内々定が出る時期とは?早期内定を出す企業の特徴と対策法をプロが解説

 2022年12月28日

就活準備を進める中で、疑問に感じていること、気になっていることはありますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

内々定が出る時期を知りたいです。いつになったら安心できるのか、就活を終わらせる目途が立つのか、時期的なゴールがわかれば、そこに向けて頑張れる気がします。

そうですね。しかし近年は企業ごと、内々定が出る時期にバラツキがあるとともに、その時期は年々変化してもいます。全ての企業を一括りに「この時期」と限定するのはなかなか難しいですね。
今回キャリchでは、そんな「内々定が出る時期」についてまとめました。内々定を出す企業が多い時期や近年起きている変化だけでなく、“内々定を獲得するための秘訣“なども紹介しますので、就活の参考にしてください。

キャリアプランナー 岡田

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内々定が出る時期はいつ?

内々定が出る時期はいつ?

就活が本格してきたという事で、「内々定」を意識するようになったのではないでしょうか。できることなら早くに内々定をゲットし、安心したいという人も多いので、内々定がどの時期に出るのか気になるところだと思います。

では、内々定は一体いつごろ出るものなのでしょうか?まずは、そもそも「内々定」とは何なのかについてから確認していきましょう。

そもそも「内々定」とは何なのか?

まずは内々定をよりわかりやすく理解するために、「内定」についてから覚えておきましょう。

内々定

内定とは、選考や面接を通して企業が「ぜひ入社してほしい」と思った学生に対して、入社の約束する契約です。企業側は合格通知と共に採用条件などを提示し、受け取った学生が条件を了承することで契約が結ばれます。内定は正式な労働契約なので法的な拘束力があり、正当な理由がなければ、簡単に破棄することはできません。

それに対し内々定は、正式な契約(労働契約)が成立していないが、入社の約束をしている状態のことを指します。つまり、「10月になったら契約を結びますよ(内定を出しますよ)」という、 “仮契約”のような状態です。

就活ルール廃止によって変わる内々定事情

そもそも内々定は、経団連の指標によって10月以降でないと内定が出せないから、それまで内々定という形で人材を確保していたものです。21卒からは経団連の就活ルールがなくなりましたので、経団連に所属する企業も時期に縛られることなく「内定」を提示できなくもない状況になっています。

しかし経団連の就活ルールが廃止されたといっても、「3月に採用情報解禁→6月に採用選考開始→10月に内定出し」という枠組みは政府主導で引き継がれています。そしてそのスケジュールはもとをただせば、就活が学業に悪影響を及ぼさないように、大学側と経団連が話し合って決めたものです。

それに内定という労働契約は、企業と学生とが条件に合意することで初めて成立します。学生側が内定承諾書などにサインをしなければ内定は確立されません。ですからルールの旗振り役が経団連から政府に変わったことで強制力が薄れたとはいえ、学生の都合を完全に無視するというわけにもいかないでしょう。

そのため経団連の就活ルールが廃止された今も、いきなり内定を提示するのではなく、名目上はこれまで通り内々定という形でいったん仮契約をする企業がほとんどです。

内々定は6月に出ることが多いが、もっと早い企業もある

一般的に、内々定は採用選考が解禁される4年の6月頃に出ることが多いです。前述のように経団連の就活ルールが廃止されても、「3月に採用情報解禁→6月に採用選考開始→10月に内定出し」という大枠のスケジュールは変わっていません。採用選考が解禁される前に採用が決まっていてはおかしいので、基本的には採用選考が解禁されてから内々定が出るわけです。

しかし就活ルールの旗振り役が経団連から政府に変わり、その強制力が弱まっていることも事実です。就活は全体的に早期化・自由化が進んでおり、本選考を前倒しする企業があるだけでなく、インターンシップやOB訪問、リクルーター面談などをきっかけに早期選考を行う企業も増えてきています。そのため6月よりも前に内々定を出す企業も少なくないのです。

また、そもそも外資系企業のように経団連に所属していない企業は、決められた就活スケジュールがなかったので、以前から経団連の企業よりも早い時期に内々定を出してきました。就活ルールの旗振り役が政府に変わってからはそうした企業も協力要請の対象ではあるのですが、守らなくてもとくに罰則などはないため、わざわざ採用活動を後ろ倒しにする理由がありません。

経団連以外の企業では、内々定もこれまで通り早い時期に出されることになるでしょう。早いところでは3年の10~12月ごろに内々定を出す企業もあります。

24卒は例年より早い時期の内々定もあり得る

基本的には24卒も23卒と同じ流れて内々定が出されますが、企業によっては例年よりも早い時期に内定を提示する可能性があります。その具体的な理由は、経団連の就活ルールが廃止と新型コロナウイルスの流行によって、就活の早期化・自由化が進んでいるからです。

そもそも企業が早い時期に内々定を出したがる要因は、他社に囲い込まれてしまう前にいち早く内々定を提示し、優秀な学生を確保したいためです。経団連の就活ルールの廃止によって採用スケジュールの強制力が弱まっている今、他の企業より無い内定出しを早めようとする企業が出てくるは当然と言えるでしょう。

また一見、コロナによって厳しい就活になるように感じるかもしれませんが、実は「優秀な人材を確保しやすい今こそ確実に確保しておきたい」と考え、例年より早い時期に内々定を出す企業もあります。確かにコロナは経済に大きな打撃を与えましたが、その中でも新卒採用を続けている企業は、そうでない企業よりも経営状態が安定している元気な企業です。

しかも少子高齢化によって、若手の労働力が減少し続けている状況には少しも変わりがありません。そのため航空業界や観光業界、飲食業界などが新卒市場に参入しにくくなっている今こそ、例年なら確保しにくい優秀な人材を雇い入れるチャンスと見ているわけです。

そうした理由から、24卒では例年より早い時期に内々定を出す企業もあると思われます。これまでより早い時期に内々定を出すために、選考時期や選考方法を見直す企業も出てくる可能性があるので注意が必要です。

「早い時期に内々定をもらってひとまず安心したい」「就活そのものを早い時期に終わらせたい」という24卒生には、キャリchの「24卒就活サポート」がオススメです。早い時期に内々定が出る企業を紹介するだけでなく、プロのキャリアプランナーがマンツーマンで就活ノウハウを指導するので、内定獲得率を高められます。利用は無料ですので、気軽に活用してください。

内々定が早く出る企業の特徴

内々定が早く出る企業の特徴

面接が解禁される6月を中心に出される内々定ですが、企業によっては6月よりも早い時期に内々定が出される場合もあります。内々定が欲しい学生にとっても早くに内々定を提示してくれる企業は気になるところですよね。

では、実際にどのような企業が内々定を早く出してくれるのでしょうか?ここではそんな、内々定が早くできる企業の特徴についてご紹介していきます。

そもそも就活スケジュールを守っていなかった企業

外資系企業をはじめとした“経団連に所属していない企業”は内々定を早くに出す傾向があります。経団連に所属している企業は政府が提示したスケジュールに沿って採用活動を行わないといけませんが、所属していない企業は守る必要がありませんので、もともと就活スケジュールが一般企業よりも早いのです。

特に外資系企業では3年のうちから採用活動が始まりますので、10月~12月の面接時には内々定が出ることになります。そして3月には正式内定と、外資系企業は3年生のうちに採用活動を終えるのが特徴です。

外資系企業の他にも経団連に所属していない企業は早くから採用活動を行っていますし、就活ルールも廃止されたことから、さらに多くの企業が早い時期に内々定を出していくようになるでしょう。

スキル面を重視している企業

学歴よりもスキル面を重視している企業も内々定を早く出す傾向があります。このような企業は即戦力となる人材を求めていますので、インターンシップによって経験を積んだ学生に対して、インターン時に内々定を提示するのです。

そしてこのような方法から内々定を提示する主な企業は「ベンチャー企業」です。ベンチャー企業は会社の歴が浅いため、すぐに売り上げや成果を上げる必要があります。そのため、学歴よりもすぐに戦力として働いてくれる人を好む傾向があるのです。

内々定を提示するつもりでインターンシップを通して学生を育成しているケースもあるほど、ベンチャー企業はインターンシップを重要視しています。

ベンチャー企業の他にも、スキル面が重視されている企業ではインターンシップを通して早めに内々定を提示される可能性がありますので、インターンシップには積極的に参加しましょう。

知名度が低く、人集めに必死な企業

知名度が低く、人集めに必死な企業も内々定を早くに出す傾向があります。大手企業のように、募集をかければ勝手に人が集まるような企業であれば、選択肢もたくさんあるためよいですが、知名度の低い企業はそうは行きません。

知名度の低い企業はそもそも応募者があまり集まりませんし、その数少ない中から優秀な学生を見つけ出すのも大変です。そのため、企業に来てくれた貴重な人材を手放さないよう、内々定を提示し、確保するのです。

ですから、知名度の低い企業を積極的に受けていけば内々定がもらいやすいかもしれないというわけです。知名度が低くても、実は業績や福利厚生が安定している「優良企業」は結構あります。ぜひ探してみてください。

内々定をゲットするための秘策

内々定をゲットするための秘策

早い時期に内々定を出すことによって積極的に人材を確保しようとする企業は増えているものの、だからといって簡単に内々定をもらえるというわけではありません。なぜなら、企業は“良い人材を見つけたから内々定を出す”のであって、人が増やせれば誰でもいいというわけではないからです。

つまり早い時期に内々定が欲しいのであれば、企業から高評価を得られるような対策が早急に必要になります。ここではそんな、内々定をゲットするための秘策を紹介しますので、就活の参考にしてください。

早くから就活に取り掛かり、場数を踏んで経験を積む

早い時期に内々定を獲得するには、早くから就活に取り掛かり、場数を踏んで経験を積むことがポイントです。

就活全体が早期化されていますので、学生自身も早くから取り組まないと、選考対策が間に合いません。最悪の場合、内定を得られるくらい就活力が高まったころには、志望したい企業が採用活動を終えていて、チャンスを逃してしまうことも考えられます。手遅れにならないためにも、早くから就活準備をしていきましょう。

そのためにはまず、自己分析や業界研究、企業研究をしっかり行い、自分の中での軸を明確にしていきます。そして積極的に選考を受け、就活の雰囲気に慣れていくのです。

たくさんESを出せば、どんなESが通過しやすいのかを知ることができますし、たくさん面接を経験すれば上手に自分をアピールしやすくなります。そうして就活での経験値を上げていくことによって自分の価値を上げることができ、内々定へとつながります。

また、場数を踏めばその分内々定がもらえる確率も必然的に上がることとなりますので、積極的に就活に取り組んでください。

インターンシップに積極的に参加する

早い時期に内々定が欲しい就活生は、インターシップに積極的に参加していきましょう。これまでにもお話ししたように、企業によってはインターンシップを通して内々定を提示する場合がありますので、積極的に内々定へのチャンスに飛び込むべきです。

また、インターンシップに参加することで、企業や業界への理解を深めることができます。社会人としての経験を積めたり、スキルを身につけたりとメリットばかりです。

さらに、インターンシップを通して様々な経験をすることによって、“自分の苦手”を分析することもできます。早い段階で苦手を見つけておけば早い段階で克服することができ、何の障害もない状態で就活に挑めるわけです。

どの企業も優秀な人材が欲しいと思っており、そんな人材に出会ってこそ内々定を出します。自ら「優秀な人材」になるためにも、社会経験ができるインターンシップへと積極的に参加し、自分の市場価値を上げていきましょう。

知名度の低い企業を受ける

「とりあえず内々定が欲しい」という人は、知名度の低い企業を積極的に受けるのも1つの手です。外資系企業やスキルを重視している企業は専門的な準備が必要となるため、とりあえず受けるというスタンスでは内々定を獲得するのは難しいですが、知名度の低い企業であれば可能性はあります。

知名度の低い企業は学生の確保に必死ですので、比較的内々定を出しやすい傾向にあります。それに先ほどもお話ししたように、知名度は低いが業績や福利厚生などが安定している優良企業が実は結構多いですので、結構オススメです。

ただし、何も準備しないで挑んでも当然受かりません。いくら内々定が出やすいからと言って、企業にとって必要な人材だと判断されなければ企業は内々定を出しませんから、しっかりと準備を行ってください。

就活エージェントを経由する

早い時期に内々定を狙う場合は、就活エージェントを利用するとよいです。就活エージェントは早期から就活準備をサポートしてくれますし、自己分析や企業研究といった準備のお手伝いもしてくれます。さらには、知名度の低い企業の紹介もします。

キャリchでも、内々定獲得のためのサポートを行うイベント「再就活サポート」を開催しています。知名度の低い優良企業の紹介はもちろん、“内々定を出しやすい企業”などの紹介も行います。

また、あなたが求めるものにマッチして、あなたの魅力を最大限活かせる企業を一緒に探し、内定獲得までの全サポートを行います!

若くて実績のあるカウンセラーがあなたと二人三脚で就活に挑んでくれるので安心です。完全無料ですので、気楽にご参加ください。

内々定は1社以上持っておこう

就活を行う上では内々定を1社以上持っておくことをオススメします。なぜなら内々定には様々なメリットがあるからです。具体的なメリットは下記のとおりです。

  • 精神的に余裕を持てる
    →「内定がもらえないかも」という不安に押しつぶされることなく、「もしダメでも内々定先があるからいいや」という気持ちで就活ができる。

  • 他企業に対して「優秀アピール」ができる
    →内々定があることを言うことで、「内々定がもらえるほど優秀な学生なんだろう」と思わせることができる。

  • 自信がつく
    →内々定があることで自信が持てるようになり、その自信は次の面接においても力となる。実際に内々定を獲得できたという実績は自分の価値を上げていることになる。

上記のように、内々定を持っておくことで就活がグッとやりやすくなります。どこを受ければいいのかわからない場合には就活エージェントを頼り、知名度の低い企業を中心に内々定を狙っていきましょう。

内々定に関する注意点

内々定に関する注意点

内々定には獲得するメリットも多いですし、キャリchとしてもぜひ積極的に獲得してほしいと思っています。しかし内々定を獲得するにあたり、いくつか注意点があります。

注意点を把握しておかないと、せっかく内々定を獲得しても意味のないモノとなってしまいますので、そうならないためにもしっかりと注意点を把握しておきましょう。

内々定取り消しに注意

冒頭でもお話ししたように、内々定は「10月になったら正式に契約するよ(内定を出すよ)」と約束をしている、“仮契約”であることをしっかりと覚えておいてください。

内定は正式な労働契約なので法的な拘束力があり、正当な理由がなければ、簡単に破棄することはできません。もし妥当な理由なく一方的に破棄するようなことがあれば、損害賠償請求の対象となります。

それに対し内々定は、正式な契約ではありませんので、比較的簡単に内々定を取り消すことができるのです。もちろん、不当な理由で内々定を取り消すという事はありませんが、内定ほど揺るぎないものはないという事を覚えておきましょう。

ちなみに内々定が取り消されるケースは下記のとおりです。

    【内々定が取り消されるケース】

  • 内々定者が病気やケガで長期間働けなくなった
  • 内々定者が学校を卒業できない(単位不足)
  • 内々定者が必須資格を取得できなかった
  • 内々定者が不適格な行為を犯した
  • 企業の経営状態の悪化

上記のような理由から、内々定が取り消される場合があります。上記を見てもわかるように、たいていは“学生側”による問題が理由で内々定が取り消されています。

実際、企業はSNSに「内々定を取り消された」「ブラック企業だ」などと拡散することを恐れており、企業イメージダウンにつながるようなことは避けたいと思っていますから、企業側の都合で取り消しという事は少ないです。

しかし、法的な縛りがない分、簡単に内定が取り消せるという事は確かですので、“自分のせい”で内々定を失ってしまわぬよう、自分の行動には責任を持つようにしましょう。

トラブルを避けるために「証拠」を残しておく

これまでにも説明したように、内々定には法的な縛りがありません。そのため、簡単に内々定が取り消せるという事が様々なトラブルを生みかねないというのも事実です。

内々定はたいてい口約束である場合がほとんどのため、手元に内々定を証明するものがないことになります。そしてこれを逆手に、「内々定なんて出していない」と言い出す企業が稀にいるのです。

ただ、ここでいくら反論しても証拠がなければどうにもなりません。ですから、しっかりと「証拠(=内々定の証明)」を残すようにしてください。

内々定承諾書を発行してもらえるのが一番いいですが、難しい場合には面接や電話時での内容を録音しておいたり、お礼メールから内々定に関するやり取りを証拠として残しておきましょう。

また、内々定承諾書などを用意してもらえた場合は、しっかりとコピーを取って手元に残しておいてください。法的な縛りがないからこそ、万全な対策が必要です。しっかりと「内々定をもらった証拠」を残しておきましょう。

内々定を辞退する場合には早めに

企業側が内々定取り消しを言い渡せるように、学生側も内々定を辞退することは可能です。しかし、いくら法的な縛りがないとはいえ、企業側はあなたのために多くの時間とコストをかけ、あなたを評価したうえで内々定を出してくれたわけですから、辞退する際にはマナーを守り、紳士的な対応をしなくてはなりません。

内々定を辞退する際に守るべきマナーを下記にまとめていきます。

  • 辞退を決めたらできるだけ早く連絡する
  • 連絡方法は「電話」が良い
  • 「謝罪」をしっかりと述べる

内々定の辞退を決めたら、できるだけ早く企業へ連絡してください。企業は「あなたが入社する前提」で採用活動をしていますから、企業が対応しやすいよう、早急な連絡がマナーとなります。

そして、辞退の連絡をする際は「電話」を用いるようにしましょう。メールでもOKとされていますが、メールではすぐに連絡がつかない可能性がありますし、“誠意”も伝わりにくいですから、電話をオススメします。

電話での会話フロー例を下記よりご紹介します。

【学生】お忙しいところ恐れ入ります。先日内々定を承諾させていただきました、〇〇大学△△学部の[名前]と申します。大変申し訳ないのですが、内々定を辞退させていただきたいと思い、連絡させていただきました。

【企業】そうですが、とても残念です。差し支えなければ辞退理由をうかがってもよろしいでしょうか?

【学生】御社と並行して選考を進めていた会社から内定をいただきました。最後まで悩みましたが、自分の適性などを考慮した結果、その会社とのご縁を感じたためこのような決断になりました。

【企業】そうですか、かしこまりました。

【学生】一度内々定をいただきながら、辞退を申し上げるなどと多大な迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。何卒お許しいただきたくお願い申し上げます。

ポイントは、「謝罪」をしっかりと述べることです。企業はあなたのために時間とコストをかけ、あなたを評価したうえで内々定を出してくれたにも関わらず辞退してしまうわけですから、しっかりと謝罪を述べなければいけません。

また、企業から内々定辞退の理由を聞かれる場合もありますので、その際には端的に答えられるようにしてください。「〇〇企業から内定をもらったから」など、企業名まで詳しく言う必要はありませんが、基本的には正直な理由を述べます。

そして、電話をかける環境、時間にも気をつけましょう。電話環境が良く、静かなところで、“業務時間内”に電話をかけます。営業時間が9時~18時の場合、始業直後(9時~9時半)・昼休憩時(12時~13時)・終業間近(17時~18時)を避けた時間帯に電話をします。

もちろん、正しい言葉使いや敬語などといった、できて当たり前のマナーも守るようにしてください。

おわりに

内々定をもらえる時期は一般的に6月が多いですが、就活の早期化・自由化が進んでいることから、内々定が出る時期も早まると予想されます。

ですから、早い時期に内々定を狙っている場合には“早め早め”の対策が必要となります。本格的にエントリーなども始まってきていますから、場数を踏んで就活経験値や自分の市場価値を高めていきましょう

また、24卒の就活はこれまでとは違った流れとなりますから、就活エージェントなどのサポートを受けることをオススメします。就活エージェントは就活のプロなので、どんなことに対しても柔軟に対応してくれます。

右も左もわからない状態では学生も不安だと思いますし、そのような状態で就活がうまくいくはずもありませんので、ぜひとも就活のプロに頼りましょう。キャリchでも、「24卒就活サポート」や「再就活サポート」といった無料イベントを開催していますので、ぜひ活用してください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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