「就活がつらい」理由を乗り越え納得内定を獲得するための対処法

 2023年1月23日

そろそろ就活の疲れがたまってくる頃だと思いますが、調子はどうですか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

正直、就活がつらくて全然やる気が出ないです。頑張らなきゃいけないと分かってはいるんですが、やたらと忙しいわりに全然受からないし…。自分なんてどこにも受からないんじゃないかと思うと、つらくなる一方です。

それは良くありませんね。確かに立て続けに不採用通知をもらうと、自分を否定されているようで、つらくなってしまう気持ちはよく分かります。でもそのままでは就活へのモチベーションが上がりませんから、きちんと対処して、気持ちを立て直さないといけません。

また、選考に受からない以外にも、就活がつらいと感じてしまう原因は色々あります。それぞれの状況に応じて、適切な対処が必要です。

本記事では、就活でつらいと感じる主な理由や、就活がつらい時の対処法、辛い気持ちを乗り越えて納得の内定を獲得するためのポイントなどについてまとめました。これを参考に現状を見つめ直し、前向きに就活できるようにしましょう。

キャリアプランナー 平崎

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就活がつらいと感じたらきちんと対処することが大切

就活がつらいと感じたらきちんと対処することが大切

就活シーズンが進んでくると、冒頭の就活生Aさんのように「就活がつらい」と感じることもありますよね。そのつらさを我慢して就活を頑張りたいのに、いまいち頑張り切れないことで悩んでしまう就活生も多いです。そんな時は一度立ち止まって、これからどうすべきかについて考えてみましょう。

コラムの初めに、「就活がつらい」と感じた人がまず理解しておくべきことについて解説します。

就活がつらいと認めることは罪じゃない

就活がつらいと感じた時まず初めに理解しておいてほしいことは、「就活がつらい」と認めることが罪でも恥でもないということです。

就活生の中には「早く就職先を決めて安心したい」という思いから、就活がつらいと感じてもその気持ちにふたをして、我慢してしまう人が多いです。あるいは、周りの人たちが頑張っている中で自分だけが就活を苦痛に感じていることを恥ずかしく思い、「つらい」と口にできない人もいます。

しかし「就活がつらい」と口にすることは、罪でも恥でもありません。詳しくは後ほど述べますが、就活の中には「つらい」と感じるストレス要因がたくさんあります。実際、毎年多くの就活生を支援してきた経験から言って、就活生の大半が就活中1度や2度は「つらい」と口にしているといっても過言ではないくらいです。

つまり「就活がつらい」と感じたことを、ひた隠しにする必要なんてありません。今あなたが就活がつらいと感じているなら、声を大にして「就活がつらい!」と叫んでよいのです(近所迷惑でない程度になら)。 ただし、海や山や壁に向かって「つらい!」と叫んでも、その気持ちを受け止めてくれる人がいないとむなしいだけです。ですから、まずはその言葉と気持ちに寄り添ってくれる味方を探しましょう。

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つらいと感じたまま就活を続けるのはリスクが高い

就活がつらいと感じた人に理解しておいてもらいたいことの2つ目は、今の「つらい」と感じた状態のまま就活を続けるのは、非常にリスクが高いということです。

就活がつらいと感じたままその気持ちを放置すると、就活へのモチベーションが下がり、就活に全力を注げません。事前の対策にも選考当日にも全力を出し切れないので、当然のことながら内定を獲得できる可能性は低くなります。つまり「就活がつらい」と感じたまま無理やり就活を続けても、決して就活はうまくいかないのです。

それどころか就活がつらいと感じたまま就活を続けると、就活がうまくいかなくなることで、「つらい→うまくいかない→つらい→うまくいかない→…」というエンドレスの悪循環にはまってしまう恐れがあります。そのためネガティブ思考に陥って、最悪は就活鬱になったり、そのまま就活を断念せざるを得ない状況になったりする危険性すらあるのです。

ですから、就活がつらいと感じたまま、その気持ちを放置してはいけません。「つらい」と感じている原因と向き合い、きちんと対処することが重要です。

就活がつらいと感じる人には共通の背景がある

就活がつらいと感じる人には共通の背景がある

本記事を読んでいる就活生の多くは、「就活がつらい」と悩んでいると思います。しかし、あなたが「就活がつらい」と感じる一方で、「就活を楽しい」と思う人もいるのは不思議ですよね。

実をいうと、「就活がつらいと感じる人」「就活が楽しいと感じる人」には、それぞれの傾向があります。今の状況を打破するために、自分の傾向や、就活を楽しいと感じられる人との違いについて理解しておきましょう。

就活がつらいと感じる人/楽しいと感じる人の違い

就活がつらいと感じる人/楽しいと感じる人には、それぞれ以下のような特徴があります。

【就活がつらいと感じる人の特徴】

  • 就活の「正解」にこだわり過ぎている
  • ネガティブ思考に陥りやすい

【就活が楽しいと感じる人の特徴】

  • 就活での出会いを楽しめる
  • 試行錯誤を楽しめる

「就活がつらい」と感じる人は就活に対し、どう受け答え・立ち振る舞えばいいのかなど、明確な正解を探し求めている傾向があります。もう少し簡単に言うと、就活がつらいと感じがちが人は、「○○でなければならない」という考えにとらわれ過ぎているのです。

たとえば、「○○という質問には△△と答えなければならない」「○○のときは△△のように振舞わなければならない」という風に正解にとらわれ、それができなかった場合にいつまでも気に病んでしまいます。選考の過程では上手くできなかったことだけでなく、上手くできたこともあるはずなのに、失敗ばかりに目が行ってネガティブ思考に陥りやすいのです。

そういう人は企業選びにしても「○○な企業でなければならない」と考え、少しでもそこから外れると自分にとって無価値だと切り捨ててしまい、検討対象から完全に除外してしまう傾向があります。仮に滑り止めとして受けても、明らかに熱意がないので選考を通過しにくいですし、万一合格したところで少しも喜ぶことができません。

一方で「就活が楽しい」と感じる人は、就活の中で人との出会いを楽しんだり、採用選考を自分に課せられた1つの課題と捉え、その課題をいかにしてクリアするか試行錯誤することをゲーム感覚で楽しんだりできるのが特徴です。

就活は勉強とは異なり、不採用になった場合に企業が明確な理由について教えてくれるわけではありませんから、自分のやり方が正解だったか不正解だったか悩んでも、答え合わせは不可能です。もし就活で楽しくないと感じたら、就活に対する意識を変えてみましょう。就活は正解があるものではないと思えば、つらい気持ちが少しは軽減できます。

就活がつらい人に共通するのは孤独な「ぼっち就活」

就活がつらいと感じる人に共通する背景は、独りぼっちの「孤独な就活環境」です。

就活にはストレスとなる要因が様々ありますが、ストレスを感じてもその気持ちを上手く吐き出せれば、それほど「つらい」と感じません。誰かに吐き出すことで心の中のわだかまりが整理されるだけでなく、相手からかけられる言葉で気持ちが救われ、前向きになれることもあります。また場合によっては、ネガティブ思考から1つの結論しか見えなくなっている時に、客観的な見地から思いもよらない解決策を教えてくれることもあるでしょう。

しかし一人ぼっちの孤独な就活をしている人には、就活でのストレス要因に出くわした時、その気持ちを受け止め、前向きな方向へと導いてくれる存在がいません。就活で感じたわだかまりは吐き出されずにどんどん溜め込まれ、ますますネガティブ思考になって、就活での悩みは深くなるばかりです。就活がつらいと感じている人の多くが、こうした「ぼっち就活」の状態にあります。

つまり、就活でのストレスや悩みを誰にも吐き出せない孤独な「ぼっち就活」は、ネガティブ思考を加速し、つらい気持ちをますますつらくする最も大きな元凶です。個別のストレス要因に対する対処法は後ほど説明しますが、就活がつらいと感じている人はそれ以前にまず、就活のことを相談できる相手を見つけ、孤独な「ぼっち就活」の状態を打破することをオススメします。

キャリchでも、就活のことなら何でも相談できる無料の「就活相談サポート」を連日開催しています。就活の悩みを相談するなら、家族や友人より就活のプロに相談するのが一番。プロのキャリアプランナーがマンツーマンでじっくり話を聞き、あなたの「つらい」を一緒に解消していきますので、ぜひ活用してください。

就活がつらいと感じたときに取るべき行動

就活がつらいと感じたときに取るべき行動

冒頭にも述べたように、就活がつらいと感じたら、その気持ちを解消するための対処をしなければなりません。とはいえ、今の状況でいきなり個別の対処法を実行しようとしても少し無理がありますので、段階的に実施していく必要があります。

ここからは、就活がつらいと感じたときに取るべき行動を、3ステップに分けて紹介します。前向きな気持ちを取り戻すために、ぜひ参考にしてください。

ステップ1:いったん就活を休んでリフレッシュ

就活がつらいと感じたら、まずは1日・2日ほど就活を休んで気持ちをリフレッシュしてください。

「就活がつらい」と感じるのは、かなりストレスが溜まって、ネガティブ思考に陥っている証拠です。つらい気持ちを解消すべく対処するには原因の特定が不可欠ですが、そのままの状態で就活を振り返っても悪い考えが浮かぶばかりで、前向きな対処ができません。ですから具体的な対処行動を取る前に、まずは気分を一新し、前向きな振り返りができるコンディションを整える必要があるのです。

気分をリフレッシュするためには、就活のことを一切考えない時間を設けることが大事です。就活を休んでいる間は気持ちだけでなく体を休めることも目的の1つですが、ダラダラとごろ寝しすぎると怠け心が生まれてしまい、あまり良くありません。十分な睡眠はとったうえで、何かしらの行動を取りましょう。

気持ちがリラックスできるような行動を取ったり、何かに没頭したりして、就活のことを忘れるようにするとよいです。

【オススメのリフレッシュ法】

  • 音楽を聴く
  • 温泉につかる
  • 本を読む
  • 映画を観る
  • 運動をして体を動かす
  • 旅行する
  • 自然の中で野外活動をしてみる

上記以外にも、気持ちをリフレッシュする方法はたくさんあると思います。就活のことを忘れてリラックスし、頭のスイッチを切り替えられる行動なら何でもOKです。

ステップ2:就活がつらいと感じる原因を特定する

リフレッシュして「つらい」気持ちが落ち着いてきたら、これまでの就活を振り返り、つらいと感じた原因を特定しましょう。

現在の就活がつらい状況を打破するには、漠然とした理由でやみくもに対処しようとしてもダメです。見当違いな対策を講じても、効果がなければ結局は同じことの繰り返しで、再びつらい状況に陥ってしまいます。そんな無駄骨にならず、しっかりとつらい状況を改善するには、自分がつらいと感じている原因に合ったピンポイントな対策を講じることが大事です。

ただし、就活がつらいと感じている要因が1つとは限りませんし、何だか漠然としていて、自分でもよく分からない人もいると思います。就活がつらいと感じている原因をきちんと特定するためにも、次章の「就活がつらいと感じる7つの理由」を参照してください。

ステップ3:就活がつらいと感じている原因ごとに対処する

就活がつらいと感じている原因を特定できたら、それぞれの原因に応じた対策を実施しましょう。具体的な原因別の対処法は、「就活がつらい理由別7つの対処法」で説明します。

とはいえ物の感じ方は人それぞれですし、就活生の中には主な7つの理由以外にも「つらい」と感じるポイントがある人もいるでしょう。もしも自分に当てはまる理由が見つからず、対処法が分からない場合には、キャリchの無料イベントで相談してみてください。

キャリchでは、プロのキャリアプランナーにマンツーマンでじっくり相談できる無料イベント「就活相談サポート」を開催しています。相談内容は、就活に関することなら何でもOK。「つらい気持ちを何とかしたい」「就活の愚痴を聞いて」「○○に悩んでる場合はどうしたらいい?」などなど、あなたの「つらい」をプロのキャリアプランナーと一緒に解決していきましょう。

就活がつらいと感じる7つの理由と原因

就活がつらいと感じる7つの理由と原因

ここでは、就活がつらいと感じる主な理由を7つ紹介します。自分がなぜ就活をつらいと感じてしまうのか、その真意について迫っていきましょう。

選考に落ち続けてつらい

就活がつらいと感じる理由の1つ目には、多くの選考に落ち続けて、自分自身の価値を見失ってしまうケースがあります。

そもそも不合格通知は、平たく言うと企業から「うちの会社にあなたは不要」と言われているようなものです。そのため多くの採用選考に落ち続けると、どの企業からも自分の価値を否定されているように感じ、つらくなってしまうことがあります。とくに書類選考や一次選考の段階で落ちてしまうと、「就活がつらい」と感じる人が多いです。

エントリーから内定獲得までの道のりは長く、企業によっては第5次選考まで実施するところもあります。それなのに書類選考や一次選考で落ちてしまうと、「自分はその最初の段階で足切りされてしまうほど価値がないのだろうか」と悩みがちです。しかも、そんな状態で果たして大学卒業までに就職できるかといった不安も重なるため、余計に就活がつらいと感じやすくなります。

ただし選考に落ち続ける本当の原因は、その就活生に価値がないからではなく、自分のような人間が求められている「自分に合った企業」を受けていないことにあります。企業の求める人物像は、企業それぞれです。Aという資質を求めている企業もあれば、Bという資質を求めている企業もあります。つまり、なかなか選考に受からなくてつらい根本的な原因は、企業選びのミス=就活軸や志望業界の設定ミスにあるのです。

就活のスケジュールが忙しくてつらい

就活のスケジュールが忙しすぎると心を休める暇がないため、「就活がつらい」と感じやすいです。就活で毎日忙しく常に緊張状態が続けば、肉体的な疲労はもちろん、精神的な疲労も癒す時間がなく、心身が疲弊してしまいかねません。

就活生の平均的な初期エントリー数は、だいたい20社前後です。ただし授業の忙しさは大学での専攻によって異なるので、比較的時間に余裕のある文系学生はそれよりやや多く、研究や部活動が忙しい理系・体育会系の学生はそれより少ない傾向があります。もしも、これまでに一般的なエントリー数よりずっと多くの企業選考を受けてきたのであれば、選考の詰め込み過ぎで心身ともに疲れ切っている可能性が高いです。

また、たとえ一般的なエントリー数と変わらなくても複数地域の企業にエントリーしていたり、I・Uターンなど遠隔地で就活する場合は移動に時間がかかるため、就活スケジュールが多忙になります。たとえば、人によっては東京で会社説明会を受けたあと、名古屋で面接を受けることもあるでしょう。そのような無理が続けば、「就活がつらい」と感じるのは当然です。

つまり就活スケジュールが忙しすぎて「つらい」と感じている根本的な原因は、自分の置かれている状況や志望の方向性を無視した、無理な選考の組み方をしている点にあります。

面接が苦手でつらい

就活生の中には、面接に苦手意識を持っていて、就活がつらいと感じる人もいます。こういうケースは緊張しやすい性格の人に多く、もともと人前に出ると上手く話せないことに、コンプレックスを抱いている人も多いです。

そういう場合、実際に面接を受けてもあまり上手くいかないことで、ますます自信を失っていきます。とくにグループ面接や面接官が多数いる面接では、多くの人から見られているという緊張で、ドギマギしてしまう人もいるでしょう。また、定番から外れた予想外の質問などを受けるとパニックになって、しどろもどろになってしまうこともあります。

1つ1つの面接は大した失敗でなくても、そういうケースが続くと精神的につらくなってくるものです。緊張しやすいだけでなく「○○でなければならない」と考えるタイプの人は、のちのちまで失敗を引きずりやすいので、なおさらつらくなってしまうかもしれません。

周囲と自分を比較してつらい

周囲の友人が内定を持っていた場合、内定がもらえない自分の現状と比較してつらいと感じる就活生も結構います。

周囲の友人がどんどん内定を獲得しているのに自分が思うような内定が獲得できないと、「なんで私だけ内定がもらえないんだろう」と悩み、疎外感や劣等感を抱いてしまう人が多いのです。

その結果、就活への焦りが生まれて空回りしたり、友人との会話が苦痛になって孤立し、ますます孤独な「ぼっち就活」へ陥っていく場合もあります。

就活は、内定の下図や速さを競い合う競争ではありません。そのため、周囲と比較するのではなく、本当に自分に合った企業から内定を得ることが何よりも重要です。周囲と自分を比較してつらいと感じている人は、就活において何が重要なのかを見失っている状態にあります。

部活や学業と就活の両立がつらい

就活生の中には、3年後期や4年生になっても大学の授業が多く、その合間を縫って選考を受けなければならない人も少なくありません。ただ授業を受けるだけならまだしも、テストやレポートがあれば余計に忙しいですし、もちろん卒業論文にも取り組む必要があります。

毎日さまざまな企業の選考を受ける就活生にとって、授業と就活の両立はかなり大変です。あまりのハードスケジュールから心に余裕がなくなり、より就活が大変に感じてしまいます。

とくに部活や研究と並行して就活を続けている場合は、就活以外の場面でも肉体的な疲労が重なりますから、なおさら「つらい」と感じやすくなります。

就活の費用がかさんでつらい

就活ではスーツや鞄、選考に向かうための交通費など、何かと出費が多いものです。

株式会社ディスコのプレスリリースによると、22卒の就活費用の平均は61,212円だったと発表されています(キャリタス就活2022 学生モニター調査結果(2021年10月調査))。

これはコロナ前の平均の半分程度の金額ですが、それでも貯金がない人はかなりつらく感じるでしょう。就活費用にお金を費やしてしまい、プライベートや趣味に費やすお金がなくなってしまうと、就活がつらく感じる人も多いです。

とくに地方から都会への就職を目指す人は移動にお金がかかるため、就活費用がかさみがち。コロナ禍の就活ではオンライン面接が主体とはいえ、Web面接だけで人柄を見極めることには不安を感じる企業も多くあるため、面接段階が進むほど対面面接を求められる機会が増えてきます。

そのため内定に近づけば近づくほど費用がかさみ、面接に受かりたいような、でもあまりたくさん受かるのも困るような、複雑なつらさを抱えてしまうわけです。

合否結果が気になってつらい

就活の選考結果は、選考の当日ではなく、後日電話やメールで知らされることが一般的です。そのため、志望企業の合否結果が気になって気が休まらない人も珍しくありません。

企業によっては、あらかじめ「何日までに合否結果を伝える」と目安を教えてくれるところもありますが、何の目安も示してくれない企業の方が大半です。それが第一志望の企業の結果となると、なおさら合否結果が気になって、ほかの企業の選考対策が手につかない傾向があります。

就活中は多くの企業の選考を受けるため、一つの企業の選考を終えても、ほかの企業の対策をしなければいけません。しかし、いつまでも1つの合否結果が気になっているとその他の選考対策がおろそかになり、就活全体としては内定率を下げることになってしまうわけです。

就活がつらい理由別7つの対処法

就活がつらい理由別7つの対処法

就活で心がしんどい時は、さまざまな対処法を実践してつらい気持ちを解消しなければいけません。就活のつらい気持ちを解消できずに、選考を受け続けるとモチベーションがさらに低下してしまう恐れがあります。本項で紹介する対処法を実践して、モチベーション向上に努めましょう。

選考に落ち続けてつらい時の対処法

就活軸と志望業界を見直す

選考に落ち続けて「つらい」と悩んでいる人は、自分の就活軸と志望業界を見直し、これまでの志望先とは違った企業を受けてみてください。なぜなら選考に落ち続ける最も大きな原因は、自分のような人間が求められている企業を受けていない=企業選びのミスにあることが多いからです。これまでの志望先とは違った企業を受けてみると、選考に通過しやすくなり、つらい気持ちを軽減できる場合が結構あります。

例えば、商社やIT系の企業は人気なので倍率が高く、多くの企業へエントリーしたとしても採用される可能性はかなり低くなります。そうした企業にばかりエントリーし、落ち続けている人も、もしかしたら他の業界なら受かる可能性があるということです。

また、大手企業を中心にエントリーしている就活生は、中小企業に目を向けてみるとよいです。大手企業は給料が高く安定しているイメージがあるため、必然的に多くの就活生がエントリーし、内定に至る可能性は低くなります。しかし大手には受からなかった就活生も、同業の中小企業なら比較的楽に内定を得られるかもしれません。

そのように、これまでの志望先とは違った業界・企業も見てみれば、選考を通過しやすくなり、前向きに就活を進めていけます。たとえ見直した結果として自分の就活軸が買わなかったとしても、その軸に当てはまる業界・企業は1つきりではないはずです。初めに思い描いた就職先に固執することなく、広い視野から企業選びをするようにしましょう。

就活のスケジュールが忙しくてつらい時の対処法

自分に合ったエントリー数を見極め、選考を絞る

就活のスケジュールが忙しすぎてつらい人は、自分に合ったエントリー数を見極め、受ける選考をもう少し絞るべきです。前述のように就活生の平均的なエントリー数は20社前後ですが、適正なエントリー数は人それぞれなので、自分に合った数を考える必要があります。

就活スケジュールが忙しすぎてつらい状況が続けば、結局は全ての選考対策に手が回りきらず、受かるものも受からなくなってしまいます。現状の持ち駒を見直した結果、多すぎると思われる場合には、優先度の低い企業の選考を辞退するという選択肢も検討しましょう。

ただし、そもそもエントリー数が過剰になる原因は就活軸が曖昧で、志望先を絞り切れていない場合が多いです。誤って自分にとって優先度の高い選考を辞退してしまったなんてことのないよう、まずは就活軸を見直し、それに合った企業の選考を継続するようにしてください。

もしも、エントリー数は大して多くないのに就活地域が複数または遠いことが原因でスケジュールが過密になっている場合は、オンライン上で就活を進められるサービスなどを利用して就活の効率化を図るとよいです。キャリchでも、オンラインによる遠隔就活を支援する無料のサービス「全国どこでも就活サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。

面接が苦手でつらい時の対処法

面接対策と面接練習を万全にし、実践経験を積む

面接に苦手意識があって就活がつらいと感じる人は、面接対策と面接練習を万全に行うことで自信をつけましょう。「しっかり準備したから大丈夫」という確信があれば、実際に面接でも堂々と振舞うことができ、苦手意識を軽減できます。

ただし、本番の面接には本番特有の緊張感があります。いくら対策や練習を重ねても実践経験が足りないことで余計に緊張してしまう場合があるので、実際の面接をたくさん受け、緊張感に慣れていってください。

とはいえ、どんなに対策や経験を積んでも性格的な要因から、面接への苦手意識が克服できない人は存在します。そういう場合は無理に実践経験を重ねることで余計に就活がつらいと感じ、状況を悪化させる可能性がないとも言い切れません。

そのため性格的にどうしても面接慣れすることが難しい人には、キャリchの無料イベント「面接サポート」の利用がオススメします。このイベントでは面接がそれほど厳しくない企業を厳選して紹介しますので、難しい面接テクニックをマスターする必要がありません。

就活の道筋は1つではありませんから、どうしても面接が苦手なら、苦手なままでも良いのです。それも含めてあなたの個性なら、面接が苦手でも可能な自分流の就活スタイルで、内定獲得を目指しましょう。

周囲と自分を比較してつらい時の対処法

新たな就活仲間を作る

周囲と自分を比較することで「就活がつらい」と感じている人には、今とは違った、新しい就活仲間を作ることをオススメします。大学内やバイト先の友人の多くが内定を獲得しているのであれば、内定を獲得していない就活仲間を新たに作ればよいのです。今はTwitterやInstagramなどのSNSで気軽に同世代の就活生とつながれます。

もしSNSで見知らぬ人と交流を深めることに抵抗がある場合は、インターンシップや合同説明会などの就活イベントで、席が近い人に声をかけてみましょう。そうした場所で出会える同じ業種志望の就活仲間を作れば、就活を有利に進められる情報を得られやすいです。

孤独な「ぼっち就活」はネガティブ思考を加速し、就活がつらいと感じさせる最大の元凶です。反対に愚痴をこぼしあい、励まし合える就活仲間がいれば、何かと心強いもの。就活中の精神状態を良好に保ち、就活へのモチベーションを維持するためにも、現在の自分と近い状況にある就活仲間を探してください。

部活や学業と就活の両立がつらい時の対処法

就活エージェントの手を借りて楽をする

部活や学業と就活の両立がつらい人は、就活エージェントなどの手を借りて、楽に就活を進めるのが得策です。企業探しや企業とのやり取りなど、就活の手間のかかる部分・面倒くさい部分を就活エージェントに任せれば、就活はぐんと楽になります。

また、ES対策や面接対策も就活のプロに手伝ってもらえば短時間で済むので、部活や学業との両立がさほど難しくなくなるはずです。そのうえプロの効果的なアドバイスで魅力的なアピールができるようになり、内定率も上がることが期待できます。

それでも部活や学業と就活との両立がつらい場合は、選考ステップが少ない企業を選んで受けるのも1つの手です。選考ステップが少なければ、全体の選考回数も必要な対策や準備も少なくて済むので、間違いなく就活が楽になります。

とはいえ、そういった企業だけを就活生が自力で探し出すことは、なかなか難しいもの。そのためキャリchでは、ES不要・SPI不要・面接回数1回といった選考ステップの少ない企業を厳選して紹介するイベント「スピード内定サポート」を開催しています。

もちろんただ紹介するだけでなく、日程調整の代行や選考対策も、プロのキャリアプランナーがマンツーマンでばっちりサポートします。完全無料のイベントですので、つらい就活を楽にしたい人は気軽に活用してください。

就活の費用がかさんでつらい時の対処法

アルバイトとの両立を図る

就活の費用がかさんでつらいと感じている人は、就活エージェントなどに任せられるところは任せ、アルバイトとの両立を図りましょう。就活には何かとお金がかかるもの。しかし親などから金銭的な支援を受けることが難しい人、これ以上の負担を掛けたくないという人も結構います。そういう場合はアルバイトなどをして、自分で稼ぐしかないわけです。

新規にアルバイトを始める場合は、就活との時間調整がしやすいよう、自由シフトのアルバイトがオススメです。またアルバイト代わりに、有給の長期インターンを活用するという手もあります。

しかしアルバイトにしろインターンにしろ、これまで通りに就活していたのでは働く時間が取れません。とはいえ、そのために就活そのものを制限してしまっては本末転倒になります。ですから就活エージェントなどを活用し、これまで時間のかかっていた企業探しや選考対策を効率化して、働くための時間を捻出するのです。

せっかく就活エージェントを利用するのであれば、自分の就活状況にあった効果的なサポートを受けるようにしましょう。就活費用がかさんでつらいと感じる人には、地方から都会への就職を希望する就活生が多いので、それに特化したサポートを受けるとよいです。

キャリchでも、東京・名古屋・大阪などへの就職を希望する地方学生を支援する無料イベント「内定トラベル」を開催しています。条件を満たした人には就活サポート補助金も進呈していますので、ぜひ活用してください。

合否結果が気になってつらい時の対処法

あまりにも遅いなら問い合わせを行ってもよい

前に受けた選考の合否が気になってつらい人は、いっそのこと企業側へ問い合わせを行って、スッキリしてしまいましょう。指定された日時までに合否結果が届かない場合は、企業側へ問い合わせを行っても問題ありません。

また、選考段階にもよりますが、面接を受けた日から合否通知までにかかる時間は平均1~2週間程度です。もともと合否がいつ知らされるのか告知されておらず、なかなか連絡がこないことにヤキモキしている場合は、「2週間以上」を目安に問い合わせを行ってください。

ただし、その際は合否の結果そのものを問い合わせるのではなく、いつごろ結果を通知されるのか問い合わせるのが適切です。他の候補者も同様に結果待ちをしているわけですから、自分だけ直に合否を確認しようとしてはいけません。

それに加えて、合否結果の通知が遅くなるのには、企業側にも様々な事情があります。結果出しが遅いことを責めるようなことはせず、失礼のないように気を付けて問い合わせましょう。結果出しが遅れる理由や詳しい問い合わせ方法は、下記のコラムを参照してください。

「就活がつらい」を乗り越え内定を獲得するためのポイント

内定を獲得するために大切なポイント

本項では内定を獲得するために大切なポイントを3つ紹介します。

新卒採用では、多くの就活生が同時期に就職活動を開始します。そのため、内定を得るための工夫をしなければ、なかなか内定を獲得できません。

本項を参考にして、志望企業の内定を勝ち取ってください。

就活は自分という商材を売り込むための営業活動と認識する

内定を多く獲得している就活生は、まず企業分析で会社が求めている人物像を分析しているものです。そのうえで、会社が求めている人物像に沿った強みで、自身の魅力をアピールしています。もちろんそれだけでは信ぴょう性に欠けるので、その強みを発揮した具体的なエピソードも用意し、企業側の意向に沿った効果的なアピールをしているのです。

そのように就活は、営業活動と同様、いかに相手のニーズに応えられるかで成否が決まります。就活がうまくいかずにつらいと感じている人は、「企業がどんな人材を求めているのか」「内定を獲得するためにはどのようなエピソードをアピールするべきか」を検討したうえで、選考に挑みましょう。

型にはまった発言をしてしまうなら工夫を重視する

就活がうまくいかずつらいと感じている人には、「自己PR」や「学生時代に頑張ったこと」といった面接の定番質問で、どこかで聞いたことのあるような型にはまった回答をしている人が多いです。面接官は毎日大勢に同じ質問をしているため、型にはまった回答では興味を引くことができません。「またこの話か」と思われ、聞き流されてしまうのです。そのため、こういった定番質問に対する回答では、ほかの就活生との差別化を図る必要があります。

回答の差別化にオススメなのは、そのエピソードの中で自分が創意工夫した点に重きを置き、具体的に述べることです。例えば、「空手の大会で県大会に優勝した」といったエピソードを話すのであれば、県大会に優勝するためにどのようなことを工夫して練習に取り入れたかをアピールしましょう。

企業が面接で一番知りたいことは、結果に結びつくまでの過程です。結果より工夫を重視した発言をすれば、ほかの就活生との差別化を図れるだけでなく、企業にとってより魅力的なアピールができます。

すべての企業を第一志望に

就活をしていれば、一度は企業に「弊社が第一志望ですか?」と聞かれたことがあるはずです。その時、第一志望ではないと答えてしまうと、選考で落とされやすくなります。ですから就活では、全ての企業に対し「御社が第一志望です」と断言しなくてはいけません。

ただし、たとえ第一志望だと答えても、返答が少し遅くなったり迷うそぶりを見せたりすると、嘘をついていると思われてしまい、逆効果です。

あらかじめすべての企業を第一志望と考えて、就活に挑めば上記の質問をされても即答できます。志望企業に順位付けをせず、すべての企業を第一志望と意識して選考を受けてください。

就活がつらい時にやってはいけないNG行動

就活がつらい時にやってはいけないNG行動

就活がつらいと感じると、ついつい投げやりになり、間違った行動を取ってしまうことがあります。ここからは就活がつらいと感じても、やってはいけないNG行動について説明しておきますので、つらい時にも忘れないようにしてください。

新卒での就活を諦める

就活がつらい時には休息も必要ですが、卒業ギリギリまで新卒での就活そのものを諦めてはいけません。

厚生労働省の労働経済動向調査(2020年8月)によれば、新卒枠で既卒も応募できる企業は全体の70%ですが、しかしその半数ほどの企業が実際には採用に至っていないという現実があります。つまり、今つらいからと言って新卒での就活を諦めてしまって既卒になると、後々もっとつらい就活が待っているということです。

数日でリフレッシュできないなら、1~2週間休んでもいいですし、就活エージェントに任せて楽な就活をしてもいいのです。内定獲得の時期や方法は人それぞれ。「○○でなければならない」といった正解はないので、諦めずに新卒での内定獲得を目指しましょう。

就活でのつらさを一人ぼっちで抱え込む

就活がつらい時にやってはいけないNG行動の2つ目は、就活のつらさを一人ぼっちで抱え込むことです。

しつこいようですが「ぼっち就活」はネガティブ思考を加速し、余計に就活がつらくなってしまう最大の元凶です。つらいと思ったときに一人で悩むと、悪い想像ばかりが働いて、ネガティブ思考から抜け出せなくなってしまいます。

就活がつらいからと言って一人で思い悩み、自分の殻に閉じこもってしまうと、ポジティブな意識を吹き込んでくれる味方がいなくなってしまいます。そのため、なおさら就活へのモチベーションが上がらず、就活がうまくいかなくなるという悪循環に陥りやすいのです。

ですから就活がつらいと思ったら、そのつらさを誰かに相談してください。その相手は家族や友人でももちろんいいですが、就活への適切なアドバイスができるプロの方がもっとよいです。

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おわりに|就活がつらいなら休息して出直そう

対策をしたうえで就活に臨んでいるのに立て続けに不採用になってしまったり、周囲の友人と内定結果を比較してしまったりと、就活をつらいと感じる原因は人それぞれです。

しかし、つらいと感じながら就活を続けていると、ストレスをため込んでしまい、なおさら就活がつらくなってしまいます。つらい気持ちを、そのまま我慢してはいけません。

就活をつらいと感じた場合はいったん休憩し、リフレッシュしてから出直しましょう。一人で抱え込むのが一番よくないので、就活がつらいと感じた時はプロの手を借り、いま自分一人にのしかかっている就活の精神的負担・実務的負担を軽減することをオススメします。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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