要になるため、大学の長期休みである夏や冬を利用して開催される可能性が高いでしょう。

最近では、アルバイトのような形で長期的に働けるインターンシップも多数あるので、早くから実際の就業経験を積みたい人は、探してみるのもオススメです。

多くの企業では、インターンシップを実施する時期を夏に設定しています。夏にインターンシップを実施する企業は、早い時期から企業のことを知ってもらうためにおこなっているケースが多いです。

一方で冬のインターンシップは、選考に直結する可能性が高いという特徴があります。冬のインターンシップは、本選考の開始までそれほど時間が空きません。そのため、優秀な学生を見つけ、そのまま本選考に促せるようにインターンシップを実施している企業が多いのです。

それぞれの特徴がありますので、ぜひ両方のインターンシップに参加してみてください。

短期のキャリア形成支援活動にはいつからでも参加できる

インターンシップに分類されない、オープンカンパニーとキャリア教育に関しては、従来通り夏・冬に限らず1年中開催される可能性があります。とくにオープンカンパニーは半日、もしくは1日程度でおこなわれるため、授業の合間を縫って参加しやすいでしょう。

オープンカンパニーとキャリア教育については、実際の業務には参加はできませんが、模擬的な就労体験やグループワーク、ディスカッションなどを通して、企業や業界について理解を深められます。

長期間のインターンシップに参加して、自分に合わない仕事をするのは苦痛です。まずは業界や職種について知りたい人は、オープンカンパニーやキャリア教育などに参加し、知見を深めるのもよいでしょう。

いつから参加するにせよインターンシップのメリットは大きい

いつから参加するにせよインターンシップのメリットは大きい

いつからインターンシップに参加するとしても、就活生にとってのメリットは大きいです。業界や企業のことを理解できるだけでなく、場合によっては選考に有利に働くこともあります。インターンシップに参加する主なメリットは、以下の4つです。

インターンシップのメリットを知り、ぜひ参加してみてください。

ビジネスマナーが身に付く

インターンシップでは、基本的なビジネスマナーやPCスキル、コミュニケーションスキルなど、社会人になってから役立つ複数のスキルが身に付きます。社員と直接関わって仕事をするため、ビジネススキルを習得しやすい環境にあるのです。

入社後に研修を通してビジネスマナーを学ぶ機会がある企業が多いですが、就活の選考時にもマナーをチェックされています。

たとえばエントリーシートでは論理的でわかりやすい書き方ができているか、面接での身だしなみが整えられているか、正しい敬語を使って話せているかなど、最低限のマナーがチェックされているのです。

インターンシップ時にビジネスマナーを学んでおくと、本選考時にも余裕を持って対応できます。

企業理解を深められる

インターンシップに参加すると、説明会に参加するだけよりも、企業理解を深められます。OB・OG訪問などでも先輩社員に企業について聞くことはできますが、本当の意味で企業を理解するには、人づてに話を聞くだけでは不十分です。

とくに企業の社風や社員については、企業のホームページを見たり、話を聞いたりするだけでは理解できません。実際にインターンシップで職業体験をすることによって、実際はどんな企業なのか理解できるようになるわけです。

企業の本当の姿を知ることは、志望動機にもつながります。インターンシップで魅力的に感じた点は、本エントリーをする際の志望動機として書くとよいです。

具体的な話を盛り込むことで、面接官にも納得感を持ってもらえます。志望度の高い企業のインターンシップにはできるだけ参加し、情報を集めるようにするのがオススメです。

職業適性を判断できる

インターンシップで実際の業務を体験することで、自分にその職種の適性があるかどうかを判断できます。つまりインターンシップに参加すれば、自分に向いている仕事かどうかを実感として確認してから、本選考で志望する業界や企業、仕事内容を絞り込むことが可能になるのです。

実際に企業で職業体験することにより、自分がどんな仕事にやりがいを見出せるか、どんな仕事だとストレスが溜まるか、などを知ることができます。話を聞いている時にはやりたいと思った仕事でも、実際におこなうと向いていなかったという場合もあるでしょう。

インターンシップに参加すると、自分が入社後に働いている姿を具体的にイメージできるようになります。そのため、入社後のミスマッチを防げるという大きなメリットがあるのです。

現状で希望している業界や職種だけでなく、それ以外のインターンシップにも横断的に参加すると、自分の新たな適性が明らかになることがあります。あまり考えていなかった業界・業種の企業でも、意外と自分に向いていたというケースがあるかもしれません。

仕事内容が自分に向いているか確かめたい人、自分の可能性を広げたい人は、ぜひ複数のインターンシップに参加してみましょう。

本選考につながるケースがある

インターンシップに参加すると、本選考につながるケースがあります。

とくに制度改定後からはインターンシップ中に得た学生の情報を選考に活かせるようになったため、インターンシップと選考を一体として考える企業も増えています。インターンシップ中に優秀な人材だと認められた場合は、特別な選考フローに案内されることもあるでしょう。

企業にとって、面接の短い時間で就活生を判断するのは難しいことです。就活生の言っていることが本当か、口だけ上手い人ではないのかを判断するのは、ベテランの面接官でも苦労します。

インターンシップであれば、実際に業務をおこなう様子を確認できるので、自社に合った人材か、その人が優秀な人材かを判断しやすく、企業にとってメリットが大きいです。

もちろん就活生側も、実際に企業で就業体験をすることで、自分に合った企業かどうかを判断できます。説明会ではよいことばかりしか聞けないことがあるため、本当の企業の様子を知れるインターンシップは、貴重な機会になります。

入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、インターンシップへ参加してみましょう。

インターンシップ参加のために今から準備を始めること

インターンシップ参加のために今から準備を始めること

インターンシップへの参加は、早ければ早いほどよいです。しかし、「ただ参加するだけ」ではいけません。参加する以上、たくさんのことを吸収したいですし、どうせなら就活で有利になるような経験をしたいものです。

それに近年は参加学生が増えたことから、インターンシップに「選考」を設ける企業も増えてきてます。希望のインターンシップに参加するには、選考への対策も必須です。

そこでここからは、インターンシップ参加のために準備すべきことを紹介していきます。インターンシップは就活において重要なものだからこそ、万全の準備が必要です。以下の5つをしっかりチェックしましょう。

初めてのインターンシップに不安を感じている人は、下記のコラムも読んでみてください。

自己分析をおこなう

参加したいインターンシップを決めるために、まずは自己分析をおこないましょう。自己分析をおこなうことで、自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、どのような仕事が向いているのか大まかに方向性を見つけられ、インターンシップ先を選びやすくなります。

自己分析をおこなう際は、自分の今までの人生、印象に残っている出来事、興味のあることや価値観、得意なことなどを洗い出し、漠然とでよいので将来について考えてみることが大切です。可能であれば、家族や友達から自分の印象を聞いたり、印象に残っているエピソードを思い出してもらったりしてもよいでしょう。

自己分析が難しいと感じている人は、下記の自己分析ワークシートも使ってみてください。自己流でおこなうよりも簡単に自己分析ができるようになります。

参加したいインターンシップの目星をつける

自己分析で自分のことを把握したら、次は数あるインターンシップの中から、参加したいと思うインターンシップの目星をつけていく必要があります。

インターンシップは毎年開催企業が増えているので、膨大な数が存在します。ある程度の目星がないと、手当たり次第にエントリーすることになってしまい、時間を無駄にしかねません。

ですから、「どんなインターンに参加したいのか」「希望する業界・職種・内容はなにか」などを考え、自分が求める条件に当てはまるインターンシップを選抜していきましょう。

新制度のインターンシップは、5日間以上の長期間になります。何社ものインターンシップに参加するのは、時間の関係で難しいです。

優先度の高い企業をリストアップし、確実に参加できるようにスケジュール管理することも必要になります。選考に漏れる可能性もあるので、参加したいインターンシップは少し多めに探しておくとよいでしょう。

インターンシップ先の具体的な探し方については、のちほど「いつから探す?インターンシップ先の探し方」で詳しく紹介します。

参加する目的を明確にする

インターンシップに参加する前に必ず、参加する目的を明確にしてください。「なぜそのインターンシップに参加するのか」「参加したらどう頑張っていきたいのか」「どんなことを吸収したいのか」など、一つひとつ掘り下げていき、自分の中での参加目的を明確にしていきます。

目的を明確にすることで、効率よく自分に必要なものを吸収できるようになりますし、抱負として掲げたものを達成するために行動すれば成長にもつながるはずです。そのような姿勢に対して、企業も「意欲的」「熱意がある」と高く評価します。

反対に参加する目的が明確でないと、何を吸収することが自分にとって一番いいのかをわからないまま時間が過ぎるのを待つばかりになってしまうため、非常にもったいないです。

それに参加する目的があいまいだと、インターンシップ選考の際にも自分の熱意を伝えきれず、不採用へとつながってしまう可能性が高いです。そのため、参加する前に「参加目的」を明確にしておくことは非常に大切になります。

インターンシップを選ぶ段階から、「なぜこのインターンシップに参加したいのか」「参加したら何を吸収したいのか」などを考えておきましょう。

選考対策をする

近年インターンシップに参加する学生が増えたことから、多くの企業では「選考」を設けるようになりました。そのため、インターンシップに参加を目指すうえでは、選考対策が必須となっています。

インターンシップ選考への対策として意識してほしいのが、「意欲的な姿勢を示す」ことです。企業側も、どうせインターンシップに参加するなら自社に興味がある人、自社のために貢献してくれる人が欲しいと思っています。学生は自らその思いを伝えて、意欲的な姿勢を示すことが大切です。

そして、意欲的な姿勢を示すために重要となるのが、前述の「参加する目的」です。なぜこのインターンシップに参加したいのか、参加したらどうしたいのか、何を吸収したいのかなど、参加する目的を自分の中で明確にした上で、その目的を果たすために具体的にどうするつもりかを述べれば、自然と熱意や意欲的な姿勢を示せます。

反対に、この参加する目的が明確でないと、意欲的な姿勢も熱意も伝えられず、薄っぺらい志望動機になってしまうので注意しましょう。

他にも、書類は字をきれいに書く、誤字脱字に注意する、身だしなみを整える、笑顔で接する、ハキハキと話すなどといった、就活ではできて当たり前のマナーを守ることも大切です。しっかりと対策しておきましょう。

インターンシップ選考への対策方法がわからない人には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」の利用をオススメします。初めての選考に挑むのに自分1人で対策をしようとすると、悩みや不安が生じるものです。

このサービスでは、プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応するため、周囲を気にせずじっくり相談できます。具体的なインターンシップ先も紹介できるので、ぜひ活用してください。

インターンシップに必要な物を用意する

意気込みや選考対策も大切ですが、インターンシップへ参加する際に必要な持ち物もしっかり用意しておきましょう。

とくに大切なのが、筆記用具とノートです。インターンシップは、説明会では知りえない、企業の深い情報を得られる貴重な場です。そこで得られた情報をしっかりとメモに書き留めておかないと、せっかくの貴重な情報も忘れてしまうかもしれません。

インターンシップでは一度にたくさんの情報を収集できるので、すべてを覚えておくことは難しいです。それに、はじめて言われたことを一回で覚えられる人もなかなかいないので、しっかりとメモをしておきましょう。

他にもインターンシップ参加において必要な持ち物を、下記にまとめておきます。

【インターンシップ必須アイテム】

  • 筆記用具
  • ノート・メモ帳
  • 会場までの地図
  • スケジュール帳(手帳)
  • スマホ
  • 腕時計
  • 企業で指定されたもの

【有給インターンシップで必要になるアイテム】

  • 保険証・学生証
  • 履歴書
  • 印鑑
  • 通帳・キャッシュカード
  • 健康保険証

【その他、あると便利なアイテム】

  • クリアファイル
  • 飲み物
  • モバイルバッテリー
  • 予備のストッキング
  • ブレスケア

他にも、企業から指示されたアイテムがあれば忘れずに用意してください。前日には持ち物を確認し、忘れ物がないようにしましょう。

インターンシップ参加中の心構え

インターンシップ参加中の心構え

インターンシップ参加中に心がけたいポイントは以下の2つです。

  • 積極的に参加する
  • 社員とコミュニケーションを取る

インターンシップは、限られた人数だけが参加できる貴重な場です。ぜひ積極的に参加し、わからないことや知りたいことを積極的に学んでいきましょう。

インターンシップ中は、社員と直に接点を持ち、ここでしか聞けない話を聞くチャンスでもあります。どんなキャリアを描こうと思っているか、1年目のときはどのような仕事をしたのかなど、気になることは色々聞いておくのがオススメです。

インターンシップ中に聞いた話は、自分のキャリアを考える際や、面接で志望動機や企業への印象を聞かれた時にも役立ちます。主体的に行動し、限られた時間を大切にしましょう。

また、インターンシップ中の評価は、本選考時にも活用されることが考えられます。「インターンシップ中に態度が悪い」「学ぶ姿勢がない」などと判断された場合は、本選考に悪い影響を及ぼす可能性もあるのです。インターンシップ中も評価の場と考え、気を抜かずに参加するようにしてください。

いつから準備していつから申し込み?インターンシップ参加までの流れ

いつから準備していつから申し込み?インターンシップ参加までの流れ

インターンシップはいつから準備し、参加できるのか、参加までの流れについて説明します。

インターンシップは、参加の3~4ヶ月前から準備しなくてはいけません。ギリギリになって焦らないために、余裕を持って準備を進めていきましょう。

4ヶ月前

夏・冬などの長期休みの時期は、インターンシップの開催が多くなります。参加したいと考えている人は、4ヶ月前ほど前から準備を進めていきましょう。

インターンシップへの参加を決めたら、まずはそのインターンシップに何を求めるかを決めます。

「いろいろな業界の知見を広げたい」「自分の適性を知るために複数の企業を見てみたい」などと考えている人は、インターンシップではなく、短期間のキャリア形成支援やオープンカンパニーに参加するのもオススメです。短い時間で終了するので、自分に合わない企業だとしても、後悔することが少ないでしょう。

自己分析をおこない、ある程度自分の適性や価値観がわかってくると、企業を選びやすくなります。早いうちから自分について分析し、インターンシップ探しに役立ててください。一人で自己分析をするのが難しいと感じる人は、分析ツールを使って診断するのも手です。

3ヶ月前

インターンシップ開催の3ヶ月ほど前から、各企業がインターンシップ情報を公開し始めます。すぐに定員が埋まってしまう場合もあるので、早いうちから情報をチェックしましょう。

夏のインターンシップの場合、情報は4月中旬~5月頃に情報が公開されるケースが多いです。就活情報サイトや就活エージェントをチェックし、情報収集をしてみてください。

近年はインターンシップに参加するために選考を受けなくてはいけない場合が多いです。企業によっては書類選考だけでなく、テストがおこなわれるケースもあります。SPIなど本選考で行われる適性検査の対策本に、早めに取り組んでおくのもオススメです。

2ヶ月前

参加したい企業の目星がついたら、実際にエントリーしていきましょう。エントリーの開始は、開催の2ヶ月間~1ヶ月前くらいから始まるので、見逃さないようにすることが大切です。

インターンシップに応募するためには、エントリーシートの提出が必要になります。初めて作成する人は、書くのに時間がかかるかもしれません。自己PRや志望動機などを書く必要があるため、難しいと感じる人も多いでしょう。書く時間を多めに確保し、締め切りに間に合うように提出してください。

人気のインターンシップの場合、参加できるのは限られた人数のみです。選考に受かる可能性は高くないので、10社以上エントリーしておくとよいでしょう。自分の中で優先順位を付け、計画的にエントリーを進めましょう。

1ヶ月前

選考がある場合は、開催1ヶ月くらい前に始まります。書類のみの場合もありますが、企業によっては面接を実施することもあるので、対策が必要です。

インターンシップに求めることや、なぜその企業のインターンシップに参加したいのかなど、熱意をもってアピールできるように準備しましょう。合格した場合は、企業から当日の持ち物などの連絡を受けます。当日までに用意ができるように、余裕を持って用意してください。

人気企業の場合、選考に落ちてしまうケースも十分考えられます。気持ちを切り替えて、複数社の選考を受けてみることが大切です。

いつから探す?インターンシップ先の探し方

いつから探す?インターンシップ先の探し方

インターンシップの情報を見逃すと、選考を受ける機会を減らすことにもなりかねません。いつからインターンシップの情報が公開されるのか、こまめにチェックしておきましょう。

インターンシップ先の情報は、下記から探せます。

それぞれのインターンシップ情報の探し方について、下記で詳しく説明します。

就活エージェント

インターンシップについての情報は、就活エージェントで相談できます。自分に合ったインターンシップ先を紹介してもらえるだけでなく、選考についてのアドバイスをもらうことも可能です。

インターンシップ先を探している間はまだ自己分析や業界・企業研究が深まっておらず、自分に適したインターンシップ先がどこなのか迷ってしまう人が多いです。就活エージェントに相談すれば客観的な見地から適したインターンシップ先をすぐに見つけてくれるので、時間の節約になります。

またインターンシップの選考では、自己PRや志望動機などの記載が求められるのが一般的です。しかし自己分析や業界・企業研究を進めていないと、思うように書けない場合があります。応募書類の添削は周りの友達に頼むこともできますが、就活のプロにお願いするのが一番確実です。

就活エージェントは、多数の就活生の応募書類を見てきた実績から、あなたのエントリーシートを的確に添削してくれます。それに加えて、就活エージェントならインターンシップだけでなく、今後の就活全般の相談も可能です。就活に関して不安なことがある人は、何でも相談してみましょう。

キャリチャンでは、就活の悩みをなんでも相談できる無料の支援サービス「就活相談サポート」を実施しています。「いつから選考の準備をすればよい?」「自分に合うインターンシップ先はどこ?」など、就活に関して不安な点がある人はぜひ相談してみましょう。

就活情報サイト

就活情報サイトには、インターンシップの情報が多数公開されています。就活情報サイトのエントリーボタンを押すだけで応募できることもあるので、気軽に利用できるでしょう。

応募の管理や企業とのやり取りもサイト内でできるため、とても便利です。また、登録しておくことで本選考の情報も入手できるので、就活に乗り遅れないために利用できます。

ただし、就活情報サイトには膨大な量のインターンシップ情報が載っているため、漠然と眺めても、自分に合ったインターンシップ先を見つけるのはなかなか難しいです。自己分析や業界研究をおこなった上で、方向性を明確にしてから探すようにしましょう。

企業の採用サイト

企業の採用サイトにも、インターンシップ情報が載っている場合があります。インターンシップに行きたい企業が決まっているのであれば、直接確認するのもオススメです。インターンの情報は採用関係ページに掲載されていることが多いので、一度確認してみるとよいでしょう。

企業が自社サイトにインターンシップ情報を載せているのであれば、そのサイトを中心に今後も情報発信していく可能性が高いです。自社サイトからしか応募を受け付けていないケースもあるため、きちんと確認しましょう。

就職情報サイトを探しても目当てのインターンシップ情報が載っていない場合は、企業の採用ページも確認してみるのがオススメです。

大学のキャリアセンター

大学のキャリアセンターでも、インターンシップ情報が得られます。大学のキャリアセンターには、その大学の学生を求める企業からインターンシップ情報が送られてきているので、選考の合格率が高くなるのがメリットです。

企業によっては、大学単位での募集をしている場合もあります。この場合は、大学のキャリアセンターやゼミの先生経由でしか応募できないため、忘れずにチェックしておきましょう。

キャリアセンターでは、エントリーシートの添削や、参加するインターンシップの相談もできます。「いつから応募すればよい?」といった質問も受けつけてくれるため、積極的に利用してみてください。

ただし、キャリアセンターは混みあっていることがあります。利用したいタイミングですぐ利用できるとは限らないため注意が必要です。

いつから始めるのか計画を立ててインターンシップに参加しよう

インターンシップはスキルアップや自己成長ができるだけでなく、企業理解にもつながります。自分に合った就活、自分に合った企業を見極められるよい機会です。

ただし、インターンシップに参加する際はしっかりと「参加する目的」を明確にしてください。参加目的が明確でないと吸収できるものも吸収できなくなりますし、そもそも選考を突破できない可能性も高まってしまいます。

インターンシップの定義が新しく変わり、インターンシップと呼ばれるイベントが限定された代わりに、インターンシップが採用活用に直結できるようになりました。

とはいえ、変更直後はインターンシップの条件を満たしていないものもインターンシップと表記されるなど、混乱が予想されます。就業体験ができて本選考にも有利になる「インターンシップ」を望む人は、実施内容をよく確認し、参加を決めるようにしましょう。

インターンシップは、選考を伴うものが多いです。いつから情報が解禁されるのか、いつまでにエントリーシートを提出する必要があるのか、スケジュールをきちんとチェックすることが大切です。

応募する際にはインターンシップの内容や期間を確かめ、自分が求める学びを得られるインターンシップを選んでみてください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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