【就活】ベンチャー企業に入社するメリット・デメリット総まとめ
2023年3月24日
なんだか不安そうな顔をしていますね。そろそろ応募する企業を絞り込む時期ですけれど、何か気になりますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
はい。ベンチャー企業に興味があるんですけど、自分がベンチャー企業に向いているかどうかわからなくて。あと、働いたときにイメージと違ったらどうしようって不安なんです…。
働くことを見据えた、よい疑問だと思いますよ。確かに、ベンチャー企業を志望する人が増えつつある一方で、ベンチャー企業が合う・合わないは人それぞれです。しっかり見極める必要がありますね。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
そうなんです。でも、ベンチャーが自分に合っているか…ベンチャーの企業研究をどうすればいいのか…わからないんです。
でしたら、ベンチャー企業について詳しく説明しましょう。また、働くうえでのメリット・デメリット、そしてベンチャー企業に向いている人と向いていない人もお伝えするので、就職先を選ぶ際の参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
目次
ベンチャー企業の概要
ベンチャー企業は「新しい技術やアイディアをもとに新規事業を立ち上げ、長期成長を目指す小~中規模の会社であること」を指します。従来の会社の形とは違った、新しく斬新な会社像ともいえます。
ベンチャー企業は、立ち上げから経営が急成長したりと大きな可能性があるのが主な特徴です。また、代表的な企業であるDeNAやサイバーエージェントなどは、メガベンチャーと呼ばれ、規模は大きくなっているものの新規事業を次々と生み出し社会に新しいサービスを作り出している企業です。
2000年に規制緩和などでベンチャー企業を支援する施策が整い、起業を目指していく人も増加し、それ以降ぞくぞくとベンチャー企業が設立されています。
ベンチャー企業の魅力や将来性
ベンチャー企業の魅力は、なんといっても斬新的なアイデアのビジネス方法に特化しているという点です。また急成長が著しいところもあり、スタートアップの状態から、成長を感じられるといったことも新鮮なのではないかと思います。
一番気になる将来性について、多くの起業家がベンチャー企業を立ち上げていっている中で、最後に生き残るのはほんの一握りともいわれているのが現状です。しかしながら、その中で成長を続けられれば大手企業になるのも夢ではありません。実際にベンチャー企業が生き残って有名な企業に成長を遂げたところもあります。
ベンチャー企業が将来、どのように変化していくかは会社に飛び込んでみないとわからないところもあるので、これも大きな賭けだともいえるでしょう。
そうはいっても、どうやって将来性のあるベンチャー企業を見つければ、よいのか分からない人も多いはずです。しかし、ご安心ください。キャリchではよりよい企業を探している就活生に向けて「就活相談サポート」を開催しています。費用は一切かからないので、自分1人で企業探しを行うのに不安がある人はぜひ参加してくださいね。
ベンチャー企業に入社する5つのメリット
ベンチャー企業に就活を考えている場合、そこから入社することによってどのようなメリットがあるのでしょうか?これからご紹介していきます。
メリット1:幅広いスキルアップが身に付く
メリットの1つには、幅広いスキルアップを身に付けることができるでしょう。
ベンチャー企業は比較的少人数で構成されています。大手と比べると圧倒的に一人ひとりの仕事量が多く、任せられる仕事の範囲が広いことでしょう。担当している業務だけではなく同時に新しい業務も任されることもあります。
したがって、多くのチャンスに恵まれる可能性があるので、若いうちから様々な経験を積むことができ、大手企業の新卒1年目よりも大幅なスキルアップが望めるでしょう。
メリット2:昇進・出世が早い
中小・大手企業などの一般的な会社に比べて、社員の昇進や出世が早いことがあげられます。
一般的な企業の出世は、社員がある一定の年齢に達してから徐々に昇格する場合が多いですが、ベンチャー企業などは、一人に任される業務や役割が大きく、規模もあまり大きくないため、若手のうちからいきなり昇格があったりします。
年齢問わずの実力主義が重視されるので、そういった特徴に惹かれて入社をする人も多いといえます。
メリット3:風通しの良い社内環境
ベンチャーと呼ばれる企業は設立から5年以内に設立された若い企業が多く、働いている人も若い人が多い傾向にあります。
また、少人数で構成されているため、若手でも経営者や管理職の方と距離が近く自分の意見が言いやすい風通しの良い社内環境であることが多いです。一歩で大企業になると、既存の社内ルールにとらわれ、上司の指示によって物事が決まるので個人の意思は尊重されないこともあります。
自分の意見が仕事に反映され、経営者の働く姿を間近で見ることができるのはベンチャー企業ならではの良さではないでしょうか。
メリット4:頑張った分だけ評価される
ベンチャー企業のメリットは、自分が頑張った分だけ会社にも評価されやすいのが特徴です。
ベンチャー企業で働くと、1人対して任せられている業務が大きいため、自分のやった仕事の結果がそのまま会社に反映されやすくなります。つまり、自分自身の一人一人の行動が会社を大きくしているのです。また、ベンチャー企業の多くはインセンティブ制度を設けており、結果を出した分だけボーナスとして給料が多くなります。
自分の頑張りが会社にもそして自分自身にも反映されるので、仕事をやる上でのモチベーションにも繋がります。
メリット5:枠にとらわれない働き方
ベンチャー企業は、大手企業のようにしっかりとしたマニュアルが存在していないところがほとんどです。入社した直後から実践的な業務に取り掛かるので、枠にはまらない働き方ができるでしょう。
また業務をしていく中で、ルールや戦略なども新しく変わっていくので、新鮮な気持ちで取り組めることができます。
ベンチャー企業に入社する3つのデメリット
では反対にベンチャー企業に入社することでどのようなデメリットがあるのでしょうか?これから一緒にみていきましょう。
デメリット1:将来性がみえない
会社の将来性がみえないということがデメリットの一つといえるでしょう。
ベンチャー企業の生存率は、1年で40%、5年で15%、10年で6%を切るといわれています。経営基盤のしっかりした大手企業に比べると、ベンチャー企業は突然倒産してしまうというリスクが伴います。
長く同じ会社で働こうと志していた人も、突然の倒産により職を失うといった事態が起こる可能性もあります。
デメリット2:労働環境や制度が整っていない
大企業に比べると福利厚生などが整っていないベンチャー企業は多いです。
企業によって様々ですが、設立したての企業だとマンションの一角にオフィスを構えたり、サービス残業が日常的に起きたりしていることもあります。また、労働制度がきちんと整っていないため、残業時間・残業代の定義が曖昧になってしまったり、休暇といった点でも、スタートアップし始めの企業などでは有給消化がしにくいなどの状況もあり得ます。
そういった面は入社前にきちんと調べておくのが良いでしょう。
デメリット3:仕事量が多すぎる場合がある
ベンチャー企業は社員一人ひとりの仕事量が多いです。仕事量が多い分成長スピードが速く、それをやりがいに感じる人もいます。しかし、予想以上の仕事量の多さに体力がついていかずリタイアしてしまう人もいます。
ベンチャー企業に向いている人の4つの特徴
では、実際にベンチャーに向いている人の特徴をあげていきます。就活の段階で、自分はベンチャー向きなのかということを、チェックしていきましょう。
特徴1:将来起業したい人
将来的に起業をしたいと思っている人には、ベンチャー企業で働くことによってスキルや経営のノウハウを学べる可能性が高いといえます。
ベンチャー企業は風通しの良い職場が多く、経営者との距離も近くなります。また、若手のうちから責任が大きい業務を持つことができるため、大幅なスキルアップができるでしょう。
経営者の働き方を間近で観察し、自分自身のスキルアップもスピーディーに行われるため、将来起業したい人にはもってこいの環境だと思います。
特徴2:ポジティブ思考な人
基本的に、ポジティブ思考な人がベンチャー企業向きといえるでしょう。 ベンチャー企業では日々の業務が目まぐるしく行われます。仕事量も多いため、上手くいかないことも多く出てくるでしょう。
また、実力主義を重視している傾向があるため、言い換えればシビアな環境だともいえます。失敗した場合、そこからどのように次に活かせるかポジティブに考えて行動し続けられる人はベンチャー企業に向いている人の特徴の一つでもあります。
特徴3:年功序列が好きではない人
年功序列が好きではない人は、ベンチャー企業向きといえるでしょう。
中小企業や大企業などの一般的な会社では、年齢とともに役職や給料があがっていきます。その形に満足する人もいるとは思いますが、ベンチャー企業は会社を大きくしていきたいため年齢問わず、実力で若い社員も役員になったりしています。
年功序列ではなく自分の実力次第で、そして若いうちから役職や給料を上げていきたいという方には向いているといえます。
特徴4:新しいアイデア・発想をするのが好きな人
新しいアイデア・発想をしていくのが好きな人は、ベンチャー企業に向いているといえるでしょう。
ベンチャー企業は、日々新しい思考を試行錯誤しながら繰り返していることが多いです。年齢関係なく、アイデアを交換したり意見をしていく場が多いので、このようなことが好きな人・苦ではない人はベンチャー向きといえるかもしれません。
ベンチャー企業に向いていない人の特徴
では反対に、ベンチャー企業に向いていない人の特徴をあげてきます。
特徴1:マニュアル通りの業務が好きな人
自分で考えるのではなく指示されたことを淡々と行いたいという方には、ベンチャー企業は向いていないかもしれません。
ベンチャー企業は若い社員が多く設立期間が短い企業が多いため、大企業のようなきちんとしたマニュアルは存在しない場合があります。そのため臨機応変に自分自身で考えて行動することが多くなります。
したがって、マニュアル通りの業務が好き・得意な人はこの業界にはあまり向いていないといえるでしょう。
特徴2:ネガティブ思考な人
「ネガティブ思考な人」は、ベンチャー企業には向いていない傾向があります。
日々、目まぐるしく行われる業務の中で、失敗を引きずりネガティブな感情を持ち続けたまま仕事を行うと、精神的に追い込まれてしまうかもしれません。
臨機応変に対応する能力が備えられていなかったり、ネガティブな人は膨大な仕事とそのマイナス感情に押し潰されてしまうかもしれません。
特徴3:安定感を重視する人
ベンチャー企業のデメリットとして企業の存続自体、「安定していない」傾向が挙げられます。突然倒産してしまうかもしれないベンチャー企業には安心や安全を求める人には向いていないかもしれません。
しかし近年では終始雇用が保証されることが難しくなり、大企業で働いていてもリストラされることもあります。何が安心・安全なのか、一概に決めることは難しいでしょう。
ここまではベンチャー企業に向いている人とそうでない人の特徴を紹介してきましたが、なかなか自分で見極めるのは難しいですし、手間もかかりますよね。
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おわりに
ベンチャー企業にはメリットもあればデメリットもあり、それぞれをどう感じるかは人それぞれでしょう。どんなメリット、デメリットがあるにしろ、大切なのは”自分が働きたい”と思える企業に出会う事です。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。